ふたなりコーラル調教



暗い牢の中、そこには鎖で壁に繋がれたコーラルの姿があった。
ここはどこだろうか?自分は仲間達と一緒にギアンと戦っていた。
そして、彼の召喚術の直撃を受け気絶した自分は……
コーラルの思考を遮るように、ギアンとクラウレが扉を開けて入ってきた。
「………っ」
「気分はどうだい?竜の子」
ギアンがコーラルに言い放つ。
「ギアン……」
「キミには至竜としてラウスブルグを動かしてもらう。でも、これはあくまでキミの意志で動いてもらいたいんだ。だから、私はキミを……」
「どうするの?改造でもするのか……セクターさんみたいに」
コーラルは若干侮蔑を含めた言い方でギアンに言い寄った。
「まさか、私は「教授」とは違う。私は私のやり方でやらせてもらうよ……クラウレ」
「何でしょうか」
「「アレ」を用意してくれ」
そう聞いたクラウレは一瞬、ほんの一瞬だけ嫌そうな顔をしたが、
「……かしこまりました」
そう答え、部屋を出ていった。
「……何をする気だ」
「私は「魔獣調教師」だ。……あとは、分かるだろう?」
分からない。まだ先代の知識を完全に継承していないコーラルにはその言葉が意味する具体的なところを知ることはできなかった。
もっとも、先代の力でもそれを知ることができるかどうかは分からないし、知りたいとも思わなかった。
「………」
「本当はね、キミをこういう目にはあわせたくないんだ。でも、キミはあの連中にすっかり溶け込んでしまった。愚かなニンゲン達の虜になってしまった。ライなら……同じ響界種の彼なら理解してくれると思っていたがそれも叶ぬ夢だった……」
「違う……貴方は間違っている」
「何?」
「ニンゲンだとか響界種だとか、あの人達にとってはどうでもいいことなんだ。確かに、お父さんはそのことについて悩みはしたけれど、お父さんは答えを見つけたんだ。いつまでも過去に囚われて悩み続けてるおまえなんかと一緒にするな!!」
「黙れエエェ!!言うなアァ!!言うなアアアアアァァ!!!」
コーラルの言葉にギアンはしばらくの間その場に突っ伏しうなだれていた。
己の弱さを指摘され、自らの行っていることの正当性を崩しかねない目の前の存在に恐怖していたのだ。
やがて、顔に乱れた跡の残るギアンが立ち上がった。
「………もういい、貴様とのお喋りにはもうウンザリだ。……もうじきクラウレも戻ってくる。」
その時、両の手に容器を提げたクラウレが部屋に戻ってきた。

「お呼びでしょうか」
「来たか……出せ」
言われたクラウレが手に持っていた容器を開け、中に入っていた異形を出してコーラルの近くの床に置いた。
それは繊維が絡み合った毛糸玉のような形状で、大きくはないものの広げたら相当な長さになりそうな代物であった。
さらに、クラウレはそれに別の容器に入った湯をその物体にかけた。
「……何をしているの?」
「それはかつて幻獣界で猛威をふるった召喚獣でね。コイツはそれを冷凍保存していた物なのだが生命力が高くて、こうして湯につけただけで活動を再開するんだ。」
異形に湯をかけ終わると、クラウレはその場から離れる。
徐々に大きく膨らんでいく繊維はやがて太い部分はコーラルの二の腕ほどの太さを成すほどになった。
その表面は粘液で光り不気味な様相を見せていた。
全体の大きさは既にコーラルの視界から長身の二人の姿が消えかけてしまうほど大きかった。
異形の恐怖を前にコーラルは知らずの内に震えていた。
「怖いのかい?」
「………っ!!」
ギアンの質問に、コーラルは怯んだ。
心の中を見透かされる恐怖にコーラルはただ怯えていた。
「キミ達が悪いんだよ?素直に私達に協力する、そう言ってくれれば……」
ギアンがそう言った後、コーラルを繋いでいた鎖がはじけ飛ぶ。
ギアンの魔眼の能力であった。
コーラルの束縛が解かれると同時に、無数の触手がコーラルの身体にまとわりついた。
服の隙間にもぐり込んだ触手は内側からコーラルの服を破り去った。
「ひっ!?」
突然の肌をなぞる不快感にコーラルは悲鳴を上げる。
「説明を続けるよ。それは幻獣界で「精枯らし」と呼ばれる植物でね。男女問わずに寄生して、その精を奪って成長する。その間、コイツは寄生する相手に栄養と精力を与え生かし続けることで長い間同一の相手から精を奪い続けるんだ。」
触手は既にコーラルの身体に残っていた衣類も全て剥ぎ取り、コーラルは一糸まとわぬ姿となっていた。
その姿は少年のそれと似ていたが、その陰部は男性器の下に女性器をも持っていた。
「ほう……両性具有か」
ギアンが感想を漏らす。
露わになった乳首と胴体を重点的に触手がコーラルを責める。
「んひっ!ふっ!ああっ!!」
その時、一本の触手がコーラルの口腔内に入り込んだ。
その先端から生暖かい、ドロドロした液体が飛び出し、コーラルの喉を刺激した。
「んむぅ!う゛っ…ん゛〜っ!?ぷはぁ……ハァ……」
息苦しさと気味の悪さににうめくコーラルだったが、やがて自分がそれ以外の感情を持っていることに気づいた。
それは先程飲まされた液体と今自分を弄くっている触手から分泌される物質に起因していた。
「ひぃん……あっ……ふぁあ……」
「気持ちいいかい?「精枯らし」の体液は催淫作用を及ぼす。最初は嫌だったろうが、もういてもたってもいられないだろう?」
「ふぅん……んんっ……あひぃ……」
ギアンが話すのを聞いてか聞かずか、コーラルは矯正を漏らし続ける。
「じゃあ、私はここで失礼させてもらうよ。楽しみの邪魔をしてはいけないからね。………行くぞ、クラウレ」
「御意」
そう言って、ギアンとクラウレはその場を後にした。
牢の扉が閉められ、後には触手と、コーラルが残った。

