〜〜とある母子の怠惰な一日〜〜



聖なる大樹がそびえる森の中の一軒家。
そこでは、今日も今日とて相も変わらずに嬌声が響いている。

「あっ、あっ、駄目です、レイムぅ!今はご飯を作っているさいちゅ……やぁぁん!!」
抗議の声を聞き流し、少年の姿をした元魔王は、その体躯には不釣合いな巨大なペニスを立ったまま後ろから菊門に出し入れする。
完璧なまでに開発され尽くした其処は、まるで膣内と同じように肉棒に絡みついてくる。
自らが磨き上げた芸術品の性能に満足しながら、レイムは少女の直腸に大量の精を放った。



――AM 7:30
「いえね、あれは不可抗力だと思うのですよ、母上様」
母お手製の芋の煮つけをつまみながら、レイムはまだ機嫌を損ねている少女というかその母親に、弁明する。
久しぶりの睡眠を取った朝、目を覚ましたら、台所からいい匂いが。
つられるままに足を運んでみれば、其処には男子の永遠の浪漫、いわゆる『裸エプロン』の格好で、調理にいそしんでいるアメルの姿が。
襲うなと言う方が、無理な話である(レイム談)。
その弁明に対し、アメルはようやく表情を軟化させ、細々と反論した。
「だって……どうせ今日もまたいっぱいするんだろうから、着替えるのが億劫で……」
その後、一呼吸置いて、照れたように続ける。
「それに、この格好なら、あなたも喜んでくれるかな……って」
「――――??――――!!」
煩悩機関臨界突破。リビドー領域拡大。欲望、マテリアライズします。
考えるな、感じろ。明日に向かって飛べ。やったねパパ!明日はホームランだ!!
跳躍。空中で一瞬にして脱衣を完了させ、目の前の少女に向かって飛び掛る。
と。
――どぐしゃぁっ
炸裂する真空飛膝蹴り。しかもカウンター気味に下腹部にめり込んでいる。

床に激突し、そのまま板垣チックに悶絶し転げ回るレイムに、アメルは我が子を叱る様な顔つきで、説教した。
「レイム?忘れたんですか?食事の時だけは何もしないという約束でしょう?
ただでさえ、毎日アレだけヤってるんですから、食事くらいきちんと摂らないと身が持ちません」
「いや……だから……アレは……不可抗力……………………がくっ」

AM 9:45
ちゅぷ……ちゃぷ……。
さわやかな朝の口淫が、澄み切った青空にこだまする。
アルミネスの森に住む聖女が、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い肉棒をしゃぶっていく。
全裸の聖女の心身を包むのは、深い色の精液。
髪の毛は乱さないように、歯は立てないように、ゆっくりとしゃぶるのがここでのたしなみ。
もちろん、喉の奥までつっこんで吐き戻すなどといった、はしたない聖女など存在していようはずもない。
「……何、さっきから訳の分からないこと口走ってるんですか、レイム?」
レイムのものから口を離し、顔を上げるアメル。
「いえ、ただなんとなく。……続けてください」

AM 11:25
どん、どん!
「ア〜メル〜!遊びに来たよ〜!!」

前戯も終わり、ひたすらエロ真っ最中だった二人は、
元気いっぱいな少女トリスの声に、前で繋がったまま硬直した。
――――レイムの存在は何て言うか、アメルの中でトップシークレットである。
と言うより、仲間はアメルが妊娠していた事すら知らない。
聖樹から復活を果たした後、一人でこの地に残る事を決め、すぐにレイムを産んだ。
彼もまた速攻で成長していった為、彼の復活を知る者は当人たち以外に誰もいないのである。
「あれ〜、居ないのかな?はいるよ〜?アメル〜」
(って、何勝手に上がってきてるんですか、トリス!!)
(いけませんねぇ、トリスさんは親しき仲にも礼儀ありという言葉をご存じないようです)
普段ならさして気にもならない親友の不調法も、今は致命的だ。デッドリーだ。
この家は決して大きくない。ダイニングを挟んだすぐ奥がこの寝室である。
トリスの足音はだんだん寝室の方に近づいて来る。
(ど、どどどどうしましょう、レイム!?)
(いや、どうしようと言われましても)
レイムはしばし考え込んでいたが、やがて名案だとばかりに、指を鳴らした。
(そうです!ここはトリスさんも交えて、3Pと言うのは……)
(……お尻ペンペンされたいですか、レイム?)
んな間に、足音はもうすぐそこまで迫っていた。
ド、ド、ド、ド、ド、ド……とかいう意味不明の効果音も聞こえてきそうな勢いだ。
(〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!)
そこで問題だ。
この状況で、どうやってこの窮地をかわすか?

