悪魔の胎動



始めはぼんやりと次第に輪郭を持って彼はそこに存在していた。バラバラな意識。
ところどころとんだ記憶。それらが時とともに結びついてゆく。
「ほう…。」
彼は独りごちる。自分の存在。とうの昔に滅びた筈の存在。それが今確かに存在している。
「嬉しいことですねぇ…これは。」
こうなることを狙ってはいた。そのために種をまいた。それは博打であった。
勝つ可能性が決して高いとは言えぬ賭け。それに自分は勝利した。勝利を噛み締める。
「さて…と。」
彼は動き始める。勝利したのならば自分には果たさねばならぬことがある。
取り戻さねばなるまい。自分の力を。威信を。誇りを。
そして成し遂げなくてはいけない。
自分を滅ぼし損ねた者たちへの報復を………。



「じゃあ、アメル。俺いって来るから。」
「いってらっしゃい。マグナ…。」
派閥の仕事へと出かけるマグナをアメルは見送る。あの魔王メルギトスとの戦いからもうすぐ3年が経とうとしていた。メルギトスのばらまいた原罪を浄化し大樹と化し姿を消したアメル。彼女がマグナ達の元へと戻ってきてから一年近くが過ぎた。
その間もいろいろな事があった。名も亡き島での調査の旅。復興したレルムの村。
二年間止まっていた二人の時間を取り戻すかのように目まぐるしく時は駆け巡った。
「体には気をつけてな。ああ、どうしてこんな時に任務がはいるんだよっ!!」
「駄目よ。ちゃんとお仕事はしなくちゃ…。」
「でもさあ…。」
任務を渋るマグナをアメルは優しく諭す。内心少々嬉しかった。彼がこんなにうろたえてくれていることに。
「まったく、いつまで待たせるつもりだ。君は馬鹿か?さっさと行くぞ。」
「ネス……。」
「ろくに働かん奴に給料出すほど派閥もお人よしじゃない。君はもう少し大人として自覚を持て。そもそも…」
ぐずっているマグナを見兼ねてネスが口を挟む。話が説教じみてくるのはいつものことである。仕方なくマグナも覚悟を決めるが愚痴を洩らす。
「……俺がいない間に産まれでもしたら一生呪ってやる…。」
「六ヶ月で生まれるかっ!!この大馬鹿者ぉっ!!!」


(もう、マグナったら…。)
クスクスとアメルは心の中で笑う。あの後堪忍袋の緒を切らしたネスティに引きずられ連れて行かれるマグナを笑いながら見送った。いつまでも子供っぽい人だなあと思う。
(でも…だから好きになったんですよね…。)
子供のように無邪気でお人よしな彼。そんな彼に惹かれてきた自分。愛する彼のもとへ戻ってこれたことは彼女にとってこの上ない幸せであった。自分がマグナを愛してくれるように彼も自分を愛してくれる。戻ってきてから愛する彼と幾度となく求め合った。
(あら…?)
自分のおなかの壁がポンと蹴られるのを感じる。心地よい感触。やすらいだ気持ちが溢れてくる。好きな人との愛の結晶が自分の中で実となっていることに。
(本当に幸せだなあ。嘘みたい。)
三年前の戦い。アメルにとっては辛いことも多すぎた。破壊し尽くされた故郷。
自分のために犠牲となった大勢の人々。自分自身の存在に関わる重すぎる過去。
そんな現実に打ちのめされそうな時はいつもマグナや仲間達が支えてくれた。みんなに助けられ今の自分がいる。自分には愛する人とそれを祝福してくれる大切な仲間がいる。
そんな幸せの中に自分がいることをひしひしと感じられる。そして今、彼との愛の証が着実に育っている。そんな幸福感に浸っているとまたポコポコお腹を中からポコポコ蹴られる。
(ふふっ。早く会いたいよね…。)
そう胎内の小さな命にアメルは囁いた。


