続 吟遊詩人の館



「あぅぅぅぅぅ!…ぐ…ぁ…ががぁ……」
 何かが蠢く音。それが身体の内で響くと共に呻き声が口から漏れ出していた。
 臓器の内側から這いずり回られる感触。極めて不快でおぞましい。
「ぁ…ぅ…ぐっ…っか…っは……」
 鈍痛が脳に響き続ける。苦悶に歪んでいく顔。もうこの苦痛を何度味わったことだろうか。
 それなのに身体は一向に苦しみに慣れてはくれない。
「ぅ…っあ…あ…ひぎぃぃぃぃっ!ひぎゃぁぁぁぁっ!!」
 ひときわ激しい痛みが脳を刺し貫く。内臓を食いちぎられるかのような激痛。
 その中で何かが這いずりでようとしている。自分の胎内から。
「あぎぃぁぁぁぁぁぁっ!!ひぎぁぁぁぁぁぁっ!!」
 そして断末魔の悲鳴はまたしても響く。何度も同じことを繰り返しながら。


 ここに捕らえられてからどれだけの時間が経過したのだろうか。それさえ定かでない。
 過酷な陵辱に疲弊した肉体は時間感覚をとうに喪失していた。
「ぅ…ぁ…くっ…っか…っは……」
 パンパンと響くピストンの音にあわせて弱く呻く。秘裂を突き刺す肉根。その逞しい挿入に身を弾けさせながら。
「あ〜あ。もうちょっと長持ちするかと思ったけど案外早かったわよね。キャハハハ♪」
「ククククク。無理もないでしょう。この連日ろくに休みもなくこうして我らの相手をしておられるのですから」
 そう嘲られながら犯されている。囚われの憂き目にあった惨めな敗者。その身分に相応の末路。
 それを身体に深く刻み付けられるようにして。
「カーカッカカカ。こっちの狐娘などはまだまだ締まりよるぞ。カカッ」
 他方からひときわ大きな哄笑が響く。見やればまだ幼い娘がその身を抱えられながら肉蕾を貫かれていた。
(ハサハ………)
 ガレアノに犯され続けているハサハを見つめながらトリスは涙を零す。トリス自身もまたキュラーのペニスによって秘肉を抉り続けられていた。身を包む白濁色の汚濁。それはトリスもハサハも同じであった。
 敗北し捕らえられ、そして悪魔の慰み者とされた哀れな主従。繰り返される陵辱に二人は心身ともに衰弱しきっていた。
「お願い!もうハサハは許してぇ!!もう休ませてあげてぇぇ!!!」
「キャハハハハハ♪許すわけないじゃん♪トリスちゃんったら学習能力ないんだから♪キャハハハっ♪」
 トリスの必死の願いも悪魔達は無下に嘲る。それどころかトリスに見せびらかすように犯され続けるハサハを更に嬲る。
「きひっ!くぅぅぅ!かふっ………ぁぁ……ぁぅ………」
「ハサハぁぁっ!!ハサハぁぁぁっ!!」
 既に幼いハサハの小さな身体には楔のように醜悪な肉棒が打ち込まれていた。そのまま身体が折れてしまいそうなほどのピストンが繰り返されている。
 幼い膣肉を抉られ悶えるハサハにビーニャは更なる責めを与える。ハサハの窄まった菊門に指を深く差込んでクチュクチュと動かす。
「止めてぇぇぇ!!お願いだからもう止めてぇぇえl!!」
