新春短編連作ブロンクス家SP



【ルシリビ?】

「はぁ……ふぅ……はぁ……はふっ……んっ……ルシアンっ!」
「くぅぅ……うっ……あっ……リビエルちゃんっ!」

 ズプリ。濡れ音を立てて切っ先はしかるべき鞘へと収められた。
 弾力をもってしなる肉の棒。それを包むはキュッと締まる肉の鞘。
 ギチギチに締まる狭い肉の感触。堪らずに喘ぐ。二人ともに。
「ふぁぁぁ……あぁ……ルシアン……あっ……私っ……」
「くぁぅ……リビエルちゃん……僕……もう……」
 慣れない挿入に共に果てそうになる。それほどまでに気持ちが良かった。
 肉を介した身体の交わり。それは同時に心を介した精神の交わりでもある。
 肉根で感じる肉襞の感触。なんとも雄弁に語り伝えてくれる。
 ギュム。ギュム。締め付けてきた。もっと気持ちよくなりたい。一緒に。
 そんな意思が流れ込む。すると同時に腰が自然と動いていた。
 鋭く打ち付ける。ぱん。ぱん。精力的に。抉る。尻肉を掻き分けて。

「あひぃぃぃ……ふぁぁっ……あふっ……ふぁぁぁぁっ!」
「んくぅぅぅぅ……くぁっ……あんっ……あくぁぁぁっ!」

 ともに喘ぐ。愛らしい知天使の喘ぎとそれにひけを取らない愛らしさを備えた少年の喘ぎ声。
 それらは響きあって絶妙なハーモニーをなしている。それはさながら天使の奏でる交響曲。
 聴けばたちまちに聞き惚れそうなメロディを奏でながら二人は交わる。
 ぬちゅっ。ぬちゅっ。愛らしい小ぶりなサイズの肉茎を包み込む窄まった箇所。
 ぐにゅ。ぐにゅ。その内側を滑るごとに蕩けるような快楽が生み出される。
 それはどんなスイーツよりも果てしなく甘い官能。容易く虜にされる。
 このままでは堕ちてしまう。天使としての本分も忘れて。
 だがリビエルはそれでも良かった。心から祝福を捧げることのできるこの少年。
 ルシアンと一つになれるのなら。

「はぁぁぁぁっ……あふっ……はうっ……ルシアンっ!……ルシアンっ!!」
「くぁぁぁぁぁあああっ!リビエルちゃんっ!」

 そうして交わりあう二つの身体、昂ぶりゆく二つの心は頂を迎える。
 解き放たれるマナの奔流。全身全霊をこめてここに。

「くぁぁぁあああああ!あふぅぅうううう!いっちゃうぅううう!ルシアぁぁんんんっ!!!」
「リビエルちゃぁぁぁぁんっ!!!あ―――――――――――――――っ!!!」

 ビュクッ。そうして勢いよく白濁は解き放たれた。天使の証しであるリビエルのフタナリペニス。
 それから放たれた熱いパトスはルシアンの愛らしく窄まった菊座へと存分に注がれるのであった。



 〜終わらない〜(なんだか色々とゴメンなさいorz)




