デリカシーの無い女



さて、困ったものだ。自分の理性からそういった言葉が流れ続けていく。兎に角しつこいまでに流れ続けていく…理由なんて単純だ。
自分はキール・セルボルト、それ以上でもそれ以下でもない一人の男性、まぁ確かに過去に関わってしまうとそれ以下の存在だと思い込んでしまうがそこはきにしない。
自室の中で一人寂しく篭っているキールだが、それは日常で当然の出来事なのである。だれもが部屋で読書をしているとでも考えているのだろう。
もともとキール自身もそれで一日を過そうかとずっと考えていたのである。別に厄介ごとなどが起こらないまではずっと部屋にでも篭っているとしよう…
けれど、それがまさに命取りだった。というよりも彼本人もこんなことになっているとは考えてもいなかったのである、彼は気付いてしまった、自分の脳裏で流れる譜面を。
原因は橋本夏美も関係することになる。彼女本人に責任も何も悪いわけではない。これだけは完全に自分が悪いのである(まぁ正体ばれるまで騙し続けていたことも含めると二回目だ)
…いや今回ばかりは彼女に責任があるといいなおすべきだろうか?今回ばかりはキール自身、自分が男性であるということを改めて意識させるような行動をナツミはやってのけたのだ。
おそらく彼女はその行動が決して悪いと思っているわけではないだろう、けれど彼女には少しばかりでも恥じらいというもの持ってもらいたいとも思い始めていた…さすがにあれはないだろうと。
さすがに今回ばかりは理論的に考えて理性を必死に抑えてきたキールだが、あのような姿を見せられてしまってはそれも危機に陥ってしまわないわけがなかった。
「…ふぅ…」
気を紛らわす為にも手に取った本ですら頭に入り込むことがない、先ほどのナツミの姿ばかりが自分の脳裏で動き続ける。簡単な文章が全く理解できないほどに彼の脳裏は埋め尽くされていた。
単純である、そう断言してしまえばそうなるのである。頬が赤くなっている、どうしても先の時間に見たナツミは自分の目の前で踊り続けているのだ。いくら掻き消そうにも消せなかった。
一体彼は何を見てしまったのだろうか?そこまで照れてしまうということはよほどの恥じらいというものが必要だと思えるものを目撃してしまったのだろう。そんなことは誰にだって分かる。
ぶつぶつと口をつぶやくキールこういたところは昔から持っているものだけれども今日はそれが普段にもまして悪化しているようにも見えた、今回だからこそのことだろうが…
頭を思いっきり振り、先ほどの光景を必死に忘れようとするキール。それしか方法はないということは分かっている。というかそれ以外に方法がないものなのだ。
だが、やはりそれはしつこくつきまとってくるのである、男性だからこそそれがさらに鮮明に残ってしまう。
濡れたナツミの姿、
たったタオル一枚で自身を覆ったナツミ、
そんな姿を見てしまったキールにとっては動揺の言葉もあるだろうがそんな言葉で済まされるような状況ではない。どうしてあの時自分はあの姿を見てしまったんだろうか、自己嫌悪にも陥る。
不可抗力、言い方変えれば不慮の事故でおきたことが延々とキールの脳裏で響き続けていくのである。どうしてナツミはあのままあそこを通ってきたんだろうか―――
「とはいっても…ナツミはきっと僕がこんなことで悩んでいることなんて知ったこと無いんだろうけどな…」
当然です。そんなことで悩む姿を好き好んで見る人なんていないのだから。というかそんな女性もいたら…はっきり言ってしまえば変態とも同意義の言葉に取れてしまうのではないだろうか?ともとれる。
「…抱きたい…」
あの姿を見て、やはり理性は次第に崩れてしまっているようだ、まぁそれも仕方ないといえば仕方ない。女性の露出した姿は男性にとって目の保養以外の意味にも取れる場合があるのだから。

あの時、キールはリビングで一人たたずんでいた、このときから部屋に戻っていれば自分も理性という言葉や抱きたいという言葉を持たないで済んだに違いないだろう。
何だか今日一日は読書をするような気分でもなく、かといって外に出歩くような気分でもなかったのだ(まぁ出歩こうと思ったときはナツミに誘われていたこと以外には何もないのだが)
途中でリプレが気を使ってお茶を持ってきてくれたりして、一時を楽しんでいた。たまにはこんなのんびりとするのも悪くはないかな、そんなことも簡単に考えていた。
暖かい、ぬるま湯になったお茶をのんびりと飲んでいると途中で老人くさいとも言われそうな気も下がまぁそんなことはどうでもいい。実際アカネにも言われたことがあるのだから慣れている。
