ナツミ×ガゼル



決戦の前日。
ナツミとガゼルはフラットの屋根の上で景色を眺めていた。

「ねえ、ガゼル 出会いって不思議、そう思わない?」
「ん?ああ・・・いきなりなんなんだよ・・・」
「いろんな偶然が重ならなくちゃ みんなとも出会えなかったんだなって」
「バーカ 何言ってるんだよ!俺は気付いてたぜ とっくによ」
「ありがとう・・・」
「え・・・?なんだよやぶからぼうに?」
「あ、今一瞬どきっとした?」
「ば、バカ言え!さっきからからかってるのかよ!」
「あたし、そんなに器用じゃないよ・・・」
「え・・・おい・・・」

ナツミはガゼルの肩にもたれかかる。
肩を通じて、ガゼルの体温が伝わってくる。

「思うんだ・・・あたしガゼルがいなかったらこの世界で生きていけなかったかもって。
 ガゼルの性格ってほら なんかトゲがあってさ。
 それで、逆に本当に嫌なことも忘れられてた・・・」
「・・・・・・」
「嬉しかったんだよ? 困ったときや危ないときもいつも傍にいてくれたし。
 不安だったときもガゼルが支えてくれたから・・・・今もこうして一緒にいられる」
「あ、あたりまえじゃねえか! べ、別にお前がそうしたいのなら・・・・・一緒にいてやるよ。好きなだけな」
「あ・・・顔が赤くなってるよ?」
「赤くなんかなってねぇよ!」

ガゼルの顔は真っ赤になっており、体温も上昇していた。
それを気づかれたくないのか、ガゼルはそっぽを向いている。
ナツミは右手をガゼルの左胸に持っていく。
素肌に触れた瞬間、ガゼルは体をビクッと震わせる。
ガゼルの体はまるで風邪をひいたように熱くなっていて、心臓はバクバクと高鳴っていた。

「すごく・・・・・ドキドキしてるね?」
「お、おい。さ、触るなよ・・・・・そんなとこ」
「女の子が男の子の体に触ってもセーフなの。逆ならアウトだけどね」
「なんだよそれ」
「わぁ・・・・ガゼルの胸が大きな音を立ててる・・・」
「ってオイ!」

今度は耳をガゼルの胸に密着させている。
心臓の音が直に聞こえてくる・・・。
夜の風は冷たいのだが、二人の体温は少しずつ上昇していく。

(なんか・・・・・変な気分。今まで感じたことの無い・・・・。あたしもなんだかドキドキしてきた)

耳を胸に当てているというよりも、抱きついているという表現のほうが相応しくなっていた。
体を少し動かすたびに形の整ったナツミの胸がガゼルの腹部に当たる。

「ねぇ、ガゼル?」
「・・・・・・・今度は何だよ」
「なんで・・・・いつも胸元を隠さないの? あ、もしかしてわざと見せてるとかぁ?」
「・・・ほら、よく見ろよ。ボタンがな、全部ぶっ壊れてんだろ?」
「あ、本当だ。内側にあるボタンが全部外れてる。新しい服を買わないの? もしくは下にシャツみたいなのを着るとか」
「バカかお前は。服なんか買う金があるのなら、食べ物を優先して買うに決まってるだろ。
 それに着れるのならどんな服でもかまわねぇよ。別に困らねぇしな」

(ま、それが当たり前よね。もっともそのおかげで・・・・こうして直にガゼルの素肌に触れるし)

「ねぇ、ガゼル?」
「お次は何だよ?」
「好き」

突然の告白に対応しきれずに、フリーズするガゼル。
だが数秒後、ナツミが発した2文字の言葉の意味に気づき、やっと反応できた。
とは言っても、先ほどよりももっと顔が真っ赤になっただけなのだが。

「え・・・・あ・・・・何・・・・どど、どういう・・・意味だよ?」
「そのままの意味だけど。ガゼルが好きってこと。ガゼルはあたしのこと・・・・どう思うの?」
口の中の唾を飲み込む音が聞こえるほどガゼルは緊張していた。
顔は赤くなり、体は少し震えている。
お風呂でのぼせたような表情になっている。

