夏美ちゃんの初体験〜最終融合承認〜後編



まだ痛む股間を豆腐に触るようにしてなぜる。先ほどの一撃のダメージは思ったほどではなかった。
竿も宝玉も狙いから外れてはいた。だが太腿の付け根からは未だに鈍痛がはしる。
側では夏美が深くうなだれていた。陰鬱な表情。あれから泣きながら謝る彼女に心配は要らないと諭したが彼女の顔から影は消えない。肩を震わせている。涙の筋を頬に垂らし嗚咽を繰り返している。
「ナツミ…僕の事ならもう…いいから…君に怒ってたりなんてして…」
「ひっく…えぅ…だ…な…わけ…じゃない…。」
「えっ…?」
「大丈夫なわけないじゃない!!」
嗚咽しながら夏美は気を吐く。部屋中に音の波紋が広がる。
思わずキールもたじろぐ。
「もう…いい…なんて…なんで…言えるの…あたし…あたしっ!!」
声を出すたびに全身の血管が逆流するような感覚を覚える。頭が重い。グラグラする。
胸が気持ち悪い。モヤモヤした塊が心臓を握りつぶしそうになるほど。
「あたし…キールに…う…あうぅぅぅ……」
思い出すだけでまた涙が込み上げてきた。言葉を出そうにも声が震える。
泣くことを止められない。息も出来ぬほどに咽が潰れそうになる。
「さっきから…ずっと…ずっと…」
酷いことをしている。そう言おうとするのだがそれ以上言葉が出ない。ただ嗚咽のみが漏れる。

「うっ…あぅぅ…ああっ…えっ…えぐ…」
「ナツミ……。」
「えぅ…うっ…あう…あっ…ぐすっ…何やってんだろうね…あたし…」
すすり泣きながら自嘲ぽく囁く。先ほどまでのことが思い起こされる。
「自分から誘ったようなもんなのにさ…バカみたい…勝手に暴走して…キールのこと傷つけて・・・」
ポツポツと自虐的な言葉が漏れていく。本当に自分自身が情けなかった。
「ごめんね…嫌いになっちゃうよね…こんな乱暴な娘…」
全てが台無しだった。自分で台無しにしてしまったのだ。ただ好きな彼と結ばれる事を望んでいたはずそれなのに自分で自分が抑えられない。なんだか頭の中がわけ分からなくなって気が付けば彼を殴ったり蹴ったりしている。
「はは…あたしって胸だってちっちゃいしさあ…全然女の子らしくないし……うっ…うぐっ…あっ…」
また涙が込み上げてくる。どうしてこんな事になってしまったのだろう。今日は大切な一日になるはずだったのに…。悔しさと悲しさと自分に対しての怒り・失望それらがあいまって余計に泣けてきた。
自分は本当に大切な人とひと時を過ごす。そんな簡単なことさえ頑張れないほど情けないのかと。
「うあぅぅ…ひっぐ…あぁぁっ!!えぅぅぅ…」
泣くのを止められない。最低だ。今だって自分勝手に泣いているのだ。キールのことなどほっておいて本当に最低だ。ここまで自分のことを嫌いになった日は今までにない。
「ナツミ…」
「ほっといてよ…もうっ!!あたしなんて…どうせあたしなんてっ!!」
心配げに声をかけてくるキールを拒絶する。もうどうでもいい。自分みたいな女らしさの欠片もない人間なんて彼に愛される資格なんてない。そう決め付ける。そしてまた泣く。泣き声が耳にあるいは体の内側から響く。何も聞きたくない。何も見たくない。自分なんていなくなってしまえばいい。
そんな気持ちばかりが込み上げてくる。
「…………………。」
そんな夏美にキールはそっと顔に手をやる。頬に優しく触れると顔をゆっくりと近づけ
「うっ…あうぅぅ…………ふぇっ?…むぐっ!」
瞬間、キールの舌が夏美の口内に侵入していた。舌同士が触れ合う途端に夏美の脳は溶かされていく。
あれ荒んだ気持ちが雪解けのように溶けて落ち着いていくような、そんな気がして。
「ぷはっ!はぁ…はぁ…」
二人同時に息を吐く。そして顔を見合わせると熱っぽく顔を赤らめる。
「キール…あたし…」
何を言おうかまごついたままの夏美。そんな彼女を見据えてキールは言う。
「ナツミ…。僕が…君のことを嫌いになるわけないじゃないか…。僕は君の…そんな恥かしがり屋でちょっと乱暴で…でもそれでも優しくて可愛い君が大好きなんだ。」
「でも…でもぉっ……」
「さっきのことは本当に気にしてないよ。本当さ。だって一番好きな女の子とその…するんだからちょっとぐらい…痛かったり…なんてのは…本当に大した事無いよ…。」
本当にキールはそう思う。あの無色の派閥で父の言いなりの道具でしかなかった自分。
そんな自分を救い出してくれたのが夏美だった。素性を隠した自分を信じてくれた。
いつのまにか自分の中でかけがえのない居場所になっていた。そんな彼女と結ばれる。
たとえどんな代償を払ったとしても惜しくはない。
「前にも言っただろう…僕の居場所は…」
そこでいったん言葉を止めて夏美の目をしっかりと見つめて言う。
「君のとなりなんだから。」
「キール…うっ…あぅぅ…うあぁぁんっ!!」
夏美は泣きながらキールに抱きつく。彼の胸の中に顔を埋める。暖かかった。
頬っぺたにまた雫が伝っていた。でも違う。今度は嬉し涙だ。
本当によかった。キールがいてくれて。いつだって自分の側にいてくれるキールがいてくれて。
キールの胸の中、夏美は心底やすらいだ気持ちになった。

