ポムニット×ライ



今日はお嬢様やお坊ちゃまは手伝いに来られませんでしたが、お店も普段ほどお客様が入っておらず、ライさんもちょっぴりお暇そうでした。
私はお昼頃からお手伝いをさせて頂いておりましたが、そのまま黄昏時になって。
まぁ・・・お二人もいらっしゃらない事ですし、たまにはこう言った冗談もいいかなって・・・。
「ライさんって、夜中はどうしてるんですか?」
「え?何が?」
無垢な微笑みでそうお返事をなさいました。思ったとおり。
「うふふ・・・。ライさんにはまだ早かったですかねぇ〜」
「んん?」
不思議そうにライさんは私を見ています。本当に、微笑ましい。
「で・す・か・ら。夜はどうなさっているんですか?」
「どうするって・・・寝てるけど?」
「・・・お一人でですか?」
「そりゃあ・・・もう誰かと眠って貰うって年じゃねーしなぁ」
それはもう見事に全然解っていません。ますます面白くなってきちゃいます。
「あらあら。逆に、そろそろ誰かと一緒に寝たくなってきちゃったんじゃないですか?」
「ポムニットさん・・・、ケンカ売ってるだろ?」
流石に呆れた顔されちゃいました。けど無視です。無視無視!
「例えば・・・お嬢様とか!」
あ、ライさんむせちゃいました。
「バカ言うなって!リシェルと寝るなんて言ったら俺は床で風邪ひいちまう!」
「では、私となら寝て下さいますか?」
「ばッ・・・!」
「お嬢様、きっと貴方に抱き着きながらお眠りになりますよ」
顔を赤くして、あんぐりと口を開けています。もっといじめちゃいましょう♪
「勿論・・・お互いパジャマはおろか下着すら着直す事も忘れて・・・」
「ちょ、なんだよそれ!」
もう怒って顔を赤くしてるのか照れて赤くなってるのか分かりません。
「何って、当然男女の契りを・・・」
「男女の契り?」
・・・そう言えば、教育係のような存在がもういらっしゃらないライさんに、誰がそれを教えるのでしょう?
ふとそんな事を思った時には、もうお店の中から見える空は綺麗な紺色でした。
今日の私は完全に自由。お嬢様、お坊ちゃまがお世話になっているわけですし、私が簡単に教えてあげるとしましょう。


「その・・・ライさん達男性の・・・お、おチンチンがあるところには、私達には・・・そのー・・・切れ目があるんですね」
「う、うん」
「それで・・・ですね、そのー・・・おチンチンをき、切れ目に入れるんです」
はぁ・・・。私、まだご主人様からお嬢様やお坊ちゃまの性教育をしろと命じられていないのに、なんでこんな事してるんだか・・・。
まぁ、お嬢様としてはライさんにリードして貰った方がいいんでしょうけど・・・。
そうなったら、私クビで済むでしょうか・・・。あはは・・・。
「で、でもそれってそう簡単に入るのかよ?痛いんじゃねーのか?」
「あ、それについては・・・その・・・男性が女性の胸を揉んだり、切れ目を指で・・・いじったり、舐めたりするらしいですよ」
「舐めるって・・・汚いんだろ!?」
「まぁ、愛し合ってれば無関係じゃないんですか?」
多分ですけど・・・。
「女性が男性のモノを口に含んで舐め回すとも聞きますし・・・」
「じゃ、じゃあ、チ・・・男のモノを切れ目に入れたらどうするんだ?それで終わりなのか?」
「入れたら、今度は男性のモノで切れ目の中をかき回したり、抜き差しするそうです」
男性のモノって表現を思いついてお互い多少落ち着きましたけど・・・やっぱり恥ずかしいです・・・。
「・・・どのくらいそれを続けるんだよ?」
「暫く続けていると、男性も女性もどうかしちゃう程気持ちよくなるんですって。それが終了の合図みたいなものなんですよ、きっと」
「ふーん・・・、男と女が寝るってのはそういうんだな・・・」
ライさんの顔はまだ赤いです。きっと、私もそうなんだろうなぁ・・・。
にしても、恐ろしく変な雰囲気になっちゃいました・・・。
もう店仕舞いしているから良いんでしょうけど。
「ま、私が恥を忍んで教えたんですから、頭の隅には置いて下さいましね。それとそれをして良いかは、貴方を、そして貴方が愛しているという人だけにして下さいまし。く・れ・ぐ・れも!加えて私が教えたなんて絶対言っちゃダメですからね!」
「う、うん」
私はもう一度外を見ました。朝が来るまでどのくらいかかるかな?
「それでは、私今日はこれで失礼しますね」
私は一礼して、玄関へ歩いて行きました。
「あ・・・」

