図書で学べぬ知識と体験



アヤは一人薄暗い放課後の学校を歩いていた
理由は一つ、図書委員の親しい人に頼まれていたから。
まぁ確かに図書委員としての仕事もあったが、殆どその仕事は終了したに等しかった。
「ねぇ綾…ごめん、この後用事があって…図書室の鍵閉められないの!!お願いできる?」
「あ、構いませんよ。」
アヤはそのまま知人に鍵を渡され、笑顔で受け取る。
知人は謝礼をした後に急ぎ足で駆けていった
何の用事かは知らないがひとまず図書室にアヤは歩いていった。
途中で同じクラスのハヤトと出会う、なにやら人を探しているようだが…
「あ、よう、樋口…なぁ、ソルの奴見なかったか?」
ソル、ニッポンでは珍しいカタカナの名前、本名はソル・セルボルト、実際この世界の人間に言っても分ってはもらえないだろうが、彼は異世界からの人間である。
学校にいる人間はそれを知らず、アヤと同じ屋根の下で住むことから「外国の親戚」と考えていた
もっとも、そう真っ先に思ったのは正面のハヤトらしいが
尚、どういう経緯で学校に転入できたなどはすべて言わない約束である。
「ソルさん、ですか?…いえ、見てませんけど…もう帰ったんじゃないでしょうか?」
アヤは少し考えた後に見覚えがないことハヤトに伝えた
アヤが委員会などで遅い場合はソルは基本的に先に帰ってもらっている。
実はソル・セルボルト、リィンバウムで身に着けた身体能力のためか、運動にかけては全般的に抜群。
その為に毎日のごとく部活動の部長やら顧問やらから誘いが大量に迫ってくる、他ならぬバスケ部部長のハヤトもその一人だった。
ちなみに、その話は全てソルは切っているのだが、諦めが悪いのは特徴の一つだろう。
「あぁ、そうかサンキュ、んじゃ…」
そういってハヤトはまた廊下を走っていく。
「ソルさん良かったですね、ああやって人気があるんですから。」
彼女、生まれ持っての天然により、部活の誘いとは知ってはいなかったのだが、兎に角、学校になじんでくれたと言うことだけでも本当ににとって嬉しかった。


薄暗くなった図書室が目に入る、アヤは鍵を制服から取り出し、まずは中を点検した、人がいないかの点検である。
特に人はいなさそうだった、簡単に見回すだけでは、だが奥までは確認できない。
図書室を歩いて、中の様子を見て回ったところでは意外な人と出会ったのだった。
ソルだ、間違いなく。それも本を枕に眠っている。
読んでいた本は表紙からして歴史の本といったところだろうか
こちらの世界の事も知っておかねばならない、そう考えていただろうか
だが、それならば配布された教科書からでも学ぶことは出来る
となると理由は一つ。
アヤを待っている間の勉強であるそれであろう、
天然とまで呼ばれているアヤでもそれくらいのことは想像がついた。同時に嬉しさも、込み上げてくる、
なんせ、もっと早く帰宅できていたときでも自分を待ってくれた―――(あくまで可能性であるがソルの性格上確実だが)そんな人など今まで異性でいなかったのだから
「ソルさん」
ふと、彼の名前が零れる、確かに起こさないと部屋の鍵も閉められない、br> 思いついたようにアヤは顔をソルに近づけていく。柔らかい物が二人の間に触れ合った。
それも一瞬だけ、確実に一瞬だけ。
己から仕掛けると言うのがそれほどに恥ずかしいのか、アヤはぱっと唇を離してソルから1〜2メートルほど離れようとした。
…無理だった、
「アヤ…今…」
おきていたのか、それともキスをされて目を覚ましたのか、可能性は前者に大きく高い可能性を誇る、後者はどこの御伽噺かといいたいような内容でもある。
しかし、まさかこれで目が覚めるとは思ってもいなかったらしい、ほんの想いからのいたずらだというのに。
「夢かと思った」
ソルの声は寝ぼけたように可愛らしく、ぼけーっっとした声だった
当方アヤ、キスされたことを認めないわけにはいかなかった、自分からしたわけだし、なによりソルに見られていたのかもしれないから。
顔を赤らめながらもその空想を肯定する、甲高くなっているのは羞恥のためであろう。
「…わ、私…、ご、ごめんなさい!!」
ソルに掴まれた制服の袖を気にしながら、怒ってしまったのか、そう心配しながらソルの動向を見守る。

