あなたの傍は私だけの居場所



「あのー…クラレットさーん…?」
ハヤトは非常に困っている、それも相当に
場所は自分の部屋…いや、現代の自分の部屋である、フラットではない。
そう、既に彼は元の世界に戻ってきていた。
そして、クラレットと呼ばれた少女はそれを追ってきた
ハヤトにとっては確かに嬉しかったことだろう、間違いなく
こちらに来て、やっとのことで想いに気付いたのだが…
その話は今はどうでも良かった
まずは、この状況をどうにかするのが先決だった。
「…それじゃあ、俺が眠れないんですけど…?」
頭を掻きながら目の前の光景を見守っている、
あるのは自分の自宅の寝床に、一人がやっと埋まるような枕、そして…ハヤトの母のお下がりのパジャマを着た―――つまり普段着ている服ではないクラレットであった。
既に時刻は12時を過ぎている、
ハヤト、寝ようとも考えても寝れようがない
今自分のベッドに少女が陣取っているからであった、それも己の枕を抱えて
何故彼女が自分の部屋にいないのか、理由は一つだった
「ですから、一緒に寝てくださいって言ってるでしょう?」
相変わらず普段の声を上げてクラレットはハヤトにそう呼びかけてくる。
だが、はっきり言って問題だった、何が問題なのかはもうわかっているはずだが…
一緒に寝る、それはつまり「添い寝」をする、そして「一つのベッドで寝る」と言うこと。

好きな女性と一つのベッドで何もせずに一夜を過ごすほどハヤトははっきりいって大人ではない。
というか年頃の男性にいるはずが――――無い。
だからこそ困っていた、確かに嬉しさもあるだろう
それが添い寝ですむ問題ならばの話であるけれど。
実はクラレット、ハヤトを追ってこの現代に追ってきたところまではよかった
宿も両親が快く迎えてくれることもあって、無事、ハヤトの家に居候が決まっていた
問題は無かった確かに…
だが、問題があった、それはクラレットに原因があった
それは、置いていかれた時の悲しさの為なのだろうか?それとも只の気まぐれなのだろうか?
クラレットはこの世界に来て、それが無い日は無いと言えるほどにハヤトに寄り付いていたのだった
まるで今まで離れ離れだった時の分が全て帰ってきたかのように
そしてそれはこうやって夜の日にまで上り詰めているのであった
こうやって自分といたい為に行動をとるというのはハヤトにとっても嬉しいことではあった
けれど…
「いや、さ?…うーん…」
何か言おうとして口は止まる
まさか「理性が保てるかどうかわからないから拙いと思う」とは死んでも口には出せないからである。
はっきりいえば苦しんでいる、ハヤトは確実に、この状況下に置かれて、ここまで警戒する気持ちが無いクラレットもクラレットなのだが。
一歩も動かないだろう、彼女は確実に
となったら方法は少々乱暴でも、逃げ出させるしかないだろう。

止むを得ない、少々手荒でも、彼女にあてがった部屋に戻すには…
「クラレット?…はっきりいうけど…それってな、本当に危険なんだぞ?」
ひとまず、極力、そう極力脅しをかける程度に迫るしかない
正直自分がそれで耐えられるかはわからない、けれど彼女の為にも、そして自分も為にも手段は選べない。
「ハヤトがいるのだから、危険なんてありません」
断言するクラレット、その「ハヤト」が危険だとは微塵も思っていないのだろう
警戒心が無さ過ぎる、相手がハヤトだからでもあるのだろうが
「その俺に…こうされてもか?」
どうなっても知らないぞ
そう最後言って不意にクラレットを押し倒した、少々乱暴な機もしたが四の五の言っていられない。
そのまま、半ば無理矢理―――に見えないのはクラレットに抵抗が無いからなのだろうか、唇を重ね合わせる。
軽い衝撃があった為か、ちょっとした小さい声も聞こえてきた。
男性と女性が今ひとつのベッドに重なっている現状、これくらいはすれば抵抗して逃げ出してくれるだろう、ハヤトはそう読んでいた
ぬるかった、全く持ってその考えは
全く、抵抗どころかその双眸はハヤトの目を見つめ返していた。
(そんな瞳で見ないでくれ…こっちだってやっとなんだ)
後一押しすれば何とかなるだろう
そのまま、着ている衣服に手をかけ、丁寧に肌蹴させてゆく、これなら抵抗するなりしてどいてくれるだろう。
抵抗さえしてくれればようやっと眠りにつくことも出来る、クラレットとの関係は不安になるが―――
唇を離し、上半身だけ肌蹴を済ましたが後に待っていたのは沈黙、それも長い時間が過ぎてゆく。
不意に意外そうにクラレットはハヤトに問いかけてくる、
「…寝ないんですか?」
―――駄目だ、全く警戒していない、ここまでされてしまっても、せめて抵抗はしてくれるだろうとは思っていたのに、まさかのこの天然発言、ここまでクラレットが天然だとは正直言ってハヤトも知らなかったのである。
理性が保てなかったらこれ以降に起こったかもしれない行為にすら気付いていないのかもしれない。
最後の下策ですら通用しない、というか気付いてくれていない。
もはやハヤトの理性は限界に達していた。

