メイメイさん×イオス 2



そう言うと、イオスの手は片手では余る位のボリュームを持った胸を握らせ、自らは彼のズボンのファスナーを音を立てて下ろし
早速、肉棒を取り出そうと股間の辺りを探り出す。

「…………………………ありゃ?」
薬の効果で超絶巨根になっている筈のイオスの肉棒が見つからない。
「くぅッ!」
いつまで経っても得られぬ感触に焦れたメイメイがイオスの股間を弄っている際、指先が当たったのだろうか
イオスが妙に艶っぽい声を上げた。
その喘ぎにも似た声にメイメイもイオスの股間から意識を戻す。
「ちょっとちょっと流石に女の子みたいな顔してるからって、そんな声だしちゃだめでしょ若………!!!!」
ビーーーーッ!
言いかけて何かを思い出したのか、顔面を蒼白にしたメイメイは有無を言わせる間も無く、横たえたイオスの上着を引き裂いた。
その突然の行動に入店してからずっとされるがままだったイオスも声を荒げる。
「――何をするんだ、この痴じょ………?」
柳眉を逆立てて怒っているイオスには目もくれず、その胸元を凝視しているメイメイの視線に気付き、
自身の胸元に目をやると。

白い肌に微妙に、本当に極微妙に盛り上がった小山がふたつ。
先端に薄い桜色に染めたモノが目に入ってきた。
確かにイオスは軍人にしては筋肉質な体系ではないが、それでも胸にはそれなりの筋肉があり、
それはこんな触れば簡単に形を変えるような軟弱な肉質ではなかった筈。
おまけに心なしか全身の筋肉も少し落ちた気がしないでもない。
というかこの体系は細いとか華奢だとかそういう言葉を抜きにしても女性の体系以外の何者でもない。



「……あ〜〜〜…………おネェさん、間違えて若人に『女のコになる薬』飲ませちゃった、ニャハッ☆」
ようやく事の次第に合点がいったのかメイメイが悪戯がばれた子供のように舌を出す。
流石に罪悪感があるのか笑い声が乾いてはいるが。
とはいえ当事者であるイオスは話の急展開ぶりに対応出来ず、真っ白になった頭でメイメイのお気楽な声を聞いている。
「まぁ、でも大丈夫大丈夫♪若人ってば可愛い顔してるから全然違和感ないし。
……ん〜、胸はちょっとばかし小ぶりかも知れないけど、そういうの好きな人種だって沢山いるから!」
ほらぁ、貴方の上官だっけ?ああいうお堅そーなタイプに限って結構……」
慰めとも最後通牒とも聞こえるメイメイの口上を聞き流しながら、ようやく少しは頭の回転し始めたイオスが口を挟む。
「……ってオイッ!僕が女としてやってくような口ぶりは止めてさっさと元に戻してくれ!!」
イオスは悲鳴に近いような声で叫ぶ。が。
「そんな方法ないわよ?」
さらりとしかし残酷にメイメイは地獄の底に突き落とす冷徹さでイオスに告げる。
「だって考えても御覧なさいな?例えば貴方が最初にご所望だった巨根になる薬、
あれが期限付きだったりしたら、最悪、事の真っ最中に大恥かいちゃう事になっちゃうでしょう?
一応、これでも薬の効力の良さにはちょっとした自信あるんだからね!っておりょ……?」
メイメイが自分の店の抱負を熱く語っている間に、イオスはというと突きつけられた現実に肩を震わせている。
上半身を剥かれた美少女(仮)が瞳一杯に涙を浮かべ、肩を震わすその光景は春画のワンシーンにも似て。

「あぁ〜ん、もうっ!そんな表情してぇ、おネェさんを誘うなんてイ・ケ・ナ・イ娘ねぇv」
酒臭い吐息を耳に吹きかける様はそのものずばり場末の飲み屋で女給に絡む親父である。
メイメイは再度イオスを押し倒すと、首筋や肩口から胸にかけて口付けを落としていく。
「ひゃあっ!――ちょ、ちょっと、何を…っやぁっ!?」
突然の攻めに抵抗する暇も与えず、メイメイはイオスの極めて小さな胸に手をかける。
「あらぁ?最初に言ったじゃない?おネェさんが手取り足取り腰取り教えてア・ゲ・ル♪って」
片方の手で緩急付けて揉みしだき、勃き始めた乳首を舌で転がす。
「やめッ、誰もそんな事、――くぅ、んっ!…頼んじゃッ、やあぁっ!」
「アラアラぁ?おっぱいこんなにして悦んじゃってる癖にそぉんな事言っちゃうのぉ?」
気丈にも涙を浮かべた瞳で女店主を睨みあがるイオスと、大人の余裕でその眼光を真正面で受けて愉しむメイメイ。
事の主導権の優劣は既に決していた。
「女のコの身体だって悪い事ばかりじゃないでしょ?」
徐々に色付き始めたイオスの身体に釣られたのか、メイメイの顔にも艶かしい色が浮かぶ。