「なんかお天気悪いなあ…。」
その日の夜は妙な空であった。雲が星を隠し、気味の悪い呻き声のような風が吹いている。
「やだっ、なんか不安になっちゃたなあ……。」
独りの夜はやはり不安に刈られる。任務で不在のマグナ。この夜を独りきりで過ごすのはやはり心細いものがある。本来なら彼女の義理の祖父や義兄を頼ることも出来た。そうするべきだったろう。しかしちょうどこの日は間の悪いことに2人とも所用で不在だった。
「やっぱり早く帰ってきて……マグナ。」
寂しさに負けそう洩らす。すると……。
ドンドン
(マグナ?でも…今日は泊まりだって聞いてたのに…。)
あるいは他の仲間が気を利かせて様子を見に来てくれたのかもしれない。そう思いアメルは戸を開く。現われたのはよく見知った顔であった。
「嘘……・・?」
青白い肌。白い髪。ほっそりとした身体。どれも良く覚えている。信じられなかった。
彼は確かに滅びた筈だそれなのに…。
「どうして……そんな……そんなっ!!」
死んだ筈の彼に対し恐怖が募る。否死んだはずだからではない。記憶にくっきりと刻み込まれているのだ。この男に対する恐怖を。
「おひさしぶりですね…アメルさん。」
「レイムさん…。」


「レイムさん…。どうして…。」
突然の来訪者にアメルは驚愕した。しかしすぐにハッとなる。逃げなくてはいけない。
自分1人の身体ではないのだ。この男から逃げなくては。
「無駄ですよ。」
「えっ…?」
心を見透かされたようにレイムは告げる。その言葉に金縛りにあったかのように動けなくなる。
「先ほど結界を貼らせていただきました。貴方は逃げることも助けを呼ぶことも出来ません。」
逃げられない。そう聞かされるとアメルの目の前は真っ暗になる。打ちのめされた彼女にレイムは唐突に話し掛けてくる。
「さて、私がどうして生きて貴女の元に姿を現したか理由を説明しましょうか…。」
「ひっ…いっ…。」
恐怖でガタガタにアメルは震えていた。彼の話も耳からすり抜けるかのようだった。
しかしかまわずレイムは続ける。
「あの最期の時、私が飛ばした原罪。あれは早い話が私の一部です。」
三年前の戦い。滅びに瀕したメルギトスが最期の悪あがきに原罪をリィンバァム中にばら撒いた。人を惑わし破壊と殺戮をもたらす狂気の源。その大半は聖なる大樹と化したアメルが浄化した筈であった。
「その大半は貴女に浄化されてしまいました。でも浄化されずに遠くへと飛んだものもありました。」
それを聞いてアメルはふと思い出す。あの無色の派閥の遺跡があった島。あの島の遺跡と原罪の力が結びついたことによって起こった事件は記憶に新しい。
「そうそう、確かディエルゴでしたっけ、そんなものと結びついたものもありましたね。
まあ、それは置いときますが。世界各地に散らばった私の分身たちはそこで人間たちの負の感情を吸収し力を蓄えたのです。それがつい最近形となったのですよ。
貴女が再びマグナさん達の元に姿を現したように…。」
本来サプレスの高位の悪魔や天使は不死の存在である。一時的に実体化するだけの力を失っても時とともに力を取り戻して復活する。太古の戦いで砕かれたアルミネがアメルとして転生したように。そしてこのレイム=メルギトスも…。
「さて、どうして私が貴女の元に姿をあらわしたかもう分かりますよね…。」
「い…やっ…こないで……」
そんなことは言われなくても分かっている。この悪魔が何をするつもりかぐらいは。
「復讐ですよ。貴方達へのねぇ!!」
「やめてぇぇぇぇっっ!!!」
アメルの叫びが部屋内に響く。
「やめてっ!こないでっ!!許してっ…お願いっ!!」
金切り声を上げてアメルは迫るレイムを拒絶する。こんなことで止めるとは思えない。
それでもそうするしかなかった。
「おやおや、そういう事ですか…。」
半狂乱に叫ぶアメルの身体の一部に視線が止まりあることに気が付く。思わず笑みが洩れる。
これは楽しめそうだ。
「そのお腹…ひょっとしてマグナさんの子ですか…いやあ、若い人達は羨ましい。」
「止めて、赤ちゃんを殺さないで!!あたしと…マグナの…赤ちゃん・・・。」
アメルは哀願する。怖かった。自分が殺されることよりも自分の中の命が断たれることが。
マグナと愛し合って授かった生命。それが悪魔の暴虐の前に散らされるかと思うともう身が裂かれる思いである。
「困りましたねえ…いやあこれは腹を裂いて引きずり出してあげてもよろしいんですがね…。」
ヒヒヒとにやけた口の端。舌なめずりするように。そんな様子にアメルの血の気がさっと引く。
嫌だ。殺されたくない。自分だけでなく胎児まで殺される姿を想像し吐き気が襲う。
最悪の地獄絵図だ。しかも助けはこない。この悪魔から自分を救い出してくれる仲間はこないのだ。恐怖が脳を支配する。支配された脳が精神レベルを幼児までおとす。
そして泣き叫ぶことしか出来なくなった。
「嫌ぁ…嫌ぁ…止めて…止めてよォ…産むんだもん。マグナの赤ちゃん産むんだもん。
殺しちゃやだぁ!!やだよぉぉ!」
まるで子供のように泣きじゃくるアメルを見てレイムはほくそえむ。彼女が包まれている恐怖と絶望はレイムにとって極上の美酒であった。それをより堪能すべく奸計がよぎる。
「貴女が私の言う通りにしてくれれば貴女の赤ん坊の命だけは助けてあげますよ・・」
「……!!」
その言葉に何の保証もないことが分かっていてもアメルはすがりつくしかなかった。