「好き? それとも嫌い? ほらほら、答えなさいよ♪」
「好き・・・・・・だぜ、俺も。ナツミが・・・・」
「本当に〜? その好きっていうのはどうい・・・んっ!」

最後まで言えなかった。
なぜなら、ガゼルの両腕に抱きしめられて、口を口で塞がれたからだ。
少し体で挑発すぎたのかもしれない。
でもナツミは後悔はしていなかった。
ガゼルのことを好きだという感情は本当だったからだ。
きっと、以前から好きになっていたのだろう。

数秒後、ガゼルはハッと自分のしていることに気づき、慌てて体を離す。
衝動的だったとはいえ、目の前の相手を抱きしめ、キスまでしてしまったのだ。
ばつの悪そうな顔をして、申し訳なさそうに「わ、悪い」と呟く。

「す、好きだぜ俺も。でも・・・・悪い。いきなり・・・・き、キスしちまって。すまねぇ。じゃあ・・・・」
立ち上がろうとしたガゼルをナツミは制した。
「待ってよガゼル!」
無意識のうちに腕を強く引っ張っていた。
立ち上がろうとした不安定な体勢だったため、強く引っ張られた体はバランスを崩し、そのまま覆いかぶさるように  倒 れ ・・・・。


「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

鼻と鼻がくっついてしまいそうなほど・・・というよりくっついていた。
咄嗟にガゼルが右手で体を支えたため、二人が勢いよく鼻血を噴き出すということは避けられたようだ。
ガゼルの左腕はナツミの右腕に掴まれたまま。
柔らかい胸と硬い胸が触れ合う。
そしてガゼルの股間はナツミの太ももに当たり、ナツミの股間はガゼルの太ももに。
口を少しでも動かせば触れてしまう。
気まずさからか、二人は何も言えずに固まったままだった。

(ガゼルのアレが・・・・・当たってる)

いつの間にかナツミはガゼルの背中に自分の腕を回していた。
そして今度は自分からキスをする。
先ほどの唇が触れるようなキスではなく、舌が触れるほどに。
お互いの唾液が混ざり合い、それをゴクッと音を立てて飲む。

そのとき異変が起こった。いや、異変といってもごくごく当たり前の現象なのだが。
さきほどまで柔らかかったガゼルの股間が少しずつ硬く大きくなっていったのだ。
ソレが大きくなるたびに、ナツミの太ももを刺激する。
ガゼルは冷や汗をかいている。意識するほど、下半身に血が巡っていく。
一方のナツミは涼しい顔をして気づかないフリをしてあげている。

(男の子の体の構造は大体は勉強して知ってるからね。あ、結構硬くなってる)

「・・・・・」
「・・・・・」
「ねぇ、ガゼル」
「な、なんだよ」
「少し寒いから・・・・戻ろうよ」
「え・・・・・」
「ガゼルの部屋で・・・・もう少し話をしてもいい?」
「・・・・・どうしてもって言うのならいいぜ」
「じゃ・・・・・行こ」

ガゼルは少し前かがみになりながら歩き出した



ガゼルの部屋

「まぁ座れよ・・・・ってもう座ってるのかよ」
「あたし遠慮するのは苦手だから♪」

ナツミとガゼルはベッドに座り、意味も無く壁を見続けていた。
二人とも話題を探そうとしているが、何も言わずに黙ったままだ。
だが、沈黙に耐え切れなくなったナツミが口を開いた。

「ガゼルってさ・・・・したことあるの?」
「ん、な、何をだよ?」
「あっ、やっぱりないんだぁ?」
「だ、だから何をだよ!」
「まぁガゼルなら当然だよねぇ。初心者ですらなさそうだし♪」
「だから! 何のことを言ってるんだよ」
「セックス」

「・・・・・」
「・・・・・」
沈黙。

「お前・・・・男っぽいって言われないか?」
「落ち着きが無いって言われたことならあるよ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「じゃあさ?」
「今度はなんだよ」
「一人遊びは?」
「一人遊び?」
「オナニーのこと」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
静寂。