(ナツミ…なんて可愛いんだ…。)
自分の胸の中に頭を埋める彼女を抱えてキールは幸福感に浸っていた。
夏美のことが愛しくて愛しくてどれだけ抱き締めても抱き締めたりない。
こんな愛しい夏美とともにいられるそれだけでも十分な思いで。
「キール…?」
「あ…ああっ。」
いつの間にか顔を上げていた夏美に慌てて返事する。夏美の顔をじっと見つめる。
少し長く伸ばしたモミアゲ。薄桃色の唇。元気が溢れてきそうな顔立ち。それら全てが輝いていた。
「そのさ…キールさえ…よければなんだけど…」
ほのかに朱に染めた顔でモジモジしながら言葉を呟く夏美。それがまたしてもいとしくなる。
「ちゃんと…最期まで…しよう…あたし…頑張るから…」
「本当にいいのかい?」
聞きかえす。すぐに頷いて夏美は返す。
「キールだって…がんばってくれてるんだからさ…あたし…今度はがんばるよ…だから…」
自分を見つめる夏美の眼差しは熱い。答えなんてもう決まりきっていた。

「じゃあ…その…いくよ…」
「うん……」
再開される営み。その合図に夏美は応じる。正直不安がないわけではない。
自分がまたあの痛みに耐えられるのか自身がない。太い肉棒で貫かれるのかと思うと身震いする。
それでも決めていた。今度こそはやりとげてみせると。
(キールだって…痛いの我慢してくれるんだ…あたしだって…)
今度こそ耐えられなければもう彼の側にいる資格がない。そう思っている。多分だめだったとしてもキールは許してくれるだろうでもそれでは自分で自分が許せない。そうして覚悟を決める。
見やるとまた亀頭の先が侵入を果たそうと自分の秘所に近づいている。
(ひっ!……やっぱし…でも…)
その大きさを目の当たりにするとどうしても恐怖が走る。しかし堪える。
彼の全てを受け入れるのだと心に決めて。
「う…ぎ…いいっ!!」
そして挿入が始まった。夏美を気遣ってかキールはゆっくりと腰を進める。先端が少し夏美の中に沈む。
夏美にまた痛みが走る。三度目、覚悟していたとはいえやはり痛い。膣口をむりやりこじ開けられる。
入り口が裂けてしまいそうになる。
(痛いよぉっ…やっぱり痛いよぉっ!!)
泣き叫びそうになるのを必死で堪える夏美。顔は紅潮し息も荒くなる。まだ先っぽが少し入ったばかりというのに夏美の脳が痛みに支配される。
「あっ…うっ…くぅぅぅぅ!!」
少しまた少し男根が侵入してくるたびに痛みが更に激しくなる。なんか尖ったものがグリグリと肉を抉るようなそんな気分だった。激痛に耐える夏美の姿は端から見ていて痛々しいものである。
(だめだよ…やっぱだめだよぉ…死んじゃうよぉっ…)
心が折れそうになる。まだ半分も受け入れていないというのに。それなのに心臓が激しく動悸する。
頭の血管が破裂する。意識が飛びそうになる。息が詰まる。先端が処女膜に到達するか否かという所で夏美は限界を感じていた。
「ナツミ!!」
夏美を気遣ってかキールは挿入を中止しようとする。これ以上続けては夏美の体が持たない。
そう思い腰を引こうとすると…
「駄目っ!!」
なんと息も絶え絶えな夏美から止められた。顔をひくつかせながら夏美は言う。
「おね…がい…最期まで…して…」
「しかし……」
「がんば…らせてよ…じゃないと…あたし…」

