マグナ×ユエル 2



「ふぅ……ん……」
 何かを堪えるように、ユエルが呻く。
 少女はほとんど何も身につけていない。申し訳程度にショーツのみをまとい、白く健康的な肌を惜しげもなくさらけ出してベッドの上に横たわっていた。
「感度いいなぁ。ユエルは……」
 ユエルの上に覆い被さっているマグナは、かすかな笑みを浮かべながら彼女の未成熟な身体を弄んでいた。
 起伏はゆるやかだが、女性らしいたしかな柔らかさを持つ乳房に手を這わせ、ゆっくりとなで回すように揉む。
 次第に汗ばんでくる少女の柔肌はきめ細かく張りがあり、マグナの手にむにむにとした心地よい触感を伝える。
「あうっ……!」
ユエルの口から、先ほどよりも若干高い声が漏れる。
「どうだ?」
「ん……最初はちょっとくすぐったかったけど、今はボーっとする」
「そうか」
「……ねぇ、マグナ。やっぱりユエルのなんてさわってても、つまんない?」
「いいや、むしろユエルのだったらいつまでだってさわっていたい」
「ホントに?」
 疑うような口ぶりだが、満更でもない様子のユエル。
 実際、マグナの言葉に嘘はない。
 最近のユエルは胸の大きさをコンプレックスにしていて、行為の最中も執拗に触れることを嫌がっていた。
 それを思う存分弄くれる今の現状は願ってもない機会なのだ。
 なにより、刺激を与える度に素直に反応するユエルが可愛くて仕方がない。
「どれどれ……」
 愛撫によって固さを得つつある桃色の突起。
 二つある内の右側のものを口に含み、舌先で転がしてみる。
「んんっ!!」
 刺激を受け、ユエルの身体がビクン、と跳ねる。
「マ、マグナ……!」
「イヤか?」
「……ううん、続けて」
「ああ」
 承諾を得たマグナは左の乳首を指でつまみ、少し強めに摘む。
「きゃんっ!?」
 再び少女が跳ねる。加えて短い悲鳴も漏れるが、抵抗するような素振りは見せない。
 ──もっとして欲しい。
 口には出さないが、態度でそう示していた。
 その意を誤解しなかったマグナは、さらにユエルへの責めを続ける。
 両手を使って整った丘の形を様々に変形させ、その表面に舌を這わせて汗の味と臭いを堪能し、時折キスを交えて深紅の痕を刻む。
 特にこれまでの責めで敏感らしいことがわかった乳首は軽く爪を立てたり、指で揉んだり、押しこんだり、さらには舐めたり噛んだりと色々な手を用いて念入りに刺激しておく。
「あっ、はぅ……ふ、あぁ……!」
 そうした行為に為す術なく翻弄され、ただ甘い悲鳴を上げ続けるユエル。
 心なしか声のトーンも少しずつ高くなっていく。
 そんな彼女の反応を楽しみながらも、同時にマグナはどこか物足りないものを感じる。
 ──もう少し違った反応も見ていたいな
 ちょっとした加虐心が頭をもたげる。
 マグナはユエルの、今やぷっくりと完全に膨らんだ乳頭を口に含み、軽く吸い立てた。
「あ……」
 ユエルの眉根が寄る。感じてはいるようだが、反応は薄い。
「マグナ、なんだか赤ちゃんみたい……」
「何言ってるんだユエル、赤ちゃんってのは──」
 ──こうするんだ!
 今度は思いっきり吸い立ててみる。
「ひゃっ!?」
 ──チュウゥゥゥ……!
