愛欲旺盛〜恋愛少女〜



いまだかつてない平和というものが続いている、この平和を得る為にどれだけの年月を費やしていたのだろうか。そうやって物事は思い浮かんでくる。この世界から見てみればそこまで時間が経過したわけでもないのだけれども。
自分がこの平和というのに大きく影響を及ぼすとは思ってもいなかったしそんな大それたことができたという実感が今も湧かない。湧いたところでこの世界では影響するわけでもないけれども。
それはきっと今自分がこうやって今までどおりに学校に通っているからなのだろう…そうでもなければそんな感覚も湧いてこないのである。
かといって彼らとのフラットでの生活が忘れ去られたというわけではない、一切そんなことをすることは出来ないし、これからも絶対に忘れることなど出来ないだろう。
あそこ、リィンバウムでの生活は自分という存在に多大な影響を及ぼしていったのだから、それは間違いないのである。けれどもそれを凌駕するような変化もあったことはもう一つ…
彼女、クラレットとの出会い。初めはここまで変化するようなものではないと思っていた、実際彼女はパートナーという意味では意識はしていたけれどもそれ以上のものは正直に言えばなかったのである。
そしてリィンバウムから今時分がここに帰って来た後…彼女もまたそれを追いかけてこの世界にやってきてくれた、どうやってやってきたのかその方法などは分からないが今となってはどうでもいい。
勇人の心からもそれがわからなくてもいいという思考で一杯である、なぜかって?それは当然であった。「しらなくても、今が幸せなら理由なんて見つからなくていい」
方法が何であれ、彼女が追いかけてきてくれて、そして自分を求めてきてくれたということは兎に角も嬉しいことなのだから全く知る必要がなかった。ましてや知って何を得るというのだろうか。
勇人の歩行速度は時間を増して段々と早歩きになってきた。今日は部活、バスケ部での練習があって彼女と一緒に帰ることが出来なかった、だからこそである、
ここまで来るとさすがに行き過ぎかもな、それは自分の意識の中でもはっきりと伝わっていることは伝わっているのだけれどもそれすら関係ない、彼女が家にいるのだから。
言い忘れてはいたけれども彼女も学校に通っているのである、勇人と同じ学校に。経由などは一切聞かない秘密である、勿論それにはやましさなどは一切関係ない(あっても勇人に殺されるだけだが)
自宅は勇人の家、彼女が居候するということになったのである。彼の家も欲承諾したものだと言いたいこともあるけれどもまぁ気にすることもないだろう。
彼女が居候することになってからはそんな感じである、早く帰って急いで、家に帰ることも多くなってきた。彼女の顔が見たいだけ、ただそれ一身である。純情といえば純情だ。
確かにバスケ部の仲間達には色々と言われることはあったのである、冷やかされたりもしているし、たまには悔しがられていることもあった、彼女いない歴=生まれた年齢の男性には特に。
勇人自体少し前まではそれの仲間だったのから、そんな仲間がまた一人抜けていったということを考えると悔しく思えて仕方ないのかもしれない、しかも勇人が抜けたのだから、
勇人も知ることはないだろうけれども彼は人間誰から見ても恋愛沙汰に関してはかなりの鈍感なのである、それでいて学校の女子生徒には人気があってもすべて持ち前の鈍感で避けていた。
言ってしまえば彼だけは絶対にこの学校を去るまでは彼女いない歴=生まれた年齢の仲間でいてくれるだろうと信じている連中も何人もいたのである、だがその確信にも近い感情はとび蹴りのごとく遠くへと飛ばされていった。

