悪魔王の狂宴〜滅亡の聖都



苦戦は当初から想定されていたことだった。聖王国。古のエルゴの王の血脈を今にも伝えるこの大陸の覇者。さしたる苦労もいらず内部から専横した旧王国のときとは勝手が違う。
各地の諸侯の精鋭をかき集めた騎士団。秀でた召喚術師を多数かかえる蒼の派閥。その戦力は精強なるメルギトス軍を幾度と無く脅かした。だが風向きは時が立つにつれて悪魔に傾く。戦場に立ちこめる瘴気。怨念、憎悪、絶望。争う者たちが発する負の感情。それらは魔族にとってこの上ない活力源である。倒れても蘇る屍人。傷つき倒れた敵兵も屍人となって自軍に加わる。戦場で昂ぶった兵達の激情は彼らを鬼妖に変じさせるのを容易とする。次々と味方を敵勢に変えられ崩れきった戦線を獰猛かつ凶悪な魔獣達が蹂躙する。
「ようやく、終わりですか。ふう、やれやれですね。」
戦局の終末。それを間近にしてひとりごちる。最早、自軍の勝利は疑う余地が無いだろう。敵の戦線は完全に崩壊し、戦いは敗残兵への殲滅戦へと様子を変えている。
「私は一足先に聖王都へ行かせて貰いますよ。後のことは任せました。」
「クークックックク。かしこまりました。レイム様。」
そういって僕に後始末を任せてレイムは戦場を後にする。聖王都。この戦争の終止符を自らの手で下すために。

王都は錯綜としていた。悪魔王メルギトス。かつて、そして今現在リィンバァムを襲う史上最大の災厄。その魔の手が聖王都にも迫っている。既にファナンは壊滅した。聖王国第二の都市。蒼の派閥と双璧をなす金の派閥を要するあの都市でさえメルギトスの手勢の前に屈したのである。金の派閥議長ファミィ・マーンをはじめ主だった高名な召喚術師は全滅したとも伝え聞く。その情報に聖王都の市民は恐慌に包まれる。狂気さえ渦巻く王都。その様子を眺めながら聖王は決断を迫られる。
「お止めください。貴方様はこの国になくてはならない御方。どうか思いとどまり下さい。」
そう臣下は止める。だが引くわけにはいかぬ。
「すまぬな。其方の申すことも理解しておる。だが余は行かねばならぬ。」
王自らの出陣。それは本来ならばありえぬこと。だが躊躇う余地はない。エルゴの王の御世より伝えられし聖剣。その力を振るうときは今を他にしてない。だが臣下たちはなお食い下がる。しきりに王都から脱出し体勢を立て直すべきとしきりに進言する。理は彼らのほうにある。王がじきじきに出向くなどあってはならない。聖王の血脈をみだりに危険に晒す愚は冒すべきではない。だが王には予感がある。脱出、最早それさえも適わぬことを。

「なんだ、貴様は…グッ…ガハァッ!!」
刹那、階下から近衛兵の断末魔が響く。おののく臣下たち。その事態に王は自分の予感が正しいものであることを確信する。しばらくして階段の下から一人の男の姿が現れた。痩身の青年。その手に先程くびり殺した兵士の亡骸を掴んで。
「お初にお目にかかります。聖王陛下。私はレイム。しがない吟遊詩人ですよ。」
「曲者っ!!出会えっ!出会えぇっ!!」
青年に対し聖王が制止もするまもなく臣下は衛兵をけしかける。だが瞬きもせぬうちのその全てが肉の塊と化す。
「いけませんねえ。陛下の御前でそのような無作法は。」
冷笑を浮かべて嘲るレイム。彼の身からにじみ出る邪悪な気配。王は察する。目の前の青年の正体を。
「虚言と姦計を司る大悪魔、メルギトス…そうか…お主が…」
「ご名答ですよ陛下。今日は陛下にお願いがあって参りました。」
そう慇懃無礼に礼をして言い放つ。
「この国を頂戴いたします。ついでに貴方のお命も。」
その言葉を引き金にこの傀儡戦争の最期の戦いが幕を開ける。

