豪華二本立て! 機×霊な座談会



 絡めあうのはお互いの舌だった。軽く唇を触れさせるのとは違う濃厚なキス。
 かわしながら意識は甘く溶け合っていた。一つになりたい。このまま心も身体も一つに。
「んぅ……ぷはっ……はぅ……ふぅ……」
 唇を離してお互いの顔を見つめあう。涎まみれの口元。糸のように唾液が伝っている。
 決して離れることのない自分達のあり方を象徴するように。目を見る。そして呟く。
「おじょうさま……」
 ポムニットがそう呟くとリシェルはゴクンと唾を飲み込んで待った。
 彼女自身が自分からその望みを言うのを。そしてポムニットは望みを告げる。
「なりたいです……わたくし……おじょうさまと一つに……」
 告げる素直な気持ち。本当は分かっていた。自分が何を心から望んでいたのかを。
 愛しいと思う気持ち。愛しい相手を愛したいと思う気持ち。ずっと自分で押さえこんでいた。
 呪われた自身の生まれから。それと後は互いの立場、世間体。けれど身体は正直だ。
 溜め込めば溜め込むほどポムニットの中の想いは膨れるばかりだった。
 それが形となったのがこの異形と衝動。それが現れて自分へのおぞましさが募った。
 やはり自分は化け物なのだと。決して共にいられる存在ではないのだと。
(そう思っていました……ですけど……)
 そんな自分でも受け止めてくれる人がいる。大好きだといってくれる人がいてくれる。
 嬉しい。それと同時に愛しい。だからもう自分の気持ちを偽るのはやめにした。
 接したいから。愛したいから。愛する人を自分の本当の気持ちで。
「おじょうさま。ください……おじょうさまの大切な初めてを……どうかわたくしにくださいまし」
 メイドとして、教育係としてあるまじき願いだとは分かっている。世間的には決して許されぬ想いだろう。
 それでもポムニットは勇気を振り絞って願う。そんなポムニットをリシェルは見つめて。
「いいわよ」
 息を吐き出し赤く染まる頬で軽く微笑みながらぶっきらぼうにそう言った。更に続けて言う。
「絶対に後悔しないって言ったし……あんたの気持ち……大事にしてあげたいし……」
 そしてこれが一番大事とばかりにリシェルは口の端をにやりと歪めて言う。
「それに……あたしもあんたのこと、大好きだからね」
 最高の笑顔で愛しい主人は祝福をくれる。メイドの涙腺は緩む。
「えうっ……えうぅぅ……」
「ああ、こら泣くな。いちいち泣くなって」
「わかってます。わかってますよっぉ……でも……でもぉ……」
 嗚咽がぶりかえしてきた。頬を伝う涙は止まらない。嬉しいから。本当に心から嬉しいと思うから。
「ほらほらいい加減に泣きやめって。ちょっとはしっかりしなさいよね」
「えぅっ……えぅっ……えうぅ……」
 こうしているとどちらが保護者なのかわからない。そんな主従は互いに顔を見合わせて呟く。
「ポムニット。大好きだよ」
「わたくしも愛しています。おじょうさま」
 それは優しい時間のはじまり。心から想いあう二人の大切な時間のはじまり。






 その小さな身体は震えていた。これから迎える喪失への不安と緊張に。けれどどこか安心もしていた。
 傍にいてくれるから。幼い日からずっと見守り続けてくれた大切な人が自分の傍に。
(ほんとにしちゃうんだ……あたし……ポムニットと……)
 どこか夢現にまどろんでいた。確かに夢のような出来事なのかもしれない。相手はよりによって同性。
 それも男のブツがどういうわけか生えてしまったポムニットとである。非常識にも程がある事態だ。
(本当にもうマトモじゃないわよねえ。ポムニットも……あたしも……でも……)
 同性同士でことに及ぶのに抵抗がないわけではない。決して他人からマトモと認められる関係ではない。
 だがそれでもいいという結論にリシェルは達していた。なによりもポムニットに傍にいて欲しいから。
 ずっと離れずくっついていて欲しいから。勢いで『自分を抱け』と言ったこと。決して後悔していない。
 大好きなポムニットのためになにかができるのならば、それが今の自分の一番なのだから。
(あたしがあんたの居場所なんだからね。そうでしょう。ポムニット)
 そう胸中呟きながら愛しいメイドを見る。メイドはまたポロポロ涙を零していた。ほんとによく泣く。
「お、おじょうさま……よ、よろしい…で…で…ですか……」
「いい加減少しは落ち着きなさいよ。あんた」
 そういうリシェル自身も内心は困惑している。けれどメイドのポンコツぶりに呆れて冷静になってしまう。
 どうどうと背中を撫でながらリシェルはポムニットに異形の切っ先をあてがわさせる。
 まだ誰も立ち入ったことのないリシェルの楽園の入り口へと。
「それでは参ります……おじょうさま」
「うん……ポムニット……」
 かわす始まりの合図。ゆっくりとポムニットは分身をリシェルの中に沈める。
「くっ!」
 刹那、膣内にかかる圧力が増した。鋭い痛みがリシェルの脳を走り抜けてさらにじわじわと浸透してくる。
 未開であった膣肉を押し広げられるときの痛み。俗に破瓜の痛みと呼ぶ。
「大丈夫ですか。おじょうさま」
「だ……大丈……夫……くっ……続けて……くぅ……」
 リシェルは強がる。その表情は痛々しいものだった。無理もない。処女喪失の最中なのだから。
 吐き出す息は荒い。涙眼で痛みを必死に堪える。額からは吹き出るような汗。それが目に染みる。
 やはり痛い。膣肉がみちみちと音を立てて裂かれていくのが分かる。
(ぐぅ……やっぱ……きつい……痛い……痛いっ……)
 ともすれば泣き叫びそうになる。肉根は緩やかにだが確実にリシェルの処女肉を裂いていく。
 痛い。我慢できそうにない。息がさらに荒くなる。耐え切れない。もう限界。そんな刹那。
「はぁ……はぁ……かふっ……くふぅ……んっ……んむっ!?」
 リシェルは目を見開く。すると何かがリシェルの唇を塞いでいた。
(……ポムニット!?)
 触れる唇。それはポムニットのものであった。唇を重ね合わせながらポムニットは舌をいれてくる。
 ちろちろと舌肉の先端。それがリシェルのを突く。舌先が触れ合うとそこには快楽が生まれていた。