「あ、あるぜ。っていうか、聞くなよ。そんなこと・・・・・」
「前から気になってたもんだから、つい」
「そ、そうだなぁ。まぁ、男なら結構やってるんじゃねぇか? 人によって違いはあるだろうけど」
「・・・・・・・・・・あたしね」
「なんだよ?」
「見たの」
「・・・・・・な、なにをだよ」
「少し前に。ガゼルが一人で・・・・・ベッドの上で。してたのを」


数日前。
夜中に目が覚めたナツミはトイレに行った。
そして用を足した後、部屋に戻ろうとしたとき、声が聞こえたのだ。
その声はガゼルの部屋から聞こえていて、明かりが点いていた。
何をしているのだろうかと隙間からそっと覗いてみたところ、ナツミは見てしまったのだ。
下の服を全て脱ぎ捨てて、ベッドの上でうつ伏せになり、自慰行為をしていたのを…。
その時にガゼルは何かをずっと呟いていた。果てるまでずっと・・・。
ガゼルが果ててしまうまで、その行為の一部始終をナツミは観察していたのだ。

「腰の動きから喘ぎ声。出してから後始末をする様子をね・・・・全部見ちゃったんだ」
「・・・・・マジかよ」
「可愛かったよ」
「か、可愛いなんて言うなよ!」

一生の不覚。
同姓でも見られたら恥ずかしい禁断の行為。
一人で全て行わなければいけない儀式。
その一部始終を見られていたのだ。しかも異性に。
普段は強気な性格であるガゼルも、今はまるでおねしょがバレてしまった子供のように見える。

「あの時のガゼル・・・・。誰かの名前を呟いてたみたいだけど・・・・誰の名前を言ってたの?」
「ぐ・・・・・」
「あたし? それとも・・・・リプレ? それとも他の誰かなの?」
「い、言わなきゃいけねぇのかよ?」
「まぁ大体の答えは想像つくけどね♪ ガゼルが呟いてた名前は・・・・・・・あたしでしょ?」
「あ・・・・・う・・・・そ、そうだよ。好きだって・・・・さっき屋根の上で言っただろ?
 いつの間にか俺は・・・お前を・・・・・。
 あ、あんましいい気分じゃねぇよな? 自分が・・・自分自身が男のオカズにされちまうなんてよ。
 嫌な気分にさせちまったのなら謝るよ。すまねぇ・・・・・・・・っておい! さっきから何を」

ナツミはガゼルの下の服・・・・・ズボンに指をかけて、少しずつ脱がそうとしていた。
股間の部分は少し盛り上がり、まるでテントのようだ。

「さっきからこんなとこを大きくしちゃってね、気になってたんだよ。
 やらしいことを考えてたんでしょ?」
「ち、ちが・・・」
「ほら、じっとして・・・・・・・・・・あたしがもっと気持ちいいことしてあげるから」

グッと手に力を込め、下着と一緒にずりおろす。
そこから、半熟であるが、立派に大きくなっていたガゼルのペニスが現れた。

「何を・・・するんだよ」
「もう。分かってるんでしょ? こんな夜中に・・・・互いに告白した男女が、ベッドに腰掛けてすることなんて一つしか」
「い、いきなりすぎるぞ」
「お願いだから・・・・・したいの、ガゼルと。好きな人としたいの。ダメ?」
「ダメってワケじゃ・・・・・んっ!」

ナツミはガゼルの肉棒の根元を掴み、先端を舌先で舐めた。
棒の先端はヌルヌルと湿っている。
それは唾液だけのせいではないはずだ。

「服・・・脱いで。あたしも脱ぐから。お願い・・・・ガゼル」
「・・・・・・」

ガゼルは何も言わずに上の服を脱ぐ。
細くやや痩せ型だが、無駄な肉が付いていない、締まった肉体が露になる。
それを見たナツミは、うっとりとした目を浮かべながら、自身の服にも手をかけ、
一枚また一枚と身に纏っている衣服を脱いでいく。
白くて柔らかい肌が露になっていく。
部屋の中には生まれたままの姿である一組の男女がいた。