【ある日の面影亭】

「あひっ……はひっ……ふひぃぃぃいいいい!!ふぁぁああああああ!!」
 けたたましい嬌声が鳴り響いていた。とある宿の一室。そこで喘ぐ雌が一匹。
 まだ夕暮れ時だというのに。チェックインを済ませて直に向った白のベッド。
 そこは正しく戦場。雄と雌が互いの性を凄まじくぶつけ合う場所。
「ふぁぁぁ……あぐぅうぅう……くひぃいいいいい……くふぁぁああああああ」
 ぐにゅっ、ぐにゅっ、ぐにゅっ。肉根は力強いピストンで尻穴を容赦なく抉る。
 喘ぐ雌。大きく開いた口からだらだらに涎を垂らして。ただ虜にされていた。
 肉に覚えこまされた魔性の快楽。肛姦の悦びに。
「あぅぁぁ……あふっ……んひぃぃいいい!くひぃぃいいっ!」
 ぐいっ。雄はその肉竿を力強く根元まで雌に押し込む。すると雌は悶え喘ぐ。
 その喘ぎを聞きながら雄は雌の腸の味を存分に堪能する。今日もいい締め付けだ。
 長年の調教の成果というものだろう。喘ぎ続ける雌の耳元で雄は囁く。
「ふふふ。今日も実にいい感じだね。よく締まるよ。カシス」
「あぐぅぅ……くはぁぁ……トウヤぁぁぁ……あふぁぁあああああ」
 打ち付ける腰のスピードは緩めずにトウヤはカシスのアナルを犯し続ける。
 頭の先からぴょこんと突き出たカシスのくせ毛を指先で愛でて。貫ぬかれるアナル。
 よがり喘ぐカシス。支配と被支配の確立された男女の営みがそこにはあった。
 腸壁を抉る一本の肉棒。ただその一本によってカシスはトウヤに支配されていた。
 ぎゅる。ぎゅるるるる。お腹が苦しい。けれどずんぱん。止められない。
 肉体が求めてしまっている。犯されることを。愛するトウヤに。
 だから欲しい。たまらなく欲しくなる。そして求める。
「ふぁぁぁあああ……きてぇぇえええ……トウヤぁぁあああ……もっときてぇええええ!!!」
 アナルセックスの快楽にすっかり虜となってカシスは求め叫ぶ。
 そんなカシスにトウヤは満足げに頷く。いつも通りの食えない微笑をその顔に浮かべて。
「ああ。まだまだ楽しませてもらうよ。カシス」
 そう呟くとトウヤはより力強く腰を打ち付けてカシスの尻を犯す。
 カシスの嬌声は部屋の壁を越えて廊下にも轟き響いた。




(なんつう客だ……)
 藍漫の間。珍しく訪れた宿泊客に貸し与えた部屋の前でライは呻く。
 忘れじの面影亭。一応は列記とした宿泊施設である。本来はそちらが主業務のはずだ。
 だが、最年少でミュランスの星を獲得した若き天才料理人のいる店としてどちらかというと
 飲食店としてのイメージの方が強い。それに人員的なキャパシティの問題もある。
 手伝いがいるとはいえ基本的に若年の店主一人で切り盛りする店である。
 結果として食堂は大盛況だが宿泊客は稀という実にアンバランスな経営状態が続いている。
 流石にそれはどうかと思わなくもないが人手が足りないのでどうしようもない。
 空き缶しかくれないドけちのオーナーに頼んでもせいぜいがお嬢とメイドの手伝いの黙認が関の山である。
 それでも余裕があるときはこうして人を泊めることもある。今日の客は聖王国から来た旅行客。
 男女のいわゆるカップル客だ。そしてチェックインと同時に雪崩れ込むかのようなベッドイン。
 ギシギシ軋むベッドとアンアン喘ぐ女の嬌声が部屋の外まで漏れ伝わってくる。
 ギシアン。ギシアン。まるで身近な知り合いの名前みたいでやかましい。
 他に客がいなくて本当によかった。ライは心底そう思う。
『ふぁぁぁぁああっ お尻ぃぃいいい お尻いひぃのぉぉおおお!』
 例えばこんな風に声が聞こえてきても。
『ふぁぁぁぁっ あふぁぁぁぁっ してぇぇええええ もっとしてぇぇぇええええ!』
 精神的な被害を受けるのは自分一人ですむのだから。ああ、よかった。本当によかった。
 少しは自重してくれよ。バカップルめ。
(一番奥の部屋にしといてよかった……)
 この激しいナニの声も流石に食堂の方までは届いてはこないだろう。
 ライはひとまず安堵する。とはいえこの場に止まるのはこちらの精神衛生上、非常によくない。
 ルームサービスの注文は後で取ればいい。そう判断してライはフロントの方に踵をかえす。
(本当になんつう客だ……ったく……)
 モロに喰らった精神ダメージに頭を抱えながら、溜息混じりにライは足早にバカップル空間から退避する。
 フロントに戻るとそこにはいつも通り手伝いに来てくれたリシェルがいた。
「あ、戻ってきた。どうだった?お客さん……って、どうしたのよ?頭なんか抱えちゃって」
「いや、色々とな……」
 尋ねてくるリシェルにそう適当に相槌を返すとライはそのまま宿泊簿に赤ペンでラインを引く。
 今宵の客の名前のところにバカップル客、要注意と注意書きをつけて。