まぁもてない連中と同類だったという意味では勇人もある意味で哀れだったのかもしれないのだけれども…(勿論勇人はそんな意識などなかったけれども)
ちなみに女性にとっては悔しい存在の誕生である、あそこまで勇人が一筋になる相手が生まれてきたという意味では…勿論そのなかには「あの時」最後に話した相手の絵美も混じっているのである。
彼はそれだけ人気でもあったのだ、ライバルが多いということも絵美はしていたようだけれども、さすがにそのライバルを超えた「強敵」兼「最強の邪魔者」の誕生がするなどとは思ってもいなかったのだけれども。
しかも互いに意識して仲が良いこともまた悔しさの要員が生まれてくるという意味では大きいのである。鈍感でかわされてきた彼に相手が…一体何人がそれを想像して地団駄を踏んだだろうか、
そんな光景があったら実際に写真でとって撮影して見たいものである、きっとその顔には今までにないくらいの恨みや憎悪に満ちた表情であることは間違いないだろう…
そんなことは兎も角、ようやく勇人も走った足を止めていた、ようやく…というのもどうかと思うかもしれないけれども自宅に到着したからなのである。彼にとっては要約という言葉が本当に相応しいのであった。
「ただいまー!!」
そんな陽気な声を上げて勇人は自分の家へと第一歩を踏んでいったのであった、彼はまだ知らない。今日普段と違った体験をするということを…
帰りの先で待っていたのはいつものようにクラレットであった、けれども両親の姿は見えていない、父親に関しては兎も角、母親の姿も見えていないのである。いったいどうしたことか。
「おかえりなさい、ハヤト」
ここまで来ると何だかいわゆる新婚夫婦にも一瞬見えないこともなかった、まぁそれもそうなのかもしれないのだけれども…


勇人はまず、両親のいないことを知っているかどうかを彼女に聞いてみた、先に帰っていた彼女なら何か知っているのかもしれないのだから。まずは聞く、これが重要なのである。
「あれ、母さんは…?」
クラレットはその勇人の質問に知っていますよというかのように笑顔を浮かべてその質問を返していった、笑顔は必要なのかどうか走ったことではないけれども。
「買い物、だそうですよ?」
なるほどね、勇人も直に納得したらしくその言葉に頷きながら靴を脱いでいく。彼女の顔を見てから随分と感情的だったのが落ち着きを取り戻してきている、個々まで来る斧なのだろうか。
ハヤトにとってはそれはそこまで大それたことでもない、彼女がいないだけでもなんというか…不安というものが心に染み込んで来るのである。純情的な少年にはあまりにもそれは重要なことであったのだ。
だから彼女の顔がそこにあるというだけでなんだか安心感というものが心に残るのである。まぁ、はっきりと言わせて貰おう、この場合勇人にはこの言葉がまさに相応しいものだろう。

クラレット馬鹿という言葉がまさに相応しい。別な意味で例えてみれば彼女を護衛する騎士といったところであろうか。実際リィンバウムではそんな感じで戦っていたものでもあるのだ。
それは余りににもリィンバウムでは当然過ぎた為か、誰もその関係に関しては突っ込みを入れてきたものはいなかったのである。全く環境の違いというものは恐ろしいものである。
今この世界でそんなことをしては誰からでもからかわれてしまうということが当然なのである、そんな状態が絶対ありうる世界ではないのだから、そういった意味ではある意味悲しいかもしれないのである。
まぁ、そんな世界ではそのようなしきたりにはしっかりと従わなければいならない。「郷に入れば郷に従え」という言葉がこの世界には存在するが、まさにその言葉そのものなのである。
それに、戦いが無いという意味では平和という言葉で受け取れることが出来るのである。騎士という役目もなく過せるという意味ではまさにこれを平和といわずに何と言えばいいのだろうか?
「時間が掛かるというということも聞いてきました、当分は帰ってこないそうです」
「あぁ、サンキュ」
当分帰ってこないというのはつまり当分は二人きりの時間帯ということなのである。何をするのも自由なのである、例えば…といろいろと考えることも可能といえば可能である。まぁそれがどうしたんだともいえるが…
それに、この二人は仲が良いという意味ではどうせ部屋にでも入って喋るなりするといったことが関の山であろう、別に部屋に越したわけではない。別の場所でも有り得ないわけでもない。
勇人もかばんを置いていかなければならないために部屋に行くだろう、可能性としてはそのままクラレットがついていくということもあるだろう、というよりかは彼女の今までのことから見ればそれは確実。
事実そうである、勇人はそのまま二階にある自分の部屋へと持っている荷物と服装の着替えをする為に二階へ上がっていった…いや着替えは関係ないかもしれない、クラレットもまだ制服のままだから。
クラレットはその勇人の後を追いかけるかのようにしてそのまま二階へと登っていく。これで一階には誰もいなくなって、後は勇人の部屋に二人という存在が出てくることになるのであった。
部屋に入るとそのまま勇人は自分のかばんを机の上においていった、そしてそのまま自分の着ていたブレザーもそのままハンガーにかけて体に涼しさを与えていくのである。
かといってそのまま私服へと服装を変えるというところまでは行かないのである。夜も遅い為に着替えるという意味もなさないからといってもおかしくはないのだけれども。
不意にクラレットが口を漏らしていったその言葉には明らかな何かが入っているということも確かに受け取ることが出来た、勇人本人は全くその意図に気がついていないけれども。
「…今日はまだ誰も入ってきませんよね…?」
クラレットが漏らした言葉にはまだ勇人事態はまだ気がついていない、その彼女の質問に普通に答えたところからそれが掴み取ることが出来る。その意図には気付くべきだったのだろうか、それは全く知ったことではない。
「まぁ、母さんも買い物だし…父さんも仕事だしな」
そこまで言い終えたところで彼はそのままベッドに押し倒されていった、宙を舞う体、そして背中に小さな衝撃を与えられてくる。一瞬は何が起きたかということも欲は掴み取ることも出来なかった、できる限りの速度での焦りは出来たが。