「あ〜・・・・・」
「・・・・・・・」
「その・・・・お前も・・・・女・・・なんだな」
「うわ。結構失礼なこと言うんだ。
 まぁね。正直言えば、あたしは男っぽいし・・・男に生まれたほうがよかったって思うときがあるよ。
 でもね・・・・やっぱりあたしは女なんだよ。
 だって・・・・・こうして・・・ガゼルのことが好きになれるから・・・・」
「ナツミ・・・・・・・・・・」
「好きだよ」

ナツミはガゼルに覆いかぶさる。
そして首筋にしゃぶりつき、体をこすり付ける。
ガゼルはナツミの体についている柔らかい乳房を揉み解していく。
息が少しずつ荒くなる。

「ねぇ・・・んっ・・・ガゼルは・・・・いつも一人で寂しく・・・・ベッドの上でしてたんだよね?
 それじゃ、もっと気持ちいいことしてあげるよ」

右手で熱くなっている棒を掴み、ゆっくりとしごく。
そして口に咥え舐めまわす。
舌で刺激された肉棒は少しずつ熱を持ち始め、透明な蜜が先端から溢れはじめる。
体中の力が抜けていくように、ガゼルは仰向けになる。

「そんな・・・汚いとこ・・・・・うっ・・・な、舐めるなよ・・・・」
「汚くなんか・・・ん・・・・ないよ・・・美味しい。
 ガゼル・・・・・・・最近オナニーはしたの?」
「はっ・・・・・う・・・・さ、最近は色々と大変だったからな。する暇なんてなかったぜ」
「じゃあ・・・・たくさん出せるってことだよね?」
「な、ナツミ・・・・もう・・・・出そう・・・・」

その言葉を聞くと、ナツミは突然手を離し、舐める事も止めた。
外気に触れた肉棒は破裂しそうなほど膨らんでおり、大きく脈打っていた。

「な、なんでやめるんだよ」
「折角だから、中で出してほしいな・・・・ダメかな?」
「上手く出来るかどうかはわかんねぇぞ」
「ちゃんとやってくれなきゃ困るな。ガゼルって・・・・・これをするのは初めてなんだよね?」
「う・・・・・・わ、悪いかよ!」
「別に悪くは無いよ。ただ・・・本当に初めての相手があたしなんかでいいのかなぁ〜? ってね」
「ナツミは・・・・・ナツミはどうなんだよ? 初めてなのか? それとも・・・・・」
「えへへ。秘密♪」
「なんでだよ!」
「ガゼルが・・・・・自分自身で確かめて?」
「え・・・・」

ナツミはベッドの上に横たわり、足を広げる。
色っぽい目で目の前の相手を見つめる。

「ガゼルのおちんちんで確かめて? あたしが・・・・・処女かどうかを・・・」

ナツミの股間は水を被ったように濡れていた。
ソレを見てガゼルはゴクリと唾を飲み込む。
その目は野獣のようだった。目の前の獲物を狙うような目つき。
誰も踏み入れたことの無い聖域を荒らす快感を味わえることに対する期待感なのだろうか。
だがそんな性欲と本能は、一つまみの理性によってせき止められていた。

「いいのか? 本当に・・・俺なんかで」
組み敷く。
「うん・・・・・」
互いの胸が触れ合う。
「もう・・・・・・本当に・・・・するぞ?」
ゆっくりと理性の壁は崩れていき。
「ガゼル・・・・・・・・大好き」
「!!!」
その言葉が理性という名の壁を崩し、本能という獣を呼び覚ました。
一気に肉棒を穴に突き刺す。

お互いの分泌液のおかげでなんとか挿れることは出来た。
だが勢いよく突き刺したと同時にナツミは出血した。
「!!! ぁ!!!」
声にならない叫びをあげるナツミ。
だが、ガゼルの口がそれを妨げる。
自分の舌を相手の口の中にねじ込み、口内の唾液を啜る。
膣内の肉棒は、破裂寸前の風船のように膨らみ、釣り上げられた魚のように中で暴れまわる。
血液と膣液と透明な蜜が次々に溢れ続け、ナツミの体を満たしていく。