けれど、次の瞬間だけは全くなれていなかった、というかこんな事態が起こるということですらも想像していなかった。なんと言うか幸運というか不運というかよくわからないが兎に角初めての出来事だった。
よく聞き耳を立ててみるとシャワーの音が聞こえてくる。誰かがシャワーを浴びているようである、特に変わった場面でもないことなのだが…
「誰か、シャワーでも浴びているのかい?」
別に他意はなかった、誰かが浴びていることが珍しいことでもないし、別に知って後々で何かと面倒ごとが起きるような展開でもない。そんなことはリプレ自身でも分かっていることだ。
彼女が頷くと、誰かも知っているらしくそのまま教えてくれた。どうやらナツミが暑かったということでリラックスの意味でシャワーを浴びているらしい、まぁ男らしいところがあっても彼女も女だ、汗臭いのは嫌いなのだろう。
彼女にも女らしいところがあるんだな、少しだけそれを思い浮かべると穏やかに笑みが浮かぶ。
いつも元気すぎて手に負えない(というと殴られそうだが)彼女でも清潔に破棄を使っているのだから(やはり殴られそうである)
…まぁ、この話がそこで終わってしまえばこんな風に物語が生まれることもなくこのフラットでの生活も な ん の 騒 ぎ も な く 終わったことだろう、
それだったならばキールが悩むこともなかっただろう、…問題はここからである。
シャワー室(というよりは浴場というべきだが)からドアの開く音がする、もうシャワーでも浴び終えたのだろう。まぁそれ以外に可能性は無いといったらないのだけれども…ぺたぺたと足音も聞こえてきた。
「ねぇねぇリプレ〜…服、リプレに渡したままだったよね?」
…………その直後、キールは硬直してしまっていた、別に彼女のいった言葉におかしいところはない…いや実際はおかしいんだがそんなことを言っていられるような展開ではない。
リプレ本人も一気に赤く染まってしまう、当然といったら当然なのだが…
「――――△×@&6!%6##%’$|¥21#$&3&ーーーーーーー!!!!????」
「な、ナツミぃ!!!!せめて呼んでからにしなさいよぉ!?」
彼女の姿を覆っていたのはただのタオル一枚だけの姿、つまり他には何も縛っていない、言ってしまえばそのタオルが落ちてしまったその瞬間に彼女は裸体になってしまうのである。
キール・セルボルト、彼は男性である=そんな姿を見て顔を赤らめないわけがない(というか普通だが)=意識してしまう、今の彼の脳内ではこのような展開が覚醒させられているのだ。
リプレに服を預けていたということも知らないキール、彼女だってそのことを教えて暮れはしなかった、とはいえ彼女の反応からして風呂場から呼んでくれるとでも思っていたのだろう…実際はそんな状況ではなかったのだが。
大慌てで代用の服を取りに走っていくところが彼女らしいといえば彼女らしかった、そして、駆けていったということは今ここにはキールとナツミの二人しかいないということになる。
恥ずかしいという感情がないのか、一瞬だけ憤りがあったが目の前で好意を抱いている女性がそんな姿を見せているということを考えると憤ることも出来なかった、というか考える余裕なんてなかった、少し手違いを犯せば襲ってしまう…
無論、キールがそんなことをすんなりと承諾するわけがなかった(というか襲った時点で服を持ってきたリプレに半殺しの計にあわされるかもしれない…)
「…どうしたのキール?」
相も変わらずその格好のままでキールに聞いてくるナツミ、少しだけ小さな窮屈な谷間がタオルの隙間から見えてしまう、ここまでくるとデリカシーも糞も彼女には無いのかとも言いたいものなのだけれども。
それ以前にそんな格好で弾性の前にいるというのはへたをすれば誘っているようなものだ、そこにいたのがキールだったからよかったものの…
これがフラットでなかったらどうなっていたのかも分からない、まぁフラットだから問題はないというのはナツミも分かっていることだろうが。
「な、ななななんでもないよ!?な、ナツミ!?」
慌てようがなんでもないとは言い切ることが出来ない、とはいえそのような格好を見せ付けられてしまってはとくな思考も思いつくことが出来ないのである。
「…ぼ、僕も部屋に戻るか…」
その場でタオル一枚のナツミを尻目にそのままキールはリビングを去った、そうでもしないとさすがに危険すぎてしまうから。というよりもそうしないと確実に、絶対に危険なものだから。
そこではただ一人の少女が一人タオル一枚だけで立っていた、いい加減に服を着なさい、それかリプレがくるまで浴場にでもいなさい、そういうべきな格好だ、というかそうしろ。
