ありえた結末〜エニシア〜



「……っく……クスン……うぇっ……っく……うぅ……」
 牢獄の中で少女はすすり泣く。ただモノでしかない自分という存在に。
 少女の秘肉は充血していた。まだ初潮さえ始まるか否かという幼い蕾を蹂躙された証。
 とろりと滲みでる白濁。生臭い精液臭が身体に染み付いていた。
 ここに囚われてからというもの、こうして毎日犯されている。それは実験と称した陵辱。
 古き妖精の加護の力。そのご利益にあやかろうと外道召喚師は少女を犯した。
 無惨に散らされた純潔。痛みのあまりどれだけの悲鳴をあげただろうか。
 与えられる苦痛。思い知らされる絶望。少女は呪った。半妖精という自身の生まれを。
 けれどそれも無為と知った。どれだけ嘆いても事態が好転するはずもいないから。
 ただ泣く。そうすることしかできない。ひたすらに泣き続ける。
(もうイヤだよ……こんなこと……)
 そう思い続けてどれだけ時間が過ぎたか。実際にはさほどの日数ではないのだろう。
 だが監禁生活の一日は長い。陵辱を受ける時間とそれに怯える時間。ただそれだけが気が遠くなるほどに長い。

 ガシャン カラカラ

 そして牢が開かれる音。それは合図だった。本日の悪夢を告げる。
「許して……もう許してぇぇ!!」
 哀願は意味を持たぬことを知りながら縋る。そのなんとも哀れなことか。
「嫌あぁぁあ!!ぎっ……あぁ!ひぎあぁぁぁああああ!!!」
 幼い肢体を醜悪な肉塊は貫く。少女は悶える。ずぶずぶと自分の胎内に肉の杭が沈んでいくのがよく分かる。
「ぎっ…いぃ…痛いぃぃ……痛いぃぃぃ!!」
 毎日、犯され続けても少女の小さな身体は肉根を受け入れるにはまだ幼すぎた。
 膣肉を裂かれる痛み。苛み続ける。身体が内から磨り潰されるように痛む。
「く……苦し……きひぃ!やぁぁああ!あぐぅぅぅ!!」
 圧迫。身体ごと押しつぶされる。息も絶え絶えに悶える。なんて酷い拷問。
 これが毎日、延々と繰り返される。涙でかすむ視界に見えるは愉悦にひたる外道の醜悪な顔。
 強姦。それは魂の殺人。何度、こうして心を殺されただろうか。今日もまた殺される。殺され続ける。
「やあぁあぁああ!!熱いっ!熱いぃぃいい!!」
 ビクビクと胎内で脈打ち注がれる白濁。子宮に流れてくる熱を感じながら少女、エニシアは今日も悲痛な叫びを上げる。





 愛という言葉の虚しさ。それをエニシアはこれまでの人生で嫌というほどに思い知らされてきた。
 古き妖精であった母を愛した父は、芸術家としての自身の成功が母の力の加護によるものと知ったときに絶望して母を責めた。
 苛烈な仕打ちに耐えかねた母は生まれたばかりのエニシアと父を残して遠い世界へ去っていった。
 母を失った後で父は後悔し、そして廃人になった。そして母に続いて父も遠くに逝ってしまった。もう二度と会えないほど遠くへ。
 親のない幼子、まして忌むべき響界種であるエニシアが満足に生きられる場所などこの世界には何処にもなかった。
 居場所を求め、彷徨い、そして騙されて捕えられ、こうして惨めな奴隷生活を強いられている。
(白いオシッコ……また……たくさんだされちゃったよ……)
 腰を打ち付けられる感触。嫌がる自分を犯す相手の気色ばむ顔を思い出す。恍惚に浸った顔でいつも白濁の汚汁を注いでくれる。
 その白濁液がなんであるのかを無知なエニシアは知らない。けれどその白濁を自分で望ます無理やりに胎内へ注がれる。
 それがどれほど屈辱的で絶望的であるのかは知っている。
(便器さんなんだよ……わたしは便器さんなんだ。白いオシッコを出されるための……)
 自身に課せられた役割。もう嫌というほどに思い知らされた。こうして肉便器としての生を生き続けるのだろうか。
 それならいっそのこと死にたかった。だがそれを決める権利はエニシアにはない。
「っ!?」
 牢の鍵が開く。また悪夢が訪れたのだ。度重なる陵辱でエニシアは諦観を知った。もう何も抵抗はしない。泣くのも止めよう。
 どれも無駄だ。何も考えずに済む人形さんでいよう。だが、悪夢は絶えず進化を遂げる。エニシアの想像を超えて。
「な……なに……なんなの……?」
 入ってきたのはいつもの男ではない。人ですらなかった。どんな生き物なのかもよく分からないような異形の獣。
 それがいくつか牢内に入ってきてエニシアを取り囲む。
「今日から実験を次の段階へと移す。貴様にはこれからこやつらと交わってもらう」
 件の外道召喚師の声が冷淡に告げる。獣姦。音の響きさえもおぞましいその行為を声はエニシアに強要する。
「妖精の響界種と他の召喚獣との交配実験。よい結果を期待している」
 それは死刑宣告。まがりなりにも存在していたエニシアのヒトとしての生の。
「やっ……あっ……こないで……こないでっ!!」
 にじりよる獣の群れ、エニシアは半狂乱になる。自分がヒトとして扱われていないことを改めて思い知らされる。
 実験動物。今度は子を宿すための。今、自身を取り囲む獣たちの。
「嫌ぁぁぁああ!!嫌ぁぁぁあああ!嫌ぁぁああああ!!!」
 半狂乱にエニシアは暴れる。抵抗は無意味だと知っているのに。駄目だ。組み敷かれた。
 もがく。ピクリとも動くことが出来ない。固定された身体。開かされる股の間。
 もう幾度となく踏み荒らされた花園。そこに今度は異形の獣が迫る。ペロリ。舌で舐められた。悪寒がはしる。
「やぁあああ!!嫌ぁぁぁあああ!やだよぉぉぉぉおおお!!!」
 泣き叫ぶ。もう止めようと誓ったばかりなのに。けれどヒトがすぐに人形になれるわけがなくて。
 そして突きつけられる切っ先。恥丘の上を亀頭がなぞる。越えてしまう。ヒトとそうでないモノを隔てる一線を。
 同じ慰みものにされるのならば、せめてヒトとして犯されたかった。だが、それすら許されない。実験動物。
 同じなのだ。今、自身を犯そうとしているこの獣たちと。彼らの種を孕むための道具。そのための生。
「ぎあぁぁあああああ!!!ひぎあぁぁぁああああああ!!!」
 ひときわ大きな悲鳴が響き渡る。その悲鳴はエニシアの子宮が獣たちの子種汁で満たされるまで延々と響き続けた。