「んっ……んぅっ……んぅんっ……」
 キスを交わしながらふよんと胸元にも柔らかい感触が伝わる。密着する乳房。それはリシェルの膨らみと潰れあう。
 密着しながら弾性変形をする乳房。乳頭同士は擦れあう。そして背中に回した手で優しくさする。
 少しでもリシェルの痛みを和らげるために。思いつく限りのことをポムニットは試みる。
(おじょうさま……おじょうさまっ……)
 しっかりとリシェルを抱きしめながらポムニットはゆっくりと腰を進めていく。確かに感じる。リシェルの温もり。
 自分を優しく包んでくれている、いつだってそうだ。この小さな身体を抱きしめているつもりなのに。
 抱きしめらているのは自分の方で。
「んっ…んぅ……ちゅ…むっ……っは…ぁ……おじょう……さま……」
 唇を離す。顔は火照っていた。意識は溶けていた。ポムニットはリシェルを見つめる。
「……はぁ……あふ……な…によ……」
 股に響く鈍痛を涙目でこらえながらリシェルも見つめ返す。するとポムニットは告げる。
「全部入りました。おじょうさまの……っぐ……中に……えぅっ……」
 そう言ってポムニットは涙ぐむ。その言葉の通り、ポムニットの肉棒はリシェルの膣内に完全に埋没していた。
 膣奥に密着する肉塊の感触。それを確かに感じながらリシェルもまどろむ。
「……そっ…かぁ……ねぇ……ポムニット……」
 今もジリジリとした痛みが響いているけれどそれでもリシェルは軽く微笑んでみせた。
 ポムニットを受け入れることができた達成感。それに満たされて。そして尋ねる。
「あんた……ちゃんと気持ちいい?」
 後は気持ちよくなって貰いたい。最愛のメイドに。リシェルが願うのはただそれだけ。
「えぅぅ……最高です……おじょうさまの中……とても温かいです」
 泣きじゃくりながらポムニットは答える。リシェルの膣肉はポムニットの肉根を優しく包み込んでいる。
 柔らかな感触。心地の良い締め付けがポムニットを溶かす。だが、それ以上に感無量にさせるもの。
 それはリシェルが自分のために純潔を捧げてくれたこと。愛されているという事実。誰よりも大好きな人に。
「えうっ…えう……えうぅぅ……」
 歓喜の涙をポムニットはポロポロと零す。リシェルは優しく微笑む。続けて問う。
「もう何処にも行かないわよね。絶対にあたしから離れていっちゃったりしないよね?」
 問うのは決して違うことのない約束。二人だけの永遠の誓い。
「行きません!もう何処にも行ったりしません!ずっと……ずっとおじょうさまのお傍に居させてくださいましっ!」
 何よりも聞きたかった言葉。それを聞くことができてリシェルは胸を撫で下ろす。もう大丈夫だ。
 ポムニットは何処へも行かない。ずっと自分の傍に居てくれる。それを信じることができる。
「このあたしがあんたのためにここまでしてあげてるんだからね。約束破ったら今度こそ許してやんない」
「守ります!絶対に守ります!死んでも守ります!わたくし、もう絶対におじょうさまのお傍を離れません!」
 言葉には何の保証もない。けれどそこに込められた気持ちは信じることができる。
 大丈夫だ。保証なんていらない。だって自分達は今、こんなにも深く繋がっているのだから。
「さ、後は溜まったもの全部吐き出してスッキリしちゃいなさい。ちゃんと受け止めてあげるからね」
「はい。おじょうさま」
 そうしてリシェルは微笑んでそう言った。ポムニットも微笑んで答える。主従の枠を超えた二人の契り。
 それを二人は交わす。腰を突き動かすポムニット。愛するリシェルをもっと感じるために。





「ああっ!おじょうさまっ!おじょうさまっ!」
 遮二無二ポムニットは突き動く。繰り返すピストン。リシェルの胎内はかきむしられる。
「くぅぅ……ポムニットっ……ポムニットぉっ!!」
 リシェルは必死でうけとめる。裂かれた処女肉の痛みに耐えながら。ポムニットの身体を掴む。
 必死にしがみつく。痛い。苦しい。けれど感じる。ポムニットがいる。ポムニットは今、確かに自分の中にいる。
(大丈夫……まだ頑張れる・・・あんたのためだったら…あたし…もうちょっとだけ……)
 かき乱される膣肉。突き上げられる子宮口。だけど耐えられる。ポムニットのためなら耐えられる。
 自分のためにずっと辛いことも苦しいことも耐えてきてくれたポムニットのためなら。
(気持ちよくさせてあげるからね……あたしがスッキリさせてあげるからね・・・…ポムニット……)
 真摯な想いで見つめる。ポムニットは泣きながら腰をリシェルに打ち付けてくる。
 『おじょうさま。おじょうさま』としきりに口にしながら。想われている。少し照れくさい。
(ポムニット……あたしも大好きだよ……)
 そうやってリシェルは懸命に受け止め続ける。そんなうちに二人の交わりは頂を見る。
「あぅ……あくぅぅ……おじょうさま……おじょう……さまぁぁ……わたくし……もほう……」
 ポムニットに襲い来るのは射精感だった。このままぶちまけてしまう。リシェルの中で。
 膣内射精。ふたなりに種を孕ませる力があるのかは分からない。だが用心に越したことはない。
 ポムニットは腰を引こうとする。
「くぅ……あくっ……おじょう……さ……ひっ!なっ!?」
 だが邪魔をされた。リシェルは蟹バサミをするように足を交差させてポムニットを離さない。
「駄目。言ったでしょ。ちゃんと受け止めてあげるって。だからこのまま出しちゃいなさい。あたしの中で」
 そして呆気にとられるポムニットにリシェルは言い放つ。それだけではない。なんと自分からも腰を振り始める。
 膣内で膨張するポムニットの肉根。それをキュウキュウに締め付けて搾精しようとする。
「くっ……出しなさいポムニット!全部あたしの中にぶちまけちゃいなさい!命令よ!」
 ぴしゃりと言い放つ。その言葉はポムニットの忍耐を断ち切る。中で射精する。
 愛しいおじょうさまの中で。たっぷりと心行くままに。
「ひぁ……あ……ぁ……でりゅぅぅぅううう!でちゃうぅぅぅ!おじょうさまの中でへぇぇえ!イヤぁぁぁぁ!!」
「んっ!?あぅ……んあぁぁぁあああ!んあっ!んあっ!んあぁぁぁぁぁぁああっ!!!!」
 臨界寸前の肉棒はリシェルの胎内で爆ぜる。暴走する白濁の奔流。それは流れ込む。リシェルの子宮の中へと。
「んあぁぁぁあ!熱いっ!熱いぃいい!でてるぅぅぅうう!ポムニットのがでてるぅぅぅうう!!」
「イヤぁぁぁあぁ!!わたくし出しちゃってますぅぅ!おじょうさまに種付けしちゃってましゅぅうう!やぁぁぁ!!」
 一度解き放たれると射精は長く続いた。ドクドクとビュクビュクと生々しい擬音は栄える。
「止まらないひぃぃいい!止まらなひよほぉぉおおお!おじょうさまを妊娠させちゃうふぅぅぅう!」
「うあぁぁぁああ!!孕むぅぅぅ!孕んじゃうよぉぉおお!!ポムニットの赤ちゃんできちゃうよぉぉおお!」
 そうしてポムニットは溜め込んだ白濁をリシェルの子宮に注ぎ込み、リシェルはそれを受け止める。
 射精が終わった後、ポムニットが陰茎を引き抜くとリシェルの膣からはどろりと白い膿が溢れ出す。
 ゴポゴポと音を立てて。湯気を放ちながらとめどなく溢れ出てくる。。
「えぅ……えうぅ……おじょう……さまぁ……」
「はぁ…あふっ……ポムニットぉ……」
 濡れた身体を重ね合わせてリシェルとポムニットはそのままぐたりとへたばった。
 お互いの心と身体に結んだ永遠の絆をしっかりと確かめ合いながら。
 