慌しい空気に包まれた周囲。その様子にディミニエはため息を漏らす。迫りくるメルギトスの手勢。その魔の手から逃れるべく王都からの脱出に奔走する貴族達。その姿にディミニエの心は曇る。
(逃げ出してしまうのですね…都も…民も…全て捨てて…)
王都から脱出する快速船。その準備で港は混乱をきたしていた。戦場で血を流し戦う騎士たちも。守られるべき善良な民達も。それらを全て見捨てて自分たちだけが安全なところに逃げる。そのことにディミニエは良心の呵責を覚える。できるならばこの聖王都と。民達と運命を共にしたい。だが彼女個人の意を通すことは許されない。聖王国。エルゴの王の血脈を絶やすことはあってはならないのだから。
(シャムロック様…フォルテお兄様。御武運をお祈りします。ですからどうかご無事で。)
今も前線で戦っているであろう愛する人と兄に対しディミニエは祈りを捧げる。そうすることしか出来ぬこの身を歯がゆく思いながら。

「はぁ…はぁ…」
息を切らす。身体に残る疲労感。久しく覚えなかったものだ。
「やられましたよ…これほどの傷を受けることになるとは。」
その身体は鮮血で染められている。もとより朽ち果てた屍の肉体。自分の仮の器にすぎない。しかしこれほどまでの損傷を受けたことは今までにはなかった。治療の術を用いて傷口は塞いだがもののダメージがひどい。早期にまた新たな器を用意する必要があるだろう。
「困りましたねえ。これでも結構気にいっていましたのに。まあ外見など如何様にでも取り繕えますけど。」
どうせ新しい身体に外見処理を施せば今と寸分たがわぬ容姿にできる。だから器のことはもういい。問題は消耗した魔力だ。魔族にとってそれ自体が生命力。現世に存在し続けるための力である。そちらの消耗の方が激しい。手こずるとは思ってはいたがこれほどの視力をつくした戦いになるとは予想だにしなかった。
「流石はエルゴの王の末裔…その面目躍如というところですか。」
そうチラリと視線を移す。もはや誰だか判別が付かないほど潰された聖王の亡骸へ。
「さて、手っ取り早く力の補充といきますか。」
そのままレイムは歩き出した。飢えを満たす獲物を求めて。

「おい、見ろ!」
「燃えてる!?城が…」
炎上する王城。その姿は港からも確認される。瞬く間に恐慌が走った。恐れおののき逃げ戸惑う人々。その混乱にいまだ出航の準備さえ整わぬうちに港はその機能を麻痺させた。
(そんな…御父様……)
燃え盛る城を見つめディミニエはただ呆然と立ち尽くす。周囲の喧騒も、しきりに避難を促す衛兵の声も聞こえぬほどに。聖王国。自分が生まれた国。自分にとって世界そのものと言ってもいい。それが失われる姿。ただ言葉もなく立ち尽くす。
「間に合ったようですね。まだ出航していなくて本当に助かりましたよ。」
「誰だ!貴様は…ぐっ…グァァァァ!!」
すると一人の男が姿を現す。全身を返り血に染め、瞳に狂気を灯したその男。一歩一歩ゆっくりとディミニエに近づく。さえぎる兵士。それらをみな瞬く間に挽肉に変えて。眼前の惨劇にディミニエは絹を裂くような悲鳴を上げる。

「ふふふ、貴女がディミニエ姫。聖王国第一王女の。」
「ひぃぃぃぃっ!!ぁ…ぁぁ……」
自分を射抜くその視線にディミニエはおののき後ずさる。既に取り巻きはこの男の前に消しさられていた。ジリジリと男はにじりよる。
「貴女にこうしてお会いできたのは感激の至極ですよ。姫君。」
血に染まったこの男。衛兵を瞬殺した怪物。。聖王国を狙う悪魔の王。この男こそそれである。そう直感がディミニエに告げていた。だが足が動かない。声さえ喉から吐き出せない。身体の芯から縛り付ける恐怖。それが逃げるという選択肢さえも奪う。
「消耗したこの身体。癒すには貴女の絶望が必要だ。お美しい姫君の絶望。その味はさぞかし美味でしょう。ひゃはは。ははは。は〜っはっはっはっはっはっは!!!」
そう哄笑をあげるレイム。ふいにその懐からかかえていた包みが落ちる。包みの中身。それとディミニエの視線が合う。
「い……嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!御父様ぁぁぁぁぁぁ!!!」
包みの中身それは聖王スフォルトの生首。最早もの言わぬ父王。その視線がディミニエの顔を覗き込んでいた。ディミニエの絶叫は響き渡る。早速流れ込んでくる彼女の絶望。その滋味を噛み締めながらレイムは牙を剥く。その肉を喰らうがために。

