レイムさんに(純)愛の手を 芋天使アルミネ 〜逆襲のアメル〜



「あ、あぁああああぁぁあああああぁっ」
光の一切射しこまない部屋に、悲鳴とも嬌声ともつかない声が響く。
そこはファナンの南に位置する古城。その地下室で、一対の男女が交わっていた。
もっとも、男が一方的に全裸の女――少女と言った方が正しい――を陵辱し続けているだけなのだが。

何度目かの絶頂。そして胎内に流し込まれる体液。破瓜の血は既に白に押し流されている。
何時間にも渡って、前も後ろも口内も徹底的に犯され尽くしたアメルは、それでも意識を正常に保っていた。
全く経験の無い身でありながら拷問の如き陵辱を受けて、それでも正気を保っていられるのは、今もなお膣内を激しく突き上げる眼前の男を、或はその陵辱以上に激しく愛しているからかもしれない。
眼前の男――何十度と射精を繰り返し、なお疲弊を見せず陵辱を続けていたレイム・メルギトスは、今一度少女に自身の欲望を叩きつけてから、ようやく少女から身体を離した。
生命に危険が生じる程に呼吸の浅くなった少女の前方に回りこむと、上半身を抱き寄せ、口付けする。
「――――――――っ、っ!!」
送り込まれるどす黒い精気。再び少女の体が活性化し、火照りだす。
唇が離れると、アメルは愛欲に蕩けた、しかし確かに理性の宿る瞳をレイムに向け、初めて声を出した。
「ひ、非道いです……レイムさん……。わたし、初めてだったのに……。もう少しくらい、優しくしてくれても……」
愛故か、まだどこか余裕の見える少女に、魔王は苦笑した。
「それではお互い物足りないと思いまして。実際、貴方の心も身体も、全く拒絶はしませんでしたよ?」
「う……」
少女の火照った顔が更に上気する。レイムは追い討ちをかけるように続けた。
「まるでこうなる事を望んでいるかのようでしたよ?まさか、初めからそのつもりだったのですか?たった一人でこんな所にやって来るとは……」
「ち、違います!それは……貴方の事は愛してますけど、こんなのは……やっぱり嫌です」
レイムは皮肉気に笑った。
「ほう……?大天使アルミネともあろうお方が、この私を愛してくださると?」
「茶化さないで下さい!わたしはアルミネ本人ではありません。
……それは、貴方のしてきた事は許せないですけど……でも……、それとは別に、……貴方の事が好き、です」
立場は違えど、レイムという個人をこの上なく愛している。アメルはそう言った。
(それに本当はアルミネだって――)
そして、「ならば――同じ場所に立てばいい」悪魔の王はそう応えた。
「堕ちてしまいなさい、アメルさん。私達は貴女のことを歓迎しま「嫌です」」
ほんの一瞬、レイムが言葉を失ったその隙に、アメルが問いかけた。
「それならどうして、一人だけで抱いてくれたんですか?
……もしかしたら、大勢の人に犯されてしまうかもって思ってたんですけど」
突然の奇妙な問いかけに怪訝な表情をするレイムには構わず、自身の性器を押し開く。
すると、膣内で飽和状態にあった精液がこぽこぽと溢れ出る。
それを見ながら、アメルはうわ言のように続けた。
「いっぱい出してくれましたね。……今日はそんなに大丈夫な日じゃないんですけど、もしかしたら、赤ちゃん出来ちゃうかもしれません」
熱に浮かされたように微笑むアメルに、レイムは表情を消した。
「……何が言いたいのです?」
「ふふっ、レイムさんも言っていたじゃないですか。わたしはアルミネでもあるんですよ?……お腹の中に出されるたびに、あなたがわたしの中を侵食していくのを感じました。これ、何ですか?」
レイムはしばし無言でいたが、やがて観念したように溜息をつく。
「……何だと思います?」
「……保険、ですか?」
「半分、正解です」
そう。レイムは既に『連中』の力を過小評価はしていない。場合によっては破れる事もあるかもしれない。
だから、彼は保険をかけておくことにした。
――先に言えば、彼女は既に新しい命を宿している。だから、例えレイムが破れたとしても、アメルの胎内に宿した『因子』に乗り移り、彼女の子として復活する――――それがレイムの考えた保険。
「うわぁ……予想通りとはいえ、ホントに腐れ外道なこと考え付きますねぇ、レイムさんって」
「お褒めに預かり光栄です」
褒めてねぇよ。
さすがに温厚なアメルも心の中で突っ込んだが、とりあえず別のことを口に出す。
「それではもう半分は?」
それに関しては、レイムは悪戯っぽく笑って、一言だけで、答えた。
「大天使と、大悪魔のダブルブリッド――。面白いと思いませんか?或はクレスメントの遺産よりも――」


さらに数時間後、数回犯されて(?)から、アメルは解放された。
「これ以上続けて、本当に堕ちてもらっては困りますからね」
レイムの召喚したサプレスの騎兵に騎乗しながら、ゼラムを目指す。
――不意にアメルが口を開いた。
「レイムさん、賭けをしませんか?」
「賭け……ですか?」
「ええ、ルールは簡単です。わたしが産んだ貴方が、魔王になるか、ならないか」
レイムは呆れたように口を挟んだ。
「あのですね、一応言っておきますが、私は初めから負けるつもりはありませんよ?
貴方が私を産むとか以前に、私が貴方達に勝てばその後の事は全て無効となるのですから」
「大丈夫ですよ」
アメルはまさしく慈愛の聖女の如く、微笑む。
「わたしも、あなたを産みたいですから」
「…………もの凄まじい口説き文句ですね。一瞬不覚にもくらっと来ましたよ」
柄にも無く頬を紅潮させる魔王に、少女は幸福そうに体重を預ける。
「――その賭け、乗りましょう」

二年後――――
聖なる大樹と呼ばれる巨木がそびえる森に、一軒の小屋があった。
そこで少女が一人の男児を出産した。
その赤子は泣声の変わりに笑い声と共に生れ落ちた。
生後一ヶ月で立ち上がり、三ヶ月で言語を解した。
半年後には幼児と呼べるほどにまで成長していた。
少女は、誰もが気味悪がった我が子に、精一杯の愛情を注ぎ、懸命に育てていった。
そして一年が経った――――


森の中の一軒屋。
一人の少年が、自分の生みの親である少女を犯していた。
まだ十も数えていなさそうな体つきには不自然なほど巨大な一物で、自分が生まれ出た秘所を貫く。
「は、はははっ、やはり賭けは私の勝ちだったようですねぇ、オカアサン?」
「……っ、……れい、むぅ」
最早遠慮する必要など無い。
計画通りに復活を遂げたレイムは、もう何日も何週間も何ヶ月もアメルを犯し続けていた。
さすがのアメルもこの頃は能動的な反応を示さなくなってきたが、その度に、レイムは自身の力を分け与え、また犯していった。
本日めでたくレイム帰還後、射精回数が四桁の大台を突破したのを数えながら(数えるな)、アメルは密かに、微笑んだ。
(――違う。賭けは、あなたの負け)

だって、あなたはもう。
もう、わたしの事しか見ていないもの――――



かくして。
数百年前から続いてきた、世界を巻き込む壮大な痴話ゲンカは――――
――――もうしばらく続きそうです(笑)。


End

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