「ちっともなくならないわよね。それ……」
 リシェルはふいにぼやく。その身体は既に精液にまみれていた。手も口も膣も全て白濁でベトベトである。
 あれからも二人の交わりは続いた。ポムニットの膿をリシェルはその身体全てを使って受け止めた。
 手コキで二回。足コキが一回。フェラチオでも三回抜いて、本番も中だしで三発。外出しで二発。
 それでもポムニットの異形はおさまらず、それどころかよりギンギンにモノはそそり立っている。
 愛しいおじょうさまを求めるメイドの気持ちを反映しているかのように。
「えぅ……おじょうさま……申し訳ございません……」
 ポムニットは申し訳なく顔を伏せる。だがすぐに目を剥かされる。
「ひあっ!おじょうさまっ!」
 ギュムッ!根元から掴まれてポムニットは喘ぐ。そうしているうちにまたチロチロとリシェルの舌が先端を這う。
 竿を擦られながら尿道をちゅるちゅると吸われる。
「んっ…ちゅっ……こうなったらとことんやるわよポムニット。あんたのそれが消えて無くなるまで」
「えぅぅ……おじょうさま…らめぇぇ……わたくひ……おかひくなるぅぅ……」 
 激しい性交を繰り返してなおもこのおじょうさまは盛んであった。ついさっきまで処女だったとはとても思えない。
 こうやってへばりかけたメイドを何度も引きずり起こして交わりを促す。なんというか結構な好きモノである。
「ああっ、お許しくださいまし。お許しくださいまし。お許しくださいましっ!」
「駄目。許してあげない。あたしに余計な心配かけた罰なんだからね」
 涙ながらの懇願も無下に退けて愛しいメイドをおじょうさまはひたすら搾り取る。
 フェラチオの次には、リシェルはポムニットにまたがり騎乗位を試みる。
「イヤぁぁぁああ!おじょうさまらめぇぇぇええ!これ以上はもほっ!?んほぉぉぉぉおおお!!」
「あふっ……はうっ…あんっ!……はんっ!あんっ!あはぁ……」
 跨ったまま淫らにおじょうさまは腰を振り、可愛い喘ぎ声でひたすらよがる。搾られるメイドは泣き悶える。
 最もポムニットも口ではイヤイヤいいながらも、きっちりと楽しんでいるのでお互い様なのだが。
 そんなふうに盛るアホ主従。ひたすらまぐわい続ける二人はその後、店主のきつい突っ込みをみっちり食らいましたとさ。



 めでたし。めでたし。







リシェル「めでたしめでたしじゃなぁぁぁぃぃぃぃぃいいい!!!」
ポムニット「おじょうさま。どうか落ち着いてくださいまし」
リシェル「これが落ち着いていられるかぁ!何よこれっ!何よこれっ!何よこれぇぇ!!これじゃあたしがただの恥女じゃないっ!!」
ポムニット「おじょうさまは普段とそうかわらないと思いますが……ライさんとされるときも大概あんな感じですし」
リシェル「違うもん!あたしそんなんじゃないもん!絶対に違うんだからぁっ!」
ポムニット「はいはい。そういうことにしておきましょう。それはそうとおじょうさま♪」
リシェル「な、なによいきなり改まって……」
ポムニット「うふ♪わたくしたちとうとう結ばれちゃいましたね。心も。身体も。本当の意味で」
リシェル「っ!……い、言っとくけどアレは前回のシリーズ限定だからね。今のあたしとは何の関係もないんだからね」
ポムニット「えぅぅ。おじょうさまのいけずぅぅ。わたくしがこんなにもお慕い申し上げてますのに……あはぁ……はふっ」
リシェル「ああもう!うっさい。いかがわしい声を出すな。息を吹きかけるな。顔が近いのよ。このアホメイド!」
ポムニット「えぅぅぅ。おじょうさま、そんなキョ●君みたいことをおっしゃらないでくださいましぃ!」
リシェル「ふざけるのは大概にしてそろそろはじめるわよ。ポムニット」
ポムニット「そうですね。おじょうさま。それでは皆様お久しぶりです。久方ぶりの座談会。
      今回も司会を務めますのはこのおじょうさま熱烈LOVEふたなりメイドことわたくしポムニットと」
リシェル「なんの因果かすっかりフタナリ食いにされちゃったこのあたし、リシェル=ブロンクスとでおおくりします。トホホ」
ポムニット「いやあ。今回も冒頭から熱いですね。おじょうさま♪」
リシェル「ぶっ飛ばしすぎだっての!何なのよこの作者。ふたなりが続くのはアレとか言ってたくせにっ!」
ポムニット「前回のシリーズで書ききれなかった部分を冒頭で補足した次第でございます。これも”愛”ですね」
リシェル「いらないわよ。そんな歪んだ愛情。……んで、今回はどうするの。冒頭含めて既に結構長々と使っちゃってるんだけど」
ポムニット「はい。今回は豪華二本立てだよ座談会ということでSS一本目は冒頭の補足SSですけれど」
リシェル「残りの一本はどうなんのよ?まさかまた、あんたとあたしじゃないわよね」
ポムニット「いえいえ。今回は久しぶりにゲストの方をお呼びしているのです」
リシェル「ゲスト?またミニスじゃないわよね」
ポムニット「いえいえ。ここには初めて来られる方ですよ」
リシェル「だったら1の主人公・パートナーの人たちでもないわよね。アズリア将軍とかでもないか。そうすると後は……」
ソノラ「バキューン!(銃声)いやっほう。よろしくっ!」
リシェル「うわっ!何すんのよ!いきなり!で、あんた誰よ」
ソノラ「あ、驚かせちゃった。ごめんね。いやあ、あたしったらこういうとこ初めてでさあ。つい嬉しくて。あはははは」
リシェル「……ポムニット……この人、ひょっとして……」
ポムニット「はい。ゲスト一人目のサモンナイト3から海賊カイル一家の砲撃手ソノラさんと」
ファリエル「ソノラ。人前で銃を見境なく撃つのはあまり良くないと思うのだけれど」
ソノラ「あ、ファリエル。いやあ、あたしも分かっちゃいるんだけどね。ズバン!ズバン!」
リシェル「言ってる傍からぶっ放すな!このアホ!」
ポムニット「もう一人は同じくサモンナイト3から霊界集落『狭間の領域』の護人ファリエルさんです」
ファリエル「よろしくおねがいします」
ソノラ「あはは♪よろしくね」
リシェル「なんかまた疲れそうなのが来たわね……」




