シンゲン×フェア 3



あまりの出来事に固まるシンゲン。
それに気付いたフェアは、真っ赤になって布団を被った。
「シンゲンのバカっ!ノックくらいしなさいよ!」
シンゲンは慌ててフェアに謝る。が、正直それどころではない。
普段は肌を見せないからだろう。
未成熟だが女らしい曲線を持つフェアの体は、想像以上に白かった。
シンゲンは息を飲む。
今度こそ無理だ。むしろ今までよく耐えた。
シンゲンは掻き集めた荷物の中から、粉薬とコップに入れた水を手に取り、口に含む。
そして布団をこじ開けると、強引にフェアの唇を奪った。
フェアが逃げられぬよう頭を押さえ、苦味のある薬と水を流し込む。
ごくん。
フェアの喉が鳴った。
「…シン…ゲン、何して…」
フェアはベッドにへたると、布団で体を隠して口を拭う。
「薬を飲ませただけですよ、御主人」
シンゲンは悪びれずに答えた。
緊迫する空気。
その静寂を破ったのはシンゲンだった。
「こんな事をされるのは、お嫌ですか?
…自分の気持ちは…御主人に迷惑でしょうか」
シンゲンは眼鏡越しにフェアを見据えた。
珍しく真剣なシンゲンに、フェアの顔は朱に染まる。
「…嫌っていうか…その…驚いて怖くなっただけで…」
恥ずかしがっているものの、フェアの言葉に拒絶は無い。
シンゲンは、ゆっくりと近付いてフェアの横に座った。
思わず肩を強張らせるフェア。
シンゲンは困った顔で、おずおずとフェアの髪に唇を落とした。
「…これなら、怖くないですか?」
フェアはシンゲンの視線に耐えかねて、俯いてしまった。
求婚をした。返事は貰っていない。しかし同じ家に住んでいる。
でもフェアに「好き」と言われた事は一度も、ない。
やはり自分の想いは実らないのだろうか、と唇を噛むシンゲン。
暫しの沈黙の後。
「怖くない」と言う代わりか、フェアはシンゲンの肩へ寄りかかった。
布越しにフェアの熱が伝わる。
…もしかしたら、想像以上に自分はフェアに好かれているのかもしれない。
シンゲンの胸は、暫く忘れていた甘い痛みで潰れそうになる。
シンゲンは眼鏡を外し、フェアの頬に軽く口付けた。
フェアは逃げない。
続けてシンゲンはフェアの唇に吸い付く。
今度こそ優しく。しかし、より深く。
フェアの舌は、慣れない動きで一生懸命シンゲンに応える。
まだ残る薬の苦味を、お互いの舌で味わう二人。
苦さが消えた頃。シンゲンはフェアをゆっくりベッドに寝かせた。
だがフェアは体を守る布団を退けようとしなかった。
…ここまで来て、お預けなのか?
しかしフェアの体調を考えると無理強いも出来ず、シンゲンは悶々とする。
そんなシンゲンをよそに、何かを決意したフェアがポツリと呟いた。
「…わたしの胸、小さいから…その、がっかりしないでね…?」

予想外の台詞に、思わず吹き出すシンゲン。
「わっ…笑うなんてひどいっ!」
フェアは熱で火照った頬を膨らませ、拗ねる。
シンゲンは、にやける顔を必死で抑えてフェアの耳元で囁いた。
「がっかりする筈ございません。
自分の好みは御主人なんですよ?」
そのまま耳に舌を這わせて息を吹きかける。
フェアはビクリと反応し、小さく太腿を擦り合わせた。
…どうやら耳が弱いらしい。後で重点的に責めよう。
シンゲンは、そっとフェアの布団を取り去った。
小ぶりだが、柔らかそうな二つの膨らみが現れる。
外気に触れたせいだろう。滑らかな乳房の上で色づいた頂が、ピンと主張していた。
シンゲンは思わず見とれる。
「………だから小さいって言ったのに…っ」
シンゲンが止まった理由を勘違いしたらしい。
フェアは涙目の赤い顔を背けた。
シンゲンは、眩暈を覚えながら溜め息をつく。
「…あまり可愛らしい事しないで下さいよ。――フェア」
久しぶりに名前を呼ぶと、シンゲンはフェアの乳房を口に含んだ。
「あっ!」
フェアの体が大きく跳ねた。
シンゲンは乳房の先端を軽く吸い、膨らみの形を両手で優しく変える。
「…ふぅっ…ぁ…んぅ…っ」
恥ずかしいのか、フェアは両手で懸命に口を押さえる。
その健気さが、シンゲンに火を付けてしまった。
シンゲンはフェアの体を起こして反転させ、後ろから抱きすくめた。
熱くたぎるものがフェアの腰に当たる。
続いて、シンゲンはフェアの小さな乳房を掴んで体を固定させた。