 痛みすら伴うほどの刺激。
 これまで脱力していたユエルが初めて動きを見せる。
「ダ、ダメェ、痛いよマグナ!」
 なんとかマグナを押し返そうとするが、相手はびくともしない。
「マグナぁ!!」
「んんー……?」
 もごもごと口を動かすマグナ。
 何か言っているようだが、くぐもっていてよく聞き取れない。
「あぅっ!」
 腕の力が緩む。
 マグナが声を出すことで、その振動がユエルの胸に直に伝わって来るのだ。
「そんなことしても……ユエルは、お乳出ないよぉ……!」
 行為の理由がそこにあると判断したらしいユエル。
 思わず笑い出しそうになるが、ユエルの反応が期待以上なのでそのまま続けるマグナ。
「離してぇ……!」
 痛みと共に押し寄せる、ゾクゾクするような快感に力が抜けそうになるのをなんとか堪え、じりじりとマグナを胸元から引き離していく。
「うくっ!」
 マグナの頭が離れるのに比例して、ユエルの乳房が餅のように伸びる。
 まるで胸部に蓄えられていたユエルの乳肉を、マグナが搾り取っているかのようだった。
 少なくとも、ユエルにはそう見えた。
「うぅー……!」
「んぐ……!」
 一刻も早くその責めから抜け出そうと、ユエルはさらに力をこめる。
 オルフルと人間。体格に差はあっても、純粋な筋力では彼女に分がある。
 そして──
──チュポンッ
 渾身の力を振り絞ったユエルの抵抗に屈したマグナは、ようやく口を離した。
「ハァ、ハァ……」
「ん……」
 途中から息をすることも忘れていたため、大きく息を繰り返すマグナ。
 ユエルの方も痛みと快楽の狭間からやっと解放され、ほっと息をつく。
 そして身を起こし、キッとマグナをにらむ。
「もぅ……ヒドイよ!」
「アハハ、ごめんごめん」
 涙目でむくれる彼女を可愛いと思いながら、素直に謝罪するマグナ。
 これ以上苛めると本気で泣き出してしまいそうだった。
「ユエルはお乳出ないって、言ったでしょ!」
「はい、ごめんなさい」
「もうこんなことしちゃダメだからね!」
「ああ」
「もぅ、いっつもお返事だけはいいんだから!」
「悪かったよ、本当に……」
 両手を振り回して怒りを表現する少女の様子に苦笑しながら、ぽんぽんとその頭を撫でてやるマグナ。
「そんなんじゃごまかされないもん……!」
 言いながらも、少しだけ表情を和らげるユエル。
「まだおっぱいだってヒリヒリしてるし……」
「……じゃあ、ここでやめるか?」
「う……」
 途端に勢いをなくすオオカミ少女。
 その理由を察しているマグナは今回の件の、そもそもの発端を口にする。
「胸を大きくしたいから協力して欲しいって言ってきたのはユエルの方だろ?」
「そ、そうだけど……」
 不満げな声を漏らすユエル。
 ──胸を大きくするには好きな人にもんでもらうといい
 彼女と同じ悩みを抱える金髪の少女がもたらした情報を信じ、
 いきなりマグナに「ユエルのおっぱいもんで!」と懇願したのが先刻の出来事、飲んでいた紅茶を吹き出し、マグナが思いっきりむせたのがその直後、それからユエルから事の次第を聞き出し、実際に行為に及んだというのが話の顛末だった。
「で、でも……ちょっとさわるだけって言ったでしょ!?」
「どうせならたくさん刺激した方が良いに決まってるだろ?それともユエルは大人になっても胸が小さいままでいいのか?」
「うぅー……」
 それを言われると反論出来ない。
 これまでの人生で、ほとんど成長の跡が見られない己の胸部を見つめるユエル。
 あともう少し。パッフェルとは言わない。せめてアメル位まで。
 そんな年頃の少女らしい悩みを持つほどに、彼女の心も成長していた。
「まあ俺は小さいままでもいいんだけど」
 おどけた調子でマグナが言う。
「ユエルはイヤだ!」
 強く反発するユエル。
「ユエルだっておっぱい大きくして、マグナによろこんでもらいたいもん!」
 そう言って心の中に思い浮かべるのは、目下彼女のライバルである妖狐の幼女。
 蓄えた魔力でロリからナイスバディまで変幻自在の、ほとんど反則と言っていい存在。
 最近になって芽生えた女の意地が、彼女の闘志に火をつける。
「ああ……それはいいんだけど、ユエル?」
 何気に男泣かせな発言をされ、少し照れているマグナ。
「結局、続きはするのか?」
「うん! お願い!」
「そうか、でもその前に──」
 言いながらズボンを脱ぐ。すると──
「え? ──あ!?」
 マグナの股間を凝視するユエル。
 そこにはパンパンに膨れ上がった肉の棒がそそり立っていた。
「ユエルの可愛い姿見てたら、我慢出来なくなった。先に相手してくれないかな?」
