発情期



「おい、ユエルの様子がおかしくないか?」
突然レナードがミモザ邸にいるみんなに問いかけた。
「いきなりどうしたんだ、おっさん?」
いきなりのことでフォルテはレナードに聞くと
「いや、最近俺の顔をみるとすぐ逃げだすんだが何か知らねぇか?」
「はっ、そりゃアンタがタバコ臭いから逃げ出したんじゃねぇか」
「リューグ!そういえば僕も挨拶をしたら彼女に避けられたけど何かあったのかな?」
ロッカもユエルの不明な行動を目撃していた。
「あたし達のときはなにもなかったけど。ねぇ?」
ミニスはアメルに話を振ると
「ええ、でもユエルちゃん一体どうしたんでしょうか?」
どうやら話をまとめると、ユエルがほとんどの男性逃げていることらしい。
色々と話し合っていると、部屋のドアが開く音がした
「ただいま戻りました〜」
買い物カゴを持ったレシィが帰ってきた。
「お、ちょうどいいトコに?ちょっといいか?」
レシィはユエルと同じ幻獣界メイトルパの住人である。
ひょっとして同じ世界の住人であるレシィなら何か知っているのではないかと、レナード達は事の経緯をレシィに話した。
「・・・ってワケだ。何かわかるか?」
「・・・・・ひょっとして・・アレかも」
レシィは考えこみ次第に顔を赤面し始めた。
「アレって?」
「え・・・・その・・・・暖かい日の・・動物というかその・・・・・・」
レシィは手をモジモジさせ、口ごもった。
レナードや大人のメンバーはなっとくしたり、赤面したりまた意味もわからないメンバーは首をかしげていた。
「ねぇ、どういうコト?」
ミニスが尋ねると
「つまり、発じょほぉ!!」
フォルテが答えようとすると、ケイナの拳が飛んできた。
「子供に変なコト教えない!」
「・・・・事情はわかった。まぁ、ほおっておけば収まるだろ」
レナードはタバコに火を付け一服しはじめた。
「いいのかよ、ほっといて。保護した方がいいんじゃないか?」
「なんだ、フォルテ随分ヤキになるな」
「そりゃそうだろ。うまいことやればヤレるだろ」
「こんの変態!!」
ケイナの顔は鬼の形相になり、フォルテのみぞおちにクリーンヒットしフォルテは床に伏せた。

「すっかり遅くなったな。ネス怒ってなきゃいいけど」
マグナはネスティの調べ物を手伝う約束をしていたのだが、パッフェルに捕まり店の手伝いをしたおかげで約束の時間に遅れてしまったのである。
「まぁこれで許してくれればいいけど・・・」
マグナの手には手伝いのお礼に貰ったケーキの包みを持っていた。
普通に来ればきっと「君は馬鹿か」と長い小言を言われるに違いない、ケーキを手土産として謝れば多少は小言を言われずに済むだろうと浅はかな考えをしていた。
「でもネスのことだ、コレで許しくれるとは思えないけど。ただ怒られるよりはマシだ」
いそいで約束の場所に向かう途中見たことがる人影をみつけ足を止めた。
「・・・・ユエル?」
ユエルは何も言わずジッとマグナの目を見つめ、その場から去った
「おい、どうしたんだよ!?」
マグナはユエルの行動に気になり後を追った。

さすがに素早さと力に秀でたメイトルパの住人、マグナも着いていくのがやっとで人のいない裏通りで見失ってしまった。
「おーいユエルー!」
呼んでも返事もなく、ただ自分の声がこだましただけであった。
「ユエルの奴一体どうしたん・・・・!!」
辺りを見渡すと黒い影が猛スピードでぶつかりマグナは倒れてしまいその反動でケーキは宙に舞い顔面に着地した。
「っ・・・・ユ、ユエル?」
その影の主はユエルだった。目はとろんとして頬を上気し・・・まさに押倒された状態になった。
「・・・・・マグナぁ・・捕まえたぁ」
ユエルはマグナに近づき顔についた生クリーム舐めだした。
「ちょ!・・・ユエル・・・・くすぐった・・・・んん!!」
おでこ、頬、首筋、唇の順に舐められ、そのままマグナの口に舌を入れた。
「ちゅ・・・ん・・・・ちゅる・・・ちゅっ・・・はぁ」
そのまま舌を絡め・・マグナの舌から離れるとなごりを惜しむかのように唾液が糸を引いた。
「・・・どうしたんだよユエル?」
「マグナ、ユエルを抱いて・・・」
マグナは絶句し、開いた口が塞がらなかった。
「マグナじゃなきゃダメなの・・・・お願い」
目を見つめ、頬を赤らめ今でも泣き出しそうな顔を浮かべた。
マグナは思った。ひょっとしたら昔のことが原因でこうなったのかと・・・