「止めるわけないじゃん♪ほんと人間って馬鹿よねえ♪」
「あきひぃぃぃぃ!!くひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 ビーニャは指先を第二関節までめり込ませながらハサハの直腸を嬲る。二穴を同時に責め立てられながら悶絶するハサハ。
 それを見せ付けられるトリス。自身もまた犯されながら。
「嫌ぁぁ……もう嫌ぁぁぁ!!あ……っく…かひっ!ひぃぃっ!くぅぅぅ!!」
「クークックックック!貴女に周りを気にする余裕等はありませんぞ。クククク」
 刹那、トリスを犯すキュラーの律動が強まる。膣肉が粘膜ごとこそげおちるような激しい摩擦。
 胎内の肉がめくりあがるのをトリスは確かに感じ悶え喘ぐ。
「ぁ……かはっ…ハ……サハ………」
 悶えるトリスの視線の先。そこにあるのは無惨に慰み者にされ続けるハサハの姿。
 小さな秘唇をめいいっぱいに押し広げられ肉塊を詰め込まれ、そればかりかアナルまでも執拗に弄られ。
 ハサハのような幼い娘に対しなんとも惨い。ハサハからは言葉を発する力も生気が失われていた。悪魔はそれでも嬲り続ける。
 どれだけの精液がその未熟な子宮に注がれたのだろうか。どれだけの汚濁が清らかだったハサハの身を穢したのだろうか。
 小さな肉壷に注がれた白濁は溢れ出し秘肉を濡らしている。身に付着した精液は乾いて粉を吹いたあとに粘液を更に塗りこめている。
 さしづめ今のハサハは悪魔の性処理のための肉人形であった。言葉も意思も持たない。ただ性欲を処理するための道具。精液便所。
(ごめんね…ハサハ…ごめんね…守ってあげられなくて……)
 それを見せ付けられるたびにトリスの胸は締め付けられる。
 自分がハサハを召喚しなければ、自分がハサハをこんな戦いに巻き込まなければ。ハサハはこんな目にあわなくてもよかったのに。
「…あぅぅぅっ!……んっ…っひゃぅぅっ!!」
 刹那、トリスの胎内にもはぜる音が響く。粘液に包まれながらの接触。繰り返すうちにキュラーの肉棒はトリスの膣内で熱く滾る。
 ほとばしった液汁は熱を伴いながらトリスの子宮に流れ込む。もうこれが今日だけで何十度目か。それさえ定かでない。
「…ぁ……や…め…も……ぅ……うぁっ…ひっ…はぅぅっ!」
 スペルマを注がれながらトリスは膣内をシェイクされる。トリスの子宮で、膣で腐敗した屍人の放つ精液がかき混ぜられるのだ。
 ひとかきされるごとに穢される。身体も心も穢されていく。肉便器。それはハサハだけでなくトリスも同じことであった。
 敗北の代償。奪われた純潔。注ぎ込まれた絶望。肉を抉られるごとに自分の存在すべてが削ぎ落とされていく。
 汚され、穢され、慰み者にされ続けたその末路。そこに待ち受けるものは。
「あひぃぃぃぃっ!きひぁぁぁぁぁっ!!」
 再度の膣内射精を子宮に受けながらトリスは悲鳴を上げた。