またため息をつく、当然といえば当然の出来事なのだろうが、どうあってもあの瞬間が脳裏から離れることがない。自分が男性であるということを証明していることになるのである。特に悪いことではないのだけれども。
自分は彼女がいた為に変わることが出来た、彼女のおかげで自分はこうやって今「悩む」という行為といった感情を表に出すことができる、それが例え間違った方向に行っているとしても。
とはいえ、「抱きたい」なんて感情だけはさすがに拙いのである、兎に角拙いのである、何が拙いのかは誰にだって分かるものだろう、彼女自体が求めてくるとはないとは言え…さすがに襲い掛かる事だって出来ないのである。
さっきの状況だってそうだ、本能にそのまま身を任せてしまったら易々と彼女を「食べる」ことだって簡単だったのだ、武器は無し、サモナイト石は無しと完全に無穂防備状態だったのだから、
そのときはそのときで「途中から目撃者が出てくる」という恐れがあるという意味で自分の理性を抑えていたが、
いや抑えることに成功したとでもいったほうがいいだろう、それが今この部屋だったらそういった理屈を考えることが出来ないのである。
確かに人が入ってくるということで考えたらおかしくはないといえばおかしくはないがここはあくまで自室なのである。
そんな可能性などかなり低いといっても過言ではない、ましてや無愛想な自分の部屋には言ってくることだって少ないものだ…あるとすればラミが絵本のおねだりでもするところだろう。
子供だったら大丈夫…目撃されてもなんも疑われることはない…いやいやいや!!そんなことを考えているんじゃない!!
思いっきり襲い掛かることを前提に話を勧めてしまっている自分に恥じらいを持つ、そんなことをしたらどうなるのかも分からないというのに…
「ここまで僕を悩ませるなんて…困ったものだな、ナツミも…」
そうやっていくらでも言葉を落とすことなんてのはいくらでも出来るのである、気休めにでもなんにでも考えていくことが出来る、気休めなんてもので言い切れるようなものでもないのだけれども。
ナツミを抱きたいという言葉を無理に浮かべなくても浮かんでしまう、
理性で何とか抑えているものはあっても先ほどのあの姿、いつそれが崩れ去ってしまうかも分からない、運悪ければ明日にでも襲い掛かってしまう恐れだってあるのだ…下手すれば今日。
大体女性の艶かしい姿を見てしまったのだ、発情…ではなくて欲情してしまうことなど男性ならばあるのである、それがあまりにも日常化していなければの話だが。
「はぁ…」
今日何度目になるかも分からないため息。先ほどまでに持っていた本は既に床に落ちていて何もする事は出来ない。やはりナツミのあの姿ばかり。いくら振り払ってもナツミの姿ばかり。
発狂しないわけがなかった、いやただ叫んでしまったというほうがこのときは良かったのだろうけれども…兎に角叫ばすに入られなかったのである…気を紛らわすのにはいい方法でもある。(それはストレスの発散ではなかったのか?)
「あぁーーーーもう!!僕だって男なんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」
頭をかきむしりながら叫ばずに入られなかった。兎に角、それも本当に兎に角…
「何叫んでんの?」
思いっきり叫んだ後に響いたのは自分をここまで悩ませる原因を作り上げた少女、そう、橋本夏美であった。どうやら着替えが済んだらしく、いつものすこしだけ露出を押さえていた。
そう、服装だけならばそれは露出を抑えているといってもおかしくはないのである…タオルの時と比べたらの話、実際彼女の服装自体は大分露出している部分が大量にある。
動揺しながらそれだけは見逃さなかったキール(別な意味では変態とでも言うのではないのか?)、慌てながらもその目の前にいる少女に対して口を開いた。
「な、ナツミ!?ど、どうしてここに!?」
第一声がそれ、もっとマトモな言葉があるだろうに…いまさら悔いても遅いのだけれども、ナツミ事態はそれをたいして気にしている様子はない、むしろ普段よりも動揺しているそのキールの姿に何かと不安があるらしい。
彼女の必殺(?)お人好しの発動である。こういった誰かが困っているところを見てそう簡単に見逃せるような少女ではないのだ、理由を知らない彼女にとってはそれは不幸への第一歩だったのかもしれないのだが…。
「何って…どうしても何もキールの様子がおかしかったから様子を見に来たんじゃないの、それで見にきたらこの叫びよう…本当、何かあったの?」