マグナに会う前、ユエルはカラウスという外道召喚師によって契約の力使い強制的に暗殺業をさせられていた。ひょっとしたら、契約の力で暗殺集団達の慰み者にされ、そのことを思い出したのかとマグナは年頃的な妄想をかきたて始めた。
「ユエル・・・・」
ユエルの目をみる。すがる子犬のような目でマグナの見つめて次の一言に恐れか、期待しながら。
マグナは決心した。ユエルの過去に何をされたからわからない。けど、自分でなければユエルの心を癒せるのではあれば・・・・マグナは真実を知らずにユエルを受け入れた。
「わかったよ・・・」
ユエルは言葉に詰まりマグナに抱きつき、再び唇を重ね舌を絡ませた。
「ちゅ・・ん・・・ちゅる・・・ちゅっ・・・・ふぅ」うっとりしながら、口についた唾液を舐め、ユエルは笑って
「キスって・・・・甘くて気持ちいいね」
「ああ・・・」
甘いのはさっきついたケーキじゃあ・・っと言おうと思ったが、あえてマグナは言わなかった。
ユエルは、手早くズボンを脱がし肉棒を取り出し、すでにマグナの肉棒は膨張しはじめていた。
まじまじと見ながら
「マグナの、すごいね・・・」
「すごいと言われても・・・・」
そんなの他の人と比べたことないし、と思った瞬間、ユエルは肉棒を口に含んだ。
マグナはユエルの行動に少し反応した。
「・・・・ごめん、痛かった?」
「いや・・・・ただ、驚いただけだから」
「続けるね・・・・」
また、肉棒をくわえ舐めだした。
「ん・・・はぁ・・・ちゅ・・・あむ・・・んっ・・・」
舌使いがうまいというのではなく、単純にくわえ舐めているだけだが、マグナにとってはその単純な行為に興奮している。何度も肉棒が跳ねそうになるものの、口にくわえ動き、そして舐め上げる
「くぅ・・・・ん・・・ユ、ユエル・・・」
動きを止め、マグナを見上げる
「こっちへ向いてくれないか?」
そう言うとユエルはうなずきマグナの上に乗り覆い被せ、再び続けた
「はむっ・・・・んっ、ちゅ・・・ん、マグナ・・・気持ちいい・・・?」
「う、うん・・・いいよ・・すごく」
「じゃあ・・・もっとしてあげる・・・・っちゅ、ん・・・ちゅる・・・ちゅるる・・・」
唾液で絡めた舌で肉棒の先を這いずらせ、たまらずマグナは快楽の絶頂に昇り始める。
「ん・・うあぁ・・・そ、そんなに舐めたら・・・・・く・・・んっ!」
マグナは自分の目の前にあるお尻を掴み、ユエルのズボンと下着を下ろし、やんわりとお尻を揉みだした。
「んちゅ、ちゅっ・・・んぁ、お尻ぃ・・・・」
「俺もユエルを・・・ん、気持ちよくさせたいから」
「う・・うん一緒に・・気持ちよくなろ・・・・・ちゅっ・・・ちゅぽ、ちゅ・・・」
舐めしゃぶるユエルに負けじと、マグナはお尻を揉む手に力をいれると尻尾を振りはじめた。
それをみたマグナお尻を揉むのをやめユエルの尻尾を触りだした。

「・・んぁ、はぁああん・・・な、何ぃ・・・・!?」
マグナは尻尾をそのまま優しく掴み上下に撫で上げた。
「んはぁああ、ダメ、尻尾触わちゃ・・・・んぁあ!」
「こうしたら、ユエルも気持ちいいよね・・・」
「ううん・・・ふぁあ・・・ダメぇ・・尻尾、感じ過ぎちゃう・・・マグナの、舐められなくなっちゃう・・・んぁあっ」
体をゾクゾクしながら尻尾の刺激を我慢し、また肉棒をしゃぶってくる。
「うっ・・・・ん、き、気持ちいい」
ユエルは肉棒を強く掴み、先走った液をすくいながら舐められ肉棒は限界に近づいてた。
「あぅ・・・ユ、ユエル・・俺、もう・・・・」
「ユエルも・・・ちゅっ・・尻尾気持ちいいから・・・んあ、もう・・イッちゃいそうだよぉ!」
耐え切れず絶頂を宣言すると、二人は激しく動かした。
「ちゅっ・・ん・・・・出して・・ユエルの顔に・・・いっぱいっ・・・」
「くぅぅぅっ!」
「はぁあああん!」
二人は互いに絶頂し、ユエルの口から外れた肉棒がユエルの顔に性をぶちまけどろどろに汚してゆく
「はぁぁ・・・・すごい・・こんなに・・・んっ」
うっとりした表情で、顔に付着した性液を舐め取る。

