アメル×トリス



ちゅ・・ぷ。水音が微かに聞こえる。
「ん・・っは、ぁ、はぁ・・」
シングルのベッドがいつもの二倍軋んでいた。
二倍軋んだそこには、二人の女性の影が見える。
上に乗った女性は、自らの下に敷いた発育途上の女性の胸のふくらみを手で形を変え、口を付けたりしていた。
「かはっ・・・ん・・あうっ・・あ、・・・っ。アメルぅ・・」
苦痛ともとれそうな敷かれた女性の声。
アメルと呼ばれた、あえぐ女性の上に乗る女性。
彼女の愛撫にあわせ、敷かれた女性---トリスはまた、あえぐ声を出すのだった。

コトは十分前から始まった。
「ねえトリスっ、今、暇ですか?」
訊いて、アメルはトリスの部屋に入っていった。
戦いにそなえ、みんなは買い出しに行っている。
留守番として残ったのは、いつもから考えるとどう見ても珍しい二人だった。
二人はトリスの部屋でしばらく話をしていた。
しかし丁度3分ほど経った頃、アメルはシングルのベッドにトリスを押し倒した。
そして荒々しく口付け、服を剥いでいく
「ひゃ・・・っ、くぅ、どう・・してっ」
「どうしてって・・・貴女が誘ったから」
「誘ってなんかっ・・は・ぁ・・っ」
最初は、冗談だと思った。じゃれ合うつもりでベッドに寝て、躰を触ってくるのだと思った。
しかし、じゃれるときとは、さわり方が違っていた。
何度かされたことのある、前戯としてのじゃれあい。
最初は気持ちいいとも何とも思わなかったが、今は声が上擦るほどに感じてしまっている。
片手に収まるトリスの乳房を、アメルは慈しむかのようにさわり、揉みしだく。
しっかりと育ってきたことを証明するかのような、健康的で白い肌。しかしその白は、今はほんのりと赤く色づいていた。
下から持ち上げるようにしたり、リズミカルに揉みこんだりしているうちに、アメルは気が付いた。
丘の頂点で、自己を主張している、ひときわ赤い苺のようなところ。
アメルは口端だけを吊り上げて、にやりと笑った。
いいことをしてあげよう・・・思いついたのだ。
アメルは舌先を丘の頂上に向かわせた。
白い肌から一段色が濃くなる周囲の部分をゆっくりと舌でなぞる。
「はあっ、あっ…」
頂点の回りをくるくると舐められ、焦らされる。
なんども、同じように歯がゆい思いをさせられ、そのうちにトリスは乳房を自然と、突き上げていた。
「ふふ・・ねえ、ここ、こうしてほしいですか?」
言って、アメルは乳首を指先で少しつまむ。
「あっ・・・!」
微かなあえぎ声は聞こえても、肯定の声は聞こえてこなかった。
トリスの目は少し涙目になっている。
「そうですか・・。ネスティさんにはこんなことさせるのに、私にはさせてくれないんですね・・・昨日もしてたんでしょ?」
声が聞こえたんです、となまめかしい声で言うと、トリスは真っ赤になった。そして、今度は触れるか触れないかの所で愛撫を始めた。
答えを引き出すために。
「アメ・・・ル、お願・・おねがい・・・吸って・・」
「何処をですか?」
余裕を見せて言う。相手を追い込むために。
「お願い・・す・・って。・・・ち・・・くび・・・」
満足げに頷くと、少し指先で玩んでから、アメルは胸の先を口に含んだ。
大きな声がトリスからあがる。
そのままゆっくりと吸った。
舌を絡ませると、その度に吐息が漏れる。

アメルは自身も服を脱ぎ、頭をトリスの秘所のほうへ向けた。
お互いがお互いの秘所を、全部見られるように。
秘所は、シーツを汚してしまうほど濡れていて、甘い匂いが周囲に移っていた。
「私と同じようにして下さい」と言って、アメルはトリスの秘所へ指を伸ばしたり、舌を男根のようにして貪った。
それを、トリスは同じようにアメルに施す。
クリトリスには絶対に触れずに、二人で同時にイった。

まだトリスが肩で息をしている頃、アメルは自身の洋服のポケットから、あるものを取り出した。
「私はもう満足しましたから・・トリス、ちゃんと感じてくださいよ?」

言うとアメルは、またトリスの乳首に口を付けていた。
今度はそっと歯を立てる。
「!!」
びくびくっとトリスの体が動く。
そのまま何度も甘噛みすると、立ちきったはずのそこが、さらに硬く、突き出すのを感じた。
開いているほうは指先でくにゅくにゅといじる。
「ああっ、ああっ」
アメルは充分に胸を愛撫すると、くるっとトリスをうつぶせにさせた。
「!!」
トリスが何か言う間も与えず、舌を背中に這わせる。
ゆっくり、ゆっくりと。
それだけで肌が粟立つのを止められない。
ぞくぞくする。
ぞくぞくして…気持ちいい。
どうしてアメルが触れる部分全てが熱くて、気持ちいいのか、こんなにも感じてしまうのかわからない。
ほんの少しのことが、身体中に広がって、やがて、腿の間が熱くなって…。
「く・・あっ。あ・・・」
アメルの舌が、背骨から腰のくぼみをさまよう頃には、
トリスの声はいっそう高く喘いでいた。

アメルは舌を使いながら、優しく両手で可愛いお尻を揉み込む。
鈍感な部分のはずの臀部でさえ、アメルの手にかかるとどうしようもないほど感じてしまう。
指が食い込み、揉み上げられる。
アメルの手の動きに誘われるように、トリスの腰が少しづつ持ち上がっていく。
自分が、とんでもないポーズをしていると気がつくのは遅すぎた。
前に回った指が、柔らかな茂みをかき分け侵入し、窪みにそって指を這わせる。
一層、高く跳ね上がるトリスの腰に合わせるように、 指先が前方のしこった部分を見つけ、つまむ。
トリスが泣いた。
けれど、その声には明らかな快感が混じっている。
その証拠に。
いじればいじるほど、肉芽の部分が硬く、大きく膨らんでいく。
そのまま緩やかで、淫らな指の動きを続ける。
声が大きくなる触り方を選び繰り返す。
柔らかい双丘に何かが触れた。
指が愛撫を加えている下、泉の部分に熱いものが…。

「ひゃああっ!」
男根の形をしたものが後ろからトリスを責めていた。
それだけでトリスは、軽く達してしまいそうだった。
それなのに・・
ウィィィン・・・
秘所に宛われたそれは、トリスの中でカタカタと小刻みに動き出した。
それだけで絶頂に追い込まれてしまいそうなのに、アメルは
「ひとりでイっちゃだめですよ。私も一緒です」
と言って、再びトリスの躰を仰向けにして、その上にのし掛かった。
動くものに自分の秘所をあてて、腰を動かし出す。
「ひゃっ・・・あ、、・・んっ」
かさなりあい、こすれあうトリスとアメルの秘所。
まもなく二人は、どうじに絶頂に達した。

それから数日が経った。
トリスは毎晩通っていたネスティの部屋へ行くのをやめ、かわりにアメルの部屋へと向かうのだった。


おわり

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