「ちょっと待ってくれ!」
肩が、震えた。
「何ですか?」
「俺、試してみたい」
そうなっちゃうかも知れないって思ってましたけど。
少し、そう期待してましたけど。
お嬢様がいる。貴方は、お嬢様とでなくてはダメなんですから。それは言えませんけれど。
「ダ・メ・で・す」
言われるまで、気付かなかった。
「なんで、泣いてるんだよ・・・。そんなに俺じゃ・・・嫌かよ?」
「違う。違います!」
「ポムニットさんが言いたい事は分かるつもり・・・けど」
「では、何でだと思うんですか?」
「俺よりも好きな人がいるんならそう言ってくれよ。そのくらいは、覚悟出来てんだ」
ライさんは苦笑しました。
その『好きな人』という言葉が私を苦しめたなんて、分かってないでしょう?
「私は・・・」
「うん」
とても優しそうな声。少し悲しげで。
私もどんどん辛くなってきます。
「ライさんの事が好きです」
「うん。ありがとう」
「ですが・・・、ですけど・・・!」
言えない。お嬢様を悪者には出来ませんもの。
嗚咽が漏れる。止まらない。
「ごめんな、困らせちゃって」
さっきと同じ声でライさんは謝りました。
「なーにやってんだか」



今この場においてのみ、一番聞きたくなかった声でした。
「お嬢様・・・」
「リシェル・・・」
なんて所を見られちゃったんだろう。
「なんかポムニットが変な事言ってるから、趣味悪いと思ったけど外から聞き耳立ててやったわよ」
「いつ、からですか・・・」
「あんたが、その・・・おチンチンおチンチン言ってる辺りからね」
はしたない言葉を使わないでと言いたいけれど、紛れもなく少し前に私が使っていた言葉。
私は申し訳なくなりました。ライさんも、何も言えずにいます。
そんな私達を見て、お嬢様は鼻で笑いました。
「わたし、振った女の代わりになるつもりなんてないから」
口が。声が震えてるじゃないですか。
「でも、少しはこの事でいじめてあげるから、それだけ覚悟しときなさい。じゃあねー」
ずっと玄関からこちらを見ていたお嬢様が背中を向けました。
「お嬢様!」
お嬢様はくるりと踵を返して、
「べーっだ!」笑顔で帰って行きました。
ごめんなさい・・・。ありがとう・・・。

「そっか・・・。そうだったんだ・・・」
ライさんは落ち着いた様子そう言いました。
「・・・はい」
「でも、もう・・・いいんだよな?俺が言うのも難だけど、そうしなかったらリシェルに悪い気がするし・・・さ」
私は何も言えなくなる。きっと、お嬢様は今涙を堪えているんでしょうね。
「・・・俺、ポムニットさんが好きだ。大好きなんだ。ポムニットさんは、俺の事好きか?」
「はい・・・!」
まだ涙は止まってないけれど、上手く笑顔を作れたかな?
ライさんの両腕が私の背中に回って。
私も両腕をライさんの背中に回して。
唇が、重ねられました。



ライさんは唇を重ねただけだったから、私から舌を求めてみました。
「ん・・・」
舌が絡まって、何も考えられなくなった。
どのくらいそうしてたのかも分からない。
お互い申し合わせたように、それを止めました。
「ポムニットさん・・・」
「はい・・・」
「ここででも、いいよな?」
「はい・・・って!?」
「俺、もう我慢出来ない」
「でで、ですが此処はホール、お客様の場所なんですよ!?」
「ごめん・・・汚れちまったら、明日休みにするから一緒に掃除、頼むわ」
「そ・・・あっ」
服の上から・・・揉まれ、てる・・・。
「すげぇ、こんなに柔らかいんだ・・・」
「だめ、ダメです!」
「悪い、止められない」
手が直接胸に・・・!
「やっ!」
テーブルに倒れちゃった・・・。
「・・・見るよ」
脚が、テーブルから・・・投げ出された脚が、スカートが捲ら・・・れ!
下、着が脱がされて・・・る・・・。
見られてる・・・。とてもライさんの顔を見れない・・・。
「なんか濡れてるけど、これならもういいのか?」
「そんな事、訊かないでぇ・・・」
「じゃ、じゃあせっかくだから・・・」
「やぁん!」
「中、すごく温かい・・・」
指で・・・ぐちゃぐちゃにかきまわ・・・さ、れ・・・。
「この・・・立ってるのは?」
つままれ・・・あ・・・ダ、メぇぇぇぇ!
「わっ!」
「ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
「これって・・・小便・・・?」
両腕で顔を隠して・・・謝りました・・・。
「・・・うん、明日は休みだ!」
「ひゃあ!」
指とは、違う、何かが・・・かき回してる・・・!
「や・・・!舐めないでぇ!」
両手でライさんの顔を放そうとして・・・も、止めてくれな・・・あん!
「これだけすれば、痛くない、か?」
「あ・・・は、はい・・・。いい、ですよ・・・」
「じゃあ・・・いくよ」
ライさんが私の両足を持ち上げて開いて・・・私のところに・・・おチンチンを近づけてる・・・。
「ん、うぁ・・・!」
はい・・・ッ!
「い、たぁ・・・」
ライさんも息が荒くなってる・・・。
「大丈夫か?」
「はい・・・どうぞお好きなように・・・」
私の両足を持ち上げたまま、ライさんは腰・・・を・・・!
何も・・・かんがえ・・・!
あ、し・・・おろされ・・・。
手が・・・胸、を・・・。
「中で・・・でどんどん、大きく、なっていって・・・ますよぅ!」
「う、くぁ・・・」
ま・・・た・・・かたく・・・。
あ、ひ・・・。
わたし、がめくれてる・・・。
も、ホント、に・・・な、に、も・・・。
きもち・・・い・・・。
「ん、ぁぁあ!!」
なか、あつい、えきが、こぼれ、て・・・。



