エッジ×ディナ



彼女は、不機嫌だった。
突然なんでと言われるかも知れないが、事実だ。
リィンバウムに召喚されてからこっち、なんだか不機嫌で無いときの方が少ないような気がするが、ソレはおいといて。
月光の下、大気のマナを全身に浴びながら、ディナは一人ため息をついた。どうしようもなく、険悪に。

そもそも今日は気に入らない事ばかりなのよ。
あのアクアエレメンタルのエロ親父、「色気を見せないと通さない」?バカじゃないの?
せっかくあたしが…いや、やったのは「天使」のあたしであって、今の、「悪魔」のあたしじゃないんだけど。
ともかく、せっかく色気を…このあたしが色気を出してあげたって言うのに無視?!
同じペッタンコなのにタタンは「惜しい!」だし。服だってあたしの方が色気があるのに、なんでよ!

…それよりなにより、一番イライラすることがある。
ディナはツインテールの形にした翡翠色の髪をかき混ぜながら、とても不機嫌そうに、ほんの少し顔を赤くして、つぶやいた。

「あいつってば、リンリさんにばっかりデレデレしちゃって…!」


「ただいま〜」
ディナは家の…彼の主人、エッジの住む家のドアを開いた。
もう日付は変わってしまったか。家に響くのはかすかな寝息ばかり。
(ま、遅くまで起きてるあたしが悪いんだけど…ちょっと寂しいかな)
そんな感想を持ちながら、彼女はタタラ場へと階段を下りていった。

武器を作るタタラの中で炎が燃えさかっている。
夜中でも消さないので、この部屋はいつも蒸し暑い。
涼しげな今の季節ならともかく、この先暑くなったらと思うと頭が重くなる。親方に言って、自分だけでも部屋を変えてもらおうか。
そもそも、今の状況――一つのベッドで二人で寝ると言う状況は勘弁してもらいたいところなのだが。
「エッジ、起きてる?」
部屋の隅に備え付けてあるベッドを覗き込んでみる。
ベッドの薄い掛け布団の上の方から、金色の髪が少し、覗いている。
ディナがソレを思いっきりはぎ取ると、幸せそうな顔で眠るエッジの顔が見えた。
…なんだか、意味もなくむかついてくるくらい幸せそうな顔である。

(なによこいつ…あたし、あんたの事でイライラしてるって言うのにっ!)

思わず、乱暴にベッドに手をつく。その手に…なぜか堅いモノが触れた。
(?)
不思議な感触に吃驚しながら、それを確認する。
彼女の手の下には、何故か大きく硬くなった、エッジのモノがあった。

「あ、ええぇぇぇぇぇぇっ!」

思わずしりもちをついてしまう。下敷きにしてしまったしっぽが痛い。
「な、な、な、ナニコレ…」
呆然と、ディナは自分の手を見つめる。
残っているのは、熱くて、硬くて、なんだかドキドキする感覚。
ディナの朧な性知識が、ソレがどういうモノで、どうしてそうなっているのかを伝えてくる。
(あの、これって勃ってるのよね?朝立ち?夜だけど。
 なんて言うか、こいつでもちゃんと勃つんだ…一人でしたりしてるのかしら)

ディナはゆっくり立ち上がり、エッジのベッドに歩み寄った。
彼の着ているパジャマのズボンを、ゆっくりとずりおろす。
自分は何をやっているのかという疑問が頭をかすめるが、好奇心がそれに勝っていた。
びんっ!と音すらして、エッジのグロテスクな肉棒が立ち上がる。
ディナは、ソレを不思議な心持ちで見つめていた。なんだか頭がぼおっとして、見ている光景に現実感がない。
(ひょっとしたら、コレ、使った事あるとか…?
 …リンリさん相手に?)
かっ、と、自分の考えに彼女の頬が赤くなる。
自分の考えの恥ずかしさと、猛烈な――認めたくはないが――嫉妬から。
感情が高ぶり、そして。
きらきらと暖かい光が部屋を包み、変身が始まる。
髪をまとめている二つの髪飾りが、大きく広がり翼へ変わる。
身につけている濃い藍色のレオタードが、清い白へと塗り変わる。

「くすくす…」
ディナは…つい今までの「悪魔」のディナではない「天使」のディナは、悪戯っぽく笑った。
「あの子ったら、恥ずかしがり屋なんだから…」
彼女はエッジの肉棒を、ほんの少しの間愛おしそうに見つめる。
「あの、エッジ様…寝ているところ、ごめんなさい」
ディナは声だけは申し訳なさそうに…顔は期待にきらきらさせながら、エッジの肉棒を両手で優しく包み込む。
熱くて、脈打って、今にも暴発しそうなソレをなでさすりながら、ディナ小さくつぶやいた。
「エッジ様、私も、あの子も、エッジ様の事が大好きです。
 だから、リンリ様と同じくらい…リンリ様よりもっと、優しくしてくれると……嬉しい、です」
寝ているエッジにこんな事を言ったところで意味はない。でも、言わずにはいられない。

ディナは、ハートをあしらったレオタードの胸部分にジグザグに走っているチャックを降ろす。
彼女はレオタードをするりと脱ぎ捨てた。たちまち、まだ幼い裸体が露わになる。
「失礼、します」
そしてディナは躊躇いがちに、彼の肉棒に口を付けた。
先っぽを唇に触れさせるように。やがて亀頭を口で包み込むように。