ポムニット「お二人は座談会は今回が初めてなんですね」
ファリエル「ええ、そうなんです」
ソノラ「なかなか縁がなくってさあ。あ、ちなみに言っとくけどあたしの年齢については言及ナッシングでよろしく」
リシェル「笑顔で銃口人に押し付けながら言うな!まったく……」
ポムニット「しかしソノラさんとおじょうさま。こうして見比べますとなんとも……」
リシェル「いったい何よ?」
ファリエル「ああ、なんとなく分かります」
リシェル「なんなのよ。いったい」
ソノラ「思いっきりキャラ被ってるわよね。あたし達。あはははは♪」
リシェル「ズコッ!」
ポムニット「大きな帽子にヘソだしルック。そういった外見的な特徴もさることながら……」
ファリエル「二人とも私からすれば羨ましいぐらい元気がよさそうでとても似てると思うわ」
リシェル「似てない!似てない!絶対に似てないぃ!こんな暴発鉄砲玉娘なんかと!アカネとかのほうがまだ似てるわよ!」
ソノラ「ぶーぶー。そうやってむきになって否定するのは図星の証拠なんだぞお」
ポムニット「暴発振りではおじょうさまもひけをとりませんよ。いったいどれだけ手を焼かされたことか……」
リシェル「っぐ……ぅ……」
ポムニット「それにおじょうさま。トリックガンナーのときは銃装備じゃないですか。属性もロレイラルですし」
ソノラ「え、ほんと?ねえねえ、アンタも銃持ってる?持ってたらちょっとだけあたしに貸してくんない?」
リシェル「仲間を見つけた目で擦り寄るな。持ってないわよ。今は」
ポムニット「わたくしの方は霊属性の前衛でクラスによっては大剣を装備できますしファリエルさんと一緒ですね」
ファリエル「そうなんですか。あれ?こんなところにウサギさんの紋様の入った銃が」
ソノラ「いやったぁああ!もぉらいっ!!」
リシェル「ああ、それ、あたしのラビットファイア!」
ポムニット「こんなこともあろうかとこちらで用意しました」
リシェル「余計なことすんな!このアホメイド!」
ソノラ「うわ!凄いコレ!魅了の追加効果までついてる。他のパラメーターの上昇値も高い!やぁ、欲しい!欲しいぃ!」
ファリエル「ソノラ。あまりがっつかないの」
ポムニット「よろしければ今回のお土産に持ち帰ってはどうですか?」
ソノラ「え、本当!?ラッキー♪」
リシェル「勝手に決めるな!」
ポムニット「いいじゃありませんか。回廊でまたとってこられますし。おじょうさま今は機界の新星ですから装備できませんし……」
ファリエル「よかったわね。ソノラ」
ソノラ「ああ、この手に吸い付く質感。武骨ながらも人を惹きつけるこのフォルム。あふぅ…た、たまんない……」
リシェル「……絶対に似てないわよ……こんなのと……ブツブツ……」






ソノラ「それにしてもあたし達、随分久しぶりの出番だよね。ファリエル」
ファリエル「ええ、そうね。私達3キャラのSSはここ最近少ないから」
ポムニット「代わりに今はわたくしたち4キャラが全盛なんですよね。なんだか少し申し訳ないです」
リシェル「とりわけあたしとポムニットは出ずっぱりだし。この作者の偏愛のせいで」
ソノラ「この作者、あたしメインのSSはまだ一本も書いてないんだよね。先生やアズリアはあるのにさ。ぶ〜ぶ〜」
ポムニット「実はこの作者の方は3のSSが一番少ないのです」
リシェル「スレ全体じゃぶっちぎりなのにね。最近は少ないけど」
ファリエル「出番があるからといってそれが幸福とは限らないわソノラ。私なんて……ブツブツ……」
ソノラ「あたし達の頃はこの作者、陵辱専門だったからね。そう思うと書かれなくて良かったのかな?」
ファリエル「思いっきり書かれた私がここにいるわ。それも毎回、焼殺。死んだ後も亡霊に輪姦……うふ…うふふ……」
リシェル「……なんか空気、重たくなってない?」
ポムニット「あまり突っ込んではいけません。おじょうさま」
ファリエル「まあそんな作者の方ですけどどうやら最近は純愛も書くようになられたので期待しています」
ソノラ「そうそう。甘々でラブいやつ期待しちゃうよ」
リシェル「……ボソッ……エニシ……」
ポムニット「おじょうさまいけません!そのお名前はNGワードです」
リシェル「NGワードって……」
ソノラ「エニシ……?なんだろう。ファリエル」
ファリエル「ええ、ソノラ。なんだかとても親近感がわく響きだわ」
リシェル「親近感どころか心の朋友になれるんじゃない?あの娘……今頃どうしてるんだろう……」
ポムニット「強く生きてくおられると……そう信じましょう……えぅ……姫様ぁ……」



