たまにはこんなことも。



ある晴れた日の午後。

いつもは子供達の声で賑わう私塾も、授業が終れば途端に静かになる。
誰も居ない教室で一人、本を読みながら過ごすのがセクターの日課だった。
時折、彼の過去とその身体の経緯を知った今でも、変わらずに世話をしてくれるミントが傍らに居る事もある。
今日も野菜を届けに来たミントにお茶を振る舞い、二人で他愛の無い会話を交わし、日が傾く頃に彼女は帰っていく…はずだった。

「あの…セクターさん…。」
本を読んでいたセクターに、ミントが少し気まずそうに声をかける。
「私…そろそろお暇しようかと思うのですけど…。」
「ああ、もうそんな時間でしたか。」
読みかけていた本を閉じると、セクターは窓の外を見やった。日は西に傾き、空は茜色に染まりつつある。
「あまり遅くなるといけませんね。途中まで送っていきますよ。」
「そ、そうではなくて…これ…もう、取っても…っ…いいですか…?」
震える声で呟くと、ミントは耳まで赤く染めて俯いた。
彼女は先程からずっと、どこか落ち着きなさそうにもじもじと膝を摺り合わせている。
そういえば、と頷くとセクターはコートの内ポケットから『何か』を取り出した。

掌に納まるくらいの大きさの無機質の箱型。
―――――それは、機界ロレイラルの技術を用いて作られた道具。
そして彼女の秘部には、同じく機界ロレイラルの技術で作られた、男性の性器よりも小振りな棒状の道具が埋め込まれていた。
「その昔、帝国軍で捕虜に行う尋問の際に作られた拷問具でしたが、実際にはあまり使われる事はありませんでした。専ら、こういった遊びに使う方が向いているのかもしれません。」
そう説明を加えながら、道具の―――リモコンのスイッチを入れると、ミントが短い悲鳴を上げる。
「やっ…!ちょっと…セクターさん…っ!」
びくんと身体を強張らせる彼女のスカートの中から聞こえてくる、鈍い機械音。
「センサーが付いているので少し離れた場所でも遠隔操作ができるんです。…試してみますか?」
揶揄するように訪ねるセクターに、ミントはぶんぶんと激しく頭を振って否定する。
そこで一旦、セクターはリモコンのスイッチを切った。

「は……っ……。」
大きく溜息をつくと、ミントはぐったりと椅子にもたれかかる。
そして、赤らんだ顔で恨めしそうにセクターを睨みつけた。
「酷いです…こんな悪戯するなんて…!」
「すみません…貴女が可愛かったものだから、つい。」
セクターはミントの傍に屈み込むと、彼女の手の甲に許しを請うように唇を落とす。
素直に謝罪の意を見せるセクターに、思わずミントの胸が高鳴った。
「もう取ってもいいですか?」
「ええ、構いませんが――――」
セクターの手がミントの内腿を柔らかく撫でながら、スカートの中に潜り込む。
手袋に包まれた掌に伝わる、濡れた感触。
「このままでは貴女も辛いでしょう?」
「そんな事、聞かないでください…!」
むう、と頬を膨らませて拗ねた顔を見せるミントの額に軽く口付けると、セクターは彼女の身体を横抱きに抱きかかえ自室のベッドへと向かう。
ミントは何も言わず、彼の首に腕を回してしがみついた。

ベッドの上にそっとミントを下ろすと、セクターは手袋を外し彼女の上へと覆い被さり、唇を重ねる。
冷たい鋼の感触に一瞬肌を震わせるが、ミントは唇を薄く開いて彼を催促する。
いつになく大胆な彼女に、唇を重ねたままふっとセクターが微笑んだ。
「ん…む…っ…。」
ミントの口の中にセクターの舌が侵入し、彼女の身体がふるりと震えた。
差し入れられた舌に夢中になって吸い付くと、再び彼が微笑むのが判る。
触れ合う舌の感触と、柔らかく髪を撫でてくれるセクターの掌の心地よさにミントの意識も次第に白く霞んでくる。
「は…っ…、っ…。」
漸く、唇が離れる頃にはミントの息はすっかり上がっていた。
彼女の髪を撫でていた手は、うなじを辿り彼女の衣服にかかる。
慣れた手つきでそれらを脱がしながら、ミントの唇に、頬に、目元にと唇を落としていった。
「あ……っ……。」
ぼんやりとセクターの行動を眺めていたミントだが、彼の手が胸元にかかるとぴくん、と身を竦ませる。
可愛らしいレースをあしらった、淡いエメラルドグリーンのブラジャーを外すと豊満な乳房がぷるん、と弾けた。
セクターの掌に余る程の質量の乳房を掬い上げるように揉みしだきながら舌をそっと耳腔に差し込む。
「あ……ぁ…っふ………。」
耳元から首筋へと舌を滑らせると、彼女の口から艶を含んだ溜息が漏れる。