ふと掴まれた袖から傍に引き寄せられた。そのまま胸板に顔を落ち着かせる体制になる
それだけでもアヤには恥ずかしくて、他人に見られないかと思いながら、その温もりを味わった
だがそれは一瞬、そのまま、椅子に座っていたソルが抱きとめながら腰を浮かしたと思ったら、そのまま身体が重力に従う
押し倒された体系のまま、二人の唇にまた熱の回路が生じる。
普段と違ったソル・セルボルトの大胆な行為に一瞬アヤは戸惑いを隠せなかった、そう、 一 瞬
一瞬なのは回路を押さえたまま、ソルの手がそのまま制服の中へと侵入してきたからである
「ん…んぅぅぅ…」
制服を着たまま、ソルの手はその滑らかな足へと伝わり、その度に身体が過剰に反応してしまう
いくら相手がソルだとはいえ、いきなりこのような行為をされてしまっては抵抗するしかな。
唇を重ね合わされながらもアヤは声で必死に抵抗の意思を見せた
だが、ソルにとってその抵抗の声は聞きたくなかったらしく、言葉を奪い取ろうとそのまま吸引を始める。官能的な音を出しながら、長く吸引されていくうちにアヤの身体からは段々と力がなくなってきた
意識を失ったわけでもなく、抵抗を諦めたわけでもない、ただ、力が抜けただけの事。
だが、そうなっている間にもソルによって服装の上からの愛撫は続き、その度に身体が反応してしまう。
口からの抵抗の声も聞こえなくなったところで、ソルは回路をはずした。
「アヤは、感じやすい身体なんだな。」
双眸で見つめられて笑顔でこういわれては、顔を赤らめるしかなかった。
そしてそのまま愛撫した手は制服を露出させていく。
「そ、るさん…」
「黙って」
アヤの言葉を途中で静止させ、いとも鮮やかに衣服を肌蹴していく。
そのまま、上半身はソルによって窮屈に詰まったブラを残して白い肌を見せる、
「アヤが誘ってきたんだ」
そしてそのままそのブラのホックをはずし、そのまま優しく揉みしだく
「はぁ、うぅん…!!そ、そるさん…!!」
愛撫以上に迫る快楽に喘ぎの声が止まらなかった、
そんな喘ぎ声を聞いて嬉しそうにソルはそのまま乳房をこね回すように揉み、そのまま顔を手繰り寄せる、手繰り寄せた顔はそのままこねくり回した乳房を交換で口に含む、
「あ、んぅ―――んん!!」
普段の大人しい少女とは思えないようなその艶かしい声にソルは興奮を隠せない。
そのギャップに興奮するなと言われても無理な話なのだが。
興奮を隠せないまま、含むだけに至らず、その母乳を求めるように吸い付き始める、
既にアヤの頂は自己主張をしているごとく高く反応していた。
「あ―――!!」
そのまま、頂を舌で撫でられ、更に吸い付かれ、アヤの身体にも変化が及んでいた。
追撃するように何度も何度もそれを繰り返す、
「アヤ―…」
と、そこで―――

がちゃり

物質的な物音が聞こえた、恐らく音からして図書室のドアが開いた音だろう。
「―――ソル?…ここにもいねぇのかな…樋口の言うとおりもう帰ったのかな?」
この声は確か聞き覚えがある、
ハヤトだ、自分やアヤと同じ教室で授業を教えている
それでいてバスケ部の部長とやらをやっていて、そのまま入部勧誘を何度も受けた覚えがある
そのハヤトがそのまま図書室に侵入してくる
けれど、そんな非常事態だというのに、ソルはそのまま再びアヤの身体に再び手をかけ、やさしく愛撫していく。
今にも声を出してしまいそうだが、その快楽を唇を噛んで耐える
そしてそのままソルは力のこもった欲望の為にアヤの腰を浮かせる。
コツコツ、と一歩二歩足を踏んであたりを見回すハヤト、幸いここは図書室の奥の方であり、ニ三歩踏み入れただけでは見える位置ではない。
「…いねぇな、…まいっか…正直残念だけど。」
そういった声が聞こえ、ハヤトが後ろに回れ右をした後、図書室の扉を閉めて去っていった。
足音が遠くから聞こえてくる、ハヤトの服装が制服だったという事は部活も終わり、既に完全下校時刻になっていたことが分かる、そのまま足音は消えていった。

「あぁ…あぁぁぁ…!!」
耐えていたその喘ぎが一気に爆発し、さらに大きく暴走していた
既にソルの欲望がアヤを突き刺しているから
「アヤ…アヤ…!!」
ソルもアヤも後少しと言うところで頂点に達するところにまで至っていた。
何度も何度も目の前の少女の名前を呼び始めていく。
そこでいきなり、首の辺りに暖かみを感じた、
「す、好きです、ソルさん…好きです…!!ソルさん!!」
ソルの声に反応したのか、同じように何度も目の前の愛しき存在の名前を連呼しはじめる。
欲望が突き刺していた時の苦痛は耐えていた時に既に快楽へと変貌し、アヤは腰をひたすらに振り続ける、そのままソルに手を回しながら、互いに密着に密度が大きくなり、動きは激しくなっていく
そして二人が耐え切れなくなったそこに―――
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
少女の叫び声と共にその世界は頂点へと達していた。



アヤが再び目を覚ますと、やはりそこは図書室だった、服装は元に戻っている、まるで夢を見たように
けれど、身体に刺激するその若干ながらも残っているその快楽、それは嫌が応にもここ、この場所であの行為をしたことを思い出す以外になかった
「アヤ…」
隣で聞こえた声はソル、あの後の余韻を味わうかのように、その声は普段と違うように聞こえた。
「帰りましょう?ソルさん、夜も遅くなりました。」
そしてその身体を持ち上げならソルに手を差し伸べた、が、同時に
「あ―――れ?」
バランスを保てずにそのままソルに身体を預けてしまう
先ほどの温もりと同じ、ソルの暖かみが感じる。そのままあの時の行為も思い出し、頬が薔薇になるのがわかる。
「俺が背負っていくから―――アヤは寝てろよ」
そういってアヤを抱きしめる、

二人の間を月だけが見守っている。


おわり

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