リシェル×ふたコーラル



その日の夜、普段ならば客もおらず、静かなはずの忘れじの面影亭は、いつもよりも賑やかだった。
「誕生日おめでとー!!ライ!」
賑やかな理由は、店主であるライの誕生日を祝う為に宴会を開いているからである。
「オレの誕生会に集まってくれてありがとな。みんな」
「なーに言ってんのよ。幼馴染みの誕生日を祝うなんて当たり前でしょ。それに、アンタ今までこんな風に誕生日祝ってもらったことないでしょ!」
そう強気に言ったのは、今回の誕生会の言い出しっぺであるリシェルである。
「今日はとことんアンタの誕生日を祝ってあげるからね〜」
「いけませんよ!お嬢様!こんな遅くまで外出していることがもし旦那様に知れたら…」
「別にいいじゃない。どうせパパは派閥の仕事でしばらくは帰ってこないんだし。そうだ!アタシ今日ここに泊まろっと♪」
「えうぅ…そんなぁ…。お坊ちゃまからも何か言って下さいまし」
「いいんじゃない?たまには」
「さっすがアタシの弟!話がわかる!」
「えうぅ…お坊ちゃままで…」
三人がそうしたやり取りをしているうちにも宴会は盛り上がっていく。

「お誕生日…おめでとう」
「ありがとな。コーラル」
「いやいや〜ほんとにめでたいことですねぇ。ご主人」
「うむ、我等も日頃から世話になっているから、こういう時は盛大に祝ってやらねばな」


そうこうしているうちに宴会は盛り上がり、気がつくと、夜もだいぶ遅かった。
会の主役であるライは疲れたせいか、テーブルに突っ伏して眠ってしまっていた。
ライだけでは無い。他の者も酔いつぶれたり、はしゃぎ過ぎで疲れて眠っている者が殆どだ。
起きているのはリビエル、セイロン、アロエリ、そしてコーラルだけである。
ミントやグラッドもいたが、二人はすでに帰ってしまった。
「まったく、どいつもこいつも情けないぞ」
片付けをしながらため息交じりにアロエリが愚痴る。
「そういうなアロエリ。この会は我々が普段世話になっている店主殿への恩返しだ。会の準備だけでなく、後片付けもするのが当たり前であろう。それに、騒げる時に騒いでおかねば息も詰まるからな。あっはっはっは」
「どこの誰かさんは自分も楽しみたいという理由で宴会をすることに賛成したみたいですけど…」
リビエルが横目でセイロンを睨む。

「ゴホン、み、御子殿、眠っている者を空き部屋まで連れて行って下さい」
「…………(コクン)」コーラルは、目の前で気持ち良さそうに寝息をたてているリシェルの肩をポンポンと叩いて起こした。
「う、うーん……」
「部屋まで…行こ…」
リシェルの体を支えながら、離れた空き部屋へと向かっていたコーラルはリシェルの様子がおかしいことに気付いた。
酒の匂いがする。そういえば顔もほんのりと赤みを帯びている。おそらく、シンゲンにでも呑まされたのであろう。
「…どれくらい飲んだの?」
大体を察したコーラルがリシェルに尋ねる。
「むぅーー……」
リシェルは呻きながら人差し指を一本立てる。
「たった一杯で…」
よっぽど強い酒を呑まされたのか、またはリシェルがとても酒に弱いだけなのか、どちらにしても、そんなリシェルを見てコーラルは呆れた。
「ハメ外し過ぎ…かと…」
しかし、顔をほんのりと赤く染めたリシェルを見ているうちに、コーラルは心臓の鼓動が徐々に高まっていることに気付いた。

やっと空き部屋に着いたコーラルは、ベッドに酔ったリシェルを寝かせて部屋を出ようとした。
その時、
「コーラルぅ…どーこに行くの〜?」
と、背後から声がして、振り返ろうとしたコーラルに何者かが勢い良く抱きついた。
抱きついたのは他ならぬリシェルだった。
「コーラルったらこーんな可愛い女の子を一人で寝かせようとするなんてヒドい〜」
リシェルはコーラルを更に抱き寄せて、ほぼ密着した状態でコーラルの瞳を見つめた。
コーラルは困惑しながらも、体が密着した状態でいつもと違う、色気を含んだリシェルの潤んだ瞳から目が離せないでいた。
「ッ!」
不意にリシェルにキスをされた。
「な、何を……」
「あは♪コーラル可愛い〜。もっとしちゃおっと」
再度リシェルはコーラルと唇を重ねる。
コーラルは拒絶からか、リシェルから逃れようともがく。しかし、次の瞬間
「んむぅうっ!!」
コーラルの口の中にヌルリとしたリシェルの舌が侵入してきた。
それは口腔内でコーラルの舌と絡まり、蹂躙する。
「んっ、んちゅっ、むぅっ」
「んぐぅ、むちゅっ」
互いの唾液が交換される度にぴちゃぴちゃと水音がたち、コーラルの意識が甘く痺れる。