 そうして今日も慌しい内に夜を迎えた。終了した営業時間。草木も眠る丑三つどき。
 件のバカップル客もいい加減に寝たことであろう。ここからはフリーな時間。
 ようやく使うことのできる自分達だけの時間。
「ふぁっ!ふぁぁぁっ!あふぁぁぁぁっ!!」
 喘ぎ声はいつも以上によく響いていた。いつも以上に激しい腰のリズム。胎内に響く。
 いつも以上に激しい滾りを見せるライの肉棒にリシェルの膣肉は激しくめくられていた。
「ふぁぁぁぁっ!なにっ……すごっ……あふっ……ふぐっ……あふぅぅぅううう!!」
「くぅぅうぅっ!リシェルっ!リシェルっ!!」
 すっかりとケダモノと化したライに犯されてリシェルは喘ぐ。あれから夜の営業。
 宿泊客へのルームサービスなど一日の業務をこなした後、速攻でライはリシェルをベッドに押し倒した。
 昼夜を問わずにズコバコとヤりまくるバカップル客。ライとて健康な15歳の男子である。
 その気に当てられることもあるだろう。ムラムラと沸き立つものを抑えきることができなかった。
 リシェルもまたそれを拒まないから余計に拍車がかかる。通常時よりも早くにケダモノモードに突入するライ。
 今宵も雄オオカミに貪られる雌ウサギの喘ぎがよく響く。
「ひぁぁああああ!らめぇえぇええ!ひくっ!ひくぅぅぅ!いっちゃうぅううう!あたひっおかしくなるぅううう!!」
「くぁぁぁぁっ!リシェルぅぅぅうう!やべっ……すげぇ気持ちいい……くぉぉぉおおおおお!!!!」
 激しく、とにかく激しくリシェルを犯し続けるライ。没頭していた。リシェルとのセックスに。
 はちきれんばかりに膨れ上がった自身をリシェルの中に押し込む。そんな単純作業にとりつかれている。
 擦れる粘膜。もっと擦り付ける。ひたすら突く膣奥。更に突き上げる。
 そうすることでリシェルの中により深く自身を刻む。それと同時にリシェルを自身に纏わせる。
 愛する者と一つになるということ。それはなによりも尊く、そして何よりも甘美なる悦び。
「ふぁぁあああっ!でてるっ!でてるぅうう!あたしの中にライがいっぱいでてるぅぅう!!熱、熱いよぉぉおおお!!!!」
「くぁぁああああっ!!リシェルぅぅっ!リシェルっ!!リシェルっ!!リシェルぅぅううう!うぉぉぉおおおっ!!!」
 為される膣内射精。それさえもこの二人の交わりにおいては序章にすぎない。
 ありったけの精液をリシェルの子宮に注ぎながらもリシェルを犯し続けるライ。
 白濁のメレンゲを胎内で掻き立てながらもよがり喘ぎ腰を振るうリシェル。
「あふぁぁあああ!!好きぃぃいい!ライ好きぃぃいい!犯してぇええ!あたしをもっとメチャクチャにしてぇえええ!!!」
「オレも好きだぁぁああっ!リシェルっ!リシェルぅぅうううう!!」
 そうして今宵もバカップル二人の濃厚なセックスはまだまだ続く。他ごとは全てを忘却した二人だけの世界を築いて。
 そう。泊まり客がいることなどお構いなしに。





「……いやあ、スゴイものだねえ」
 従業員の寝室と思しき部屋。その部屋の前でしみじみとトウヤはうんうんと頷く。
 長旅の疲れを癒すためのハメ外し。要するにカシスとの情事にふけっている内にこんな時間になってしまった。
 半日は休みなしで犯し続けたのでカシスはもう部屋のベッドの上でグッタリとしている。
 そんな夜中に一人、起きていると流石に小腹もすいてくるものである。
 こんな深夜にルームサービスの注文も野暮とは思ったが、とりあえず足だけ運んではみた。
 するとこの現場に遭遇したのである。いやはや。若いって素晴らしい。
『ふぁっ!ふぁぁぁっ!ふぁぁぁ……らしてぇえええ!!あたしにもっと種付けしてぇええええ!!』
『うぁぁ……ああ、もっとしてやる。もっと……オマエと……くぅぅう……リシェルぅぅううううう!!!』
 ほらね。実にお盛んだ。ほんとうにご馳走様という感じだ。おかげでこちらも気力がわいてきた。
 さて、部屋に戻ろうか。夜があけるまでにはまだまだ時間がある。
「まあ、こっちも負けてはいられないからね。フフ。カシス。今日も寝かせないよ」
 不敵にそう呟くとトウヤは足早に部屋へと戻る。それからしばらくして、トウヤ達の部屋からも嬌声が響く。
 忘れじの面影亭。めずらしく宿泊施設として機能している今宵の夜は二組のバカップルの喧騒に包まれるのであった。
 この宿が街外れでよかった。他に客がいなくて本当によかった。
 翌日、チェックアウトしたバカップル客を見送りながらライはしみじみとそうひとりごちたのであった。


 ちゃんちゃん♪








【旦那様とわたくし】

 あれはわたくしがこのお屋敷に来てからまだ間もない頃のことでした。
 その当時からやんちゃの片鱗を見せ始めたまだ幼いおじょうさまと、ようやくよちよち歩きを始められたばかりのおぼっちゃま。
 そんなお二人のお世話役として、わたくしがお仕事に慣れ始めた頃のことです。
 お世話役以外にもわたくしには覚えなくてはならない大切なお仕事がありました。
 そう。旦那様にお仕えするメイドとして、欠かすことの許されない大切な夜の勤めを。


「こ、今宵の……夜の御伴を…勤めさせて……いただきます。ど、どうか……よ、よろしく……お願いいしたします」
 旦那様の御前でわたくしはガチガチに震えていました。当時、まだまだ男盛りだった旦那様は諸般の事情で奥様との別居を余儀なくされていました。必然、溜まるものというのも相当におありのご様子でした。
 そんな旦那様の御身と御心に御奉仕して差し上げること。それがブロンクス家のメイドとしてのわたくしのもう一つの大切な役目だったのです。
「……っ……えぅっ……うっ……」
 とはいえ、その頃のわたくしはまだ、月のものがようやく始まったばかりの子どもでした。
 胸だってぺったんこです。背も今よりずっと小さかったです。性に関する知識もろくに無い。
 そんな幼い少女だったわたくしにとって初めてのお役目はやはり随分と不安なものでした。
 正直に申しますと恐かったです。恐ろしさのあまりに涙をポロポロ滲ませながら身を小さく震わせていました。
 それでもわたくしは勤めを果たさなくてはなりません。身寄りもなく、決して人には言えぬ身の上のわたくし。
 そんなわたくしを旦那様は諸々の事情を承知した上でこのお屋敷において下さるのです。
『どんな生まれの者であろうときちんと勤めを果たすのならば関係ない』ともおっしゃってくださいました。
 でも、それは言い換えますと勤めを果たせなければいつ追い出されても文句は言えない身分だということです。
 このお屋敷を追い出されたら、わたくしにはもうゆく当てがありません。人から化け物と蔑まれて峠でひっそり孤独に過ごしていたあの頃に逆戻りです。ですからわたくしに選択の余地はありませんでした。
 強張る身体を必死に抑えてわたくしは覚悟を決めます。

「そ、それでは……ご、御奉仕をさせて……いただきます……」
 そう言ってわたくしは旦那様のお傍に寄ります。眼を細めて立ちそびえる旦那様。
 旦那様の御身体を自由にする。それがまず手始めです。最初にベルトを外します。
 止め具には豪奢な装飾、高級皮の仕立てのそれを粗相のないように解きますと続いて御ズボンを下ろしてさしあげます。これもまた人目でわかる上物の仕立て。
 決して手垢をつけることのないように旦那様の下を脱がしますと後は御一物を隠す布地は一枚。
「し、失礼……したします……」
 震えながらわたくしは旦那様の御パンツも下ろします。すると顔を出すのはそれは見事な亀さんの頭でした。
「ひっ……ひいっ……」
 わたくしはおもわず声をあげました。直に目にするのは初めてでした。男性のご自身を表すシンボル。
 旦那様のそれはなんとも見事な大きさでした。赤みがかったお肉の棒がビクビクと筋をいからせながらそそり立っておいででした。その圧巻な様に幼いわたくしは得も知れぬおぞましさを覚えていました。
 怖い。必死で抑えてきたその気持ちがわたくしの中で溢れてきます。
「うっ……えぅぅ……うぅ……」
 いきり立つ旦那様を目にしてわたくしはたじろいでいました。御奉仕する。言葉にするには簡単ですけれどいざ実行するとなるとなかなか勇気が持てません。涙目でわたくしはガチガチに震えていました。
 きちんと御奉仕できなければお屋敷から放り出される。その思いでわたくしはなんとか自分を奮い立たせます。
 恐る恐るに伸ばした手。手袋はしたままで。手袋ごしにピトリ。わたくしの小さな手が旦那様の御竿に触れます。
 するとビクン。旦那様のモノは強く脈打ちます。思わず怯んでしまうわたくし。ピクピク。ピクピクピク。
 わたくしにはそれが何か異形の生き物のように思えました。怖かった。怖くて怖くてたまらなかった。
 けれど逃げることは許されない。お屋敷においてもらうためには。すすり泣きを堪えてそれと向かい合うわたくし。
 恐る恐る。小さな舌先を伸ばして。ピチャリ。
「んっ……ちゅ……」
 ぴちゃ。ぴちゃ。拙い舌遣いで旦那様の亀さんの頭をわたくしの舌はなぞります。お口での御奉仕。
 フェラチオって言うんですよね。後で知りましたが。チロチロ。チロチロ。必死の思いでわたくしはそれを舐め舐めします。
 鼻につく男の人の匂い。気にしている余裕なんてそのときのわたくしにはありませんでした。チロチロ。ただ必死に。
 お屋敷に置いてもらう為に懸命に奉仕。
「ぬぅっ!」
「っ!?」
 しかしそこでわたくしはドジを働いてしまいます。こともあろうに誤って旦那様のモノに歯を立ててしまったのです。
 気がついたときにはもう遅かったです。大事なところに歯を立てられて、その痛みに顔をしかめて呻かれる旦那様。
 わたくしの顔は真っ青でした。
「えうっ!申し訳ありませんっ!申し訳ありませんっ!旦那様っ!」
 わたくしは土下座をしました。床に頭をグリグリと擦りつけてわたくしは旦那様に許しを乞いました。
 もうお終いだ。わたくしの胸には絶望が広がっていました。よりによって旦那様に粗相を働いてしまった。
 もうこのお屋敷にはいられない。それどころかこの不始末のお仕置きをされるに違いない。
 どんなお仕置きをされるのか。想像しただけで身体は震えます。ガチガチガチ。ポロポロポロ。
 涙でグシャグシャの顔を床に伏せたままわたくしはしばらく震えていました。するとポスン。
 わたくしの頭の上に置かれる旦那様の手。わたくしの震えは最高潮となり。
「えぅぅ……えっ……ぅ……っ?」
 きっと酷いお仕置きをされるんだと思いました。剣や槍を持った大勢の村の人たちに追い回されたあのときのように。
 けれどわたくしの頭の上にのせられた旦那様の手。それは優しく。泣き震えるわたくしの頭を優しく擦って。
「旦那……様……」
 顔をあげたわたくしの涙を旦那様はその指で拭ってくださいました。そのままポンポン。
 旦那様は落ち着かせるようにわたくしの頭を背中を優しく擦ってくださいました。
「えぅ……えぅぅ……旦那様……旦那様ぁ……えぅぅぅ……」
 わたくしはまた泣き崩れてしまいました。今度は怖かったからではなく旦那様の優しさに触れて。
 ボロボロに泣きじゃくるわたくしを旦那様はその間ずっと優しく擦ってくださいました。何度も。何度も。
 このお屋敷に来てから初めて触れた人の温もりに幼いわたくしは感激の涙を零し続けたのです。


「ンちゅ……ちゅっ……ぺろぺろ……」
 それから数日、旦那様のご指導の下、わたくしは夜の御奉仕の技を磨きました。教え込まれたフェラチオ。
 旦那様のモノを決して傷つけることなく優しく舐めとかして癒す。少しづつですがわたくしは上達しました。
 最初の頃はあんなにも怖かった旦那様のそれも今では愛しく思えるようになっていました。
 大好きな旦那様のための御奉仕。そう思うと俄然やる気が違います。
「ふぁむ……はむ……ふぁ……旦那……様……もほ……ふぉんなひ……」
 肉竿を口に咥えたままで喋るわたくし。満足げに頷く旦那様。ピクッ。ピクっ。
 わたくしのお口の中で旦那様は確かに反応を見せていました。
「んむっ……んむちゅ……んっ……」
 お口の中でピクピクと動く旦那様。それをわたくしは舌でペロペロしちゃいます。
 わたくしの舌先は旦那様の亀さんの頭をなぞります。カリ首のところに溜まっておられる垢。
 それも丁寧に舐めとります。すごい臭いです。正直にいって臭かったです。
 けれどわたくしは懸命に奉仕を続けました。こんなわたくしを受け入れてくださった旦那様のために。
「はむちゅ……んちゅ……ぺろぺろ……」
 わたくしが舌を這わすごとに旦那様は硬くなっておられでした。それにすごく熱い。
 旦那様から発せられる熱気。それだけで舌が火傷しちゃいそうな気がしました。
 けれど、はむはむ。ぺろぺろ。わたくしは奉仕を続けます。旦那様が達するのをお手伝いするために。
「んっ!……んぅぅっ!!」
 そしてその時はおとずれました。刹那、わたくしのお口の中で暴発される旦那様。ドピュっ。
 そんな擬音が響いたかと思うと、白くて粘っこい旦那様のお汁がわたくしの喉をめがけて発射されます。
 ドクッ。ドクッ。すごい量。わたくし、溺れてしまいます。
「んっ……んぐっ……ぷはっ……はぅ……あぷぁっ……」
 ドロドロとしたお汁はわたくしの喉を滑り落ちます。旦那様のお情け。すごく苦かったです。
 噎せかえりそうになって口を放すわたくし。するとピュッピュッ。
 旦那様の残り汁がわたくしの顔にかかります。ベットリとわたくしの顔にはりつきます。
 ドロリ濃厚な旦那様ミルクにまみれるわたくしの顔。すごくドロドロです。
「ふぁぁ……旦那様の……ぺろっ……んちゅ……」
 顔に付着した白濁。それを指ですくってわたくしは舐めとります。口の中に広がる苦味。 
 それにすごく生臭い。けれどこれが旦那様の味。旦那様へのご奉仕をちゃんとつとめられた証し。
「ぁ……旦那様……」
 すると旦那様は優しい笑みを浮かべてわたくしの頭を撫ぜてくださいました。
 髪に触れる旦那様の手。それはすごく優しくて。わたくしは嬉しくて。
「えうぅう……えうぅぅぅ……」
 その時、感激のあまりわたくしは泣いてしまいました。殿方に尽くすことができる女の喜び。
 それをわたくしに最初に教えてくださったのは旦那様だったのです。
 

「ふぁ……あふっ……はぁ……旦那……様ぁ……」
 フェラチオを終えると、今度はわたくしが旦那様に愛でられていました。乗せられる旦那様の膝の上。
 まさぐられるわたくしの未成熟な身体。まだぺたんこだったわたくしの胸を旦那様の手が丹念に弄ります。
「んっ……んくっ……ふぁ……」
 桜色の乳首。旦那様の指はくりくりと弄りました。先っちょを指先で擦られる。
 それだけでわたくしは意識はとんでしまいそう。なんだかふわふわした気分でした。
 旦那様の指に愛でられながらわたくしは。
「ひあっ……あふっ……はうっ……」
 旦那様の舌。首筋を這うそれを感じるとわたくしはビクッとしてしまいます。口元を覆うご立派なお髭。
 それがチクチクとうなじに刺さるのがなんとも奇妙な感触でした。そしてチュクチュク。
 旦那様にお指はまだツルツルだったわたくしの割れ目にもそえられます。クチュクチュ。
 わたくしの大事なところを愛でてくださる旦那様。わたくしはもう蕩けそうで。
「ふぁぁ……旦那様ぁぁ……旦那様ぁ……」
 与えられる刺激に喘ぎながらわたくしはもう涙目になっていました。あまりの気持ちよさに。
 ダメです。もう、わたくし。おかしくなってしまいそう。
「うぁ……あぁ……」
 そしてムクムク。いつのまにか旦那様のお竿はまた元気におなりでした。ビンビンにそそりたたれる旦那様。
 すごく大きいです。その根元付近にわたくしはひょいと座らせられます。
「ふぁっ……あっ……」
 わたくしのアソコは旦那様の愛撫で既に濡れていました。お汁が滲み出すわたくしの割れ目。
 そこに旦那様はご自身をあてられます。ピタリ。ピクピク動く旦那様にわたくしは触れ合います。
「あっ……旦那……様……」
 怖がるようにわたくしは振り向き、旦那様のお顔を覗きました。その頃のわたくしはあまりに小さくて。
 とてもご立派な旦那様を受け入れられそうになかったのです。えうっ。すすり泣きがまたでてしまいました。
 それでもきちんと旦那様に御奉仕してさしあげなくてはいけないのに。わたくしは……
「っ……旦那様?」
 すると旦那様はまた優しく微笑んでくださいます。心配するな。お前をまだ傷つけるようなことはしない。
 そう言って怯えるわたくしを落ち着かせると旦那様はご自身をわたくしのすまたに擦りつけなされました。
「はふっ……ふぁぁぁ……あふっ……」
 優しくさすさす。そうやってわたくしの純潔を傷つけることなく旦那様はわたくしを愛してくださいました。
 すごく気持ち良い。それにすごく嬉しいことでした。旦那様にこすられるわたくしのお股はもう濡れ濡れで。
 ぬちゅぬちゅ。そんな擬音がわたくしの頭の中に響きます。旦那様に愛でられて、旦那様に大切にして貰えて。
 すごく幸せな気分。わたくしは。わたくしは。
「ふぁぁぁあああっ!あふっ!旦那様ぁあああ!」
 プシュッ。そうしてアソコからたくさんのお汁を噴出してわたくしは果ててしまいました。
 そんな風に毎晩、まだ幼かった見習いメイドのわたくしは旦那様への夜の奉仕を続けたのです。
 慌しかったその頃の記憶、旦那様との幸せな思いでは今もわたくしの中で色あせずに残っているのです。




