Happy time after days 前編



「ふぁ……ぁぁ……ふぁぁ……あふっ……」
 たおやかな手が柔肌に触れていた。手仕事とは無縁のツルツルとした赤ん坊のような手。
 その手に乳房を愛でられてポムニットは喘ぐ。ふにっ。ふにっ。柔らかな乳肉を手は捏ねる。
「うふっ……ポムニットのおっぱい……柔らかい……」
「ふぁ……あふっ……おじょうさまぁぁ……っ!?……ひゃうぅぅ!!」
 ふにふにと指先で胸を弄りながらリシェルはポムニットの首筋にペロペロと舌を這わす。
 敏感な性感帯。ポムニットの弱い部分を丹念に愛でる。
 ふにっ。ふにっ。ふにっ。マシュマロのように弾性変形を繰り返す乳肉。
 くりっ。くりっ。くりっ。硬さの増す乳首を指先で愛でる。
 ぺろぺろぺろ。うなじに落とされる愛らしいキス。
 ただ一心にリシェルは愛でていた。
 いつだって自分のために尽くしてくれるこの愛しいメイドのために。
「……んっ……はふっ……気持ち良い?……ポムニット……」
「あぁ……あふぁぁ……おじょうさまぁ……らめぇぇ……」
 熱く息を耳元に吹きかけながら尋ねてくるリシェルにポムニットはただ喘ぐ。
 その脳は既に快楽に包まれていた。
 ちゅく。ちゅく。ちゅく。愛でる指先。愛しいおじょうさまの指先。
 首筋を這う舌。愛しのおじょうさまの舌。
 誰よりも愛しく想う人に愛でられる。その事実がポムニットの脳を甘く蕩かす。
 くちゅ。くちゅ。くちゅ。今度は指先が秘裂に。
 そっと割れ目をなぞると重ねられた中指と人差し指が膣肉をくちゅくちゅと慣らす。
 くに、くに、くに。それと同時にもう一方の手が乳頭を弄る。摘まれた桜色のニプルを指の腹で擦る。
 ピクッ。はしる刺激に思わずポムニットは仰け反った。そこへ、ちゅくっ。指先はより深く膣内に入り込む。
 入り込んで敏感な部分をこれまた刺激してくれる。また喘ぐポムニット。甘い嬌声が漏れ出す唇。
 その唇をリシェルは奪う。重ね合わせられる二つの唇。その隙間からはみ出した舌が口内で絡み合う。
「んっ……んむっ……んぢゅっ……んむっ……」
「んぅぅうっ……んむっ……んむぅ……んんぅぅ……」
 ねっとりと互いの唾液にまみれる舌と舌。甘く濃厚に解け合う心と心。唇を介して主従は一つになっていた。
 想い合うその気持ちを互いの内に響かせて。




(ほんと相変わらずだな……この二人は……)
 睦み合うリシェルとポムニット。二人の様子を見つめてライはひとりごちる。
 今日は三人での営みの日。
 初めてポムニットを抱いたあの日の夜から設けられた。ライとリシェルとポムニット。
 三人で互いを愛であう日である。
 言いだしっぺはリシェルだった。曰く。
『気持ちを溜め込んでおかしくなるぐらいならいっそのことあたし達と一緒に発散させちゃいなさいよ』
 最初はポムニットは拒んだ。そこまでおじょうさま達に気をつかわせてしまっては申し訳ないと。
 そんなの気にしなくても良いとリシェルも引き下がらない。そうしてライも間に入って三人で話し合い、三人ともに心からそれを望んだときだけそうすることに決めた。特に尊重されるのはリシェルの意思。
 リシェルがポムニットのためにやせ我慢をすることだけはライもポムニットも望まなかった。
『おじょうさまとライさんがお二人だけの時間を十分に満喫されて……それでもまだ余裕がお有りでしたら……』
 ポムニットはそう条件をつけた。それはポムニットにとってケジメでもある。
 おじょうさまを決して裏切らない。おじょうさまとライさんの二人の幸せが何よりも第一であるという。
 あの夜から前にも増してポムニットは懸命にリシェルに尽くすようになった。
 それまで胸につかえていた何かがとれたかのように。そんなポムニットをライもリシェルも愛しく思う。
 報いてあげたい。そんな二人の気持ちが重なった結果が今宵の営みなのである。
(それが本当にいいのか・……悪いのかなんて……わかんねぇんだけどな……)
 当事者である自分達の心情はどうあれ爛れた行為には違いない。間違っても誰かに公言できる関係でもない。
 そのことは自覚している。けれどそうした疚しさを抱えた上でも形として示したかった。
 ポムニットが自分とリシェルにとって掛け替えのない特別な存在であるということを。
 初めてポムニット抱いたあの夜からずっと、その気持ちだけは変わらない。
「んはっ……はぁっ……はふっ……ポムニット……ポムニットっ!」
「ふぁぁぁぁっ……あっふ……ふぁぁ……あんっ……おじょうさまぁぁっ!!」
 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ。重ね合わせた肉貝をリシェルとポムニットは擦り合わせる。
 愛蜜に濡れた秘肉同士。とろりと滲み出る肉蜜を互いの肉にすりこむ。
 ぬりゅ、ぬりゅ、ぬりゅ。肉ビラを掃けにして。それと同時に交わすキス。甘く濃厚な接吻。
 ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ。下半身でも唇同士がキスをする。
 唾液と唾液。愛液と愛液。体液同士の接触が主従の絆をより密にする。
 紡がれる粘液の糸のように切り離せない絆。確かなその繋がりをしっかりと見せ付けて。
(しかし……すっかり立場が逆転しちまったな……)
 以前ならばポムニットの方がリシェルをリードしていた。けれど今はリシェルの方がポムニットを愛でている。
 ポムニットに気持ちよくなってもらいたい。そんな一途な気持ちで一心に。その気持ちはライにも伝わる。
 だからこうして自分ひとりお預けの状態でも悪い気はしない。むしろしばらく眺めていたいとさえ思えた。
 仲良く睦み合う二人の姿を。


「ふぁぁ……あふぅぅ……ポム…ニット……ポムニットぉぉ……」
「はふぅぅ……えっ……えぅぅぅ……おじょうさまぁぁ……」
 そうする内に二人は身も心もトロトロになる。秘部に塗りたくられた蜜。完全に混ざりあって溶け合う。
(そろそろ……か……) 
 そんな頃合でライは息を吐く。ようやくに訪れた自分の出番。けれど待たされたとは思っていない。
 むしろ心は澄んでいた。リシェルとポムニット。心の底から本当に大好きだと思えるこの二人。
 そんな二人をもっと気持ちよくしたい。もっと幸せな気持ちで二人を包んであげたい。
 そして自分も二人と一緒に気持ちよくなりたい。それが出来る自分であること。
 そのことを嬉しく思いながらライは二人に歩み寄る。
「んっ……ライ……」
 気づいてリシェルはライを見る。見やるとライは実に優しい笑顔で自分とポムニットを見つめてくれていた。
 本当に優しい。だからお願いしたくなる。やせ我慢でもなんでもなく心から自然に湧いてきた素直な気持ちを。
「えへっ♪今日は……ポムニットから先にしてあげて……」
「っ!?おじょうさまっ?」
 愛液にまみれた自分とポムニットの秘部をライに見せつけながらねだるリシェル。
 ポムニットはハッとなる。リシェルを差し置いて自分が先という状況に戸惑う。
「別にいいじゃない。順番にいちいち拘らなくても……」
「で、でもぉ……」
 ケロリと言い放つリシェルにポムニットはモジモジと言いよどむ。
「あ―――っ、もう、うっさい!あたしがいいって言ってるんだからいいに決まってるでしょうが。ツベコベ言うの禁止!」
「えっ、えうぅぅぅぅぅ!!」
 結局はリシェルに押し切られる形で順番は決まる。覆いかぶさった身体をどけてリシェルはポムニットの後ろに回る。
 ライと向かい合わせになるポムニット。赤く染まった顔を伏せて小さく震える。
「ふんっ!」
 そんなポムニットの背後でリシェルは照れ隠すように鼻息を鳴らす。柄にもないことをして。
(まったく、こいつは……)
 そんなリシェルにライはひとりごちる。本当に不器用なヤツだなと思う。
 大切な人に大切な気持ちを示すときはいつも。だけどその不器用さが愛おしい。
 こうまでも大切な誰かのために捨て身になれるということは在り難いことだから。
「なに、こっちジロジロ見てんのよ」
 ヤブ睨みの視線でリシェルは呟く。見つめる相手が違うだろうがと促してくる。
 苦笑してライは視線をポムニットに移す。ポムニットは変わらず顔を伏せたまま小さく震えていた。
 とりあえず声をかけてみる。


「ポムニットさん」
「はっ……はいぃぃっ!!」
 ビクッとなってポムニットは返事する。茹でダコのように真っ赤な顔。あきらかに緊張しているのがわかる。
 おかしなものだ。ライは内心くっくと笑う。どうやら自分とポムニットの立場も逆転してしまったらしい。
「あ……ライさん……あのう……その……よ、よろしくお願いしますっ……」
「あ、ああ……こちらこそ……」
 そんなポムニットの緊張がうつったのかライもつられて赤面していた。なんともいえない高揚とトキメキ。
 後ろにいるリシェルは少しブスッとした表情をしているが、それはさておきポムニットの顎にライは手を添える。
 そのまま真っ直ぐにポムニットを見つめながら顔を近づけて。
「あっ…………んっ…………」
 チュッ。ポムニットの唇に自分のそれをライは優しく押し当てる。唇と唇が軽く触れあう接吻。
 最もシンプルな愛の示し方。優しく押し当てた唇をゆっくりとライはポムニットから離す。
 すると交差する視線。優しい眼差し。包まれるように甘くまどろみかけたところで。
「ふぁ……あっ……ひっ!……ひゃぁっ!?」
 ライとのキスの余韻に浸る間もなく、今度はリシェルがポムニットの首筋を撫ぜる。
 唾液の絡んだ舌先でペロリと。思わずゾクッとなりポムニットは仰け反る。
 そんなポムニットの乳房を後ろ手にリシェルは優しく触れる。
「んっ……いっぱい……気持ちよく……なろうね……ポムニット…・・・」
「ひあっ……おじょう……さま……ふぁぁっ……はふっ……んむっ……んっ……うっ……」
 ピチャピチャピチャ。首筋の性感帯を舌で刺激しながら。
 むにゅむにゅむにゅ。リシェルの手はポムニットの乳房を優しく揉みこむ。
 愛撫され喘ぐポムニット。そこへライは再びキスを落とす。今度はディープキス。
 口の中でポムニットの舌を自分の舌でライは絡め取る。
「んっ……うっ……んっ……っは……あふっ……んはふっ……んむっ……」
 丹念な愛撫は続いた。胸に続いてお腹、ヘソ、それより下の秘部を撫ぜるリシェルの手。
 繰り返し重ねられるライの唇。両者は絶妙な連携でポムニットの身体と心を解していた。
 ポムニットの抱く不安や戸惑い。なにもかもを優しく包み込むように。
(ライさん……おじょうさま……)
 ポムニットの目頭に熱い水滴が滲む。弄られながら確かな愛をポムニットは感じていた。
 ライとリシェル。心から愛するこの二人によって。
(こんなにも……こんなにも……わたくしっ……えうっ……えううっ……)
 こんなにも自分は愛されている。誰よりも大好きな二人から同時に愛されている。
 この上ない幸福だった。多分、自分以上の果報者はこの世にいないのだろう。
 心からそう思う。大切な人を愛して、大切な人から愛されて。
 こんなにも尊くて優しい幸せ。他にないから。
「ふぁっ……あふっ……ふぁぁっ……ふぁぁぁぁぁっ!」
 与えられる快感と包まれる愛しさ。耐えかねてポムニットは果てかける。プシュッと飛沫を秘部から噴出させて。
 仰け反る身体。それを支える二人の手。ポムニットの肩にはリシェルの手が、腰にはライの手が当てられていた。
 甘くまどろむ自分を支えて、二人は優しく微笑みかけてくれた。つられてポムニットも微笑む。
 自分はもうこの二人にはかなわない。そんな予感を心に覚えて。
「一緒に幸せになろうね。ポムニット」
「ああ、なろうな。ポムニットさん」
 満面の笑みで優しく語り掛けてくれる二人に。
「はい。よろしくお願いします。ライさん。おじょうさま」
 自分に出来うる最高の笑顔でもってポムニットは答えるのであった。






「ふぁぁっ……あふぁぁっ……あぐっ……あふっ……」
 グチュグチュ。濡れ肉を掻きだす様な粘液の音。自分の内に響かせながらポムニットは喘ぐ。
 挿入された肉根。ポムニットの肉蓑を掻き分けながら膣奥にも届く。グニュ。グニュ。グニュ。
 凄まじい弾力が胎内を貫いている。逞しいライのペニス。ポムニットは串刺しにされる。
「あぐふっ……ふぁ……深いぃひぃぃぃ!!深いですっ!ライさんっ……あふっ……あふぁぁぁああ……」
 ぐにゅり。ぐにゅり。より力強く為されるピストンに悶えるポムニット。
 尋常ではない量の快楽がポムニットの脳に押し寄せていた。ああ、気持ち良い。頭がおかしくなってしまう。
 セックス。それは何者をも虜にしてしまう魔性の果実。それを口に含まされてポムニットはただよがる。
 自然と動いてしまう腰。よがり喘ぎながらこの淫らな欲に溺れてしまう。それも泥沼に。
「んふっ♪……気持ち……いい?……ポムニット……」
「ふぁっ……えうぅ……おじょう……さまぁぁ……」
 そんなポムニットの耳元でリシェルは囁き尋ねる。ポムニットはとても答えられる状態でない。
 リシェルはクスリと笑ってポムニットの下腹部を撫ぜる。丁度ライの肉根がポムニットを貫いているその真上を。
「もっと……気持ちよくしてあげるね……」
 ポソリ。そう呟くとリシェルは指を滑らせた。指先で摘む二つの突起。一つはポムニットの左の乳房の。
 そしてもう一つはライと結合している部分。軽く触れる肉の豆をリシェルは指の腹で擦って。
「っ!?」
 刺激は一瞬遅れて脳に伝わった。とてつもないほどの量。ショック死してしまいそうな程の肉の刺激。
 脳髄にダイレクトに突き刺さる。現れる反応。それもまた一瞬遅れで。
「あひぃぃぃぃぃいいいいいい!!!あひゃひぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!」
 大音声の嬌声を響かせながらポムニットは大きく仰け反った。ライの肉棒に抉られる胎内。
 それにも勝る刺激をリシェルの指によって与えられて。
「あはっ♪すごいでしょ。エッチしてるときに一緒に弄られると意識なんてぶっ飛んじゃうんだからっ♪」
「あひっ!はひぃぃぃいいい!!おじょうさまぁぁ……やめへぇぇぇ……」
 涙目で哀願するポムニット。けれどリシェルは小悪魔っぽく微笑んで。
「だ〜〜め。いつもはあたしがあんたにやられてるんだから今日はその分お返ししてあげるんだから」
「そ……そんなぁぁ……はひっ!ひゃうぅぅぅう……らめへぇぇぇぇええええ!!!」
 ちゅくちゅく。ついばむようにリシェルの指はポムニットの性感帯を責める。
 性交中のその身体。通常以上に感じやすくなっている肉体を弄られてポムニットは激しくよがる。
「くっ……ふっ……くぅぅぅ……ポムニットさん……」
「ふぁっ……あふっ……ライ……さん……はぐっ……あぐふぁぁぁぁああ!!!」
 それと共にライは更に力強く腰を動かしてポムニットの膣肉を抉る。
 ポムニットの膣内に埋まるライ自身。それで感じる肉ヒダの感触。
 なんとも言えず味わい深いものがある。慣れ親しんだリシェルの肉ともまた違う。
 例えるならば我も忘れて夢中になりケダモノのように激しく貪りつくのがリシェルと交わすそれ。
 ポムニットと交わすそれはなにか別の気分にさせた。言うなれば愛しみたいと思う気持ち。
 自分が気持ちよくなるよりも先に相手を気持ちよくさせたいと思う心の方が強かった。
 多分、リシェルも同じ気持ちなのだろう。あれこれ色々と考えてポムニットを弄っている。
 ポムニットがもっと気持ちよくなれるように。ポムニットがいつも自分達にしてくれているように。