「ひひひ、綺麗ですよアメルさん。」
「うっ…うぅ……」
自分の裸身に注がれるレイムの視線。それを感じてアメルは羞恥に打ち震える。
しっとりとしたみずみずしい肌。女性らしい丸みを帯びてきた体つき。レイムの記憶の中では可憐な少女であった彼女にも大人の女の色が見え隠れしていた。
「随分育ちましたね…以前は小振りでしたのに。もっとも妊娠しているからでしょうけど。」
二つの柔らかな肉の膨らみ。アメル自身の成長によるものもあるのだろうが妊娠の前後の影響でパンパンに張りたわわに実っていた。レイムの食趣をそそらせるほどに。
「ひゃはははは。いやらしいですねえ。あの清純なアメルさんも男を咥えこむ淫らな雌になっていたとは。時が経つことは恐ろしい。」
そういって膨らんだアメルの腹部をさする。愛する男性の種を孕んだ身体は言いようのない艶っぽさをかもし出していた。
「やぁっ…うっ…あっ…」
お腹をなぜられながらアメルは恐怖に打ち震えていた。この男はその気ならばこのまま腹をぶち抜いて胎児もろとも自分を殺すことだってできる。指先が引き伸ばされたお腹の皮をプニプニ刺激するたびにそんな残酷な光景が頭に浮ぶ。

