グラッド×コーラル 3



第6回 「カモン!今日のクッキングタイムはバッチリだよ☆」



忘れ時の宿・・・春の初めともいえる麗らかな昼時
今日は休みであり、店内は誰もいない。ライが帝国に行ってから、コーラルが店長代理になって早3ヶ月が経っていた。
最初は、寂しいまいにちであったりと泣いてばかりの日々だったが、最近は少々状況が変わってきたようだ。
食堂の中央で、1人腰をちょこんと掛けてそっとつぶやいていた。(魔力が感じ取れるため人の気配がわかるのだ)

コーラル「・・・いつでも召喚 グラッドさん・・・」


カラン!突然いつもとは姿の違うグラッドが笑顔で入店してきた。
グラッド「いよう!コーラル 今日は調子はどうだ?」
コーラル「毎週 この時間になると必ずくるよね」
グラッド「町の巡回、特に幼気な子が一人で宿をやっているとなれば 特に気を遣ってるからな」
コーラル「お父さんはまだ来ないよ。セイロン今度来てくれるって」
グラッド「セイロン?あいつはもういいや・・・はは」

コーラル「それよりその格好・・・巡回には見えない」
グラッド「そうか?今日はとっておきの男の手料理を作ってあげようと エプロンまでしてきたんだぞ」
コーラル「ぶかぶかだよね?」
グラッド「そう!露店で売っていた特製ふりーさいずエプロンだぞ」
コーラル「こうして見ると・・・グラッドさんて体鍛えてる?」
グラッド「昔はな・・・今は少しぷにゅぷにゅし始めたかな・・はは」
コーラル「グラッドさんのエプロン姿って似合っているよね、それでまた料理たべたいな」
グラッド「うんうん、よし作ってやろう!」

コーラル「まだお昼食べてないないしぺこぺこ」
グラッド「そういえば、以前作った「ねこまんまスパゲティー」また作ったんだぞ」
コーラル「凄い。がんばってるんだね」
グラッド「そこでだ、今日もオリジナル料理を2人で作って2人で食べようぜ!」
コーラル「え・・・あ・・・(こくん)」


厨房に移動する2人
厨房はいつにもまして、食材が並べられていた。既にこの来訪者のためにコーラルが用意していたのだ。

グラッド「で、ここでいつもいう掛け声があるんだが、今日は恥ずかしがらずに合わせて言ってくれるかい??」
コーラル「うん・・・大丈夫 ・・・せーの」
グラッド&コーラル「グラッド!コーラルのレッツクッキングー!」

5分経過
グラッド「よし完成した。今回のお料理!「しらすチーズスクランブルエッグ」完成!」
コーラル「完成・・・!」
グラッド「うん、これはおいしいし簡単だったな」
コーラル「ほんとうにおいしいよ、今日は上手くできたよね」
グラッド「また、帝国の同期から料理レシピ仕入れてくるぞ」

そして時間は過ぎ去っていく
グラッド「おや、もうこんな時間か・・・巡回に戻らないと」
コーラル「今日もお腹いっぱいになったしありがとう」
グラッド「しかしコーラル・・・今日はおまえ何をやったんだよ・・・はは。皿洗ったり しらす洗ったりだけって」
コーラル「うん、でもおいしかったし」
グラッド「そうか?ま・・まあじゃあ また来るからな」
コーラル「またね。」

グラッドは振り向きざまで手を振るコーラルを見て、ちょっと考えが浮かんだが
それを振り払って街道へ戻っていった。



補足(スレ違いスマソ」

Webラジオ撮影風景&PR
http://www.animate.tv/asx/p07030004_dg6s_bb.asx



実際にコーラルが店を手伝ってもこんな感じなのだろうか・・・?

ライ「ちょっ・・チーズをそのまま 入れるかと思ったぞ!」
コーラル「それはないよ大丈夫 (あ・・・そのまま入れるところだった・・・)」

コーラル「あっ・・・火が弱くならないよ・・・」
ライ「こうやって調節するんだよ」

コーラル「ここで調味料を入れて・・・」
ライ「凄い不安だ・・・」
コーラル「・・・祟り 来るかも」
ライ「おい?!」


つづく

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