突然押し倒されたかと思えばそのままクラレットが上から勇人を見下ろしてくる。何かしらその表情の中には赤らみが感じ取ることが出来る。いや赤くなっていることを感じているというよりは何となく分かるといったところである。
少しだけ、何故か彼女の息使いが荒くなっているようにも見える、いや実際に荒くなっているのだろう。肩で呼吸をしているようにも見える、瞳は何故かうつろになっている、いったいどうしたのだろうか。
「ど、どうしたんだ?クラレット?」
そんな姿、ハヤトがすこしだけ焦るのも仕方がないのである。突然先ほどまでは平然としていたというのに突然どうしたのだろうか。何故彼女は突然こんなことをしてきたのだろうか。
心配と焦りが次第に募ってくる、どうにかして彼女を慰めてあげたいそんな感情がさらに焦りの感情を掻き立ててくる。けれども彼女はその格好からどいてくれもしないし、何をすればいいのかも分からない。
「ごめんなさい…ハヤト…でも、もう…我慢できなくてぇ…」
何故か艶かしい口調、目を細めた先に見える虚ろな瞳。今まで彼女と一緒にいたのだけれどもそんな姿は今まで見たところもなかった。始めてみる彼女の姿、そういう意味ではいい意味として受け取ることも出来るのかもしれない。
そこまで言い終えるとそのままクラレットは唇を落としてくる、軽く伝わる彼女の暖かさ、そしてそのまま暖かみは深くなってゆき、そしてそのまま彼女の熱は口内へと侵入してくる。
その熱は動く、彼の口内を、舌という人間の持つ一部分を彼の口内へと動かして彼を舐め尽くす。突然のことと言う意味では彼も彼女の行動に驚きを隠さずに入られなかった。けれどもそれに抵抗は受けられなかった。
彼女とのはじめての口付け、それがいきなりのこの深さ、それでも何故かすんなりと受け入れることが出来た、息苦しさはあるけれどもそれよりも快楽という言葉が相応しかった、そして彼女のその行動は彼を崩すのには十分だった。
何度に渡ってクラレットが唇をまさぐると、そのまま唇を離すと二人の間に銀色の恥が掛かっていた、何故かその色は夕方の色に相応しく感じ取れたのはどうしてなのだろうか。これからのことに相応しいからなのだろうか。
「…本当にごめんなさい…」
涙を流していた、自分がやった行為に罪悪感を感じている証拠である、突然そんなことをしてしまって彼に迷惑ではないのだろうかそんな不安があったためなのだろうか?それがなければ謝罪もするわけがない。
分かっていてやってしまった、彼を傷つけてしまった、そんな感情が大きく彼女の中で流れ続けてくるのである。涙が零れないわけがなかった、あの時のように騙した次には傷つけてしまったのだから。
だが、勇人にとってはそれが傷つくような行動だとは感じ取ることはなかった、むしろ彼女の大胆な行動に次第に彼の理性というものが解けていったような感覚にも追い込まれていったのである。
勿論クラレットにそれは気付かれていることはない、まぁ彼女が謝罪しているということはそれに気付いていないという何よりの証拠になるのだ。それは確信に満ちたことだった。勇人は耐えられない理性のことを彼女に訴えたのであった。
「クラレット…俺、もう駄目みたいだけど…」
その言葉を耳にした彼女は一瞬だけ目を見開いた、その言葉はつまり「そういうこと」を意味することになるのだから。それは女性にとっては怖いということもあるだろうし、驚かないこともないだろう。
男性に、それも好意を抱いた相手にいきなりこんな言葉を言われてしまえばそれも当然なのかもしれないのだけれども。それでもそれは嫌じゃなかった、それは勇人だからなのであろうか、いや、彼女にとって勇人だからという理由以外に言葉はない。
「ハヤトがそういうなら…私は構いませんから…怖いけれど…嫌じゃないですから…」
涙を浮かべたまま彼女はそう言った彼を受け入れるそれをまさに口にした瞬間であった。自分のせいであるとでも考えているのだろうかそれとも別の理由からなのだろうか。言葉に理由もなく彼女は口にしていった。
そこまで聞くと勇人はそのまま体を反転させる、これで立場は逆になった。彼が彼女に覆いかぶさる体系になったのである、そして優しい目で彼女を見つめるとそのまま微笑んだ。
彼女もそんな彼に呼応するかのようにして微笑み返すと彼の背中へと手を回す、理由はたった一つだそしてそれ以外に言葉は存在しない彼を受け入れる為に。
「…愛してる」
最後に勇人はそっと彼女の耳元でそう呟いた。