そして直後、とんでもない言葉を落としてきたのだった、当然彼女は無意識であろう、というかコレを聞いてそう受け取るのは今の状態のキールでしかないだろうが…
「何とか出来るなら…何とかするけど?」
「…何でも?」
「うん、そのつもりだけれど…」
別に彼女にとっては何の意味も無いだろう、彼にとってはそれがどれだけの意味を表すのかというのは確実に分かっているわけがない。(というか分かるわけがない)
彼女にとって課にも考えていない言葉は彼にとって心に刻み込んでいた欲求を沸きあがらせていくのである。もうすぐ…いやもう我慢の限界といってもおかしくはないのである。
もう……………駄目だ……………
そこまで考えきるとキールは座っていたイスから立ち上がると同時にそのままナツミへと向き合った。その目は明らかに普段に表すような温厚な瞳を持つことはなかった。
「…君の責任だからね」
そこまでいうともはやそこにはキールはいなかった、いや彼の姿をした人間は存在する。少なくともナツミにとってはそれがキールだとは一瞬思えなくなっていた。
突然首を掴まれたかと思うとそのまま中々の勢いでベッドへと放り投げられてしまう、実際彼にそこまでの力があったのかとは思ったのだがそれよりも突然の彼の乱暴な行動にナツミは驚いていた。
「え?な…に?何か酷いことしたかな…?」
ベッドに両手をおいて体を支えながら突然の事に驚くことしか出来なかったナツミ、そしてキールを見つめてみると…そこではまったくもって逆の姿、つまり微笑んでいるキールがいた。
じゃあ今の放り投げてきたのだろうか、そんなところまでは理解が出来なかった。まだ彼女は何も気付いていない、彼の「君の責任」といった理由も、これから彼がやろうとしていることも。
キールはそのままもう一度微笑むと、そのままナツミの上にのしかかってきた、あの理論派の彼がである。正直言ってしまえばかなり大胆な行動であった。
視線がナツミを突き刺す、もはや動けないということを知らせてくるかのように、そしてナツミ自身からも力そのものが抜けていったことを自覚できていたのだった。
「…まぁ僕は本当に好きな娘にしか何も出来ないんだけれどね…」
キールがそこまで口を開き終えるとそのまま組み敷いた体系のまま半ば無理矢理にナツミト唇を重ね合わせてくる。もはやナツミの思考回路はパニックに陥っており、抵抗することしか出来なかった。
その態度は決して嫌だからという理由などではなかった。当然だ、まともに脳も働かせることが出来ないというのに他に何をすればいいのか?
濃厚なキスは短期間に済ませるとそのままキールは無言でナツミの露出している服を更に肌蹴させる。器用なその手つきは一つ一つを丁寧に、そして確実に脱がしてゆく。
「ちょ…!!??キール!?な、何してんのよ!?」
「ごめんねナツミ…もう我慢できないだけだからね」
全てを脱がせるとそのまま小さな胸が目の前にさらけでた、これ以上時間をかけたら彼女に殴られるなりして逃げられるだろう、ここからは確実にしていかなければならない。
そう脳内で計算していたキールはそのままナツミの腰あたりから手をかけるとそのまま優しく体全体を愛撫し続ける。
「ちょ、やめてって!?キー…ぁ…」
「…いきなりそんな声を出すなんてね、ナツミの体は敏感なんだな」
「ば…っ!!そんな、こ…」
二人の間でそんな言い争い(というほど激しいものではないのだけれども)を続けている中でもキールはナツミへの愛撫を止めることは無かった。腰から体全体をくまなくまさぐる。
そんな優しい手つき中で次第にナツミの体にも変化が及んでくる。性行為を素直に受け止める、ただ一人の少女としてのナツミへと変貌してゆく。
「…ぁ…んぅ…」
やむことが無い愛撫、それが彼女の体の芯まで伝わってゆき、女性らしさを彩らせた喘ぎ声をナツミが口出し始める、いくら男らしいところが会っても彼女は女なんだな、そうと思うと嬉しさもある。
しばらく撫でていた手つきを止めるとナツミの首元に手をかけて一度だけ口付けをする、これが自分が彼女を思いやっているんだと訴えているかのようにも思えるような優しいキス。
ナツミ自身も抵抗する力すらなかった、いや力が失ったのではない。抵抗したくなくなってしまったのだ、彼の優しい愛撫によって敏感さを纏い、性行為に慣れてしまったのだ。
「…くすぐったいよぉ…キール」
と、そこでいきなり愛撫が止まった、突然ナツミの下半身が宙へと浮く、誰がしたかということくらいならば直に想像が出来る。キールだ、一体何をするのだろうか…