本当に痛かった。いや現在進行形で痛みは続いている。と言うよりむしろ激しくなっている。
それなのにまだ続けようという自分の正気が信じられない。だが思う。
(痛い…けど…ここで我慢できなかったら…)
さっきまでと同じだ。愛する彼を受け入れるのに痛いのなど我慢できなくてどうする。
そういい自分に聞かせる。少し大きく息を吸って吐き夏美は言う。
「キール…最期まで…してよ…あたし…がんばるから…」
「…………………」
痛みに耐えながらやり遂げる事を望む夏美。本当に痛いのだろう。体がビクビク痙攣している。
口の端が引きつっている。目の端から涙が滲み出ている。それなのに必死で耐えている。
そんな彼女の気持ちを無駄にできるだろうか。
「わかった……」
「うん…」
それだけ言ってキールは腰を進める。亀頭は遂に触れ合う。夏美の処女の証であるものに。
処女膜とはよく素人が勘違いしやすい事だが完全に覆う膜ではない。大概穴が空いていて膜というよりはむしろ膣内に存在するヒダのようなものである。その形状は個人差がある。
中には処女でも膜がない場合もある。破瓜の痛みとは膜が破れることよりもむしろ、その奥のまだ未開通の秘肉が押し広げられる事に対する痛みというものらしい。
「はぁ…はぁ…」
夏美の呼吸は荒い。まだ処女を完全に貫かれていない今でさえも痛みで気が狂いそうだ。
それなのに更にその先ともなれば何をかいわんや。
「夏美!!」
意を決してキールは陰茎を沈める。一瞬夏美の呼吸が止まる。そしてついに破瓜の瞬間は訪れた。
「んきぃっ!!〜〜〜〜〜!!!ぎぃぃぃぃぃっ!!あぎぃぃぃぃっ!!!!」
とうとう夏美の口から悲鳴が漏れる。キールの肉棒は確実に夏美の処女膜を貫き、さらなる奥へと進出する。まだ男を知らなかった夏美の膣肉が巨根に蹂躪される。
「あっ…ぎぃっ…く…あっ…うぁぁぁぁっ!!」
ペニスが膣内を押し分けていく度に夏美は激痛に晒される。先ほどまでの比ではない。
五体がバラバラに引き裂かれそうだ。刃物で突き刺されながら抉られている気がする。
痛みに失神しそうになるがまた痛みで引き起こされる。さながら拷問のようでもあった。
「あ…あぅぅ…うぎぃ…ぎぃやぁぁぁぁぁぁ!!!」
断末魔のような叫び声まであげる。それでもなお肉棒は更に奥まで入ってくる。
子宮の入り口にまで到達したのではないかと錯覚してしまうほど奥まで。
(死んじゃうぅぅぅ!!あたし死んじゃうよぉぉぉ!!助けてぇぇ!!嫌ぁぁぁぁっ!!)
そう言いたくなるのを堪えるのが精一杯であった。事実破瓜の痛みは夏美の肉体ばかりか精神までもズタズタに引き裂いていた。意識が朦朧とする。気を失ってしまえれば楽なのにそれさえ許されない。白目を向きそうになる。口がパクパクと何も言えずに痙攣する。
顔中から体液を垂らして今にも死に絶えそうになる。
(やっぱし…だめ…あたし…もうだめ…もう…)
心が砕けていた。想像の上の更にその上である。挫けそうになる。もう開放して欲しい。
初体験で気持ちよかったなどという体験談を語ったかつての級友の言葉は嘘だと思った。
気持ちいいわけない。ただ痛いだけだ。それも鋭さと鈍さを伴って。
人格が壊れてしまいそうになるほどの痛み。これは拷問以外の何ものでもない。
悲鳴すら上げるのも苦しいほどの激痛。早く終る事だけ願う。
「もう…やめ…」
そういいかける。これ以上は無理だと音を上げようとした。だが言葉を止めた。
(キール……。)
ふいにキールの顔が目に付く。彼もまた辛そうな表情を堪えていた。先ほどまで夏美に散々殴られたり蹴られたりしたダメージが相当堪えているのだろう。
(そうだよね…キールだって…がんばってるんだよね…)
思い至る。どんなに辛い目にあっても自分の側にいてくれる彼。その彼に応えなくてはいけない。
「キー…ル…」
消え入りそうな声を振り絞る。
「うごい…て…ちゃん…と…うごいて…」
夏美に挿入を果たしたところで止まっているキールにうごく事を促す。
挿入されただけで発狂しそうになるのにそのうえ動かれたらショック死してしまうのではとも思う。
でもやり遂げたいのだ。彼との初めての交わりを。