銀の髪で顔をくすぐられながら、先ほどの決意通り容赦なくフェアの耳を攻め始めるシンゲン。
耳たぶをしゃぶり、表も裏も余すことなく舌でなぞる。
「んん!んうぅっ!ふぅぅっ!」
フェアは体をしならせながら、慣れない感覚に必死で耐えた。
シンゲンは舌でフェアの耳を犯しつつ、更に両手で左右の乳房をいじめる。
既に固い突起を人指し指で転がし、残りの指で小さな下乳を揉みしだいた。
「あ、んぅっ、はぁっ、あああぁっ」
フェアは堪らなくなり、シンゲンの着物を強く掴んだ。
声を押し殺す事さえ出来なくなったフェアを、シンゲンは更に追い詰める。
左手と舌はそのまま、右手を移動させるシンゲン。
「…え?やぁっ!そんな、とこっ」
びくん、とフェアの体は大きく跳ね、ぬらぬらと光る乳房が揺れた。
シンゲンの指はフェアの割れ目に辿りついていた。
秘裂に指を沿わせて緩やかに往復し、フェアの反応を見ながら気まぐれに摘む。
「あぁぁっ、やぁ…っシン、ゲン…ぅんっ」フェアは、よがりながらシンゲンの名を呼ぶ。
シンゲンの指は更に奥へと進み、フェアの中を掻き回した。
「ひゃう、や、んぁあああああっ!」
ぴちゃ、くちゃ、くちゅぐちゅ。
フェアの声と共に、いやらしい水音がどんどん大きくなっていく。
締め付ける力が強いのは未経験だからだろう。
自分が初めての男になれるのだと思うと、シンゲンはゾクゾクした。
シンゲンは指を抜き、フェアを再び横たわらせると衣服をゆっくり取り去る。

続いてフェアの足を開かせたシンゲンは、ひくつく桃色の秘所から蜜が滴るのを眺めた。
肩で息をしながら、羞恥に耐えるフェア。
シンゲンは乱れていた着物を脱ぎ捨て、下帯の中で窮屈にしていたものを漸く取り出す。
既に膨張しきったそれが、熱くそそり立った。
フェアは驚いて恥ずかしそうに呟く。
「わ…わたし初めてで…その…」
愛しさで一杯になりながら、シンゲンはフェアの額にそっと口付けた。
「優しくしますよ。…可能ならば」
フェアの足の間に体を割り入れたシンゲンは、たける欲望を入り口に潜らせる。
フェアはきつく目を閉じ、苦痛で顔を歪ませた。
肉体的な痛みには慣れているフェアでも辛いのだろう。しかも今日は体調が悪い。
「ここまでしておいて」とは思いながら、シンゲンはフェアの為に出来るだけゆっくり押し進めた。
フェアは、きつくシンゲンを締め上げる。
シンゲンは心地良さに何度も果てそうになりながら、何とか深くまで挿し入れた。
フェアの荒い呼吸音が部屋に響く。
「…御主人、辛いと思いますが…」と言いかけたシンゲンの口をフェアが塞ぐ。
初めての、フェアからの口付け。
「…痛い、けど…、いいよ…」
フェアは瞳に涙を光らせ、シンゲンに微笑んだ。
シンゲンの中で何かが弾ける。
もう何も考えられなくなったシンゲンは、一心に腰を動かした。
「ああぁっ!あぁっ!んんんぅっっ!シンゲン、シンゲン…っ」
身を裂くような衝撃に、フェアは思わずシンゲンにしがみつく。

何度も何度もフェアの中を突くシンゲン。
「…くぅっ…!」
シンゲンは小さく呻き身震いする。限界が近い。
名残惜しいが最後に思い切り奥を味わうと、シンゲンは急いで自身を引き抜いた。
ぬめった肉棒から、白く濁った液体が飛び散る。
フェアの秘部からは血が流れ、赤と白がシーツを汚した。

終わった。
シンゲンは息を切らせながらフェアを抱きしめる。
フェアは、泣いていた。
フェアの目から流れる涙を、シンゲンは優しく拭う。
相手は、かなりの年下。更に熱があり、しかも処女というオマケつきだったというのに。
全然余裕を持てなかった自分が情けなくなるシンゲン。
そんなシンゲンの耳に、フェアが囁く。
「…すきよ」
シンゲンは、これ以上ない程の幸せを感じて赤面した。

――翌日。
全然出てこない店主を心配して部屋に入った幼馴染みの少女が、
大事な親友と眼鏡侍が裸で眠っているのを発見してしまい、
眼鏡侍から淫行侍へと不本意なクラスチェンジをさせられる事をシンゲンは、まだ知らない。


おわり

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