三択――ひとつだけ選びなさい。
答え@かわいいアメルちゃんは突如、反撃のアイデアがひらめく。
(いっそレヴァティーンのギルティ・ブリッツでなにもかも……って何考えてるんですか私は!!)
答えA仲間がきて助けてくれる。
(だから仲間に見られてどうすんだっつーの!!)
答えBかわせない。現実は非情である。
(……もう、どうしようもないのかもしれない)
気付けば、レイムがにこやかな顔で横から手のひらを差し出していた。
そこには『クロロホルム』と書かれたビンと、ハンカチが載せられている。
(……もう、どうにでもなれ……)
アメルはかなり絶望的な心境で、覚悟を決めた。
(ごめんなさい、トリス。恨むなら、あの虚言と姦計というより、鬼畜と色欲の悪魔を恨んでください……)
はらはらと滂沱しながら、アメルは心中で親友に謝罪した。

PM 5:15
気が付けば。
いつだったか、アメルが古城で受けた陵辱をほぼそのまま再現され、成す術もなく壊されたトリスの姿があった。
全裸で、焦点の合っていない瞳を虚ろにただよわせ、前と後ろから精液をひくひくと垂れ流す彼女は、外道の美を纏っていた。
(――って、そうじゃなく!)

真っ赤に尻を腫れ上がらせたレイムを土下座強制機で押さえつけ、必死にトリスを介抱するアメル。
アメルの場合は彼に対する愛があったから何とか耐えられたが、彼女にそんなモノは無い。
ただいきなり理不尽に、描写も無くぶっ壊されただけである。
「トリス、トリス!しっかりして下さい!」
「てゆーか……、貴女もしっかりと混じっていたじゃげぶぅっ!?」
余計な事をほざくレイムにキドニーブローを叩き込み、介抱を続ける。
ついでに催眠療法で記憶も少し、いじっといた。
その甲斐あってか、二時間後、彼女の瞳に意志の光が戻った。

PM 8:50
意識の戻ったトリスと共に夕食を摂りながら、結局アメルは事情を説明した。
「もう、いいよ……。アメルが一緒なら、大丈夫だと思うし……」
話を聞いたあと、激しい陵辱の後のせいか弱弱しくトリスは微笑んだ。
「でも……」
「……実は、一月くらい前にネスと喧嘩別れしちゃってさ。
ここに来たのも実はそれが目的だったんだけど……。
おかげで、吹っ切るいいきっかけになったよ」
いや、それはそれでどうかと……とアメルは思ったが、口には出さなかった。
「それじゃあ、あたしはもう帰るね」
しばらくして、トリスが席を立った。
「え?でももう遅いですよ?今日のところはうちに泊まって――」
そこで、隣の少年に視線を移す。
ややあって。
「――いかない方がいいですね」
が、レイムはその視線を気にせず、トリスを引き止めた。

「夜の森は危険ですよ?ここは泊まっていったほうがよろしいのでは?」
トリスは彼に対してはまだ複雑な表情で答えた。
「……それでもここより危険な場所は無いと思うわよ。
じゃ、アメル。いちおう、コレの事は内緒にしておくから」
「あ、はい。ありがとう、トリス」
最後に、トリスは小さくつぶやいた。
「…………また、来るから」
「「え?」」
はっ、と二人が、顔を上げると、彼女は既に走り去っていた。

PM 11:55
「ああっ、いい、いい……のぉ!れいむぅ……もっと、もっとぉ!」
激しい腰の動きと締め付けに、数回目の精を胎内に放ち、レイムは苦笑した。
「今日は随分積極的ですね、アメル?トリスさんを抱いたのがそんなに気に入りませんでしたか?」
「――!」
図星を指され、頬を紅潮させるアメル。
「いけませんねぇ、悋気は堕落の元ですよ?」
「…………よ」
「はい?」
「もう、堕ちてるよ」
そう言って、アメルは純白の羽を顕現させた。
その、羽の根元のほう。

よく見なければ分からないくらいに、黒く、まだらに染まっていた。
「…………」
「完全に染まりきるまでに、そんなに時間はかからないと思います。」
――だから
「わたし、自分の気持ちにもっと素直になる事にしますね」
その宣言とともに翼の黒い染みが一回り、じくじくと広がっていったような気がした。
アメルは、蕩けた微笑を浮かべながら、レイムに覆い被さっていった。
「今日は、寝かせませんよ?」
そんな彼女を見上げて、レイムは心中で口にする。
(……まあ、たまには受けに回るのも悪くはありません、か)
それから付け足したようにレイムは心の中でつぶやいた。
(ああそれと、完徹プレイはいつもの事です)
そんなこんなで今日もまた終わってゆく。

――だが。今日が終わっても、二人の一日は終わらない。
与えあい、奪いあい、互いに力尽きて眠りにつくその時まで――
さあ、二人の一日はまだ始まったばかりだ(笑)




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