「……あ……ぅ……」
 それから数ヶ月が経過した。非道なる実験の結果は目に見える形で現れていた。
「あぅ……うぅ……ぅ……ぁ……ぁ……」
 その小さな身体には不釣合いなほど大きく膨れたお腹。これが毎日、休むこともなく召喚獣たちの新鮮な精液を注がれ続けた結果だった。
 エニシアの内に宿る小さな命。だがそれは決して祝福される存在ではない。無理やりに孕まされた忌まわしきものでしかなかった。
 受胎が確認された後もエニシアは嬲り者にされた。妊娠中の性行為の実験データ。何度も繰り返し検証された。
 主に使用されたのは菊門。どれだけ数の肉棒に尻肉を蹂躙されたのか。どれだけのスペルマを腸内に注がれたのか。覚えきれるはずがない。
 投薬されたホルモン剤。ほぼ平坦といってもいいエニシアの胸もその先端からは乳汁が垂れる。サンプル収集と称して搾乳機で搾り取られた。
 うねる機械性のアーム。身体中をくまなく嬲られる。秘部にも入り込んで触診される。思い知らされる。実験動物を産む母胎としての自分の役割。
 こうして犯され、孕まされ、嬲られながら子を産まされて、また種付けされる。延々と続く悪夢のループがエニシアの脳裏に焼きついている。
「産みたく……ない……産みたくないよぉ……」
 涙腺から止めどなく溢れる涙はエニシアの長い睫毛を濡らす。人形になりたい。陵辱に晒されはじめてからずっと思い続けたささやかな願いも叶わない。
「死な……せて……お願いだから……死なせて……」
 これも叶わぬ願いだ。どうしてかくもこの世は不条理で満ちているのだろう。
「あうっ!うぐっ!ぐっきひっ!ぎぃぃいいい!!」
 そしてエニシアの胎内で何かが蠢く。おそらくはヒトの姿はしないであろう子がエニシアの腹の中で暴れる。
 それが自分の胎から産まれ出でる日が近いことをエニシアは悟っていた。
「あがぁああ!ぎっひ!ぐあぁぁああああ!」
 それと同時に本日の検診も行われる。機械触手が何本もエニシアの膣内に入り込む。内と外。その両側からエニシアの身体は嬲られる。
 肛門に施される浣腸。平坦な胸の小さな突起をギリギリ締めつける搾乳。エニシアの小さな身体は全てデータを取るためのサンプルでしかない。
「あぐあぁぁあああ!!ぎあぁぁぁああああ!!あああぁあぁぁああああ!!!!」
 地獄の責め苦。死の安らぎさえ与えられずにエニシアは悶え苦しみ続ける。己が運命の無惨を魂に刻まれながら。
 数日後、エニシアは初の出産を果たす。そしてその翌日にはすぐに次の子を受胎させられた。


おわり

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