「ナツミ・・・ナツミ・・・ナツミ・・・好きだ・・・ナツミ・・・・好きだぜ・・・・」
「ん!! ぁ・・・ガゼルぅ・・・ガゼルがあたしの中にぃ! ガゼルぅ!!!」

やはりナツミも未経験者だったのだ。
純潔の証である血液がそれを証明している。
未開拓である膣内は想像も出来ないほど気持ちよく、ガゼルとナツミは一気に昇っていった。

「ゃ・・!! 痛い・・・・召還獣に殴られるよりも痛いぃ!」
「へっ! 変な例えをする余裕はあるんだな。こっちはもう・・・出そ・・・うっ!!!」

ドシュッという音を立てて、ガゼルは射精した。
しばらくぶりに出した精液は少々濁っていた。
痙攣するごとに熱い液体が膣内を満たし溢れてくる。
ナツミは気絶しそうな衝撃に漂い、ガゼルは獣のように口から唾液を垂らしながら腰を動かし続ける。
精液を出し尽くし、肉棒の痙攣が収まったころ、ガゼルは漸く理性を取り戻した。
目の前に横たわってるナツミは涙目になりながら天井を見つめている。
体中の力が抜けきっており、股間はグッショリと濡れている。
白い液と赤い液はまるで洋菓子を思わせるような色合いを醸し出していた。
精液は出しつくしたはずなのだが、溜まりに溜まった性欲は発散しきれていないようだ。
その証拠にペニスはまだ半勃ちの状態を保っていた。
結合しているペニスをゆっくりと抜くと、ナツミの穴からはドロリと液が溢れてきた。

「ナツミ・・? だ、大丈夫かよ?」
「ガゼル」
「な、何だよ」
「早い・・・・早すぎ」
「・・・・・・」
「せっかく初めてのエッチだったんだからさぁ。もっと我慢してよね。
 でも、たくさん出してくれたから許してあげる。すごく痛かったけど気持ちよかったし。
 それに・・・腰を振ってるガゼル、可愛かった」
「んなこと言われてもよ。初めてだったんだから仕方ねぇだろ?
 そ、それと可愛いなんて言うなよ。男が可愛いなんて言われるのは恥ずかしいもんなんだからな」
「あ、また赤くなってる。可愛い♪」
「ば、ば、バカ野郎! いい加減にしろよな」
「ねぇガゼル」
「チッ! あんだよ」
「頼みがあるの」
「頼み?」
「ココ・・・・・舐めてほしいの」

ナツミは自身の股間を右手で指差して言った。
左手で股間をギュっと押さえている。
ガゼルはそれをじっと眺める。

「あのね・・・この中の液をぜ〜〜んぶ・・・・舐めとってほしいんだ」
「なんでそんなこと!」
「このたくさんの液がシーツにぶっかかったらどうするの?」
「あ・・・・・・・・」

そうだ。主に家事はリプレが担当している。もちろん洗濯もだ。
もしもシーツに大量に付着している体液に気づかれたならば、色々と面倒くさいことになるだろう。

「だからって・・・・・自分が出したものを」
「あれぇ? 自分が出したものだからこそ舐めることが出来るとあたしは思うけどなぁ」
「でもよぉ・・・・・・・」
「ふ〜ん? いいのかなぁ? もしもガゼルが舐めてくれないのならあたしにも考えがあるよ。
 『ガゼルに無理やりやらされた』って言おうかなぁ? なんてね♪」
「なっ!!」
「あぁ、もちろん後でちゃんと本当のことを言うよ。でもしばらくはみんなは話のネタには困らないだろうね。
 それとシーツはベタベタになるからリプレはすごく怒るだろうね」
「きったねぇぞ」
「だ・か・ら。ガゼルがちゃんとココを綺麗にしてくれたらいいの。それでもダメかな?」