「ナツミ!!」
「キール!!」
互いに名前を呼び合うとキールは腰を動かし始める。夏美の膣を満たしたキールの肉棒がピストン運動を開始し夏美の中で暴れた。
「あ…ぐあぁぁっ!!くぅぅぅぅ!!んぎぃっ!!ぎぎぃぃぃ!!」
動かされるたびに更なる激痛が夏美を苛む。パックリ開いた傷口に更に塩でも刷り込むようなそんな痛みが全身を駆け巡る。振動が伝わるたびに自分の内臓が潰されたかのように感じる。
腹の中身がグチャグチャになる。圧迫死しそうな感じに捕らわれる。
「あっ…うぐぅ…キー…ル…キールぅぅぅ!!」
だが地獄のような苦しみの中で夏美はなんとかキールの方に捕まる。手に力を込めて叫ぶ。
「ぐっ…キール…大好きっ!!キール…キールぅぅ!!」
必死に捕まりながら叫ぶ。痛みに悲鳴をあげる代わりにキールの名を呼ぶ。
「キール…キール…キール!!!」
「ああ、ナツミ!!」
互いに名を叫びつづけていた。交尾を繰り返すごとに夏美は意識が耐え失神してしまいそうになる。
そんな中でも耐えられるのは何故だろうか。答えはわかりきっている。
(キールが…いてくれるから…)
世界で一番大好きな彼と繋がっている。彼とともにいる。だから耐えられる。
最高に愛する人の存在が感じられる。だからこらえられるのだ。
「大好き!!愛してる!!キール!!」
「僕もだ!!ナツミ!!」
そう互いに叫んだ時に絶頂を迎えた。大量の白濁液が自分の子宮内に注ぎ込まれるのを感じながら夏美は意識を失った。


「うぅぅぅ…ひ〜ん!!まだ痛いよぉ。」
「大丈夫かい?ナツミ…。」
夏美が意識を取り戻したのはあれから一時間たってからだった。目を覚ましてそうそう目にしたのが破瓜の血と精液とでなんかグロテスクな様子の自分のアソコだった。
(あたし…もうイチゴミルク食べらんない…)
そんなふうに感じた。まだ股間が裂けているかのように痛む。
シクシクジンジン鈍い痛みがなりつづけている。
「う〜〜こんなに痛いなんて思ってなかった…キールってば大きすぎるんだもん。」
「ごめん…。」
まだ痛い。下半身が動かせるまでどれだけかかるだろうか。ちょっとでも動くと針に刺されたように痛む。
「ほんと…痛かったなあ…でも…」
そう言いながら顔を下向ける夏美。そのまま小刻みに肩を震わす。
「ナツミ?」
そんなにひどく痛むのかと思い顔を真っ青にするキール。そんな彼を見越しててか夏見は言う。
「…違うの…キール…あたし…嬉しいんだ…」
どんなに痛くてもやり遂げられたから。キールと二人ならどんな事でも乗り越えられる。
そんな繋がりを感じることが出来たから。だから夏美は満足だった。
「嬉しいんだよ…あたし…キールと一緒なら多分何だってできるよ…だから…」
「……………。」
そう言って二人顔を近づけて優しく口付けを交わした。




おまけ

「今度する時はあんまし痛くしないでよ。」
「努力はするよ…ハハ…」
「本当にそうしてよ…そうじゃないとあたしまた暴れちゃうよ。」
そっちの方こそ努力してくれとは言い出せずに口篭もる。多分今度もまた同じようだったら
(死ぬね…多分…はははは)
少し不安になりながらキールは胸中で力なく笑った。


おしまい

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