ソノラ「さてと、散々駄弁ったことだしそろそろSSにいこっか」
ファリエル「今回はゲストに呼んでいただいてどうもありがとうございました」
ポムニット「いえいえ、こちらこそ。さあ、おじょうさまも挨拶なさいまし」
リシェル「分かってるわよ。スバル達やクノンによろしくね。なんならみんなでトレイユに遊びに来てくれてもいいんだから」
ファリエル「うふふ。機会があればお言葉に甘えさせてもらいます。私は先生と一緒でないと駄目なんですけれど」
ソノラ「それこそ先生も兄貴達も連れてみんなで来ればいいじゃん。そんじゃあまったね♪他にいい銃があったらよろしく」
リシェル「ちゃっかりしてるわよねえ。やっぱアカネの方が似てるわよ」
ポムニット「いいじゃありませんか。どちらの方に似ておいででも。それでは皆様。またの機会を。さようなら」






 ことの発端。それはソノラの何気ない一言から始まった。
「ファリエルってさあ。誰かに憑依したりとかできちゃったりするわけ?」
「ええと……ソノラ?」
 友人からの素朴な疑問。どう答えたものかとファリエルは頭を悩ます。
「いや、できたら凄く便利じゃない。ファリエル憑依でAT100%アップとかさ。いやこれ絶対いけるって」
 流石に100%はないだろう。そんな風にファリエルが呆れているとソノラは悪乗りする。
「ねえねえ、いっちょ試しにあたしに憑依してみてよ。ひょっとしたら抜剣したときの先生みたくなるかも」
 呆れてモノが言えぬとはこのことか。ファリエルはハァと溜息を吐く。
「ソノラ……あまり突拍子もないことを言わないの。そんなこと試してとんでもないことになったらどうするの?」
「ぶ〜ぶ〜。ちょっと試すだけなのに……」
 いつもの口癖を洩らしてソノラは大きく背伸びする。するとなにか閃いたのかまた尋ねる。
「じゃあさ。実体化するとかそういうのはできないの?」
「実体化……できなくもないのだけれど……」
 霊界サプレス。その住人は本来実態を持たないがマナを消費することで仮初の肉体を具現することができる。
 フレイズから魂の半分を与えられ霊的存在に転生したファリエルもまたしかり。
 だがファリエルにとってマナの消費は死活問題である。本来、死んでいたはずのところから転生したファリエルは
 その存在が不安定なのである。下手なマナの浪費は存在の消滅にもつながりかねない。ただ一つの方法を除いては。
「剣を持ってる先生の傍でなら境界から得られる力で私も具現していられるのだけれど……」
 封印の魔剣と護人の関係。詳しい理屈はソノラにはちんぷんかんぷんなのだがとりあえず一つだけは分かった。
 剣の持ち主である先生の傍でならファリエルも実体化できるということを。好都合なことであった。
 ソノラはにやりとほくそ笑む。
「んじゃさ、ファリエル。ちょっとあたしにつきあってくんない?」
「え?ソノラ……付き合うっていったい何処へ……」
「まあまあ、それはついてからのお楽しみってことで。さあ、いこいこ」
「ちょっと、ソノラ。ソノラ」
 そうしてソノラに引きずられるようにして(実際は引きずれる筈がないのだが)ファリエルは連れて行かれる。
 拒もうと思えばいくらでも拒めるのに足がむいてしまったその理由。ファリエルはそれを予感していたのかもしれない。




「う〜ん。むにゃむにゃ」
 日はすっかりと暮れていた。今日も一日の先生家業を終えてレックスは疲れた身体を横たえる。
 いやはや先生をするのも楽じゃない。今日も島のチビっ子どもの世話でてんやわんやであった。
「早く寝ないとなあ。あしたもまた授業だし」
 繰り返される日々の生業。疲れることでもあるが同時に生きがいでもある。
 そんな風にレックスが明日への英気を養っている矢先である。
「いやっほう♪」
「ソノラ!」
 鉄砲玉は飛び込んでくる。突然の闖入者にレックスは咳き込む。
「あ、先生寝てた?起こしちゃってごめんね」
「いや、それはいいけど何の用なんだい?」
 身を起こしてレックスは尋ねる。ソノラは率直に答える。
「夜這い!」
 率直過ぎた。レックスは思わず仰け反る。
「よ、夜這いって……ソノラ……あのなあ……」
 とても年頃の娘の口から出てくる言葉と思えないソノラのそれにレックスは狼狽する。
 そんなレックスにソノラはしれっと言う。
「ええ。いいじゃん。最近、なんかご無沙汰だしさあ。たまには」
 夜這い娘はケロッとした表情でそう言ってくる。キス一つにさえカチンコチンになってた最初の頃とは大違いだ。
 時折、隙を見てはこんな風にソノラはレックスに迫っている。この開放的な性格は海賊という職業柄であろうか。
「すまない。今日はちょっと疲れてるんだ……」
 レックスはそう断りを入れる。流石に疲れた身体でもっと疲れることに励みたいとは思わなかった。
 明日も授業がある。朝は早いのだ。だから寝させて欲しい。
「ぶ〜ぶ〜。先生、ここんとこずっとそればっかじゃん。いい加減こっちも溜まってるんだかんね」
「埋め合わせは後でちゃんとするよ……だから……」
 そんな風にソノラの応対をしているうちにレックスは気づく。闖入者はもう一人いることに。
「ファリエル?どうして君が……」
 気づいてレックスは声をかける。ファリエルはビクッとおどける。するとソノラが言う。
「ファリエルも夜這い!今日はあたしとファリエルとで先生を寝かしてあげないんだからね」
 本当に突拍子もなくそんなことを言ってくるソノラにレックスもファリエルも盛大に床に突っ伏した。