ガゼルは渋っていたのだが、仕方なくOKした。
自分ばかりが舐めて奉仕するのは不公平だと思ったナツミ。
自分とガゼルとは対等な立場でいたい。そんな小さな望みがあったのかもしれない。
ガゼルは顔をゆっくりとナツミの股間に近づけていく。
ナツミが左手をゆっくりと離すと、そこからはまるでイチゴミルクのような液体がドロリと溢れてきた。
舌を這わせ、イチゴミルクをピチャピチャと音を立てるようにして嘗め回す。
鉄と塩の味が口いっぱいに広がっていく。
「ほら、もっと奥のほうまでなめて」
「あ、ああ」
舌をどんどん進入させていく。奥へ進めば進むほど、中に溜まっていた精液が逆流してくる。
それを丁寧に少しずつなめとって飲み込んでいく。
自身の体液を飲み込む嫌悪感と、好きな人の膣を舐める快感が同時に来る。
頭の中に段々と靄がかかりはじめた。体が再び熱くなる。
奉仕する快感がガゼルを支配していく。

(やべぇ・・・なんか立場が逆転してるぜ。なんか・・・・想像してたのと違うような・・・・でも・・・良いな、こういうのも)
(あ・・・・・ガゼル・・・・子犬が懐いてるみたい・・・可愛い・・・気持ちいい・・・・・あ・・・なんかあたしも・・・ん!)

ナツミの股間からドバッと液が飛び出て、ガゼルの顔に直撃した。
顔射・・・・・噂に聞いていたのだが、まさか逆顔射を喰らってしまうとは・・・。
ガゼルは一瞬何が起こったのかに気づかなかった。
白いミルクを綺麗に舐めとったかと思うと、いきなり今度は別の液が溢れ出て自分をグチョグチョにしたのだ。
「な・・・な・・・・なんだよこれ」
一方ナツミは満足げな表情だった。
イタズラに成功して喜んでいる無邪気な子供のような表情だ。
先ほどのガゼルの早い射精のせいでナツミは完全に果てることは出来なかった。
しかしこうして膣内を舐めてくれたおかげでようやく果てることが出来た。

「どう? あたしの味は」
「・・・・・・・・・・」
「怒った?」
「・・・・・・・・・・顔がベタベタする」
「舐めて綺麗にしてあげるよ」
両手でガゼルの顔をそっと挟み、顔についている愛液を舐め取る。
ガゼルは何も抵抗せずに舐められ続けている。
ナツミとガゼルの目が合う。
数秒間見つめ続け、そしてキスをする。
互いの体温が再び上昇する。
ガゼルのペニスは再び膨張し始める。

「あ・・・また大きくなってきたよ。そんなにしたいの?」
「も、もう今日は・・・んっ!」
「遠慮しないでいいよ。ガゼルのミルク、もっと欲しい」
「ま、またするのかよ。シーツ・・・・濡れちまうぞ?」
「いいから・・・・挿れて。もっとあたしを味わって」

ナツミは四つんばいになり、お尻をガゼルのほうへ向けて誘う。
ナツミを背中から抱えるように抱きしめ、両手で乳房を掴む。
そそり立ったペニスは呆気なくナツミの体内へと侵入していった。
グチュクチュッと卑猥な音を立てながら、ベッドをギシギシと揺らす。
腰をゆっくりと前後に動かして突き上げるたびにナツミの口から声が漏れる。

「い、いいのかよ? また・・・シーツを濡らしちまうぜ」
「ん・・・あぁ、あれね。実は嘘なの」
「は、はぁ? どういうことだよ」
「ガゼルは普段出かけてるから気づいてなかったと思うけど。
 あたしね、リプレの家事を最近手伝い始めたんだ。
 料理は上手く出来ないから洗濯のほうをね。
 だからシーツが濡れたとしても、あたしが洗うんだから何も問題は無かったの」
「え? そ、それじゃあ、別にお前の・・・・ココを舐める必要なんか・・・」
「そ、無かったんだ。ご苦労様♪」
「き、きったねぇ・・・」
「ほらほら、口だけじゃなくてもっと腰を動かしてよ」
「い、言われなくてもやってやらぁ」