この瞬間まで全く忘れていたのだが互いに制服同士であった、まぁ特に問題がないわけでもないのだけれども、そっと彼女の唇に自分のそれを重ねるとそのまま彼女の制服に手をかける。
制服の構造に関しては普段から来ている男性の制服とそう大差はない為に容易に脱がすことが出来る、だがやはり密着した状態という意味で言ってしまうとやはり少しだけ厳しいところもあった。
それでも時間をかけることは余り好ましいことではない、今はまだ親がいないという意味では平気だがいつ返ってくるかも分からない。少しだけでも焦りながら彼女の肌を露出させていく。次第に窮屈そうなブラも取り外されていく。
全てを終えたところそのままハヤトは彼女の体にむしゃぶりつくかのようにして体を密着させていった、そのまま線を沿うかのようにして彼女の白い肌を撫でていく。きめ細やかな肌は柔らかくて、それでいてさわり心地がいい。
肌だけでといかずにそのまま彼女の乳房、足と彼女の体全てを執拗に責める、愛しさが大きい為なのかそれとも彼の理性というものが穂tんどなくなってしまったためなのだろうか。
この場合その言葉で例えてみればどちらでもあるのだろう。実際彼女が愛しくて、その彼女があんなことをしてきたのだ、それで理性が解けないわけもなかったのである。撫でながらもそれを少しずつ思い出していく。
「ん…ぁ……」
その証拠というべきなのかは知らないけれども撫でることで一緒に響いてくる彼女は他の誰よりも愛しかった、愛らしくて、可愛らしくてさらに感じて干したくもなっていったのであった。
それにさらに感じて欲しいが為に撫でる他に手つきが変わりつつある、そのまま片手が彼女の乳房へとあてがわれたと思えばそのまま優しく揉みしだかれていく。
「あ…っ」
ふにふに、そんな擬音が聞こえてくることはないのだけれどもその柔らかさにはこの擬音が相応しかった、そのまま執拗に柔らかさを楽しむかのようにして何度も執拗に揉みしだく。
甘い声が彼女から響くとそのままそれを合図にもう片方の乳房にも手をかける。両手で彼女の乳房を優しく揉み続けていく。優しくしていたところも次第に両手共に大胆さが増してくる。
上の突起があるところだけではなく、側面からも付け根を握るかのようにして揉み、そのまま上に立て上げるかかのようにもして執拗に勇人はクラレットの胸を責める、だがまだ吸い付くまで入っていない。
「はぁ…ぁ…は、ハヤトぉ…!!そんな…揉んだら……ぁ、わ、わたしぃ…!!」
喘ぐ声が止まらない、揉むだけでもここまでの過敏的な反応、性感帯といった言葉だろうかいままで知るよしもなかったけれども、感じてくれるだけでもそれが嬉しかった、
そしてちょっといたずらっ子のように彼は表情を浮かべる、普段彼が浮かべる無邪気な彼の表情にも相応しい。けれどもその時よりもさらに子供のように見えたのは幻覚という言葉でなのだろうか。
「…じゃあ、揉まなければいいんだな?」
「え…はやっ…あ、あぁ・・は、はヒャトぉ…!!」
突然勇人が揉む手つきを止めたかと思えばそのまま彼は彼女の乳房に今度は吸い付いた、先までの快楽と違った新しい波、突然変化した責めの快楽に彼女はさらに甘く嬌声を上げた、細めた手も違った快楽で一度目開く。
先までの揉み続けたためか、すでにその色鮮やかな先端はすでに自己主張を表しており、そのまま勇人は軽く吸ったり、音を立てたりと緩急をつけて乳房を吸い上げる。
その緩急の差は彼女の身体に多様な変化を及ぼし、快楽の波が小さく、そして時に大きくなって何度も押し寄せ、心の全てが何もかもが勇人に埋め尽くされていた。
吸い付くだけには止まらずに先端の先を舌で転がしたりなどと愛撫を繰り返し続けていく。それを何度も何度も繰り返していくだけでも彼女から小さく甘い喘ぎ声が響き渡ってくる。明らかに快感というものを掴み握り締めている状態であった。
「…クラレットが…あんまりにも可愛いから…ついつい苛めたくなるんだよ?」
吸い上げ続けた乳房からようやく勇人が開放してくれたと思ったらそのまま身体へと重ねあわされ、舌によって身体を愛撫させられる、甘い快楽、そして時に来る大きな快感と違っていても同じような感覚にどうしても甘く声を響かせてしまう。
「はぁ…ぁ、あ…は、ハヤトぉ………」
全てに解けた声だった、何もかも考えることも出来なかった。真っ白になった脳内で身体だけが敏感に勇人を味わっていたから。

