ライ×シャオメイ



「ぱんぱかぱーん。にゃはははは、お兄様特賞大当たりぃ」
シルターン風味のお店のくじで、特賞を当てたのも初めてなのに…
少年は初めての幸運すら、運命によってねじ曲げられてしまう

「お兄様。気分はどう?」
「……い、いい訳あるかぁ!」
ベッドの上に、全裸で寝かせられる少年
にゃは、と涎を垂らしながら、横になっている少年を見つめる少女
なんとかうごかせる口で喋っても、心は寸分も少女には伝わらない
「そんなこと言ったて、これ特賞の商品だから、ね?」
と少しも悪びれたそぶりを見せることなく、笑顔で答える
目にほんの小さなかげりすらない
誰が始めたかは知らないが、目こときで人間の本質は理解できる物ではないと少年は改めて考えさせられる
「……商品はいらないから離してくれないか?」
「そ、そんな……お兄様、シャオメイのこと…嫌い?」
いかにもわざとらしい泣きまね、それでも少年の心をくじくには十分だった
「い、いや、別に嫌いってわけじゃねぇけどさ…」
一度罠にはまった物は抜け出すことができない
「ほら、ヤッパリこういうのって一番大切な人とするべきだろ?」
「じゃあ、お兄様が最初に思い浮かべる人…言って。そしたら諦めるから」
ぐすっ、と流れ出る涙をこらえながら…見た目上は少女の涙をこらえながらの条件提示
少年がこれでやっと抜け出せる、と安堵したのもつかの間、口から出てきたのは意外な台詞
「…うーん、そうだな……シャオメイィぃ…ぃいいい!?」
その言葉を聞いたとたんに少女の顔はぱぁっと晴れ渡る
「ほらほら、お兄様ったら、やっぱり私のこと一番に思っていてくれたんでしょ?」
「…あ、いや……絶対に違う!」
何かがおかしい。目の前にいる少女の名前以外、誰一人思い浮かばない
浮かぶには浮かぶのだが、それが本当に正しいのか、少年は確証を持つことができない
「アカネ、アプセット、アロエリ、イオス、エニシア、クノン、コーラル、フェア、ポムニット、
ミリネージ、ミルリーフ、ミント、ユエル、リシェル、リビエル、ローレット…五十音順、敬称略」
少女が名前を羅列していく。確かに言われてみれば周囲には多くの女性がいる
「ん?おい、知らない名前とか…」
「お兄様はこんなに沢山の女の人の中から私を選んだのに…やっぱり私じゃいや?」
言葉も遮られ、もはや流れはシャオメイに完全に傾いている
「お兄様、シャオメイのこと…やっぱり嫌い?ここ、こんなにおっきくなってるのに、だめ?」
いったんの沈黙
「……もういい、好きにしてくれ……」
主人公、ここに陥落

少女の頭の中でにゃははと笑い声が響き渡る。あくまで少女の頭の中だけに……


「どう?お兄様」
シャオメイが跳ねるたびにベッドがきしむ
「お兄様、我慢しなくても、シャオメイは大丈夫だよ?」
自分よりも小さい少女にもてあそばれるライを、彼女は見下すように、少なくともライにはそう見えた
シャオメイはなおも上下を続ける
「…く……や、やめ……」
「本当にやめていいの?」
ヌプッと音を立て、ハァハァと荒げた吐息を聞くたびに、ライは頭の中が白くなっていく
「いいよ。やめてあげる」
体は繋がったまま、上に倒れ込む少女
そうされて初めて、彼女が自分よりも小さいのだ、ということを改めさせられる
「お兄様の心臓の音…」
胸に耳を当て、目をつぶって…
冷たい肌が、火照った体を冷やす
上下し、あれだけ激しかったはずの、少女の体の冷たさが混乱していた頭を正常に戻していく
落ち着くと、今度は場の異常性にまた、頭の中がぐるぐると回りだす
「…心臓の音、早くなってる……お兄様はこうやっておとなしいシャオメイの方が好き?」
世の中にはギャップに心打たれ悶え苦しむ人間がいる
もう、どうにでもなれ
ライも、しおらしい彼女の態度に、何処か吹っ切れる
「いつものお前もいいだけど、こうやっておとなしいのもかわいい」
そういってギュッと抱きしめる
少女の冷たかった肌が、ほんのりと赤みを増して、特に頬が熱を帯びていくのが見て取れた
またも沈黙
ただし今度は先程の堪え難い閉鎖的なものでなく
言葉を出すことで壊してしまうことのないように、そんな居心地の良い空気
「お兄様がそういうなら……」
場の雰囲気を壊さない程度に、シャオメイはボソっと呟いた