散々、胸を弄ばれて息も上がったイオスはもう抵抗する気力も残ってないのかぐったり身を横たえている。
「あらぁ、もう降参?おネェさん結構荒っぽいのも好きなんだけどなぁ。
抵抗しないなら、好きにしちゃうわよぉ?」
もう散々好きにした癖にと、少しむくれてイオスが顔を背けた。
それを応と捕らえたのか、メイメイはイオスのズボンと下着を一緒に勢い良く下ろす。
余計なものがついていない所為か衣服は何の抵抗もなく足元に絡まって落ち着く。
元来の男の習性か足を閉じる習慣がない所為で毛の薄いその秘所は丸見えになっている。
先程までメイメイに嬲られていたので、そこは愛液で濡れそぼって薔薇色に染まっていた。
「いやぁ〜、絶景かな絶景かな♪」
美少女(仮)の痴態を存分に視姦すると、メイメイはすっかり準備の整ったそこに舌を這わせる。
「はぁああっ!……やだぁ、そんなとこ……汚い…はぁ…はぁ……」
堪えきれなくなった涙が、イオスの大きく少し吊り目がちな瞳から零れ落ちる。
「駄目よぉ、ここが今日から貴方の一番気持ちイイとこなんだから、そんな事言っちゃあ」
メイメイはイオスを宥めるように言うと、その愛液を分け与えるかの様に深い口付けをする。
抗う気力をなくしたイオスの舌を絡め取ると強く吸い上げる。
口腔までも蹂躙の限りを尽くされ惚けた表情を浮かべるイオスに、メイメイの嗜虐心は止まる事を知らない。
「……本当に可愛いコねぇ。本当ならここらで終わるんだけど、おネェさんが最後まで頂いちゃってもイイ?」
メイメイは瞳に妖しい光を浮かべながらおねだりをする様に上目遣いでイオスを見上げる。
「……え?だって女同士じゃ……」
いきなりのメイメイの提案に戸惑いの色を隠せないイオスを尻目に、
メイメイは最上の笑顔を浮かべて呪文を唱える。
「にゃはッ♪……このメイメイさんを誰だと思ってるのぉ?
……煩悩に集いし性欲の霊よ。願わくば、我が声を受けて、その真なる姿を示さんことを。
 童貞卒業…仮性包茎…性病撲滅…映倫協会…、
 星の巡りよ……勃起を望む者たちに果て無き絶倫の性を与え給え…。
 王命に於いて、ナニ致させ給え!」
声も高らかに叫ぶとメイメイの股間にはイオスが長年見慣れたモノがぶらさがっていた。
勿論、それはイオスが羨む様な色形共に申し分無き男根だった。
思わずその大きさにゴクリと咽を鳴らすも、自分がコレを受け入れる側となると話が変わる。
知らずと及び腰になるイオスを逃がすまいと押さえ込むと、メイメイは耳元で甘く囁く。
「だいじょうぶだいじょ〜ぶ。やさし〜くシテ上げるから♪」
この『大丈夫』に何度騙された事か、と理性では分かっているものの身体は既に覚悟を決めたかの様に
メイメイに引き寄せられるまま、2人の距離が縮まっていく。
ぬちゃり。
イオスの秘所の入り口にメイメイの男根が触れたその時。



「すまないが、主人はおらんか?」
店先の方で男の声がした。その男の声に今までの雰囲気がどこへやら顔面を蒼白にしたイオスが飛び起きる。
「――ルヴァイド様ッ!!?」
(チッ!)呼ばれてないのに応える、隠し事の不得手なイオスにメイメイは心の中で舌打ちを打つ。
まぁ、そんなところがおバカで可愛いっちゃ可愛いんだけど。
「あ〜あ、折角イイとこだったけど時間切れのようねぇ。
んじゃ、ま、ここらで悪〜い魔女は退散すると致しますか。後はせいぜいヨロシクおやりなさいな♪
じゃあね〜ん!にゃはははは……」
メイメイはそういうと高笑いと共に姿を消してしまった。
イオスが目を白黒させていると、部下の声を聞き留めたルヴァイドが駆けつける。
その部下の変わり様に驚きを隠せないが、流石に裸の女性(仮)をそのままにしておくのは心許ないのか、
ルヴァイドはなるべく肌を見ない素振りをしながらしっかりチラ見しつつ、そっと上着をかける。
「……その格好では色々と問題があるからな、取りあえず近場の連れ込み宿で話を聞かせて貰おう」
とさりげなくイオスの肩を抱き寄せて立たせる。
色々と問題発言を繰り返す上官の言葉を上の空で聞きながらイオスはある事に気付く。

(あの呪文を僕に掛けてくれれば元に戻ったんじゃ……?)


だが、いくら名案が浮かべど、メイメイ本人が失踪してしまった今では後の祭り。
そして何時の間にか肩を抱くルヴァイドの手が腰に回されているのに気付くのはすぐ後の事。
まだまだ、イオスの受難は終わらない。


【完】

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