「そう、おびえないでくださいよ…。」
怯えきったアメルに甘い声色で囁く。丹念な愛撫は彼女の腹部から乳房へと移る。
赤くパンパンに張った胸を腫れ物を触るようにそっと触れる。そしてゆっくりと揉み込む。
「くぅ…あっ…」
「おや、胸は感じやすいのですか。ならもっとしてあげなくてはいけませんね。」
そう言って胸を揉む手はグニグニ彼女の乳房を弾性変形させながら一点へと進もうとする。
揉み込む力が次第に強くなっていくのがアメルに感じられた。自分の胸がいい様に嬲られることに恥辱を感じる。
「…!!ひあっ!!ひゃっ…」
レイムの指先が乳首を弾くとアメルはビクリと反応する。その反応に満足げにレイムは笑みをほころばせる。
「ふふふ、乳首感じやすいのですね。」
「あっ…そこは…ひっ!!きゃぅぅ!!」
止めてと言葉にする前にコリコリと指の腹が乳頭をすり潰していた。アメルは堪らず喘ぐ。
「ふふふ、いい声を出しますねぇ。そんなにいいんですか?ひひひ。」
反応を楽しんでか乳首を徹底的に責める。ほんのり赤く染まった乳首が指先で、つめ先で、潰され、擦られ同時に周りの乳肉もクチャクチャ形を変えさせられていた。乳房全体を襲う刺激がアメルを淫猥な彼方へと堕とそうとしていく。
「やめ…そんなに…され…たら…あたし…」
次第に責められているうちに乳肉がそして乳首が熱を帯びる。痛いぐらいにジリジリ胸が焼け付く。ちぎれそうなほどに胸が痛む。
「きちゃうぅぅ!!何かきちゃう!!やぁっ……ひぅぅぅぅ!!」
ピチャリとレイムの顔に白い液体が飛び散る。それを舌で嘗め、顔をニヤリと歪める。
「ひゃはは。ひゃはははは。ひゃ〜はっはっははははは!!凄いですよアメルさん。
まさかこんなものまで出してくれるなんて。」
「やあぁ!!そんなぁっ!!やっ!!搾っちゃ…あっ…あぁぁぁ!!」
搾り出された液汁は次々と飛び散る。本来ならば赤子を育むための白い液体が。
その液体をもっと搾り出そうとレイムはアメルの胸を搾り続ける。乳液は勢いよく射出されアメルの乳房や腹の上に付着しベタベタに汚す。一通り搾り終えるとレイムは飛び散った母乳をペロペロ舐めその味見をする。母乳で濡れた胸に今度はレイムの唾液が塗りこまれる。ついには乳首にかぶりついてチュルチュルと残り汁を吸う。
アメルは喘ぎながら堪えることしかできなかった。
「美味しいものを飲ませていただきましたよ。ひひひひ。」
「うっ…えぅぅ…ひぅっ…」
下卑た笑みで投げかけられる言葉にアメルは顔を伏せ嗚咽を繰り返す。このような辱めがいつまで続くのか気の遠くなる想いである。が、しかしそう簡単に終る筈などない。
それどころか命は取らないという約束さえ果たされる保証などない。むしろ反故にされるのがオチだろう。
(…我慢しなくちゃ…あたしだけじゃなくて赤ちゃんが死んじゃう…)
その思いだけがアメルの意識を保っていた。いまお腹の子を守れるのは母親の自分しかいないのだ。それを思えばどんな陵辱を受けようとも耐えられる。そう信じて。
「さて…そろそろ本題にいきましょうか。」
思い立ったようにレイムは己がイチモツを取り出す。細身の彼に似合わぬ剛直。その太さ大きさ、どす黒さ。どれをとっても凶悪なシロモノである。
「本当に美味しそうな身体に育ってくれましたよアメルさん。貴女の中に私も入りたいですねえ。」
(まさか…あんなものを入れるの?そんなことしたら…赤ちゃんが…)
妊娠中の性交はなにかと危険を伴う。マグナとの営みも妊娠が分かってからは控えめにしてきた。それなのにあんな太い肉棒に膣奥まで抉られたら胎児が圧迫死しかねない。
そう考えが至ると真っ青になり涙顔で訴えかけていた。
「膣は…膣だけは許して…下さい…。赤ちゃんが…。」
それで許すような相手ではない。だがそうするより他にはない。今のアメルにとって自分の命以上に胎児の安全が大事である。今ここでお腹の子が死んでしまったらもう自分は生きていけない。だから頼み込む。それが無駄だろうとわかってはいても。
「困りましたねえ…前が使えないのでは…後ろでするしかありませんね。さて何が言いたいか分かりますか?」
彼の意図はすぐに理解できた。何を言えばいいのかも。
「さあ、どうしますかアメルさん。」
一瞬ためらう。そして想像する自分の犯される姿を。
(ごめんなさいマグナ…あたし…)
今から汚されるのだ。愛する男以外の者に。そのことにマグナに対する裏切りを感じる。
(でも…あたしとあなたの赤ちゃんは守るから…)
虚しい決意だった。どう心に決めても眼前の悪魔の胸先三寸で覆される。それでもそれに賭ける。
「使って…くだ…さい…。」
「よく聞こえませんねえ。もっとはっきりといってくださいよ。」
その言葉をいざ口に出すのは躊躇された。今までの自分が終ってしまうように感じて。
だがレイムに促され一気に吐き出す。
「あたしのお尻の穴を好きなだけ使って下さい!!」

