ガゼル×ハヤト



明日は、オルドレイク達と決着をつけに行く。
仲間の誰が傷付くかも分らず、相手の誰かを殺すことになるかも知れない。
傷付く仲間はガゼルかも知れなくて。
そう。失ってしまうかも知れない。それが怖くて、酷く怖くて。
だから、ハヤトはいつもよく強くガゼルを抱いた。
ガゼルの呼吸が少しずつ荒くなる。
肌は熱を増し、普段強気な瞳は涙ぐみ、時々強く瞼を閉じる。
ハヤトの指が胸の突起を掠ったとき、とうとう耐え切れずガゼルは声を漏らした。
「……んッ」
素直に声を出さない。
素直じゃないのはいつもの事だが、せめて自分にだけは、それもこーゆー時くらいは素直になって欲しい。
「声、だしていいんだぜ。」
「…………」
ガゼルは黙ったままだ。
「嫌でも出させる。」
ハヤトはいつもよりもきつめの態度で言い放つ。
そしてガゼルの胸に唇を這わせた。
「痛ッ」
胸の突起を軽く噛むと、ガゼルの体が跳ね上がる。
その体に体重をかけ、ハヤトはちゅ、とその突起に音を立てて吸い付く。
「痛ぇよ…ハヤト……なんで…いつもと違ッ…」
無言のままハヤトは舌先で突起を嘗めあげる。
それに反応してガゼルの肩がびくっとあがった。
「や……」
ぴちゃ、ハヤトの舌が音を立てる。
と、同時に右手でガゼルの下腹に手を延ばす。ズボンのジッパーを下ろし、手を差し入れ、脱がせてゆく。
「ハヤトッ……」
「……目、閉じて集中てろ。」
そういってガゼルの中心に手を伸ばす。 熱を持ちはじめているそこを柔らかく包みこみ、優しくさするとガゼルの全身がしなる。
「あ………っ…」
両腕をハヤトの肩に回し、しがみついて堪えるが、ハヤトの指がガゼルの中心を何度も上下し、時折軽くしめつけると、その度にガゼルは甘い声をあげた。
「……ふ……ンッ……」
自分のいった通り、強く瞼を閉じ身をゆだねようとするガゼルを見て、ハヤトはやっと軽く微笑んだ。そして、ハヤトは体をずらす。
「ハヤト……?」
離れた熱に不安そうにガゼルが呼ぶ。
黙ったまま、ハアトはガゼルの中心にくちづけた。
「何すんだよッハヤトッ…!」
ハヤトは何も答えない。
彼の口腔内には、ガゼルの熱がくわえられていたからだ。
ハヤトの舌がゆっくりとガゼルの形をなぞり、下から上へ、ゆっくりと伝い、時折音を立てて吸い付く。
その度にガゼルの体がしなる。
「あン……ッ」
完全にガゼルを咥えたまま、ハヤトはガゼルを強く吸う。
ハヤトがガゼルを咥え込むことはいままでなかった。
「やっ……あっ……やだ、ハ……ハヤト……ッ」
じゅ、ちゅっ、という音がする度にガゼルの嬌声が上がり、ハヤトをあおってゆく。
ガゼルの中心は初めての感触に硬度を増し、限界まで立ち上がり、小さく震えている。
ハヤトはガゼルを咥えたままそっと笑う。
「はッ……」
そんな微妙な動きにさえ感じてしまうガゼルに、ハヤトはガゼルの限界を知る。
そして、ガゼルの熱を掃き出す小さな窪みに軽く歯を立てた。
「……ふぁ……ッあぁ」
それがガゼルの限界だった。
こらえきれず、熱をすべてハヤトの口腔内に吐き出してしまう。
ハヤトはその熱をすべて飲み込む。
「……なんで……」
「今日は…ガゼルをじかに感じたかったから……」
そう呟くハヤトの声も、艶を帯びてかすれている。
ガゼルの反応に、ハヤトの熱も高まってきているからだ。
ガゼルの窪みからはまだ熱を残したまま、一滴、二滴と名残が伝い落ちてきていたが、ハヤトはそれさえも舌で嘗めとった。
「ひゃ……うッ…ン…」
「……ガゼル」


おわり

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