 どこかで悲鳴が聞えた。嘆きの叫び。確かにそれを感じた。それが誰が発したものなのかも。
 ああトリス、貴女もまた犯されているのね。距離にしてほんの僅か。自分が今、存在しているこの屋敷のどこか。
 そこで親友はまた犯されているのだ。彼女の愛らしい従者とともに。それをアメルは感じ取っていた。
 辛いよね。苦しいよね。でもどうにもできないんだよね。ああ、死にたい。本当に死にたい。
 漏れ出すのは絶望。一切の望みを絶たれたということ。ただ残るのは苦痛。解放されることのない悪夢。
 その悪夢がアメルの目の前では具現していた。
「ひぃやぁぁぁ!!あひゃぅぅぅぅ!!」
 ふいに伸びる触手。それが巻きつく。アメルの以前よりも膨らんだ乳房に。乳頭に。
「らめへぇぇぇ!!そこ……ひゃめぇぇぇえええ!!」
 呂律の回らぬ叫び。それを無視して触手はアメルの乳肉をなぞる。さする。それだけでアメルは鳥肌だつ。
「ひゃひふひぃぃぃぃ!!はふぁぁぁぁぁぁ!!」
 粘液に濡れた触手。それは細い管状にみえた。細い突起がまとわりつくように刺激する。しごく。乳頭を。
「あふくぅぅぅぅ!!くひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 おぞましい快楽が電気信号となって脳をはしりぬける。電流がはしる。そんな表現がよくあてはまるかのように寒気のような感覚がぞくぞくとアメルの全身を包んでいく。脳が溶ける。自己が溶解してしまう感覚。
「らめへぇぇ……おかひくなるぅぅぅ……あたひもほぉ……おかひくぅぅぅ……」
 執拗に続く乳首への愛撫にアメルは意識をとろかす。このまま快楽に身を委ねたい。そう思わされるほどに。
 しかし与えられたのは甘美な悦楽だけではない。地獄のような苦痛も待ち受けていた。
「あがぐぅぅぅぅ!!あぎぁぁぁぁぁ!!らめへぇぇぇぇ!!お腹壊れるぅぅぅぅ!!」
 ふいにアメルの腹部は蠢く。暴れだしたといってもいい。妊婦のように膨れ上がったその胎内。
 その中で何かが激しく動き出していた。細い管状の触手をアメルの膣口から伸ばしている何かが。
「あぐぅぅぅぅぅ!!ぐぁぁぁ!あがっ!あがぁぁっ!!」
 ずりずりと膣道をその何かは移動していた。膣肉が張り裂ける苦痛。それをアメルは確かに感じていた。
 それとともに乳腺を責める触手の愛撫は搾るようにアメルの乳肉を締め付ける。
「死んじゃうぅぅぅ!!あたひ……死んじゃうぅぅぅ!!ぐぎぎ……ぐぎぁぁぁぁぁ!!」
 おそらくそれで死んでしまえた方がまだ楽なのだろう。だが死ぬことさえ許されぬ。
 アメルはもう道具なのだ。このような使用をされ続けるあわれな道具。
 それは簡単に壊れることさえ許されない。こんな苦痛をもう無限に受け続けるのだろう。
「あぐがぁぁぁぁぁ!!ぐがぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!」
 断末魔のような叫び。膣内を這いずりまわるなにかが僅かにその頭を覗かせる。そして。
「あああぁぁぁああああああぁああああああ!!!ぅうぁぁあぁぁああぁぁぁぁああああ!!くひぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」
 叫び声とともに迸る乳白色の液体。それはハムのように絞られたアメルの乳房から勢いよく吹き出す。  
 まとわりつく触手が行う強制搾乳。触手は赤子が吸い付くようにそれを吸引する。アメルの快楽神経を支配しながら。
「ぐあっ!あがっ!ぐあぁぁっ!んぐぁぁぁぁぁあ!!!」
 そして膣内からも不定形の物体が這いずり出た。スライムのような黒色の塊。それまでアメルの子宮を占拠していた物体。
 それを産み落とし苦痛とともに虚脱感がアメルにもたらされた。
「………ぁ……うっ……ぁ………」
 ゆるむ涙腺から液が零れる。涙腺だけではない。弛緩しきったアメルの肉体は乳液も愛液も尿さえも垂れ流していた。
「うぁぁぁぁぁあああ!!うぁぁああああぁああああ!!あぁぁああっ!!」
 そして泣きじゃくる。悪魔の種を孕みそして産み落とす器具にされたアメル。
 犯される。孕まされる。出産する。延々と続くサイクル。これが何週目なのかも分からない。
 そんな中で分かること。それは自分はもうこうして未来永劫嬲られ続ける奴隷だという事実。
 そして自分の大切な人々も同様の苦しみを味あわされ続ける現実。終わりのない地獄。
 生き地獄のような世界。それが延々とこのリィンバウムでは続くのだということ。
 そんな無常な現実の中でアメルはただ願う。何も感じなくてもいいぐらいに壊れはてることを。
 それさえ許されぬことを自覚しながら。
  


おわり

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