「少し、我慢な」
今まで執拗に責めたてられた身体の下部から勇人の声が響いた、優しい声だった。今までにも彼の優しいところに何度も触れてきたけれども今まで以上に優しく聞こえた。どうしてだろうか、彼に愛されているからこその幻聴なのだろうか。
勇人は口を開いた後、そのまま指をクラレットの中へと侵入させていった。既に彼女のそこからは液が漏れていたけれども今までふれられたこともない場所に指が侵入してきて、つい力が入ってしまう。
「ひゃうぅ…!!」
悲鳴に近い様な声、それでも心なしか快楽が滲み出ているかのようにして声が聞こえる、その声を無視するかのようにして勇人は何度もクラレットの女性の部に指を差し込み続ける。
さらに秘部で蠢いているのが勇人の指だということを考えると羞恥心からより力が入ってしまう。未知の感覚に力が入るという意味でも受け取ることは出来るのだけれどもどの道その行為が羞恥に繋がるということには変わりがない。
濡れた音が鳴り、勇人の指が白銀の色に染められている。それが段々と濃くなることによって彼女の口調にも変化が及びは締めている。快楽への喘ぎという言葉が相応しき声に。
その声は合図だ、勇人が彼女の中で蠢いていた指は引き抜かれて戒めが解けていく。それでも一瞬だけの快楽だったというわけではないのだけれども、勇人は引き抜いた指とは反対の手で彼女の髪を一束手に触れて、
「大丈夫だから…」
自分への言葉でもあったのかもしれないし、逆にそれは彼女への励ましの言葉であったのかもしれない。どちらとしてもいい意味で受け取ることもできるのだから全く問題はない。
そこまで勇人が言葉を言い終えると再び下部へと身体を戻した後に軽く彼女の腰を持ち上げて秘部に自分のそれを少しずつ侵入させていく。指以上に大きなものがその中に侵入を続けていく。
痛みがないわけではなかった、それは本当に初めて受け入れたものとしては痛みが感じられないわけがなかった。けれどもそんなことは関係ない、今はこれだけで満足なのだから。
「…っ!」
大丈夫、直に快楽への変動へと変わるから、自分の心の中で訴えた、勇人のそれは彼女の中でさらに大きくなっていく、それがさらに痛みを引き寄せていく。けれども決してそれを拒もうとはしなかった。
それは彼だから、今彼と結合したという意味で決して拒む理由などはなかったのから、むしろ自分の初めての体験を彼に上げられたことが逆に嬉しかった、痛みを凌駕するほどに嬉しさが大きかった。
次第に快楽へと変わっていくところを確認したところで勇人が挿入を繰り返していく、腰が大きく動いて彼女へも快楽が怒涛のように押し寄せてくる、その証拠のように甘い声が響き渡る。
「あぁ…あ、…ぁぁ…!!」
そんな艶かしい声を響かせているところで勇人自身に限界が来るわけがなかった、差し入れた瞬間だけでも締め付けてきたそれは直に射精してしまうそうだったのだけれどもそれは少しでも得る為に耐えてきた。
もう限界に相応しい、彼女のそんな甘い声を聞いて限界に達しないわけがなかった。苦痛とも快楽とも感じ取れない苦しそうな顔にも見える勇人は自分でもそれがはっきりと分かっている。
「クラレ、ット…」
その証拠といわんばかりにそのまま勇人は彼女の身体をそっと優しく抱きしめて顔を近寄らせて…そう呟いた限界だという意味で彼女は受け取れたのかは分からない、でも彼女は笑っていた、彼が近いからだろうかそれとも別なのだろうか。
彼らの全てがまさにそこで一つになった瞬間、彼の中に眠っていた戒めが一気に開放された、彼から彼女へと愛情そのものが注ぎ込まれていく。
「あぁ――――………」