「ぅ……」
 ストレートな要求。
 言葉の意味が理解出来ないほど彼女も子供ではない。
「……これからも、ちゃんと協力してくれる?」
 少女から妥協案が提出される。
「もちろん」
 その条件を飲むマグナ。と言うより、願ったり叶ったりである。
「じゃあ、いいよ……」
 観念し、そろそろと脚を開くユエル。
 発情期になると自分から襲いかかってくる彼女だが、それ以外の時期は性交に関してやや消極的な態度を見せる。
 しかし、性欲がないわけではない。
──クチュ
「────っ!」
 ユエルの動きに合わせて、ショーツから卑猥な水音が響く。
 自身が発したその音にユエルは耳まで赤く染まる。
「なんだ、ユエルも期待してたんじゃないか」
「そ、そんなんじゃないもん!」
「ウソつくのか? ウソつきにはお仕置きだな!」
「きゃんっ!」
 ──ボスンッ
 ユエルに飛びかかり、ベッドに押し倒すマグナ。
 少女の嬌姿によって目覚めた欲望が彼を突き動かす。
「いくぞ、ユエル」
「あ! マグ──」
 ユエルの目が見開く。
「それじゃあいただき──」
「お に い ち ゃ ん ?」
 背後から声が響く。思わず背筋が凍りつくような、冷たい声が。
「────っ!?」
 青くなったマグナがギギギ、と首を回すと、そこには能面のように無表情な幼女が一人。
「おにいちゃん」
 放つ冷気は変わらず、しかし慈しむような口調で声の主──ハサハは語りかける。
「おねえちゃんはね、ハツジョウキじゃないの。だからそんなことしちゃダメなんだよ?」
「は、はい」
 掠れた声で、マグナが答える。
 いつからそこに? どこから見てた? 発情期なんて単語どこで覚えた?
 そんな無粋な返答が許されないことは彼にも理解出来た。
 ──よくも除け者にしたな
 怒りのオーラを漂わせているハサハを前に、絶対服従以外の道はない。
 ハサハに対抗するための行為ゆえ、彼女に隠れて行っていたのが裏目に出たのだ。
「ねぇ、おにいちゃん」
「はい!」
「それ……どうするの?」
「はい……え?」
 要領を得ないハサハの質問に戸惑うマグナ。
 とりあえずハサハの視線を追ってみると──
「あ」
 そこには、未だ硬度を保っている分身の姿。
「いや、これは……」
「おにいちゃん、苦しそうだね……」
 ハサハはそっとマグナの息子を手で覆う。
「うっ!」
「邪魔したのはハサハだから、ハサハが楽にしてあげるね?」
「ぐ……」
 逆らえる雰囲気じゃない。口調は穏やかだが、その言葉からは強い意志が伺える。即ち──
 ──ここで相手してしてくれたら、ゆるしてあげる
「おにいちゃん」
 手に剛直を握ったまま、すがるような表情でマグナを見上げるハサハ。
「ハサハじゃ、イヤなの?」
 ──自分を慕う愛らしい少女からの誘い。
「そういうわけじゃ……」
「この姿に戻ればニンシンしないから、何度しても大丈夫だよ?」
 ──大人姿も子供姿もOK。おまけに中出し承認。
「う……」
「でもおにいちゃんがほしいって言うなら、ハサハがんばっておにいちゃんの子供──」
「いや、いい。そこまでしなくて」
 ──極めて献身的な態度。
「うん、じゃあ早くしよ?」
 小さな手で、ゆっくりと竿をしごく。
「ああ……しようか」
 あっさりと陥落してしまうマグナだった。
 一方──
「…………」
 突然の乱入者、そして自分を無視したやり取りをただ漠然と眺めていたユエル。
 それまで無言だったが、ハサハの言葉を聞いてぽつりとつぶやいた。
「あ、そっか。ユエルに赤ちゃんが出来ればおっぱい大っきくなるんだ」
「……っ!」
「……え?」
 突然の、様々なツッコミ所を含んだ発言にハサハは戦慄し、マグナは唖然とする。
「マグナぁ、ユエルね……」
 二人のリアクションなど意にも介さず、甘えるようなネコなで声でマグナに近づくユエル。
「ダメ!」
 即座に否定するハサハ。
「まだ何も言ってないよ!」
「なんて言おうとしたかわかるもん……!」
 激しい言い争いを始めるケモノ少女2名。
「それに今はユエルとしてたんだから、ハサハは関係ないでしょ!?」
「おにいちゃんはハサハの方がいいって言ったの、だからおねえちゃんはあっちに行って!」
「そんなことマグナは言ってない!」
「言ったよ!」
「……どうしよう、コレ」
 そんな二人を前に未だ怒張が収まらないマグナは、今ここで二人を襲うか隠れて自慰にふけるか、本気で悩んでいた。


おわり

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