余韻にひたっていたマグナは、十分に濡れたユエルの秘所を眺め、また大きくなった。
すべて舐め取ったユエルは大きくなったマグナのを見て
「・・・・あ、マグナのまだ、コチコチのままだぁ」
「いや・・・そ、それは」
マグナは弁解しようとしたのだがユエルは聞かず
「ユエルの・・・んん・・・に挿れるね・・・」
ユエルはまた、上に乗り肉棒を擦り付け、卑猥な音をたて小さな秘所に突き刺した。
「んはぁ・・・・あっ、ああぁっ!」
膣壁で肉棒を優しく包み、ユエルは声をあげた。
「だ、大丈夫か?・・無理してるんじゃ・・・・」
小さな秘所がなんの抵抗もなく挿っていくの見て、心配になり声をかけてみるが、その表情は苦痛ではなく歓喜に満ちた表情だった。
「う、ううん・・・そんな事ないよ・・全然平気・・・」
自分の膣に入った肉棒の感触を感じユエルはぎこちなく腰を振りはじめた。
絡みついたヒダが肉棒を絞り上げ、マグナは途方もない快楽に流されてゆく。
「んぁああ・・・う・・・ん」
「マ、マグナぁ・・・う、動いて・・・・動いた方が、ユエルも気持いいから・・・んっ、あぁぁん!」
腰を振るのをやめ、ユエルは腰を落とし肉棒を深く突きいれた。

「うぅ・・ん・・・・それじゃ、動くよユエル」
ゆっくりと肉棒を引き抜き挿れ、徐々に激しく動き出した。
動くうちにユエルの子宮にまで何度も届いていきユエルは
「はぁん・・・あぁ・・マグナの○○○○○・・・ユエルの○○○○の奥に当ってるよっ・・・・」
普段言わない淫らな言葉を言い、肉棒の感触を味わっている。
「ふぁ・・あぁん・・・あぁ、いいよ・・マグナの○○○○○気持いい・・・・○○○○感じすぎてっ・・・・あんっ、イッ、イッちゃうよぉ」
ユエルの膣壁はヒクヒクと痙攣しはじめ、マグナの肉棒を強く締め付けた
「あうぅ・・・ユ、ユエル・・・・・俺、もう・・・・」
マグナも何度も締めつけてくる秘所を往復するうちに、二度目の絶頂を迎えようとしていた。
「あぁぁっ、んっ、出してぇ・・・・マグナ、ユエルの○○○に、出してぇ・・・!」
ユエルは、さっきより激しく動き最高潮にまで達し、膣壁の中で肉棒が唸り射精の瞬間にマグナは目の前が真っ白になった。
「ううっ、出るっ・・・」
「んはぁ、あっ、あぁああん・・・ひゃぁああああん!」
ユエルの子宮の奥に精を放ち、ユエルは感触を受け、ユエルは狂ったように反り返った。
「あぁん・・・熱いぃ・・・・マグナの熱いよぉ・・・」
未だ痙攣を続け、肉棒を秘所にいれたまま、ユエルはマグナに倒れかかった。

二人は行為を終え乱れた着衣を整えていた。マグナはユエルに尋ねようと口を開いたのだが、先にユエルが口を開いた。
「マグナあのね、ユエル赤ちゃんができる日なんだ」
へ?っとマグナは目を丸くし硬直したが、それに構わずユエルは話しを続けた。
「それで、マグナに会うまでみんなから逃げていたの。産むならマグナの赤ちゃんが欲しかったから」
ユエルは本当に嬉しそうな顔をしているが、マグナは話しについていけず混乱していた。
「・・・・マグナ・・」
マグナは聞き覚えのある声を聞き、さび付いた機械のように声の主の方へ振り向いた。
「・・・・ネ、ネス!?」
声の主はネスティだった。しかし、肩は震え、目は恐ろしく冷たい目をしてマグナを睨んでいた。
「僕の約束をすっぽかしたあげくに、ユエルに手を出すほど君はバカだったとは・・・・」
ネスティの上空には機界の召喚獣「ヘキサアームズ」が戦闘体勢で待機していた。
それを見たマグナは慌てて
「おおお、落ち着けネス!これには訳が・・・・」
とっさにユエルに助け舟を出してもらうと目をやると
「やっぱり、男の子がいいな♪マグナに似て優しい男の子で名前は・・・ユグナで・・・」
ユエルはネスティの存在に気づかす夢心地に浸っていた。
「マグナ・・君一人では逝かせない・・・僕もすぐ後を追うから・・・」
「ちょ・・・ネス!まっ・・・」
人のいない裏通りにはマグナの悲鳴が響きわたった。


おわり

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