「ぷはぁっ、はぁ、はぁ…」
キスから解放された互いの口からはキスの名残である唾液が垂れている。
「はぁはぁ…どう?これでもまだ嫌?」
コーラルは潤んだ瞳でリシェルを見つめながら、リシェルの問いにふるふると首を横に振る。
「じゃ、始めるわよ。たっぷり可愛いがってあげるから覚悟しときなさい♪」
そう言ってリシェルは自分の衣服を脱ぎ、コーラルの衣服も脱がせて、生まれたままの姿になった。
リシェルの視線がコーラルの股間に注がれる。股間には性的興奮から勃起した陰茎が付いている。
「へぇ〜コーラルって男の子だったんだ」
「そんなに見ないで…恥ずかしい…」
「ゴメンゴメン」
リシェルはコーラルの前にひざまづき、陰茎を口に含んだ。亀頭に舌を絡め、口腔にそれを擦り付ける。
「んんっ…んあっ」
「んむっ、はむっ、んちゅくちゅ、ん?」
その時、リシェルは陰茎の根元にそこに在るはずのない愛液で濡れたワレメを見つけた。
「これって…」
「貴女のそれと…同じモノ…」
コーラルがリシェルの秘裂を指して答える。
「へぇ〜両方付いてるのね。だったら、いい物があるわ」

リシェルはそう言うと、自分の脱いだ服の中から棒状の道具と小さな装置を取り出した。
「それ…何?」
「んふふ♪これはね、ローターっていうロレイラルの道具でね、これをオマンコの中に入れてこのリモコンのスイッチを押すと、すごい気持ち良くなれる物なの」
簡単な説明を終えたリシェルは、コーラルの秘裂にローターを勢い良く挿入した。
「ッ〜〜〜〜!!」
コーラルの体に声にならない激痛が走り、秘裂から破瓜の血が流れた。
「ゴッメーン!そういやコーラルってこういう事するの初めてだったのよね。大丈夫?」
「う、うん…なんとか…」
その言葉を聞いてリシェルは安心して、口による陰茎への責めを再開し、同時に手元のローターのリモコンのスイッチを入れた。
コーラルの秘裂に差し込まれたローターが振動して、コーラルに強い刺激を与える。
「んあっ!あんっ!くひぃっ!」
さらにリシェルは口の動きを乱さずに、振動しているローターを動かして秘裂の中を掻き回す。
「ひあぁぁぁ!くひぃぃぃぃっ!」
コーラルは2つの性器を同時に責められることに激しく喘ぎ、絶頂が近づいてくる。

「んはぁぁぁ!もうダメェ!何か出ちゃうぅぅ!」
そう叫んだと同時にコーラルは絶頂を迎えた。
「ングっ…むぐぅ…ゴクン!」
リシェルは口内に出された精液を、尿道に残っているものまで全て飲み込む。
コーラルはその場にぐったりと倒れ込んでしまった。
リシェルはそんなコーラルを抱き起こしてベッドに寝かせ、その上に自ら覆い被さった。
「んふふ♪アタシを満足させるまでは絶対に寝かせてあげないからね。コーラル♪」
リシェルはまだ敏感になっているコーラルの体を撫でまわす。
「んっ…んひぃっ…もう、ヤメテェ…」
「ダーメ。そろそろ入れるわよ〜」
リシェルは騎乗位の体勢でコーラルの陰茎に腰を落としていき、コーラルの陰茎を完全に飲み込んだ。
「ふああぁぁぁあっ!!」
「くひぃぃぃぃぃっ!!」
暗い部屋に二人の矯声が響く。
少し落ち着くと、リシェルは容赦なく腰を動かし始めた。
「あっ、あぁん!んあっ、あはぁっ!…ど、どう?コーラル」
「はぁ…はぁ…うん、すごく…気持ちいい」
コーラルも徐々に腰を動かし始め、リシェルを気持ちよくさせようと、下からリシェルを突き上げる。
「んっ!コ、コーラル…ひあっ!ちょっ…激し過ぎ、んあぁっ!」

リシェルは、このままでは幼いコーラルに負けてしまう!と思い、切り札であるローターのリモコンを「強」に設定してスイッチを入れた。
コーラルの秘裂に差されっ放しだったローターが大きな振動音をたてて動きだした。
途端、コーラルの体がビクンと跳ねた。
「んひぃぃぃぃっ!!」
「あは♪形勢逆転ね♪」
「んはあぁぁぁあっ!!それはダメェェ!おかしくなっひゃうぅぅ!!」
リシェルは追い討ちをかけるように腰を動かし、さらにはトドメと言わんばかりにローターで秘裂の中を掻き回す。
尋常でない程の快楽により、コーラルの意識は幾度も吹き飛びそうになった。
「んはぁぁぁ!!くひぃぃぃぃぃ!!またぁ、また出ちゃうぅ!!」
「あぁんっ!出してぇっ!!中にいっぱい注いでぇ〜!!」
二人はそう叫んだと同時に絶頂へと達した。
「はぁっ…はぁっ…」
「…コーラル…大好き…」
繋がった状態を解いた後、二人はぐったりとベッドに倒れ込み、そのまま二人で抱き合って眠りについた。




一方その頃。

「御子殿の帰りが遅い…何かあったのであろうか?」
「こら!サボるなセイロン!」


〜fin〜

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