幾度か肌を重ね、セクターの手で感じ方を覚えていった彼女の身体は素直に反応し、その先を強請るように彼の背に腕を回した。
セクターは身体をずらし、ミントの顔に胸を埋めると、ツンと硬く立ち上がった乳頭を指で摘み、たっぷりと唾液を垂らしながら舌で乳輪をなぞり、乳頭を転がす。
「…は……っ……あ…ぅん……っ……。」
うっとりと蕩けた表情を見せるミントに、少しずつセクターの興奮も高まっていく。
一頻り乳房を愛でた後、身体の線をなぞるように舌を這わせながらさらに下へ下へと身体をずらし、足を開かせるとローターを銜えたままのそこは、ショーツの薄い布越しでもはっきりと形がわかる程ぐっしょりと濡れていた。
「こんなに濡らして…このまま帰るつもりだったのですか?」
「うぅ……。」
指摘され、顔を一層赤らめて下を向く彼女のしぐさが可愛らしい。
濡れたショーツを脱がし、埋め込んだままのローターをゆっくりと抜き差しする。
くちゅ、と湿った音を立ててローターが引き抜かれる度に、愛液が零れてシーツに染みを作った。


「…ん…っ…!あ…は…っ…ん…!」
緩やかなピストン運動でローターが膣内を摺る感触に、ぞくぞくとミントの身の内に熱が篭る。
だが、満たすにはまだまだ足りない。
「セクターさん…、早く…、セクターさんが欲しいです…。」
自分が全裸なのに対し、セクターが全く着衣を乱していない事に少々不満を覚えながらも、ミントは彼のコートの袖を軽く引いて懇願する。
セクターは一瞬呆気に取られたが、口元を綻ばせるとミントの耳元で低く囁いた。
「貴女がそんないやらしい事を口にするなんて、他の人が聞いたらどんな顔をするのでしょうね…?」
「そんな…っ…きゃ…っ!?」
不意にローターが振動し、ミントの身体がびくんと跳ね上がる。
セクターはスイッチを一番上まで上げると、閉じようとするミントの両の足をめいいっぱいに開かせローターを根元まで押し込んだ。
「う…あ…っ!…あ…、あぁ…っ!…あぅ…っ!…あああぁぁ…っ!!」
がくがくと震えるミントの太腿が一瞬強張り、脱力する。どうやら軽く達してしまったらしい。
「もっとも、貴女のこんな顔を他の人に見せるつもりはありませんが…。」
頬を紅に染め、惚けた視線で宙を見るミントの目元に軽く口付けると、セクターは彼女の身体をうつ伏せさせ高く腰を上げさせた。
そして名残惜しそうに締め付けている秘部からローターを引き抜くと、溢れてきた愛液を指先に掬い取り、女性器より更に後ろの蕾にたっぷりと塗りつけた。
「…え?…セクターさん…、そこは…。」
「こちらの口も随分と物欲しそうにしているようなので、ちゃんと入れてあげないと。」
本来受け入れる場所ではないミントのそこは、異物の侵入を拒むように硬く閉じているが愛液を塗り広げるように指の腹で撫でると、ひくんと蕾が震えた。
解すように入り口を揉みながら、ローターを押し当てる。
「ちょ、ちょっと!駄目です、そんなところ…!んっ…!」
制止しようとするミントを余所に、ローターはずぶずぶと湿った音を立てて埋め込まれていく。
逃げようと引ける彼女の腰を確りと押さえると、セクターは再びスイッチを入れた。


振動が腰を伝わり、ざわざわと奇妙な感覚がミントの背筋に走る。
今自分がセクターの前でどんな格好をしているのか―――想像するだけで、身体が熱くなってくる。
「ぁあ…っ…は…、は…、あ…ぅ……っん……。」
それまで荒く繰り返していた吐息はやがて掠れて甘い溜息に変わり、秘裂からは愛液が滲みだして太腿を伝って流れた。
セクターはミントの花弁へと唇を寄せ、羞恥心を煽るようにわざと音を立てて愛液を啜る。
「ん…、ふぅ…っ…ァ…、はぁ…あ、あ…、あぁ…っ…。」
「凄いですね…どんどん奥から溢れてくる…。」
下肢から響く水音とセクターの感嘆の声を否定するように、ミントはゆるゆると被りを振った。
だが自らの意思とは裏腹に、身体はローターから与えられるもどかしい悦楽を求め、腰が淫らに蠢いた。
「こん…な、知らな…ぁあ!…っ、駄目…、っ…ぁう…っ…そんな、ところ…汚いのに…っ…んぁぁああっ!!」
「こんなに気持ち良さそうにしているというのに駄目…という事はないでしょう?」
ぷっくりと赤く熟れた花芽を指で弾かれ、ミントの身体がびくりと跳ね上がった。
「ほん…と…も、駄目ぇ……っ…ぁ…っ…、あ…ァ…おかし…い……はぁ…っ!」
「わかりました。そろそろ終りにしましょうか。」
苦笑交じりに呟くとセクターは上体を起こし、窮屈そうにズボンを押し上げていた自身を取り出し、待ち焦がれてひくひくと震えるミントの花弁に押し当て、何の前触れも無く一気に貫いた。
「…っ、セ、セクターさ…ぁ…、はぁああぁぁぁッ!!」
突然の衝撃が、ミントの背筋を走り抜ける。
のけぞり、浮き上がった肩甲骨にちゅ、ちゅと音を立てて口付けるのを合図に、セクターは律動を開始した。
セクターを離すまいと絡み付いてくる肉壁に逆らいながらぎりぎりまで引き抜き、子宮口に叩きつけるように深く侵入する。
「あぁあっ…!ぁ、ふぁ…!…はぁあ…!深…ぁ……っ!セクターさんが、奥に…っ!んぁ…っあ…!」
貫かれる悦びに、背を仰け反らせ、腰を揺らす彼女の姿が何とも艶めかしい。
埋め込んだローターを軽く揺すってやると、後ろの蕾も、ぎゅっとローターを食い締めた。

