黒い少女



「うむっ…ん、んんんんんん…」
暗い一室に、そんな声が聞こえる、それも男性の声である。
蒼い髪の少女に押し倒されたまま、そのまま唇を奪われ続けている。

くちゅ、くちゃ、にゅる…

そう言った音が何度もハヤトの耳に届く、原因は中で暴れているクラレットの持つ舌、その舌はハヤトの口内でひたすらに暴れ続ける。
今日この日でこの感触を味わったのは何回目になるのだろうか、そんな事も理解できぬまま、ハヤトはひたすらにクラレットに唇を蹂躙されていた。

元はといえばこうなったことは全てハヤトの原因でもあり、クラレットが原因でもあった。
蹂躙が始まろうとしている暗い日になる前から、クラレットはハヤトに何度かの提案をしていたのである、無色の派閥の乱が終わり、サイジェントの平穏が再び戻った時のこと、次第に少女クラレットにとってハヤトの存在がだんだんと広がってきたのである。
そして明くる日こんな言葉をクラレットはハヤトに漏らした、
「ハヤト、私を…抱いてくれませんか?」
突然のクラレットの言葉に、当然の文字が相応しいように驚いたハヤト、いや驚いたというよりも呆気にとられたと言ったほうがいいのかもしれない。
ハヤトはそれを拒んだ、拒むというよりもこれを夢として、片付けたのかもしれない、その場を勢いで離れて、クラレットから逃げるようにして離れたからだけれども、それから何度に渡ってクラレットはハヤトに対してそういう願いを出すようになってきた、だが全てハヤトそれらの要望全てをまくし立てるように、または何かでごまかしたりしてその場を離れていたのだが。
そんなハヤトの態度のせいか、ハヤトに抱いてもらうことが認められなかったということでクラレットは我慢の限界を既に達していたのである。
クラレットはある行為に出ることを決心したのである、


それがこの日、クラレットが夜這いというべきものなのかは不明な状況である、夜遅くに部屋をノックする音が聞こえ、扉を開けた先にいたのがクラレットだったということで部屋に逃げ込めばこんなことにはならなかったのかもしれない、それをしなかったのはハヤト本人が望んでいたのか、それとも単純に予想もついていなかったのか、突如ハヤトはクラレットによってベットに押し倒され、無理矢理に唇を奪われたのである、その時ハヤトが耳にした言葉はハヤトにとって忘れたくても忘れられない言葉だった。
「抱くまで唇は離すつもりがありません」
それは言ってしまえばハヤトがガタを落とすまで、この状態を続けるという意味である
ハヤトも力づくでクラレットから離れることは可能といえば可能である、その筈だった、何故かこの時だけ、クラレットに妙に強い力が働いているのである。
『デヴィルスナッチ』魔臣ガルマザリアを憑依させ、一時的に肉体強化を施す憑依召喚術である、クラレットにその憑依が施されていると気付いた時は既にその唇は奪われ続けていた
次第に彼女の舌だけでなく股間に手を撫でさせる行為にまでに至っている

既に五度目となっている口付け、彼の欲望の象徴はすでに山を作り上げていた
クラレットは淡々と貪り続けるのみであった。


おわり

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