「な…な…なっ!何を考えているのよ!ソノラっ!」
 物凄い剣幕でソノラに詰め寄ってファリエルは言う。ソノラは答える。
「だって先生の近くでならファリエルも実体化できるんでしょ。それならファリエルも先生とできるし」
「どうしてそんな話になるのよぉっ!」
 顔を真っ赤にしてファリエルは叫ぶ。レックスは唖然としていた。
「ファリエルにもちゃんと知って欲しくてさあ。女の幸せってやつ?新カイル一家の掟その一。楽しいことはみんなで分かち合え」
「絶対、今つくったでしょう!それ!」
 キャアキャアわめき立てる娘達。その横からレックスはふいに口を挟む。
「いったいどういうことなんだ?ソノラ」
 理由を尋ねる。無鉄砲なソノラだがまったく考えなしで言っているのではないのだろう。とりあえず聞いてみる。
「うん。ほら、ファリエルってさあ死んじゃったでしょ。見た目、あたしとそう変わんない時に……」
 訥々とソノラは理由を語りだす。レックスとファリエルはそれを聞く。
「もっとやりたいこととかたくさんあった筈だよね。でも身体がなくちゃそれもできないし」
 ソノラはファリエルを見ながらそこで一呼吸を入れる。
「あたしだったらさ……とても耐えられないと思うんだ。生きてればもっと楽しいこといっぱい経験できるのにさ……」
「ソノラ……」
「させてあげたいって思ったんだ。あたしが楽しいって思うことをファリエルにも。お節介かな?」
 少しだけ自嘲っぽく苦笑しながらソノラは続ける。
「ファリエルが嫌なら無理には勧めないよ。ねえ、どっかなファリエル?あ、ちなみに先生には拒否権ないからね。」
 なんで俺に拒否権はないんだとぼやくレックスはよそにファリエルは自分の胸の手を当てて考える。
 反芻するのはソノラの思いやり。方向性はぶっ飛んでいるけれども基本的にこの少女は優しい。
 他人事を自分のことのように悲しんだり喜んだりすることができる。いい友人だと心から思える。それに。
(私……こんなにもドキドキしてる……こんなの……まだ私が生きてたとき以来……)
 トクン。久しく覚える胸のトキメキ。それは少し違和感があって、何故か無性に心地よい。
 この胸のトキメキ。素直に従ってもいいかもしれない。ファリエルはそんな風に思った。
「先生」
 ファリエルは少し俯き加減でレックスに向かって言葉を紡ぐ。
「先生が嫌でなければ愛してくれませんか?私を……ソノラと一緒に……」
 そんな風に顔を赤らめながら言ってくるファリエルに対し、レックスは何も拒むことなどできなかった。





「ひぁっ……ふぁっ…あぁっ」
 受肉したファリエルの肌を滑り落ちるソノラの指。弄られながらファリエルは可愛らしい声で喘ぐ。
「あは♪初めて触るけどファリエルって柔らかい……それにいい匂い」
 初めて触れる友の身体。ソノラはそれを堪能する。吸い付くような感触がファリエルの肌にはあった。
 ソノラは優しく愛でる。ふよんとゆれる乳房。ソノラのそれに比べてやや大きめか。手触りが心地よい。
 くちゅくちゅと音を立てて拡がる花弁。弄るうちに愛蜜が滲んでいく。愛の下準備をソノラは着実に整えていく。
「ちゃんと濡らしとかないと痛いからね。あたしも誰かさんと最初にしたときすっごく痛かったし」
 何か言いたげな眼差しで覗いてくるソノラにレックスは咳き込む。思い返すのはソノラと初めていたしたときのこと。
 痛がるソノラに暴れられて散々な目にあったのが記憶にまだ新しい。
「だからファリエルにはあたしがちゃんと準備してあげるから。ね、ファリエル」
「あふっ…ぁ……ソノラ……ありがとう……」
 大切な初めての経験をソノラはよりよいものにしようとしてくれる。愛撫にまどろみながらファリエルはソノラに感謝する。
「あふっ……んくっ……くふっ……」
「うふ♪可愛いんだ。ファリエル。ここもこんなに濡らしちゃってさ」
 そう耳元で囁かれて真っ赤になるファリエル。ソノラはレックスをちらりと見て言う。
「随分待たせちゃったね先生。ふふふ。ファリエルの準備。できたよ」
 そう言ってソノラはファリエルの秘部をレックスに指で拡げてみせる。ほぼ無毛なファリエルの割れ目の内側の世界。
 露わにされてファリエルは羞恥に震える。レックスは鼻息をならす。
「せ……先生……」
 ファリエルの秘所は十分に濡れていた。丹念なソノラの愛撫。それとファリエル自身の煩悶とした想いによって。
 熱っぽく見つめてくるファリエルにレックスは息を呑む。そして尋ねる。
「いいかい?ファリエル」
「はい。来てください」
 ファリエルがそう了承するとレックスも意を決める。多数のベルトが巻きつくズボンを脱ぎ捨てて自身をとりだす。
 逞しいそれの切っ先。それをファリエルの膣に宛がう。
「いくよファリエル」
 言葉と同時にレックスはファリエルの中に自身を沈める。ずりりと肉のめくれる感触がファリエルに伝わる。
「ふぁっ……あはぅぁぁああっ!」
 たちまちファリエルの口から洩れだす喘ぎ。それがこの夜の営みの開幕の合図であった。





「んっ……んっ…んぅっ……」
 ファリエルは悶えていた。何かが自分の身を貫くその得も知れぬ感触に。
 埋め込まれた肉根はファリエルの膣肉にぴったり密着する。かすかに膣で擦れる粘膜。
 甘く、とても甘く蕩けそうな快楽でファリエルは今、満たされていた。
「大丈夫?ファリエル。痛かったりしない?」
「ええ、不思議だけど痛みはあまりないの。ソノラが私のために頑張ってくれたおかげかしら」
 尋ねるソノラにファリエルは微笑んで返す。ファリエルのそんな様子にソノラも満足げになる。
「よっし。んじゃ先生。ファリエルをもっと気持ちよくさせてあげて」
「私からもお願いします。先生」
 美少女二人からそんな風に乞われては受けて立つより他にない。レックスは腰を動かし始める。
 ファリエルの膣内に埋まった肉棒。それを引き抜いては突く。引き抜いては突く。その動作を繰り返す。
「かふぁぁぁ……あふっ……かひっ……すごひっ……」
 ずりりと粘膜はファリエルの膣内で擦れる。ずるりとめくられる膣肉。ファリエルは悶えた。
 初めて経験する性の快楽に。気持ちいい。魂さえも蕩けてしまうほどに。
「うふ♪良かったね。ファリエル」
 気持ちよくよがるファリエルに、ソノラはまるで自分のことのように喜ぶ。素直に嬉しかった。
 大切な友達に最高の快楽を教えてあげることができて。そしてその手伝いをもう少しだけする。
「あはは。ファリエルの先っちょコリコリっ♪」
「ひあぁぁぁぁああ!ソ、ソノラっ!そこは駄目ぇぇっ!」
 刺激に反応して勃起するファリエルの乳首。それをソノラは指先で摘む。たまらずにファリエルは喘ぐ。
 くりくりとソノラは敏感な箇所を弄りながらファリエルの首筋にも舌を這わす。
「んふふ♪可愛いよ。ファリエル。もっともっと気持ちよくしてあげるね」
「あひぁぁ……あぁぁぁあ……」
 愛でながらソノラは結合部にも手を伸ばす。抽挿を繰り返す肉棒。それを受け入れる秘裂の上部を指でなぞる。
 指先に確認する。肉豆の感触。つんと突いてやる。くりっと弄ってやる。その都度にファリエルはよがる。
「ふぁぁぁぁあああああ!んぁぁぁぁあああっ!」
 ずんぱんと秘肉を貫くレックスのリズムは力強かった。ファリエルの胎内の奥、子宮にさえも響く。
 貫かれるファリエルを愛でるソノラの指も巧みだ。的確に急所を探り当てて責めてくる。
 強力な連携攻撃の前にファリエルの精神はもたなくなる。境界さえも飛びぬけかける。
「あぁっ!先生っ!ソノラっ!私もうっ!」
「うん。ファリエル。思う存分いっちゃって。ファリエルの可愛いとこあたしに見せて」
「くぅ……俺もそろそろ………」
 そうしてむかえるオルガズム。絶頂に達するファリエル。その子宮へと施されるのは洗礼。
「あ…ああ……ああーっ!うあぁぁぁぁぁっ!!」
 どくん。どくん。吐き出される白濁。それはファリエルの膣内を満たす。
(す……すごい……こんなに……こんなにも……あぁ……)
 膣内射精の衝撃に悶えながらファリエルは確かに感じていた。その身が浸る至上の快楽を。
 そしてその快楽に溺れていたいとも思った。ひたすらに貪欲に。





 ファリエルはまどろんでいた。どこまでも甘美な性の快楽に。初めての性交。施された膣内射精。
 子宮から膣をどろりとすべり落ちる精液。とても温かい。それは生の温もり。
(生きてる…私、今……生きてるんだ……)
 今宵、この一時であるがファリエルは確かな生を感じていた。もたらされた悦びがファリエルを優しく包む。
 そうだ。ただの幽霊なんかじゃない。今、自分はこうして生きている。大切な人とともに。
「んじゃ。今度はあたしにもお願いね♪先生」
 そんな生を実感させてくれた言いだしっぺは陽気にそう言ってくる。くすりと微笑む。
 本当に彼女は元気だ。ありあまるその元気をあたり構わず振りまいている。死人の自分を蘇らせてしまうほどに。
「んふふ♪ここをこうやって……こうして……」
 ほくそ笑みながらソノラはまた何かしようとする。ぺとりと伝わる生暖かい感触。
 気がつくとソノラは仰向けのファリエルに覆いかぶさるような形で密着していた。
「えへ♪これなら二人いっしょにできるでしょ。さあさあ。先生♪」
 重なり合う二つの肉貝。ファリエルの割れ目からは注いだばかりのスペルマが溢れる。
「ファリエルの……ちょっと貸してね」
「ソノラ……ふぁ……あふっ……」
 ソノラはずりずりと秘所をファリエルと擦りあわせる。ファリエルの愛蜜を自分用の潤滑油にするために。
 いたしたばかりの秘部をこすり付けられてファリエルはまた喘ぐ。
「あふっ……はっふ…はぁ……んぅ……」
「ふぁっ!はうっ!ふぁぁぁぁぁっ!」
 そのまま貝合わせの快楽を二人は貪る。それを見つめてレックスは息を吐く。
「……なんていうかな……もう……」
 ご馳走様。そんな言葉がふいにでてくる。後それとむくむくと抜剣していく下半身の魔剣。
 どうやらまだまだ休ませてはもらえないようだ。仕方がないと諦める。心行くまで楽しむことにする。
 この少女達との営みをひたすらに。
「それじゃあいくよ。ソノラ」
「うん、来て……先生……んはぅぅぅ」
 十分に濡れ細るソノラの秘部。レックスは自身を沈めていく。分け入る男根。ソノラの膣肉は絡んでいく。
「んはぁぁぁ!すごひっ……膣奥まで……刺さってるぅ……届いてるっ!あくぅぅぅぅ!」
 壮健なレックスの肉根はソノラの膣奥まで届き、ピッチりと密着する。たまらない。ゾクゾクする。
 やはりセックスはいい。最高に気持ちよくなれるコミュニケーションだとソノラは思う。
「それじゃあ動くよ。ソノラ」
 そう言ってレックスはピストンを開始する。肉棒はソノラの胎内を暴れる。
「あうっ!あふっ…ぅ…ぁ…ふぁぁぁぁっ!んひあぁぁぁあっ!」
 パンパンと打ち付けられるレックスの腰。連動してソノラはよがる。気持ちいい。
 子宮口を突き上げられる衝撃。濡れた粘膜が膣肉をめくる感触。やはり最高だ。
 最高の快楽の中に今、ソノラは包まれている。