「もう言ったけど…どうなっても知らないからな。」
そういうやハヤトは再び唇を奪い、そのまま這わせて首筋へと己の唇を導かせる
「え…はや……と?」
そのまま首に口を這わせたまま、窮屈そうに乳房をしまっている下着を取り外す
這っていた唇はそのまま豊かに実る双丘の谷間へと導かれていく。
「ん…んん…」
クラレットのそんな言葉を無視するそうにハヤトの手は乳房へと添えられていく
そのままその柔らかい乳房を楽しむように揉みしだきはじめる
『ふにふに』という擬音が似合うようにその乳房は柔らかい
ハヤトは攻めの手を止めずにさらに片割れの双丘に舌を這わせ、その頂を含む
「え…あ…ハヤト…」
甘そうな声がハヤトの頭上から響く、双丘に別々の刺激を与えられる。
「逃げたいなら逃げてくれ」
刺激が止まった後に再びに与え続ける刺激、
そうやって刺激を与えても抵抗の動きが見えない、ここまでされてては拒まないものはそういない、どころかいない。
だが、クラレットの身体に抵抗の意思が垣間見られない
若干の心配もあったがハヤトはそのまま、クラレットの白い肌に手を滑らせ、愛撫していく。
「あ…」
また頭上に甘い声が聞こえてくる
そこで予想もしていないことが起きた。
クラレットの腕がそのままハヤトの背に回され、
「構い、ません…」
そう一言
一瞬にしてハヤトの世界が硬直していく、まさかこう来るとは思ってもいなかったから。
硬直したハヤトに手を回したまま、クラレットは一言一言淡々と述べていく。
「こうしたいと思ったのは貴方が初めてだから…だから…一緒にいてください…」
そういってクラレットはハヤトの顔を掴み、唇を重ね合わせる、
クチュクチュと音が聞こえ、互いに口が離れた時には橋が出来上がっている。
「クラレット…」

「好きです」
そう一言口にして、また背に手を回す。
肌が重なりハヤトもまた、それに返してくる。
「俺も、」
重ねた肌にまた手を滑らせ、四肢を刺激するように愛撫していく
先程にも味わっていた愛撫の一つだが、そこに追撃を加えられていく。
ハヤトはそのまま滑らせた手に沿って舌も滑らせていく
「はぁ…ぅん…」
ハヤトの愛撫はどこまでも優しく、それに応える様に吐息が零れる
快楽が大きければ、その声が甘くなるのも仕方ない。
そこにまた一つ大きい刺激が迫る
「ひゃう…!!だ、駄目…!!」
今まで触れたことのない、その秘所にハヤトの指が侵入していく。
「少し我慢してくれ、馴らしておく必要がある。」
何度も何度も秘所から迫ってくるその刺激に自然と力が入る、
指が侵入すればしていくことにそれは段々と快楽の一言に変わっていく。
心なしか声もそれにあわせて変化してきている。
苦痛とも快楽とも似つかない顔をしているクラレットの確認した後、差し込んだ指を抜き取る
そして身体の全身をそのままクラレットへと傾け、一言、この行為を行うことを告白する、
「―――痛いかもしれないけど、いくよ…」
そのまま、クラレットが顔を傾けているかもどうかもわからない、もしかすると身震いかも知れない小さな傾きを確認後、ハヤトはそのまま我慢のなっていない欲望を、秘所へと差し込み始める
「あ…ふっ…んぁ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
初めは指の差込のような快楽だったものが、途中から抉るように大きくなり、苦痛が流れだす。
受け入れたそれは想像以上の痛みだった
けれど、ハヤトもクラレットもそこから離れようとはしなかった。
次第に指の時のように、またそれは快楽へと変貌していく。
ハヤトもまた、それを侵入させた時の快楽をひたすらに耐えていた
だが、その時間はいとも短く、互いに頂点に達した時、
「うっ…」
大きく精が中に侵入していく
「あぁ…」
クラレットに、快楽のような世界が身体を駆け抜けていく。
広がっていったとき、そのまま深く意識を打ち消した。


その眠りの空間から先に目覚めたのはクラレット、身体を縛っていた衣服は何もなく、たけれども身体に温もりを感じる。
目覚めて雲っていた視界に段々と視点があったとき、目の前には男性の胸板、そこでハヤトに抱きしめられていた事がわかった。
記憶も段々と蘇ってきた、そして顔が赤くなるのが分かる、同時に幸せそうな気持ちも生まれてくる。
ハヤトはまだ眠っている、それでいて無邪気に、自然と笑みがこぼれて、眠っているその上半身に身体を触れて、
「これからも―――ずっと一緒に―――」
温もりを感じながらまた眠りに突いた

尚、それでいてクラレットの持つ独占欲が大きくなっていたのはまだハヤトは知らない。
これをきっかけに更にクラレットは片時もハヤトの傍を離れる事は無くなった。


おわり

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