「ほらっ、シャンとしなさいよ!今日はレイム様が帰って来るんだかんねっ!」
「あひぃぃぃっ!!ひっ…うっ…えぅ…」
飛ばされる鞭打の痛みにアメルは喘ぐ。レイムの屋敷となっているこの建物。そこは彼にとってお気に入りの肉奴隷の調教所として存在する。
「あっ…あぁぅ…ひきぃぃ…ひぃぃっ…やっ…あぅぅぅぅ」
壮健なる魔獣の肉棒。それがアメルの秘所を貫き責め立てる。魔王メルギトスとの対決。
それに敗れたアメルたちに待ち受けたのは辛い陵辱の日々。捕らえられたその日のうちにアメルはその純潔を奪われた。それ以来肉奴隷として過酷な調教を受け続けている。
(もうあたし達…終わちゃったんですね…トリス…ネスティさん…)
大切な仲間達の顔が思い浮かぶ。自分と同じ苦しみを受けている親友。戦いの中で倒れたもう二度とは帰ってこない人たち。それらの顔がよぎるたびに深い哀しみに襲われる。もう大好きな仲間達と過ごしたあの日々は帰ってはこない。
「うぅ…うくぅぅぅぅ…や…ぁ…嫌ぁぁぁ……」
ビクンと震動と共に白濁の液汁がアメルの子宮内に注ぎ込まれる。絶望の瞬間。自分がもう精液を吐き出される器でしかない現実を思い知らされる。
「うぅ…うぐっ…えぅぅ…」
絶え間なく続く陵辱の中、アメルはただ弱くすすり泣き続ける。

「あ…う……」
虚ろな瞳でアメルはただその場に倒れ付していた。膣内から溢れ出る精液。口やアナルまでも使われた。全身が白濁で浸されるまで休むことなく輪姦され続ける。アメルにとってそれはもうありふれた日常の姿と化している。
「何ヘバってんのよぉ!さっさと出迎えにいくわよこのトンマっ!!」
「きひぃぃぃぃっ!!」
性も根も陵辱で尽き果てたアメルに対してもビーニャは容赦ない。早速鞭が飛びアメルの柔肌を打ち据える。
「まったくレイム様もなんでアンタなんか出迎えに呼ぶのかしらねぇ」
「うっ…うぐぅ……」
「ほらグズグズすんなっての!」
「ぐぇぇぇ…う…うぅぅ……」
ビーニャはアメルの首輪の鎖を引きずる。首が絞まり悶えるアメル。仕方なく犬のように四つんばいの姿勢で引っ張られる方向へと足を進める。その惨めな姿はもう彼女が悪魔達の家畜以下の存在であることを知らしめる。

「キャハハハハ♪連れてきましたよ♪レイム様ぁ。」
陽気に主人に挨拶するビーニャ。そんな彼女とは対称的にアメルは顔を伏せる。
「ご苦労様ですね。ビーニャ。ふふふ、アメルさん。久しぶりですね。」
そう微笑みながらレイムはアメルに声をかける。声をかけられてかアメルはレイムの方に顔を向ける。すると視界にもう一人映る影があった。
「あ…あぁぁ…あ……」
「貴女にも紹介しましょう。彼女はディミニエ姫。聖王国の姫君であらせられる。」
視界に映ったもう一つの影。それは自分とさほど年の変わらぬ少女の姿。見目美しい金髪の少女。聖王国のディミニエ姫。その姫君はレイムの膝の上にのせられていた。その秘肉を豪壮なレイムのペニスに貫かれながら。
「ひゃはははは。聖王国は奥が深い。このような極上の肉壷を隠し持っていらしゃったんですからね。貴女もそう思いませんか。」
そういってピストンを強めるレイム。ディミニエの膣肉を食らう肉棒はその心地よい締め付けにおぼれる。ディミニエの純潔を奪ったときの感触。それはもう言いようの無い至上の快楽であった。流れ込む絶望。響き渡る断末魔の叫び。それが減退したレイムの魔力を急速に回復させた。やはり高貴な生まれのものを犯すときの味は格別だ。子宮に白濁を注いだ瞬間。その瞬間に哀れな生贄の心が死に絶えたのを感じた。もはや肉棒を受け入れ精液を絞り出す器と化したディミニエ。肉根を締め上げる彼女の膣肉の味はそれでもレイムを十分に堪能させた。以来この屋敷に戻るまで幾度となく犯し、今もその秘肉を味わい続けている。