肉棒は赤黒く膨張していたのだが、先ほど射精しておかげで長く我慢することが出来た。
両手でナツミの乳房を揉み解し、腰をピストン運動のように激しく突き動かす。
ベッドがギシギシと音を立て、二人の下半身から分泌液が溢れ出てシーツを濡らす。
純潔の膜は破れてしまったが、ナツミの膣内はまだキツくて狭い。
そのおかげで快感が先ほどより衰えることはなかった。
ピストン運動は数分間続いた。

「そ、そろそろ限界かもな」
「もうなの? もっと・・・・んっ! あ、あまり強く握らないで。痛い」
「へへへ、我慢しろよ。もう終わるから・・・・イキそうだぜ」
「ガゼル・・・・・」
「くっ・・・出すぜ」

肉棒が大きく脈動する。
棒を一度穴から引き抜き、もう一度差し込む。
奥まで突き抜けたと同時に射精した。
水風船が破裂したように白い粘液が体内で飛び散る。
精液の量は先ほどよりも多いように思える。
2度、3度と痙攣するたびに精液が溢れ出て肉体とシーツを濡らしていく。
肉棒の痙攣がおさまると同時に穴から引き抜いた。
膣から白い液がドロリと零れ落ちる。
そして二人は仰向けに倒れた。
全速力で走ったかのように息が荒くなっていたが、ゆっくりと深呼吸をしたおかげで段々と落ち着いていった。

「ガゼル」
「なんだ? も、もうやらねぇからな。明日がきつくなっちまうぜ」
「さすがにあたしも体力がもたないからやらないよ。
 そうじゃなくてね・・・・嬉しかったよ。
 大好きな相手とこうして・・・することが出来たんだから。ありがとう」
「へっ・・・・礼なんかするなよな。俺も・・・・気持ちよかったし。それに・・・・う、嬉しかったからよ」

ガゼルはナツミを力強く抱きしめる。
体温とはまた違う暖かさが伝わってくる。

「本当のことを言うとね・・・・あたし、少しだけ怖いんだ。
 自分が魔王の力をもってるせいで・・・たくさん迷惑かけたり不幸にしたり・・・。
 それに明日の戦いで誰かが死んじゃうのかもしれない・・・笑って・・・フラットに戻れないのかもしれない。
 みんなの笑顔がもう見れないのかもしれないって・・・そう考えたら・・・・・」
「・・・・・・バカかお前は」
「ば、バカって・・・」
「何をらしくねぇこと言ってんだよ。帰れないとかじゃなくて、帰るんだよ。絶対にな。
 物事を悪いほうへ考え続けても仕方ねぇだろうが。
 俺の知っているナツミはそんなんじゃねえぞ。
 男勝りで無神経で常にプラス思考で・・・・意外と優しくて女らしくて」
「ガゼル・・・・・」
「それでも不安になるってのなら・・・・・心配する必要なんかねぇよ。
 俺がお前を守ってやるからな。この戦いだけじゃなくて・・・・これからも。だから心配するな」
「ありがとう・・・・・ありがと」
「ってオイ! な、泣くなよ! 俺はな、泣き顔なんかよりも・・・・・笑ってる顔のほうが好きだからよ」
「・・・・グスッ・・・」
「だ、だから!! 泣くなって・・・・な?」
「うん。ありがとうガゼル」


「この戦いが終わったら・・・・好きなだけしてあげるからね」
「毎晩か? それはちょっと勘弁してくれ。チビたちに気づかれちまう」
「あははは! 今日は声を出しちゃったから、もしかしたらほかの部屋に伝わってるかも」
「か、かもな・・・・・・・」

「絶対に・・・絶対に帰ってこようね? あたしたちの・・・・みんなの家・・・・フラットに」
「あぁ! 約束だ。絶対に帰ってこようぜ」
「うん・・・。魔王とか誓約者とか関係ない。みんなが好きだから。みんなを守りたいから」
「運命なんて・・・・二人でねじ伏せてやろうぜ!」
「うん!」



絶対に・・・帰ってこようね




END (サモンナイト18話に続く…)

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