(ありがとう……ポムニット……)
(ありがとう……ポムニットさん……)
 これまでも、そしてこれからもずっと自分達の幸せを支えてくれるポムニット。
 そんなポムニットへの感謝を込めてライとリシェルはポムニットを愛でる。
 ポムニットのおかげで感じていられる幸せ。ポムニットが自分達に教えてくれた悦び。
 それをポムニットにも感じていて欲しかった。ポムニットと一緒に分かちあいたかった。
 リシェル抜きの自分なんてもうライは想像できない。ライ抜きの自分をリシェルも想像できない。
 それと同じようにポムニット抜きの自分達なんて二人とも想像することができない。
 ポムニットが傍にいてくれるから自分達は幸せでいられる。自分達といることでポムニットにも幸せになって欲しい。
 心から強くそう思う。だから伝えたい。自分達に思いつく限りの幸せと悦びをこの愛しいメイドさんに。
「ふぁぁぁ……あぐふぁぁぁ……はっ…ぐっ……あふぅぅ……」
 営みは続く。依然、膣肉を抉るライの肉槍と急所を愛でるリシェルの指先に喘がされてまどろむポムニット。
(えうっ……えぅぅぅ……ライさん……おじょうさまぁぁ……)
 そんな彼女に二人の気持ちは伝わっていた。心に染み込む。愛されているという事実。
 愛している。愛されている。決して一方通行の愛でないことがこんなにも嬉しい。
(わたくし……幸せです……こんなにも……こんなにも……お二人に……)
 喘ぎよがらされながら胸の中での述懐。ライの一番になれるのはリシェル。リシェルの一番になれるのはライ。
 だけど二人にとっての一番になれるのは自分。他の誰でもなく自分がそうであることを二人は教えてくれる。
 嬉しかった。心から愛するこの二人。二人にとっての一番になれる自分であることが本当に。
(お二人の幸せがわたくしの幸せ……それに……)
 自分の幸せが二人の幸せ。そうであることが何よりも嬉しい。これからもずっと二人の傍にいよう。
 誰よりも愛しいおじょうさまと、おじょうさまと同じぐらいに愛しいライさんとずっと一緒に。
 そこがわたくしの居場所だから。わたくしのいたい場所であり、いるべき場所なのだから。
 命を懸けて守りたいと思う自分だけの宝物。今ここに二つも同時に持っている。
 最愛と呼べる存在が二つ。二つあっても決して矛盾しない最愛という言葉。
「ふぁ……あふぁぁ……はふっ……あんっ……あふっ……ああんっ……」
 極上の愛に優しく包まれてポムニットは喘ぐ。自分の口から漏れだす甘い響き。
 つい聞き惚れてしまう。すごく心地よい。
「んっ……ポムニット……ポムニット……」
 控えめな膨らみをポムニットの背に押し付けて。愛液の滲み出す割れ目をポムニットの尻肉にすりつけて。
 まどろみながらリシェルも愛撫を続ける。ぴちゃぴちゃ。舌でなぞるポムニットのうなじ。
 くちゅくちゅ。指先で弄るポムニットの肉芽。愛らしいと心から思える。
「くっ……はうっ……ポムニット……さん……」
 額にびっしりと汗かきながら腰を動かすライ。自身を包み込むポムニットの感触にライも酔いしれていた。
 すごく優しい感触だった。リシェルが恋人だとするならポムニットは母親。あるいは姉。それとも親友。
 なんだっていい。愛しい女(ひと)には違いないのだから。大切な本当に大切な女(ひと)に変わりはないのだから。


「あふっ……はふっ……あふぅぅ……」
 身も心も蕩けるような甘美な官能にポムニットはとけていた。トロトロになった心と身体。
 骨抜きにされてしまった。ライとリシェルの二人によって。
(もう……お二人に……わたくしが教えてあげられることなんて……なにも……ないんですね……)
 愛し方も、悦ばせ方もなにもかも。ポムニットが教えた事を全部、ライとリシェルは吸収していた。
 二人で肌を重ね、愛を積み重ねあう事で磨いてきた。敵うはずがない。ただの耳年増であった自分では。
 少し物寂しい気持ちになり、けれどすごく嬉しいきもちにもなる。
(今度は……お二人がわたくしに教えてくださいましね。誰かと愛しあって……一緒に幸せになれるということを……)
 頬を伝う水滴。ポロリ。ポロリ。また一つ。すごく熱い。ポムニットは知っている。
 それが今、自分が感じている幸せの証しであるということを。
 グチュッ。グチュッ。グチュッ。ああ、ライさんのおちんちんがわたくしの子宮の入り口にぶつかっている。
 ちゅくっ。ちゅくっ。ちゅくっ。ああ、おじょうさまの指がわたくしのお豆さんを弄っている。
 本当にいくつになっても悪戯好きで、それでわたくしをいつも困らせて。
 それでも、いつでもわたくしを幸せな気持ちにさせてくださいましたね。
 ライさん。おじょうさま。わたくしはお二人のことが大好きです。本当に心の底から愛しています。
 これまでもずっと。これからもずっと。どうか

「ふぁぁぁぁああああ!!あふっ!はうぁぁああああ!ライさんっ!おじょうさまぁぁああ!!」
「くぅぅぅぅうううう!ポムニットさんっ!」
「んっ!ふっ……ポムニットぉぉ!」

 どうかお二人のお傍にわたくしを。

「ひぁぁあああああああああ!!熱いっ!熱いぃぃぃいいい!!!」
「くぉぉぉぉぉぉおおお!ポムニットさんっ!!」
「ふぁぁぁぁああああ!ポムニットぉぉおおお!!」

 ずっとお二人のお傍にわたくしをいさせてくださいましね。
 今更、嫌だとおっしゃられたとしても、もうピッタリとくっついて離してあげませんから♪


(続く)

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