「んんッ…ふく…んあ…ん…っ」

くちゃり、くちゃりと淫猥な水音が響き渡る。
口内でソレをなめ上げ、吸い上げ、エッジが気持ちよくなれるように愛撫する。
うっ、とエッジが小さくあえぐと、どうしようもないほどの幸福感が身を包んでいく。
ディナは己の秘所に、全く意識せぬまま手を伸ばす。
水音が、二つに増えた。
そのまま数分経って、ようやくディナは口を離した。
ぜぇ、ぜぇと息を荒らげながら、彼女はゆっくりと立ち上がる。
何度もイってしまったせいで、膝に力が入らない。
しかし目の前のエッジの肉棒は、まだ愛撫が足りないとばかりにその身を震わせていた。正直、元気すぎる。
「エッジ……様ぁ…」
甘やかにほどけた顔で、ディナはエッジにすがりついた。
暖かな感触と、ほっとする心臓の鼓動。エッジの、心臓の音。
「はぅ…ふぅぅん…あはぁ、あっ、ぁっっ!」
再び己の股間に手を伸ばす。
幼い割れ目を指が這い、中に入り込んで踊り狂う。
「エッジさまぁ…いいですか?」
ディナはエッジに問いかけ、そして返事も待たずに動き出す。
彼の身体をまたごし、馬乗りの体制に。そしてそこにある肉棒と、彼女自身の秘所とを触れ合わせた。
あふれ出る愛液がしたたり、エッジの股間がぐしょ濡れになる。
「エッジ様…入れま…っ!」

ディナの言葉が、突然の感覚に中断される。
快感ではなく、もっと、別の…。

「駄目っ…!」
ディナの口から漏れた言葉とともに、変身が始まる。
頭に生えた翼が引っ込んで、脱ぎ散らかしたレオタードが黒く染まっていく。
目尻がほんの少しだけつり上がって、快感の代わりに恥ずかしさがその顔を支配する。
しっぽまでもが黒く染め直され、そこでようやく彼女が「悪魔」に戻った事が分かる。

「――譲ってたまるもんですか…」
ディナは、頬を紅潮させながら呟いた。
彼女は髪留めを外しながらもう一度、今度は詳しく呟きなおした。
「こいつとの最初、あの子なんかに譲ってたまるもんですか…!」
ディナは数度、深呼吸して心臓の鼓動を整える。
それでも、ドキドキは止まらないけれど、それでも、この感情は止まらないけれど。


300名前:5/6投稿日:04/09/0216:13ID:erz5h4r9
そして、しばしの時間彼女はエッジの顔を見つめ…意を決して、一気に腰を下ろした。
ずぶぶっ!と音がして、激しい快感と激痛、それにたまらないいとおしさが全身を突き抜けた。
「ぁっ…!ぅぁ、ぁぁぁぁぁぁぁっ!」
瞬時に絶頂を迎え、声にならない叫びがディナの喉から迸る。
びくんと身体がのけぞって、その後びくびく痙攣を始める。
「あ、うぁ、ああ…」
まともに喋れない。ひょっとして自分は狂ってしまったんじゃないだろうか。でも、それでも…

ディナは何とか身体を戻し、そして寝ているエッジの方の上辺りに両手をついた。
片手でその頬をそっと…普段からは考えられぬほど優しく撫でて、それからそっとその唇に口づけた。
その瞬間は、彼女の長い翡翠色の髪がヴェールとなって、彼女の顔とエッジの顔を外界から遮断した。

――でも、それでも…このまま狂えてしまえるなら、どんなに幸せな事だろう。
  もはや今は、本心を偽る必要はない。

ディナはエッジをかき抱き、そのまま濃厚な口づけを続けた。
「あたし……あんたの事が好きだから…だから、あんたも好きになんなさいよ。あたしの事」
偽らざる本心を眠っているエッジに伝える。わがままな言いぐさは変わらないけれど。
そして、ディナは動き出した。


「ふあぁぁっ!ああっ!くぁん!やぁっ!うあぁあっ!」
途切れ途切れのあえぎ声がディナの口から漏れる。漏れる、と言うレベルではなく、ほとんど絶叫に近いが。
「ひんっ…、ああ…!もっ…と。もっとぉ…」
エッジを抱きしめながら、ディナは腰をくねらせて快感をむさぼる。
ベッドは愛液でぐちゃぐちゃに濡れて、いやらしい糸でディナの秘所とつながっていた。
「ふうぅ…ん!ひゃあ、あん!ああああああっ!」
エッジの分身が、彼女の中を隙間無く覆い尽くす、その先端は、容赦なく彼女の奥底を責め立てていた。無意識のうちに。
独りでに彼の腰は動きだし、二人に例えようのない快感を与えていく。
「やぁ!だめぇ!ふぁっ、あああっ…!ちょっと、勝手に腰動かさないでよっ…!」
嬌声と悲鳴の入り交じった声。しかし言葉とは裏腹に、ディナは彼に会わせて腰を振り始めている。
肉と肉とがぶつかり合う音、水音、お互いの息づかい。いろんな音が混ざり合っていやらしい一つの音へと変わる。
「えっ…じぃ……あたし、もお…っっ!」
背筋を駆け上がる絶頂感に、ディナは両手両足を使ってぎゅっとエッジを抱きしめる。
「うあ…」
エッジの口からうめきが漏れ、そして彼の腰が勝手に跳ね上がる。
同時に、迸る白濁がディナの身体を、子宮を、思いっきり叩いた。

「っあああああああああぁっ!ああああっ、あっ…熱いぃ…!」

きつくきつく彼を抱きしめながらディナは一気に上り詰めた。
しっぽがぴぃんと天をつき、追いかけるように身体が反り返る。
思考が真っ白に染まり、下腹部の熱を受け入れようとさらに腰をくねらせる。
そうしている内に、彼女はふっと意識を失った。その体制の、まま。


翌日、朝。
「エッジィィィィィっ!」
「あらあらエッジ君…?お仕置きが必要みたいね…♪」
タタンとリンリに追いかけ回されるエッジの姿があったとか無かったとか。




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