こんな体験は初めてだ、彼が何をするのかも分からないしどんな感覚が迫ってくるのかも知るよしは無い、全てはキール・セルボルト、彼の手によってゆだねられてしまっているから。
「ぁ…やだぁ…そんなぁ…」
下半身を持ち上げたと思うとキールはそのまま彼女の秘所へと口を近づけ、そのまま彼女の秘所を舐め始めたのであった。いわゆる技術の一つというものであろう。
触れられたことも無い場所をキールに舐められるのは羞恥という感情しかなかった、そんなところを舐められるなんて初めて以外にに何も無いのだから。
「…大丈夫、辛くないから…」
何が辛いのか彼は知っているのだろうか、励ましの言葉とはいえ感情の篭っていなければそれはただの気休みという言葉で終わってしまうだけなのである。
秘所から溢れ出始めている愛液を吸い出しながら彼はそういった、愛液の味は甘いと聞く、それが真実な為なのだろうか、キールはひたすらに彼女の秘所からあふれる愛液を吸っていった。
「ふ…あ…んぅ…!!!」
びくりびくりと何度も快楽というものが響き渡る、初めの時はそんな快楽というものを感じることは出来なかったkれど今は全く逆、キールにそうされることによって声が甘く響く。
「…可愛いな、全く」
吸い尽くしたかのようにして秘所から顔を離す、ナツミの顔はさっきまでの強気な表情は既に消え失せて一人の女性としての快楽を味わう存在と化している。
ナツミの体をうつ伏せにするようにして体性を寝かせるとそのままキールはその上に覆いかぶさる、いやのしかかったといったほうがこの場合は正しい判断というべきだろうか。
そのままキールは既に猛っているその肉棒をナツミに差し込み始めた、勿論それもナツミにとってははじめての行為なのだが。
「〜〜〜〜!!!!!」
声にもならない悲鳴を上げる、今まで共に生活をした中で彼女が悲鳴をあげたことは初めてだったかもしれない。いや事実初めてなのだろう、強気な態度を取って決して弱音を吐かない彼女だから。
そんな悲鳴に少しだけ罪悪感はあった、それでもキールは肉棒をそのままナツミの体に差し込んでゆく。結局罪悪感があってもそれは欲望にはかなわないのだから。
「力を抜いて、ナツミ。入れるから痛くなるんだよ…」
「あん…!!はぁ…!!んぅ!!」
全部が入った、強く瞳を閉じてナツミは快楽を味わっている、キールはそんなナツミの上にのしかかったまま上から彼女を抱きしめている。入ってからはまだ少しも動かなかった。
時間が経ってから少しずつキールが動き出す、愛液を肉棒に絡ませるようにいて動き出すと、ナツミの膣内でもそれが暴れだす。それが快楽となって彼女の体に快楽が不法的に侵入してくるのがわかった。
「ナツミ…………」
そこまで言い終えたところでキールの表情は何処か苦しそうに見えた、それが何を意味するのかは分からない、ましてやその表情を見ることがdけいないナツミからしても。
瞬間、膣内を通して彼の精液が流れ込んでくる。
「ん…あぁ!!!」
それは一瞬、ナツミの体へと侵入していって体全体に染み込んでいった。
「ん…?」
目を覚ませばそこはキールの部屋だった、どうして自分は此処で寝ているんだろうか、途中までは意識がはっきりせずに記憶も思い出すことが出来なかった。
だが、時というものは記憶を蘇らせる為にも存在するものだ、先に行った行為というものをナツミは次第に、そして鮮明に思い出してゆく。
顔が赤くなってくるのは当然だった、初めての行為。ましてやそれをやった相手の部屋で寝ているのだから…と、突如そこで男性の声が部屋に響き渡った。
「…ごめん」
はっとして横を見やればそこには自分を襲ってきたキールがいた、謝罪をしていることは彼女に酷いことをしたという罪悪感を持っていたからであろう、それならば謝罪も当然の行為だ。
けれど今のナツミにはそんなことを考えている余裕すらなかった、性的な干渉をした彼がそこにいる、恥ずかしい、余りにも筈恥ずかしすぎる、脳内が今にも暴走しそうであった。
「きゃーーーーーーーーーー!!!」
「ろぉぁ!?」
気がついたときにはキールをベッドから蹴落としていた。見事に腹部に直撃したらしく、彼は全裸のまま腹を抑えて震えていた、
そんなことをきにせずナツミはキールの布団の中で体を埋めていた。余りに恥ずかしすぎたから。けれどもそれは…

「…馬鹿…嬉しかったんだから…」

小さくそうつぶやいた、勿論腹を押さえているキールに聞こえているわけも無かった。

素直じゃない少女、欲望に忠実に動いた少年、想いが通じるのは何時になるだろうか…


おわり

目次

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル