召姦の館〜月光花の少女〜



 リィンバウム。楽園とも魂の牢獄とも呼ばれるこの世界。一部の者からすれば、そこはまさに牢獄でしかなかった。心無い召喚主によって呼び出された召喚獣は奴隷として使役され、元の世界に帰ることもままならぬ彼らははぐれと称されリィンバウムの社会に暗い影を落とす。
 そうした迫害を受けるのは召喚獣だけではない。響界種。異界の住人と現地人との混血者。
 時に人ならざる異能を生まれもち、異端なる生まれとも相まって畏怖される。迫害を受ける。
 純粋な人間ではない。そのことだけで一切の人権が剥奪されるのだ。彼らもまたはぐれと同様に、ある者は化け物として討伐され、またある者は奴隷か実験動物として酷使を受ける。
 それはこの世界においてありふれた出来事である。これから語られる物語。
 これもまたそんなありふれた話の一つでしかない。



 噎せかえるような臭気が立ち込めていた。閉じ込められた牢獄。外界とを隔てる鉄の格子。
 その中で嬲りつくされた少女の身体はただ異臭を放つ。
「ぅ……ぁ……ぅぁぁ……ぁっ……ぐぅ……ぐ……ぁ……」
 無惨なものだった。小柄な少女。妖精を思わせるその愛らしさは微塵も残されていない。
 代わりに臭気にまみれた汚汁を身体中の全ての穴という穴からひたすらに垂れ流す。
 肉便器。今の少女を表すのに最も端的な言葉。その響きに相応しい態を少女は晒す。
「あぅ……あぅぅ……うっ……ぐ……」
 打ち据えられた身体は心もともにズタボロであった。激しく為された肉の折檻。
 硬く、太く、尚且つ鋭利な肉の棒が少女の身を内も外もひたすら抉り続けた。
 吐き出されるは白濁。子袋にも胃袋にも容赦なく注ぎ込まれる。粘液に塗された身体。
 ドロドロとした乳白色の液汁が少女の肌を覆う。一部は乾燥し、粉を噴いている。
 既に白濁まみれの身体の更にその上に精液を塗られる。かつては純白だったキャンパス。
 今は穢れた白で埋め尽くされる。黄ばみがかる汚された絵画。閉じ込める格子はさながら額縁。
 そこに描かれていた妖精。月光花の花に彩られた愛らしい少女。それは無惨な陵辱を受ける。 
 今、この瞬間においても。
「やぁぁぁ……うあぁぁぁあああ!!」
 ガラガラガラ。音を立てて絵は額縁から外され引きずり出される。ただ嬲られるためだけに。
 喜悦に歪む狂気の絵師達。描かれていた妖精は今日もその身を弄ばれる。
「嫌ぁぁぁああああ!!嫌嫌ぁぁぁぁあああああ!!!」
 そうしてエニシア、キャンパス上の月光花の少女は今日も惨めに嬲られ続ける。
 



「おぶっ……ごぶっ……おごぶっ……」
 グチュグチュと音を立てて挿入は繰り返されていた。肉棒の挿し込まれる三つの肉穴。
 その使い心地の確認作業からエニシアの肉奴隷としての一日は始まる。
「げへっ…げへへ…今日もいい締め付けしてやがるな。この娘」
「こんだけ身体がちっこいとな。ようやくこなれてきた感じだぜ。ぐへへへへへ」
「おら。口の方もっとギュッと締めろ。もっと気合入れてしゃぶれ」
 下卑た笑みを浮かべてエニシアを犯す男達。この『召姦の館』のスタッフである。
 身寄りを亡くし、あてもなく彷徨っていたエニシアを待ち受けた非情な運命。
 人買いに騙されたエニシアが売り飛ばされた先がこの『召姦の館』なのである。
 ここは主に異種姦の嗜好を持つもの達が集う娼館。亜人や響界種の少女達を不法なルートで狩り集めて、慰み者として客に提供する場である。売られたその日の内にエニシアは純潔を無惨に散らされた。穢れを知らなかった無垢な蕾。それを無惨に引き裂かれた上に過酷な調教をその身に施された。襲い掛かるレイプにつぐレイプ。
 果てしなく続く輪姦。膣肉も尻肉も嬲りつくされ、胃の中身さえもスペルマ塗れにされたエニシアに与えられたのは肉便器の仕事だった。月光花の古妖精の血を引き、また妖精の如く可憐な愛らしさの容姿をもったエニシアは館にとって絶好の商品である。
 大勢の客が毎日、多額の銭を落としてエニシアを抱く。多量の白濁をエニシアの子宮に、腸にひたすら注ぐ。有料制の精液便所。落とされる金は無論、エニシアの懐には入らない。
 ただ粗末な餌を与えられるだけが雌畜の運命。そればかりか仕様確認と称してこんな風にスタッフの慰み者にもされる。惨めだった。あまりにも無惨な生き地獄にエニシアはいる。
「んぅぅぅぅうう!んっ!んっ!んぐぅぅぅぅぅうう!!」
 蹂躙される胎内は肉棒の圧迫を受ける。子宮が潰れそうになるほどの重み。
 それがエニシアの小さな身体に圧し掛かる。
「んぎぃぃぃぃいいい!んぎっ!ぎぃぃぃぃぃいいいい!!」
 犯されるのは菊穴も同じ。一級の硬さと太さを持ったペニスがエニシアのアナルを抉る。
 排出を為すための器官。それに男性器を強引に捻じ込まれて、腸壁は激しくそれと擦れる。
「んぐぅぅぅぅぅ!んごぉぉおお!んごぷっ!んぐぷぅぅぅぅ!!」
 口内に吐き出される精液。粘性の強い白濁はエニシアの喉に絡みつく。苦く生臭いスペルマ。
 エニシアの胃に直接注がれる。たぷたぷとお腹の中に精液が溜まる錯覚をエニシアは覚える。
「んごぉぉっ!んぎぃぃぃ!んぎぃんぐぅぅぅ!!んぎぁぁぁぁぁぁあああ!!」
 そして三穴同時に施される射精。エニシアの膣で、腸で、口内で、肉棒はビクンと脈打つ。
 ドクドクと白濁の液汁がエニシアの胎内を駆け巡る。腸内を逆流するスペルマの浣腸。
 口から飲まされているモノと相まって生殖器のみならず消化器までもが精液漬け。
 射精を施されながらエニシアの内臓はグチュグチュと肉棒で激しく掻き乱される。
 グチュグチュ。グチュグチュ。なんと耳障りな音なのだろう。身体の芯から響いてくる。
 ドピュドピュ。ドクドク。ああ、注がれている。生暖かく新鮮な精液を今日も。小さな身体にいっぱいに。
 ズンズン。パンパン。突かれている。内臓が抉れている。苦しい。苦しい。もう止めて。助けて。
 幾度となくそう懇願した。けれどそれは叶わない。使い潰されるまでひたすら酷使され続ける。
 それが肉奴隷の哀しく惨めな運命。
(嫌ぁぁぁぁああ!!!嫌ぁぁぁぁあああああ!!嫌嫌嫌嫌嫌嫌ァぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!)
 そうして今日も悪夢と絶望、恥辱と苦悶にまみれた雌奴隷エニシアの一日が繰り広げられるのであった。


「ぅ……ぁ……ぁぅ…ぁぅぁ……」
 館がひとしきりの営業を終える時刻。そこには精液まみれの哀れな残骸が転がされていた。
 今日も大勢の客を取らされた。どの客も精力的にエニシアを犯した。休む間もなかった。
 一人の客が終わると次の客が矢継ぎ早に現れて犯した。膣、アナル、口。三つの肉穴全てを使用しても受け入れきれぬ無数の肉棒。手足や髪の毛、未成熟で平坦な胸さえもペニスを扱くために使われた。
 五本、六本、あるいわそれ以上の数の男根を同時に相手させられ、それでも順番待ちの客は列を成した。
 そうしてそのまま半日もの間、延々と続いた輪姦。エニシアの身体は内も外も白濁のゲルでまみれている。
 全身の肌という肌、髪の毛の一本一本に至るまでベットリと擦り付けられた精液のリンス。
 にちゃにちゃとした気色の悪い感触。それが身体中を包み込む。擦り切れるほど酷使された膣肉。
 痛々しく充血し赤く腫れあがっている。それは肛門も同じ。痛い。ジリジリと苛むように痛い。
 なんとも惨い拷問。そして果てしなく惨め。
(どうして……こんな酷いことされなくちゃ……いけないのかなあ……)
 絶え絶えの意識でポツリと浮かぶ自問。半妖精であるということ。それだけで一切の人格を否定される。
 どうして世の中はこうも不条理なのだろう。望んでそんな風に生まれてきたわけじゃないに。
(おかあ……さん……)
 顔も知らぬ母親。生まれたばかりの自分を見捨てた母。その母を憎んだことはこれまでに一度もなかった。
 それは惨めな肉便器にされた今でも同じ。
(どうして……私を……産んじゃったの?)
 けれど思う。こんな苦しみと哀しみしかない人生ならば、最初から生まれてこなければよかったのだと。
 時間を遡れるならばまだ母親のお腹の中にいる頃の自分に告げたい。お外はとても辛くて苦しいよと。
 このままずっとお母さんのお腹の中から出てこない方がいいよと。
(痛いよぉ……苦しいよぉ……悲しいよぉ……惨めだよぉ……死にたいよ……死なせて欲しいよぉ……)
 絶え間ない苦痛に苛まれる悪夢の生。けれど終焉の安らぎすら一向に与えられない。
 腕のよい療術師を館は完備していた。どれだけ死にそうな目に遭わされてもとりあえず命だけは助かる。
 雌畜用に投与される秘薬。過酷な陵辱に衰弱した身体も毎日の営業に耐えられるだけには回復させる。
 なんという生き地獄。生かさず殺さず。ただ金銭を稼ぐと同時に性欲を満たすためだけの肉奴隷。
 自由に死ぬ権利さえ与えられない。そしてこれからも続く。こんな悪夢がいつまでもずっと。
「…………っ!?……ぁ……ぁぁ……」
 そしてまた扉が開く。更なる悪夢、更なる絶望の淵へと誘うように。最悪は常に更新を続ける。
「嫌ぁぁぁ……嫌ぁぁぁぁ……」
 嬲られ続ける哀れな雌畜。不遇な半妖の姫にはわずかにまどろむ暇さえ与えられない。




「うぅ……ぐすっ……クスンクスン……」
 無理矢理に引きずり出され上げられるのは夜のステージだった。この館、恒例の見世物ショー。
 今宵も観客は押し寄せている。時折、通常の営業の他にこのような特別労働を強いられる。
 以前、参加させられたときは他の亜人の少女らと一緒に四つんばいの姿勢で並ばされて、一斉同時に犯され誰が最後まで果てずに耐え切るかという内容だった。脱落した娘は罰ゲームとしてギャラリーに下げ渡され輪姦を受ける。真っ先に脱落したエニシアはそれから朝までずっと犯され続けた。 
 今回の催し。前回同様にろくな代物でないことは容易に想像がつく。今度はどんな目に遭わされるのか。
 想像するだけで涙に濡れる。すすり泣く。
『さあ、お待たせしました。会場の皆様。今宵のショーの始まりの時間です』
 司会がそう挨拶を始めると会場は歓声にどよめく。さあ、始まりだ。晒し者タイムの始まり。
『今宵、用意したるはこちらにおわす何とも可憐なる月光花の妖精の血を引いた麗しき姫君!』
 するとその瞬間、エニシアの傍で明かりが灯される。ロレイラル式の発光機器。
 その光に当てられて映し出されるエニシアはまるでお姫様のようなドレス姿であった。
 このショーのためにエニシアは念入りにその身を清められた。荒れ放題だった肌も髪も飲まされた秘薬で艶やかな潤いを取り戻していた。こうして着飾らされてみると、確かに姫のような風情をエニシアは醸し出していた。けれどこれっぽちも嬉しくはない。
 どうせ見世物にされるための仮初の虚像にすぎないのだから。
『そして姫君の相手を務めますのはこの……』
 グルォォォォォオオオ 司会の声を遮るように獣の呻きが会場に響き渡る。
 ステージに設置された堅牢な檻。刹那、その鉄格子がぐにゃりと歪む。
 鉄檻をこじ開けてその中から這い出てきたるのは。
「グォォォオオ!グオォォォオオ!グルォォォオオオオオオ!!」
 それは軽く身長2メートルを超える巨体のメイトルパの獣人であった。
 けたたましい雄たけびをあげて獣人は猛る。会場にはどよめきがはしる。
『豪壮を誇るこの獣人!まさに姫君と野獣の取り合わせ!皆さん、盛り上がってますかあ?』
 オーッ!!会場は歓声に包まれる。
『更に申し上げますとこの獣人。一切の交尾、自慰行為をずっと禁じて参りました。御覧なさい。この見事な竿を!』
 ただでさえ巨体の獣人。性行為を封じられてきたその逸物はありえないほどの巨大なサイズであった。
 おぞましいまでの凶器は狂気とともに猛る。ビクビクと筋をいからせてそびえ立つ。

「ぁ……うぁ……ひあぁぁぁ……嫌ぁぁぁ……」
 その凶悪なまでのサイズを見せ付けられエニシアは怯え竦む。これまでにも巨根の竿師に犯されたことはある。
 だがこれは明らかに次元が違いすぎる。駄目だ。壊れる。引き裂かれる。身を引き千切られる想像が脳を埋める。
「嫌ぁぁぁぁあああああ!!許してぇぇぇぇえええ!!お願いだから許してぇぇぇぇぇええ!!」
 絶叫していた。けれどそれもショーの醍醐味か。観客からは喜悦の響きがもれる。
『さあ、この獰猛なる狂獣から果たして姫君は上手く逃げおおせるのか!皆様ご注目!』
「グルォォォォオオ!グオォォォォオオオ!!」
「嫌ぁぁぁああ!!嫌ぁぁぁあああ!!嫌嫌ぁぁぁああああ!!」
 轟く咆哮。それと悲鳴。それがショーの開始の合図だった。解き放たれる獣。エニシアは逃げ惑う。
「嫌ぁぁぁああ!!ひぃぃぃいいい!!嫌ぁぁぁあああ!!ひぎゃぁぁぁぁああ!!」
 半狂乱に悲鳴をあげてエニシアはステージ上を駆け回る。その姿に観客の怏怏とした歓声。
 追われる獲物の悲鳴と絶望。それがなによりもこのショーを盛り上げる香辛料。 
「嫌ぁぁぁああ!あうっ!やぁぁぁああ!!来ないでぇぇぇえええ!!」
 悲しいかな。エニシアの纏うごてごてしいドレスは激しく動くのには適さなかった。
 走ってもすぐに転ぶ。するとワハハと笑い声が飛ぶ。獣人は転んだエニシアにのっそりと近づく。
「嫌ぁぁぁああああ!もう嫌ぁぁぁあああああ!!」
 間近に迫る獣人にエニシアはすぐに身を起こして駆け出す。また転ぶ。するとまた嘲笑。
 必死に逃げ惑う姿を嘲りものにする。なんと醜悪なる興行。
「やぁぁぁぁああああ!!嫌ぁぁぁぁああああ!!うぁぁぁぁぁああああ!!」
 そうして何度か繰り返す。その内にエニシアの体はヘトヘトになる。足が重い。息が苦しい。
 もう走れない。もう逃げられない。気づくとそこはステージの隅。ふいに振り返る。
 グルオオオオ するとそこには野獣の強面。絶望。最上級の悪夢が眼前に突きつけられる。
「嫌ぁぁ……許…して……お願い……」
 もはや叫ぶ力さえないのか弱々しい声でエニシアは懇願する。ボロボロに泣き崩れた瞳。
 けれどそんな少女の真摯な訴えも獣には通じない。
「ひぃっ!……やぁぁぁぁぁ……」
 ぐいっと突き出された鍵爪つきの両の腕。その腕だけでエニシアの身体ほどの太さがある。
 ガシッと掴まれ宙に持ち上げられる。そしてズリリリリ。爪先はドレスを引き裂く。

「ひぃぃぃ……ひぁぁぁぁ……」
 真一文字に裂かれたドレス。真っ二つに崩れ落ちるそれの中から未成熟なエニシアの肢体が現れる。
 白く透き通った肌の色に妖精もかくもといった幼き蕾。未発達で平坦な胸板。そこをぺロリ。
 ざらついた獣の舌が這う。この上ないおぞましさをエニシアは覚える。はふはふと吹きかかる荒い鼻息。
 その生温かさが実にリアル。これは紛れも無い現実であるとエニシアに告げてくる。
「グォォォォ……オォォォォ……」
 月光花の蜜の味がよほど気に召したのだろう。獣人は低く呻く。ウホウホと腰を躍らせながら突き出す肉塊。
 その先端にか弱き姫君を宛がう。久方ぶりの雌肉。それは極上の妖精姫の肉。
「あぁぁぁぁ……うぁぁぁ……あぁ……」
 凶獣に貪られる際で、泣き叫ぶことすらエニシアはできなかった。がっちりと固体された身体。
 身を動かす余裕は微塵も無い。くぱぁと開かされた肉裂。肉根をあてがわれるだけで蜜が滲む。
 それは肉奴隷としての辛い調教の日々がエニシアの身体に刻んだ反応。犯される。ただ無力に。
「い…やぁ……許…し…てぇ……」
 くにくにとそれだけで子宮まで届きそうな亀頭の先を擦り付けられながらエニシアは弱々しく呻く。
 反面、会場のボルテージは最高潮に達していた。響き渡る『獣・姦・!獣・姦・!』の大合唱。
 誰もがみな楽しみにしている。哀れな姫が凶悪な獣の手で引き千切られる無惨な姿を。
 なんという鬼畜外道。悪魔はいつだって人々の胸の中にいる。
「ウホッ!グホォォォォォッ!!」
 そしてついに獣は動き出す。己が肉獣を魅惑の花園に向けて一気に。
 みちみちみち。姫の肉は音をたてて裂けゆく。
「ぎぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!ひぎぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
 狂乱に沸く会場に哀れな姫の断末魔の叫びは響き渡った。
「あぎぃぃぃぃぃぃいいい!!ひぎゃぁぁぁあああ!ひゃぎゃぴぁぁぁああああ!!」
 押し込まれた肉根。それは先端だけでエニシアの膣道を裂いていた。身の内を裂かれる苦痛。
 まさに地獄そのものの苦痛に悶えるエニシア。
「ウホッ!オホッ!オゴホッ!」
「ぐぁぁぁぁああああ!!あぎぴぃぃぃいいいいい!!!」
 そんなエニシアに構わずに獣は更に奥へと肉杭を押し込む。気持ちよさそうに腰を振る。
 メキメキと音を立ててエニシアの胎内は破壊される。更にその上、圧迫。子宮が潰される。
「グルホッ!グルホッ!ウホウホっ!」
「熱ぁぁぁぁあああああ!!うぁぁぁぁあああああ!!ぎぁぁぁあああああ!!」
 壊された膣を更に抉られ、おぞましい狂気に子宮を突き動かされながら受ける子種汁。
 その熱量。エニシアの身を焼く。身体を芯から焼かれる。それはさながらバーベキュー。
 その身を焼かれる哀れな雌畜。それをギャラリーは歓声でもって迎える。
 やれ凄い。もっとやれ。もっと犯せと轟き叫ぶ。
(死なせてぇぇぇぇ!!お願いだからもう死なせてぇぇぇえええ!!)
 身を貫き続ける地獄の苦痛、苦悶に喘ぎ、絶叫し、絶え絶えしい意識の中でエニシアはただ願い続けた。
 決して叶うことのない願い。それでも求める。あらゆる苦しみからの解放のときを。




「ぁぅ……ぁぅ……ぁぁぅ……」
 あれからしばらく経った。あの無惨な獣姦ショーの後もエニシアの悪夢は続いている。  
 本来なら致命的な程の身体へのダメージ。それでも肉奴隷として改造を受けた身体はすぐに回復する。
 どれだけ潰されても引き千切られても一晩経てば再生する。またすぐに肉便器として使用できるようにこれは召喚呪詛の一つであるらしい。なんという恐ろしい呪いなのだろう。死にたくても死ねない。
 これほどの苦しみは他にはない。
「ぁぅ……ぁぁぅ……ぁぅぅぁ……」
 エニシアは新たな部署に配置換えをされた。ここは繁殖場。館で飼育されている雌畜の中でも、選りすぐりの者たちが集められる場所。その名の通りここでは繁殖実験が執り行なわれる。
 良質の雌奴隷の量産。そのために種付けを施され子を孕まされる場所なのだ。
「ぁぅぅ……ぁぅ…・…ぁぅぅ……」
 そうして多分にもれず、他の多くの亜人の少女達と同様にエニシアもまたここで子を孕まされた。
 ぽっこりと膨らんだお腹の妊婦エニシア。それでも客は取らされる。妊婦姦を好む客もいる。
 主に使われるのはアナルだが時に腹の中の胎児にザーメンをふりかけられることもある。
 妊娠して少しだけ膨らみかけた乳房には搾乳器具。滲み出る乳汁を毎日搾り取られている。
 これもまた愛好者向けに販売されているらしい。どうでもいいことであるが。
「ぅ……ぅぅ……ぁぅぅ……」
 臨月を迎えたそのお腹。その中でポコポコと胎児が動く。はたしてその性別はどちらであろうか。
 男であれば実験材料として他に売り飛ばされる。女であったならば成長の後に母親ともども雌奴隷として働けるように調教される。どちらにしても待ち受けるのは悲惨な末路。
 なんとも報われない祝福されない子どもたち。
(生まれてきちゃ……ダメだよ……辛い……だけだから……)
 そんな腹の子に語りかけるエニシア。それはいつかエニシア自身が思ったこと。
(ずっと私のお腹の中に……いるといいよ……お外はとても……怖くて……危ないからね……)
 ただ生まれだけで決められた奴隷人生。思い知らされたエニシアは悲しく囁く。
 自身ばかりか子にも受け継がれる悪夢の連鎖。囚われた哀れな姫は今日も悲しく涙を零し続ける。


〜NEVER END〜It is an endless nightmare.

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