「ひどいですよ、こんな場所、格好でするなんて・・・」
「ご、ごめん・・・。つい勢いでさ・・・」
一応、本当に悪いとは思ってくれてるようです。安心、安心。
「はーんーせーい。していますかぁ?」
「してる!してます!」
「よろしい。では今度は私が舐めてあげますね」
「え?」
私はテーブルから降り、ライさんの前へ跪きました。
「舐められっぱなしじゃ、堪らないですしね♪」
「でも・・・あっ・・・」
私の中に入ったモノを、口に含む。なんだか、すごい気分ですねぇ・・・。
でもまぁ今度は徹底的にいじめちゃいます!
「おい、ちょ・・・んぁ・・・」
先に舌を這わす度に声を漏らしちゃって、とても可愛らしいです。
ところで私のあそこ、色々滴ってるなぁ・・・。
「お、お・・・い・・・!また・・・」
そう言われたらより一層激しく、ですよねぇ。
メイドであるこの私にお漏らしなんてさせたんですから、当然同じ恥辱を与えてあげます♪
そろそろ、出すんでしょうかねぇ。うふふ。
「さぁ、ご自分のお店の、それもホールに出しちゃいな・・・んっ!」
頭・・・掴まれ、くち・・・んふぅ!
の、ど・・・熱・・・!くる・・・し・・・ぃ!
「へへ・・・どうせ出すならポムニットさんの中の方がいいんでね」
油断していました・・・。今宵は私の完全敗北のようです・・・。
まだ絡み付いて上手く喋れない・・・。
「むむむ・・・。悔しいですけど、今日はこれでお休みですね・・・」
本当に我ながら失態でしたし、明日は本腰入れてお掃除しなくちゃ・・・。
「いーや、悪いけどさっきのでまたしたくなった」
「ええ!?」
四つん這いの私の後ろへライさんが立ちました。イヤな予感・・・。
スカートが捲られちゃって・・・。
「こっちも、多分そうなんだろ?」
「まさ・・・かぁ!」
「ほら、濡れてるもんな」
「ちが!違う!そこは違いひぃん!」
こん・・・な、格好で・・・お尻に・・・!
「キツそうだけど、さっき2本指入れたら入ったしこっちも大丈夫だろ」
「ダメェ!そこは汚い、汚すぎます・・・!」
止めな・・・きゃ・・・!
「あ、これいいな」
「や・・・両手、放してください!」
「さっき俺をハメようとしたから聞けない!・・・く、ぅ!」
「いたぁぁぁぁァ!!」
裂け、裂けちゃう!痛い、痛い・・・!
「お願い、やめてェ!」
「もうこうなった、ら、止め・・・られない・・・!」
凄く痛い・・・!変な、感じ・・・!
たいへ、んな・・・ことになっちゃ、う・・・。
ふ・・・ぁ・・・。
き、もち・・・いいけど・・・いたい・・・。
い・・・い・・・。
「く、ふぁ!」
おなか・・・あ・・・つ、い・・・。




今日は、昨晩最後にライさんがご自身のモノを私から引き抜いた時、その・・・、大変に汚いものが滑り落ちるようにどんどん出てきて、必死になって二人でお掃除したり、ミントさんに香りの強い植物を頂戴しに行ったり、お嬢様に「なんで今日は休みなのかしら?」とニヤニヤされたり、大変でしたよ。ええ・・・。
「その・・・さ、昨日は・・・ホントにごめん!」
「そんな事言って・・・本当に反省してるのやら・・・」
「いや、ほら、ポムニットさんが俺をまたその気にさせちゃうもんだからさ・・・」
「あら。私がいけなかったんですねぇ。なるほど。
メイドというのは主人云々だ・れ・に・な・に・をされても抵抗や反抗をしてはならない、と・・・」
「・・・すみません」
本気なんでしょうけど、またしそうですよねぇ。
・・・まぁ、私もまんざらではないのですけれど・・・。
とりあえずお店自体は明日から問題なく営業出来そうにはなりましたし、今日のところはこれでお休みとしましょう。
明日も、ブロンクス家のメイドとして、忘れじの面影亭のお手伝いとして、ライさんの恋人として、頑張らなくちゃ!


おわり

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