「ぽむぽむ……ぽむぽむ……カキカキ……カキカキ……」
 わけのわからないフレーズを口ずさみながらわたくしは執筆作業を続けます。
 わたくしの手元にあるチラシ。そこには『実録マル秘メイド裏話大賞 旦那様とわたくし』と記されています。
 いやあ、これがすごいんですよ。賞金が。佳作で1万、入選なら2万、大賞だったら5万bも出るんです。
 これは狙うしかありませんよねえ。減給続きで今月ピンチですし。
「ふぅ……しかし、実際こういう路線はどうなんでしょうかねえ。需要はあるとは思うのですが……」
 書きかけの原稿を手にしながらわたくしは思案します。それにしてもこの内容……ハッキリいってヤバイです。旦那様が人として終わりすぎています。流石に幼●相手にするのはどうかと。
「まあ、こういったキワモノの方がなにかにひっかかる率が高いですしこのままの勢いで仕上げちゃいましょうか」
 奨励賞でも5000bがあたりますし。そう意を決してわたくしは原稿を書き進めます。
 とりあえず導入編はこれでよしとして、あとはどうしましょうか。別居中の奥様を絡めたりすると面白そうな。
 いっそのことおじょうさまやおぼっちゃまをだしちゃってもいいかもしれませんね。固有名詞だしてませんし。
 所詮は『このお話はフィクションです。実在のわたくしと旦那様とは一切関係はございません』ことですし。
 実録って銘売ってますけどこの手の企画ってたいてい脚色はいりまくりですからね。面白ければそれでよし。
 ということでわたくし頑張っちゃいます。目指せ賞金。ぽむぽむ。カキカキ。執筆は順調です。
「こらっ!ポムニットっ!さっきから呼んでるでしょっ!」
「っ!おじょうさまっ!」
 ガチャリ。するといきなり使用人部屋のドアをあけておじょうさまが現れました。ビクッ!
 わたくしは慌てて原稿を隠します。
「あれ?なに書いてるの。あんた」
「い、いえこれはその……別に……」
「なんかあやしい……こら!ちょっと見せなさいよ。それ」
「えうぅぅうううう!ダメです。ダメですぅううう!プライバシーの侵害です。おじょうさまぁあ!!」
「いいから見せろぉぉ!こそこそするなぁああ!!この馬鹿メイドぉぉっ!!」
「えうぅぅうううう!!お許しくださいましぃぃいいいい!!」
 そんなこんなの顛末でわたくしの原稿は締め切りに間に合うことはありませんでした。しくしくしく。
 さて、みなさん。この先の物語はフィクションです。実在のわたくしと旦那様とは一切関係はございません
 そう言いたいところですが完全な作り話というのも難しいものです。大抵が事実を一部脚色したものです。
 さてさて。本当はどのぐらい真実を含んでいるのでしょうか。それは皆様のご想像にお任せします。

 by アナタのかわいいメイドさん


 〜fin〜

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