「あぁ…っ!!や…は…!うっ…!ん…っ!セクター、さん…!あっ…!あっ…!…あぁんっ!!」
今までより一層艶を帯びたミントの啼き声と、肌と肌がぶつかり合う乾いた音が茜色の西日が差し込む薄暗い部屋の中に響き渡る。
「はぁん…!…っあ、ふ…っ!きもち、い…ぁ…ん!あん…っ!だめ、なのに…っ…ぁあ…っ!」
「っ…!締め付けすぎですよ、ミントさん…!」
突き上げる度にぎゅうぎゅうと締め付けてくる心地よさに、思わずセクターも呻き声を上げる。
結合部分から成されるぐちゅぐちゅと卑猥な音が、 次第に激しさを増していく。
前にはセクターが、後ろにはローターが、両方の敏感な箇所を責められ何時もよりも妖艶に乱れるミントにセクター嗜虐心は大いに満たされる。
「ぁん…!は…!…あん…!ぁ、セクター…さ、んぁ…っはぁ…!セク、ター…っ、さ…あぅ…!も…、も…う…っ!」
「イきそう…っ、…ですか?」
こくこくと激しく首を縦に振るミントの肩口に唇を落とすと、セクターは彼女の好い所を狙って激しく腰を叩きつける。
「いやぁ…!んあぁっ!はぁん…!せ…っ…セク、ター…さぁ…ん!あん!だ、め…っわ…わた、し…ぁ、いっちゃ…ぅあぁ…っ!!」
「良いですよ、イっても…っ…!」
「ぁ、あぁぁ、…ふぁあ、…っあ!…っあ!…あぁぁあぁぁ!!…ひ、ぁああぁぁぁぁああっっ!!!」
びくん、びくんと大きくミントの身体が戦慄くと同時に、彼女の秘部から勢い良く愛液が噴出しシーツに染みを広げていく。
セクターはミントから身体を離すと仰向けさせ、豊満な乳房に己の欲望を余す事無く吐き出した。

「…ミントさん?」
ぐったりとベッドに沈み込むミントは、強い開放感にどうやら完全に意識を手放したらしく、軽く頬を叩いてもぴくりとも眉を動かさない。
少々悪戯が過ぎたかなと反省をしながら、セクターはローターを抜き、汗で顔に張り付く髪を梳いてやる。
さらりと指の間をすり抜けていく、美しいハチミツ色の髪を一房掬って口付けるとセクターは汚れたミントの身体を洗いに、バスルームへと抱きかかえて運んでいった。


「―――ぅ……んん……。」
柔らかく髪を撫でられる感触に、それまでたゆたっていたミントの意識が浮上する。
ぼんやりと視線だけ動かして部屋の中を見渡すと、茜色だった窓の外はすっかり暗くなり、月明かりが差し込んでいた。
身体を動かそうにも鉛のように重たく、秘部の奥がひりひりと痛んだ。おまけに喉は乾き声もやけ掠れている。
そこで、漸くそれまで起こった出来事を思い出し、ミントの頬がゆでだこのように真っ赤に染まる。
「…………〜〜〜っっ!!!!!」
「…目が覚めましたか?」
頭上から響くセクターの声に、ミントは自分が彼の腕に抱かれてベッドに横たわっている事に気付いた。
「セクターさん…!!酷いです、あんな事するなんて…!」
「すみません、ミントさん。」
謝罪の言葉を述べながらもセクターはどこか愉しそうに、まるで子供をあやすようにミントの頭を撫でる。
「もう…っ!」
「すみません。でも―――」
ぷい、と寝返りを打つミントを抱き寄せ、うなじに顔を埋めながらセクターは呟く。
「悪くは無かったでしょう?」
「………っ!!!」
図星をつかれて耳まで真っ赤に染めながら、ミントは俯く。
「この次はもっと色々な事を教えてあげますよ。」
「…次は…。」
「ん?」
抱きしめるセクターの鋼の掌をそっと握り返し、ミントは消え入りそうな小さな声で呟いた。
「次は私の番ですよ?いつもセクターさんばかりずるいです…。」
答える代わりに、小さく笑ってセクターはミントの頬に柔らかく口付けた。

耳元を擽る彼の吐息と、身を包んでくれている鋼の感触に安堵を覚えながら、ミントは再びまどろみの中に落ちていった。


おしまい。

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