「ふふ、可愛らしいお尻ですねえ。」
舐めまわすような視線がアメルの臀部に注がれていた。菊門、尻肉、うっすらとした茂み。
そして秘部。それらが視姦にさらされている。尻をレイムに突き出すような形を取らされながらもでアメルは恥辱に必死で耐えた。
(ごめんなさい。マグナ。ごめんなさい。)
心の中で彼に謝りつづける。これから犬のように犯される。彼ともまだ使ったことのない穴を。汚された自分はもう彼を愛する資格を失うのではとも思った。
「じゃあいきますよ。アメルさん。」
そんなアメルの思いは他所にレイムは彼女のアナルへと挿入を開始する。亀頭の先が菊門に数度触れ合った後強引に一気にねじ込む。
「ぎ…ぎぃぃぃぃぃぃっ!!!痛いっ!痛いぃぃっ!!痛い!!」
「ひゃはははは、後ろは処女のようでしたね。これで私もあなたの初めての男です。」
「ひぎぃ!!嫌ぁっ…嫌ぁぁぁぁっ!!!!」
肉棒はアメルの菊座を抉り一気に直腸を満たしていた。腸の内壁が肉棒で擦られる。
肛門が裂ける。真っ二つに引き裂かれるような激痛。処女喪失のときでさえこれほどでは
なかったのに。
「ひゃはははは。ひゃははは。最高ですよ貴女のアナルは。私のペニスをいやらしく咥えてますよ!!」
「そんな…こと…うぁっ…いひぃ…やあっ…」
苦痛に悶えるアメルにレイムはそそられる。絶望、恐怖、羞恥。悪魔にとって極上の美酒が流れ込む。同時に腸壁のひだが己がペニスの雁首に引っかかって擦れて快感を与えてくれる。
精神的快楽と肉体的快楽が同時に流れ込んでくる。
「どうですかアメルさん。分かりますか。貴女のお腹の中に私の肉棒が入ってるんですよ。」
「あうぅぅ…いぎぃぃぃ…苦し…」
「分かりますよね。あなたの腸を私のモノが抉っているんですよ。」
「やぁぁぁっ…もうっ…うあぁぁっ!!」
「貴女は犬のように私に犯されているのですよ。憎い敵の私に。自分で尻を差し出して犯されているのですよ。」
「言わないで…そんなこと…」
飛び交う言葉責めにまたしてもアメルは心を折られそうになる。
「最高に気持ちいいですよ。あなたはどうですか?」
「……うっ…ひっ…あうぅ・・」
「悔しいですよね。悲しいですよね。汚されて辱められ、私の性欲処理の道具にされて!」
「止めてぇ…言わないで…それ以上…」
「でも許してあげませんよ。お尻の中にいっぱい出して差し上げますよ。」
「やだぁっ!!やだやだやだぁっ!!!」
悪魔の囁きはアメルの心を確実に砕いていた。惨めに犯される現実にアメルの心が耐え切れなくなるのも無理はない。菊座を抉るピストンはより強くより深くなる。無理矢理ねじ込まれたことにより傷が開きダラダラと赤い血もたれる。そして腸を押しつぶす圧迫感。
その度に走る激痛。陵辱による心の痛み。全てがハーモニーをなしてアメルを引き裂く。
膨れる肉棒は熱を伴い、火山の噴火のごとく炎を噴出す。白濁の熱い液体がアメルの腸内を焼いた。
「いひやぁぁぁ!!……熱いぃぃぃ!!死ぬ!死んじゃう!!」
あまりの熱さに悶えるアメル。しかしレイムはそれでも満足しない。己が白濁を吐き出しつづける。精液が泡立てて逆流してもなお注ぎ込む。その度にアメルが苦しむのを心底楽しんだ。結局穴が閉じなくなるほどまで思うままに犯し射精し続けた。