触手はなおもコーラルの身体を撫で回す。
やがて、触手の矛先がコーラルの恥部へと向いた。
「駄目……ソコは……ああああっ!」
触手は勃起したコーラルの陰茎にまとわり、擦りあげる。
他の触手も、コーラルの女の部分を弄る。
既にコーラルの陰部は先走り汁と愛液、そして触手の分泌する粘液とでビショビショになっており、そこを責めあげる触手がグチョグチョといやらしい音を立て続けていた。
「もおヤメテェ!……イヤだあァ!ンっ!……はああんっ!」
言葉や意志とは裏腹にコーラルは乱れ、快楽に押し流されていった。
「ヒィ……くぅ……んぅぁ……」
その時、コーラルに対する触手の責めが一旦止まった。
多量の触手の中から一本の触手が現れた。
それは、他の触手と比べてひときわ太く、先端には秘裂のような穴があった。
その触手がコーラルの陰茎に近づき、亀頭が穴の入り口に触れる。
これからこの異形が行おうとしていることを察知したコーラルが泣きじゃくりながら懇願する。
「ヒック……いやぁ……それだけは……助けて……お父さん……」
だが、願いは空しく触手はコーラルの陰茎を一気に根元まで飲み込んだ。
「ダメエ!!何か出ちゃう!!うああああああ!!!」
今まで散々いたぶられ、限界寸前だったコーラルの身体は触手への挿入だけで達してしまい、触手の中に大量の精液を射精した。
「はあぁ………」
射精の余韻に浸ろうとするコーラルだったが、異形はそれを許さず、コーラルの陰茎を飲み込んだ触手を動かし、他の触手もコーラルの乳首や胴体に秘裂、そして今まで手を付けていなかったアナルもいたぶり始めた。
「ヒッ!!まだダメ……あああっ!!おしりがぁ……」
今まで感じたことのない、排泄の穴に対する責め。
未知の感覚を生み、陰茎をはじめ、全身を蹂躙する触手にコーラルはもはや成す術がない。
ある程度アナルをほぐし終わると、また若干太めの触手がコーラルの秘裂とアナルに添えられ、二本揃って、一気にコーラルを貫いた。
「あああああああああああ!!!」
痛みはなかった。触手自体十分に濡れていて、散々責められていたコーラルの穴もそれを容易く受け入れた。
触手はコーラルの膣中をかき回し、快感を増幅させる。
「んあ゛ああぁ!!きひいぃぃ!!」
コーラルが乱れるのに合わせて、触手の動きは更に激しくなる。
陰茎をしごく触手の動きも激しくなりコーラルは再度高みへと押し上げられる。
「んはぁっ!!またぁ……また出ちゃう!!くひぃぃぃぃぃ!!!」
コーラルが二度目の射精を迎える。白濁液が触手の中に放たれ愛液が触手の隙間から噴き出す。
陰茎を覆う触手はコーラルの中の精液を吸い出すように絞り取り、膣中の触手はコーラルの愛液を吸い取る。
「吸っちゃダメ……ああ……」
自分の中身が吸い取られる感覚にコーラルは堪えられず、残りの精液を触手内に吐き出した。
一通りコーラルの精を吸い出すと、触手はまたコーラルを責め始める。
ただし、コーラルの理性は既に限界を超えており、二度の絶頂を迎えた後、コーラルは気絶してしまった。

ラウスブルグの中をギアンとクラウレが歩いていた。
「ヤツらは今どうしている?」
「我々に敗れてから一時撤退、体勢を立て直して我々が地上に降りざるを得ないタイミングで攻め入って、竜の子を奪還しようと言う目論見でしょう」
「つくづく愚かなニンゲン達だな……まあいい、返り討ちにしてやろう。そして、ヤツらにもコイツの味を覚えさせて調教してやろう……」
ギアンはそう言って、牢の扉を開ける。
そこには三日三晩「精枯らし」に責められ続けたコーラルの姿があった。
「精枯らし」は既に部屋の大半を埋め尽くすほどに成長していた。
その中でコーラルは自ら腰を動かし、バックから秘裂とアナルを貫かれながらも自らの陰茎を触手の中に打ち付けていた。
「んはぁ……うぁ……出ちゃう……」
間もなく、コーラルは何度目になるか分からない射精を行い、満足げな顔で触手に向かって、
「ボク……この子のことが……大好きだ」
そう呟いた。精神は既に崩壊しており、目の前の快楽を求めるだけの姿に変わっていた。
「楽しみだよ。早くあいつらもコイツの中にぶち込みたいよ……特にライ……彼がコイツによって狂っていく様を想像するだけで……くっくっく……」
「………」
クラウレは目の前の主人の狂気を目の当たりにしながらも忠誠を誓った相手を立て、その場を後にするギアンの後に付いて行った。


おわり

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