「あふっ…ソノラっ…ふぁぁぁぁっ」
 ファリエルもまた喘ぐ。レックスがソノラに突き入れる度に密着したファリエル秘部はソノラのと擦れる。
 その都度、脳をとろかす甘い刺激。ソノラと一緒にファリエルも愛を受けていた。
「んくっ……あふっ…っは…先生ぇ……んくっ…っふ…くぁぁぁあっ!」
 ビクン。施される射精。子宮で受ける。温かい液汁の奔流。それがもたらす熱がなんとも心地よい。
 射精を受けながら胎内を突き動かされる。身悶えする。よがる。ひたすらによがる。
「あふっ……ふぁっ…はうっ…くぁぁぁ!ふぁぁぁああ!!」
 射精を終えてもレックスの男根はなお豪壮であった。いまだ硬さを保った弾力でソノラを抉る。
 力強い腰のリズム。音を立てて打ち付ける。その都度、ソノラは喘ぐ。
(……ソノラ…すごく気持ちよさそう……)
 乱れるソノラの姿にファリエルもあてられる。じわりと密着した秘部に愛蜜が滲んできた。
 またしてもらいたい。もっと愛して欲しい。ファリエルの内から欲求が湧き上がる。
「あくふぅぅぅ……ふぁぁぁああ!ああっ!!」
 肉棒を引き抜かれないままに施される二度目の膣内射精。それを受けてソノラは嬌声をあげる。
 子宮を満たしていく粘液。温かい。一番の幸福を身体で実感できる最高の瞬間。至福を感じる。
「はぁ……ふぅ……あふっ……はぁ……」
 肉棒が引き抜かれるとドロリと精液は溢れてきた。ソノラから溢れ出る白濁と愛蜜。
 それはファリエルにとろりとまとわりつく。また濡れている。あそこが熱くてたまらない。
 攻め立てる疼きに辛抱たまらずファリエルは言う。
「先生……お願いします……私にも…また……」
 ファリエルは秘部を自分の指で拡げてねだる。そんなファリエルの行動にレックスは少し面食らう。
 それとは対照的にソノラは無邪気に笑う。
「あは♪ファリエルったらすっかりエロエロだぁ♪。やーい。このエロ娘」
「貴女のせいでしょう!もう、まったくソノラったら……」
 囃したてるソノラに少し膨れ面になるファリエル。そんな二人にレックスは苦笑していた。
(ちゃんと身体持つかな?オレ……)
 どうも精魂根こそぎ吸い取られそうな気がしてきた。けれど止められない。というか止めたくない。
 これだけ美味しい思いをさせてもらえるのだから。
「さあさあ先生♪エロエロなファリエルを早く先生の逞しいもので満足させたげて」
「もう、ソノラっ!いい加減にしないと私、怒るわよ!」
 そんな感じのやり取りを繰り返して夜は更ける。ねっとりとした睦みあいを何度も繰り返して。
 濡れた身体をソノラとともにレックスに貫かれながらファリエルは確かに感じた。
 生きることの悦び。女としての幸せ。そしてそんな悦びと幸せを自分に教えてくれた親友の存在を。
 
 
 
 
「いやあ、すっきり。すっきり。今日も気分爽快!」
 朝。眩しい日差しを全身に受けながら、それに負けないぐらいの眩しい笑顔をソノラは見せる。
 あれから明け方まで夜通し楽しんだというのに、そこに寝不足などは微塵も感じさせない。
「本当に元気ね。貴女は……」
 そんなソノラにファリエルは流石に呆れる。この元気はいったいどこからくるものなのか。考えあぐねてしまう。
「んふふ。そういうファリエルだってすごかったじゃん。まさかファリエルがあそこまでエロエロだとはねえ」
 にんまりとした表情。やらしい目つきでソノラに見られてファリエルはふいに赤くなる。
 思い返すのは昨晩の乱交。ソニラとともに情愛に乱れまくった淫らな夜。思い出すだけで顔から火が出てくる。
「あれは貴女が!……もういいわ。お願いだからそれ以上その件には突っ込まないで」
 照れ隠しにそっぽを向くファリエル。ソノラは『ちぇっ』と舌打ちをしながらまたいつもの口癖でぶーたれる。
 ファリエルはしばらく背を向けたままでいた。けれど、何かを思ったのかふいに振り返る。
「ん?どしたのファリエル?」
 ソノラは尋ねる。見やるとファリエルは何かを言いたくてもどかしがっている様子だった。
 いいたい台詞は決まっているのに中々それが喉から出て行かない。そんな感じで。
「あの……ソノラ……」
 少し火照る頬でファリエルは息を飲み込む。そして意を決して言うことにした。
「ありがとう」
 お節介焼きの親友に心よりの感謝を。
「えへ♪」
 そしてソノラは微笑みで返す。それで十分だった。ツーカーで通じ合える親友となった二人には。
「楽しかったよね。チャンスがあったらまたしようね。ファリエル」
「たまにぐらいならいいのだけれど……」
「あたしは毎晩でもかまわないけどさ」
「ソノラ……貴女はもっと慎みを持つべきだと思うわ」
「そういうファリエルが一番エロエロだったじゃん。どうせすぐに我慢できなくなると思うよ」
「だからエロエロとかそういう風に人のこと言わないで!」
 気の置けない親友同士。そんな関係になれた二人はさえずり合う。そのさえずりあいの中でソノラは気づく。
「あれ?ファリエル……ひょっとして……」
 ソノラは目を凝らす。今、目の前にいるファリエル。その姿に微妙な違和感を覚えて。
 手を伸ばす。ペタリ。柔らかな感触が伸ばした手に伝わる。
「えぇぇぇえええ!?触れるっ!どうしてっ!?」
 剣の持ち主のレックスの傍でなければファリエルはまともに実体化はできない。そのはずだった。
 けれど今、ソノラの目の前にいるファリエルには確かに触れられる身体があった。
「先生からたくさんマナをいただいたから……だからしばらくはこうしていられると思うの……」
 ファリエルは推測を述べる。高い潜在魔力の持ち主との体液交換。それは古来よりマナの補充として有効と伝えられてきた。
 ソノラに理屈は良く分からない。けれど思った。とりあえず先生とセックスさせとけばファリエルともっと遊べるのだと。
「よっしゃ。んじゃいこっかファリエル。今日は夜まで付き合ってもらうからね」
「ちょっ……ちょっとソノラ……何を……」
 ソノラはファリエルの腕を掴む。そのまま引きずりながらにっこり笑って言う。
「せっかく身体があるんだから楽しまなきゃ損々♪あたしが知ってる遊びとか色々と教えてあげるからね」
「もう……ソノラったら……」
 底抜けに陽気で強引な親友。引きずられながらファリエルはふいにハイネルを思い返す。
(そういえば兄さん……あなたもリクトさんやヤッファさんといるときはこんな感じでしたね……)
 ともすれば押しの強い友人に成すがままにされる。これは兄妹で生まれ持った性のようなものなのか。
 そんな風にファリエルはふと感じてしまった。溜息を吐く。けれど何故か悪い気はしない。
 これから付き合っていくには労がいることだけれども、大切にしたいと思った。
 自分にとって生まれて初めてできたこのかけがえのない親友を。
「それじゃあ一緒にいきましょうか。ソノラ」
「うん♪ファリエル」
 そうして少女二人は肩を並べて練り歩く。軽やかな足取り。これからの希望を胸いっぱいに詰め込んで。



 オマケ

「休講になさいますか?よろしければ私がかわりますが」
「す、すまない……ヤード……ピクピク……ピクピク……」


〜fin〜

目次

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