(ひどい…こんな…ひどい…)
余りの惨状にアメルは再び目をそらす。レイムに犯され続けている姫君。ディミニエ姫。彼女に心底同情する。アメル自身も同じ苦しみを味合わされたのだから。
「ヒャハハハハ。愉快ですよ。国だけでなくにこんな極上の宝までいただけるのですから。最高ですよ。ひゃはは。ひゃはははは。ひゃ〜っはっはっはっは。」
快楽に溺れて狂い笑うレイム。その彼に犯され続けているディミニエの瞳からは既に生気が失われていた。壊れた人形のように。ただ口だけを僅かに動かす。子宮に精液を溢れるほどに注がれるのも構わずに。
「…シャ……さ………」
何を言ったのか聞き取れない声が僅かに彼女の唇から漏れた。そのまま子宮ごと突き上げられる。膣肉を掻き毟る肉槍。その衝動が胎内をはしる。すっかりと愛液にあふれるディミニエの秘肉。愛液と精液で濡れた膣肉はレイムの肉棒をその肉ひだでしごき精液を搾り取る。子宮を焼く熱い液汁も壊されたディミニエの心には響かない。ただ肉便器としてその子宮に白濁を受ける。度重なる陵辱。いやそれ以前の惨劇の衝撃は彼女の心を完膚なく叩き壊していた。そんな彼女をレイムは様々な体位を試して犯す。菊座も抉る。尻肉の処女を奪う快感を楽しむ。だがそれさえも壊れた彼女の意識には響かない。その日何十度目かの膣内射精を受けてディミニエはようやくに解放される。虚ろな瞳でただうわごとのように何かを繰り返しながら。

「それではビーニャ。彼女のこともよろしく頼みましたよ。」
「キャハハハハ♪お任せくださいレイム様ぁ。」
そう機嫌よく返事するビーニャに肉人形と化したディミニエは引きずられていく。アメルは涙する。彼女もまた自分たちのような苛烈な調教を受けるのだと。辛い、苦しい陵辱の日常。傷痕も癒えぬ内にまた犯される。その苦しみはアメル自身が身を持って知っている。
(どうして…こんなこと…いつまで続くの…こんな…こんな…)
打ちひしがれる。こうやってまた一人。いや数多くの人々が悪魔の毒牙にかかり苦しみ続ける。人々の哀しみであふれた世界。それがこれからは続く。哀しい。心底哀しむ。どうしてこんな哀しみしか苦しみしかない世界になってしまうのか。
「ふふふ、アメルさん。貴女を呼んだ理由をまだ言ってませんでしたね。」
そう言ってレイムは打ちひしがれるアメルに近づく。震えるアメルの肩に手を置いて。
「実はですね…流石に今日は私もいささか疲れましてね。ええ、ディミニエ姫はたいへん美味しく頂かせてもらいましたんですが少々それでも物足りないものでして。」
おもむろに顔を近づける。アメルは咄嗟に顔をそらすがその拍子に覗き見てしまった。あれほどまでにディミニエの膣肉を貪り続けたレイムの肉棒が今もなおその熱い劣情を滾らせている様を。

「嫌ぁぁぁぁぁっ!!あぁぁぁぁぁっ!!!」
「そう。それですよ。その顔が見たかった。やはり貴女は最高ですよ。貴女のその恐怖に引きつった顔が。耳に響く悲鳴が。私を楽しませてくれる。」
レイムの意図に気づきアメルは絶叫する。既に足腰も立たぬほどに魔獣達に輪姦された。それなのに今またすぐに犯されねばならぬのかと。それ以上にこのレイム。彼に犯されるときがアメルにとって一番の苦痛の時間であった。自分の純潔を無惨に引き裂きボロクズの様になるまで犯し続けたこの男にまた犯されるのは。
「やだぁ…あたし…今日はもう…嫌ぁぁぁっ!!許してぇぇぇっ!!」
「ふふふ、そうです。いい声で鳴いてくれるではありませんか。さぁ、アメルさん!!私をもっと楽しませてください。ひゃ〜っはっはっはっはっはっはっは!!」
叫び続けるアメル。レイムにとってその叫びは心湧き立たせる活力となる。大量の魔力の消耗。そのためかいくら女肉を喰らっても満たされぬものを感じる。その飢餓感を満たすにはアメルしかいない。レルムの聖女。憎き宿敵アルミネの化身の苦しみ悶える姿しか。
「嫌ぁぁぁぁっ!!嫌ぁぁぁぁっ!!嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
響き渡り続けるアメルの悲鳴。その日アメルは眠る時間さえ許されず、昼夜を問わず犯され続けた。スペルマを吐き出される精液便所として。


おわり

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