「……ん……はむ……んはぁ……お兄様ぁ……気持ちひぃ…?……」
先刻までが嘘みたいに、ベッドに腰掛けたライのそれを膝立ちをしながら優しく口に含んでいく
「……んふ…………はん……ぴちゃ……」
一生懸命、という言葉が頭をよぎる
つたない舌使いで、それでも精一杯できることをしている
唾液が口からこぼれ、ライの足、太ももからすねに流れていく
「お兄様ぁ…」
相変わらずライをくわえたまま、細い腕でこぼれ落ちる涎を伸ばしていく
すねをさすリ、脹脛を通り、太ももの内側を……
指がつつと滑っていく
上に上がっていくに連れて、腕の早さは緩やかに、より繊細に
高まった感情
太ももをさすられるだけで、いままでにない快感に襲われる
ただでさえ、我慢の限界に近づいているのに
「俺、もう……」
「……ん、いいよ……シャオメイに出して……お兄様…」
声は引き金、とたん少女の顔が白く染まる
「ご、ごめん…」
「なんで謝るの、お兄様?」
少女は聞く。眼鏡についた液体を舐めとる仕草が、年以上に艶やかに映る
「お兄様…やっぱりシャオメイじゃダメ?」
ニコリと微笑むその顔に、どこか不安も見える
初めに、あれだけライを手玉に取っていたとは思えない程に幼く、頼りなく……
「……そんなことない」
顔と顔が近づき、唇と唇も……
「お、お兄様!?」
そのまま言葉を遮るように、口を塞ぐ。もちろん唇で
大人なキスでなく、ほんの少し触れる程度の
それでも、気持ちを表現するには十分だった
「でも、やっぱりシャオメイはにゃははってふざけてるほうが合ってるけどな」
「な、お兄様は私をそんな風に思ってたの?」
フッ、と二人で笑い合う平和なワンシーン

今度もまた、少女の心のなかだけににゃははは、という笑い声は響く……


「ふあ、ぁぁ!……いぃぃ……ぉ、お兄様ぁ……!」
毛もはえそろっていない体を、指で撫で回す
ライの男根を一度くわえた穴が、今度は嘘のように指の侵入を遮る
それでも、次々に愛液が流れだし、少しずつ広がっていく
乳房の先、一点だけ色の変わった突起の片方を口にくわえ、余っている手でもう片方を刺激する
ほんの少しの刺激で、予想以上に喘ぎ、悶える
少女はシーツを握りしめ、快楽を必死にこらえている
初めこそ、指の侵入を完全に拒んでいた体も、ぬぷっと音を立てながら徐々に広がり始める
「お、お兄様ぁ……シャオメイ…こ、これ以上…だめぇ……!」
口ではいかに語ろうとも、ライの背中に手を回し、決して離れないように力強く掴んでいる
もちろん、やめろと言われてやめられるようなら、こんな状況に陥るはずもないのだが…
「おい…本当に……大丈夫、か……?」
体が入り込むに連れて、より締め付けが強くなっていく
痛みによって微妙に歪んだ顔と、それでもわずかに残る微笑み
「…大……ひぁぁ!……大丈夫ぅ…だからぁ……お兄様ぁ……!」
「だって…お前、さっきより……痛そうだけど…どうした?…大丈夫」
「シャ、シャオメイは…大丈夫ぅ…んぁ……こ、こうなったのは…乙女のヒ・ミ・ツ」
もうシャオメイの顔に笑顔はない
それでもライに必死にしがみついて離さない
時間をかけて、少しずつライを飲み込んでいく
「……んぅ………はぁ……あの……も、…大丈夫だから……お兄様……」
ほんの少しだけ戻ってきた笑顔、奥へ向かっていた腰のうごきが、前後に変わる
中に入っていくたびにシャオメイは息を止め、甘い声を上げる
「なぁ、シャオメイ……お兄様、じゃなくって……名前で呼んでくれないか?」
「………にゃはは……いやだよ……お・に・い・さ・ま…」
「そっちがその気なら…考えがある」
「ふぇ?……ひぁぁ!、ぃあ……あ…だ、だめぇ……つよ……つよく…てぁぁ…!」
悪い娘はお仕置きだ、少年は何処か楽しそうに呟いた


昼、太陽が最も高く上がる頃
ベッドの上の二人はよりいっそう激しさを増していく
「……シャオメイ……だ、出すからな!」
「…いやだって言っても離さないよ?…お兄様……んんんんんぁぁぁ!」
掴まれたまま、少年は精を小さな体の中に吐き出した
二人が離れてからトロと流れ出す白い液体が、今の時間が本物であると証明している
一度、溜まっていたものを吐き出して気持ちの整理が着いた、とライはシャオメイを思いっきり抱きしめた
高揚していた気持ちも落ち着いた頃、ふぅ、と溜息をついて、忙しいであろう宿の現状を思い出し、ベッドから立ち上がる


「あれ?お兄様……これで終わりじゃ、ないよね?」
ー後ろから肩と……竿を掴まれる

「ほら……こんなに大きくなっちゃったら外に出られないでしょ?」
ー萎えていたはずが、そそり立っている様を見て、

ー少年はー

「だから……シャオメイに任せて」
ー抜け出すことのできない迷宮に迷い込んだことを知る……


忘れじの面影亭、本日休業……也


おわり

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