その瞬間からどれだけの時間が経ったのだろうか、実際は余り立っているわけではないだろう、まだ自分の母親が買い物から帰ってきている様子もない、そっとベッドから起き上がると外も随分と暗くなっていた。
始めたのは夕方だったか、それから日が沈んだということは…一時間以上はもう経ったか。時計を見てみればまだ六時、こんな早くからあの行為をやっていたのかという意味で連想するとちょっとだけ恥ずかしさもあった、顔はほんのり赤くなる。
まぁやったことはやったのだ、初めての割には随分とやりすぎたような感覚も実際はあったけれどもそのためなのか満足感もあった、彼女の全てに触れられたという意味の嬉しさ、満足感、それが自分の全てを埋めていく。
横を見ればまだ気持ち良さそうにクラレットが眠っている。あの行為のときに浮かべていた時に見せた妖しい笑顔とはうってかわって可愛らしい笑みを浮かべている、
そんな彼女も可愛いと思えたし、怪しい彼女も可愛く、そして美しく見えた。どの道彼女が可愛いということには変わりはない…自分でも随分と一筋で一途になったような気がすると想像してしまう。
「うん…ハヤト…」
横で彼女の声が響く、寝返りを可愛らしくうって自分の名前を呼ぶとそのまま更に勇人との密着度を深くさせていく。勿論無意識に取った行動で密着してしまっただけなのだけれども。
この調子じゃまだ当分起きそうにもないかな、それはすぐにでもわかったこと、というよりも起こす意味がなかった。彼女が折角気持ち良さそうなのに起こすのも酷なのだから。
「…そんな可愛らしく寝ちゃってると…また喰うぞ?」
眠っている彼女を起こさないようにしてそう呟くとそっと彼女の剥き出しになった唇にもう一度キスを落とす、ぷにっっと感じ取った柔らかさが再び自分の身体へと侵入していく。

と、気がついたら一階の方で鍵を開ける音が聞こえる。どうやら母親か父親が帰ってきたようである、まったくナイスタイミング!ここまで丁度いいと狙っているのではないかとも言いたくはなるのだが。
さて、夕飯だ。とはいえこの行為の後の後片付けもしなくてはならない。まぁそれはそれで何とかなるさ。今日は全くそんな風にも考えられたのはどうしてなのだろうか?
寝息を立てている少女を起こさないようにしてベッドから抜け出ると、一つだけ大きく伸びをして自分の着ていた制服を少しだけ調えて着なおす。学校以外の行事で制服を着るなんてことはいろんな意味で初めてなのかもしれない。
そうだった、彼女にも制服を着替えなおさないようにしないといけない、このことをすっかりと忘れていた。早く帰ってきたのは実はナイスタイミングじゃなくて…両親のどちらかが確認する前に終わらせなければいけない最悪のタイミングでもあった。

さて新堂勇人、最後の最後で眠っている彼女に制服を着せることが出来るのか?

一つの制限時間有りのゲームの初まりだ。


おわり

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