「ははは。よかったですよ。アメルさん。」
後ろを犯され尽くし虚ろな意識のアメルにレイムは囁きかけた。返事はない。
ただ腹部だけを後生大事に抱える姿だけがあった。そうまでして胎児を守ろうとするアメルの姿に嗜虐心がそそられてくる。ふいに呟く。
「やはり前の方も使わせて貰いますか。」
ビクリとアメルは反応する。
「止めて!!他のことなら何でもしますからそれだけは止めて!!」
冗談ではない。先ほど菊門にて行なわれた行為を膣内でされたら赤子は間違いなく死ぬ。
それだけは避けたかった。
「心配しなくても殺しはしませんよ。そのぐらいは気を使いますよ。」
「やめ………あはぅぅ!!」
抵抗も虚しく、アメルの膣口には亀頭があてがわれる。肉豆をペニスの先で擦られ不覚にも快感が走る。自分の弱さが心底嫌になる。
(なんでこんなに弱いんだろう…あたし…)
レイムのペニスはズブズブとアメルの膣内に侵入していく。約束を守ってくれているのどうか知らないが膣の奥までは入れられず入り口付近の秘肉を擦っている。自分の淫らな肉ひだが男根と絡み合って快楽を得ているのが分かる。レイプされながら感じているのが自分でも分かる。
「あっ…ふぁっ…あふっ…。」
甘い喘ぎ声が混じる。苦痛のみのアナルファックと異なり淫らな快楽の波がアメルに押し寄せる。
「意外と淫乱なのですね。」
「ちが…あたし…そんなんじゃ…」
でもそれ以上否定ができない。所詮は犯されて感じるような雌犬なのだろうか。既に砕けたアメルの心ではそれを否定することもできなかった。半分くらいまで出入りを続ける肉棒。
それに貫かれながらも感じている自分が本当に恨めしい。
「さてお腹の子にも美味しいミルクを飲まして上げましょうか。」
「止めてぇ…赤ちゃん汚さないでぇぇ…。」
「そんな風に感じながら言っても説得力がありませんよ。」
「や…だぁ……うっ…あうぅぅぅ…。」
そしてドクドクと精液が子宮に注がれるのを感じる。子宮内が精液で浸されるのだ。
無論そこにいる赤ん坊も。自分のお腹の子供さえ守れないことが情けなかった。
(赤ちゃん汚されちゃった…ごめんね赤ちゃん…こんな弱いお母さんで…)
そうしてアメルの意識は途絶える。


ふと目が覚めた。夢から覚めたことにアメルが気付くのに数秒を要した。
(あれ?あたし…確か…)
ゆっくりと冷静に状況を確認する。驚いたことに辺りにもそして自分の身体にも乱暴された痕はない。それに…。
「あっ…。」
ポコリとお腹の中を蹴る音が響く。一番懸念していたことが大丈夫であることが分かる。
「あっ…あっ…」
涙腺が緩むのを感じる。自分の意志ではもう止められない。
(良かった…夢だったんだ全部。)
あの悪夢のような陵辱劇。それが文字通り悪夢であったことに安堵する。
自分は汚されてなどいない。赤ん坊も無事だ。その事が嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
あれはただの悪夢。おそらくは妊娠に伴う不安、マグナのいない寂しさが見せたものだろう。
彼が帰ってきたらうんと甘えよう。あんな悪夢を見たことなんて忘れるくらいに。
あんなものはすぐに消える夢。ただの幻影。
そうアメルは


思い込みたかった。



「ひひひひひ、夢だと思ってくれるのは好都合ですね。」
非常に居心地のいい場所でレイムはひとりごちる。この場所ではレイムがかつて失った魔力が少しづつではあるが供給されていた。
「まだまだ、私も不完全ですからね。まあ夢だと思ってくれて幸いです。痕を消して差しげたかいがありました。」
あの悪夢はやはり夢などではなかった。紛れもない現実。
それと気付かぬアメルをレイムは滑稽に思う。
「それにしてもアメルさん。貴女の身体は最高でしたよ。また味わいたいですねえ。」
アメルの肉の味を思い出す。吸い付くように自分のペニスに絡みつき精を搾り尽くしてくれるような名器。そうそうお目にかかれるものではないだろう。
また復活した暁には彼女を愛妾とするのも悪くない。
「その前にしっかり産んで下さいよ。私を。」
アメルの子宮の中。そこにある胎児の身体を寄り代としてレイムは本当の復讐の時がくるのを心待ちにし続ける。


End

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