妖精さんのいたずら



 メイトルパ、怠け者の庵にて。
「シマシマさ〜ん、いるですか〜」
 困ったような表情を浮かべたマルルゥが、ヤッファを探していた。
「シマシマさ〜ん、先生さんがお探しですよ〜。ど〜こですか〜……あ、いました!」
 当のヤッファは敷き藁でこしらえた寝床に、横になっていた。見つけたマルルゥが、ふわんとそちらに飛んでく。
「……もう。ま〜たお昼寝ですか。先生さんが呼んでるのに、困った人ですねぇ」
 目を閉じ、寝息をたてているヤッファは、マルルゥが側に来ても、起きる気配まったく無しだ。
「むぅ……シ・マ・シ・マさん!!起きてくださいですよぅ!」
 耳元で、大声で呼ぶマルルゥ。しかしヤッファは一向に目を覚ます様子が無い。
 するとマルルゥは、寝ている彼の両手を引っ張り、なんとかその上半身を持ち上げようとする。
「んん〜〜〜〜!!」
 顔を真っ赤にしながら、引き起こそうと頑張るマルルゥ。小柄な彼女のその姿は、どことなく滑稽で微笑ましい感じ。
「シ・マ・シ・マさん〜〜〜〜!!」
 ぐい。渾身の声と共に、なんとか数センチ体を持ち上げられたが、
「……はぇ。もう、だめですぅ……」
 やはり彼女の力ではそれが精一杯だったようで、力尽きて手を離してしまう。そして、元どおりの姿勢に戻ったヤッファの体の上に、ポテリと落ちた。
「はぃぃ。マルルゥ一人ではシマシマさんを起すことはできそうにありませんよぅ」
 うつ伏せのマルルゥが、困り顔でそんな弱気な台詞を。
「……そうですね。誰か呼んで来て、手伝ってもらうことにしましょう……はや?」
 身を起そうとしたマルルゥ。しかし、彼女の体の下。ヤッファの体にみつけた、なんだかいつもと違う感触に首を傾げた。ズボンのあたりに落ちたマルルゥだったが、普段にはないカタい部分に気がついたのだ。
「はて……これはなんでしょう……?」
 と、恐る恐る、その部分に手を伸ばす。
 ズボンを押し上げている、カタさをもったそれに、布の上から遠慮しいな刺激。
「おお、なんか、カタカタさんですよ?」
 悪意なく、純粋な好奇心で、ヤッファのズボンを脱がしにかかるマルルゥ。うんしょ、うんしょとなんだか可愛らしい掛け声と共に、ズボンがずり下げられる。そして、
「ややややや!?」
 ぴん、と立った、ヤッファのモノがマルルゥの眼前に。それは妖精である彼女の、身の丈ほどの高さであった。なんとなく、それが何なのか、察しはついていたマルルゥだったが、まだ、好奇心の方が勝っているようだ。
 ヤッファが相変わらず寝ているのをいいことに、そーっと人差し指でそれに触ってみる。屹立したそれの、中程の部分へ。
 ぷに。
 堅柔らかい感触、そして触られたことに呼応する様に、それ自身がピクンと動いた。
「わわ!」
 必要以上に驚いて後じさるマルルゥ。
(これはでも、ちょっとおもしろいかもしれませんですよ……)
 はじめはつんつんと突っつくように触れるだけだったマルルゥだが、なんとなく慣れて来たようで、ぺたんとてのひらをあててみたり、つぅっと指で一本線を引いてみたり。そんな動きに合わせるように、触られているモノ自身が蠕動する。
「あ……」
 いつのまにか、先端の部分からじゅくりと先走りの汁が滴り落ちて来ていた。ねとりとする液体を、手に取るマルルゥ。
「今度はネバネバさんです……」
 にちゃにちゃ。てのひらでそれを弄ぶと、淫靡な水音が生まれる。その粘質の液体を、露出している亀頭に、万遍なく塗り付けてみるマルルゥ。潤滑となり、それに与えられる刺激の中に、しゅにしゅにと擦るような動きが加わる。
「ネバネバさん、後から後から出てきますよ……」
 ぴんと背伸びをしたマルルゥが、鈴口の部分を覗きこんだ。粘液質の液体は、そこからどんどん湧いてくる。
 ちゅく。
 亀頭の先端に口を寄せた。湧いてくる液体に舌を伸ばすマルルゥ。無色透明の液体は、無味無臭だ。それを吸い取るように、くちもとをさらに鈴口に近づける。可愛らしい舌がちろりと伸ばされ、先走りをすくいとろうと先端に押し当てられると、「……ん!」
 その刺激に、ヤッファが身じろぎした。
「わ、わわ、わわ!」
 慌てて身を離すマルルゥ。
 しかし、ヤッファは寝返りしただけ。少しすると、その口から再びいびき。
 額の汗を拭う仕種をするマルルゥ。
「ふぅ……びっくりしました……です…よ」
 そうこうしているうちに、彼女の様子が変わり始めていた。上気した頬、そして、なんとなく艶っぽい口調に。先走りの液体を口にしたせいか、マルルゥのそういう感情に、火が点いてしまったようだった。
 初めてといってもいい、沸き上がるこの感覚を、彼女は持て余していた。
「なんか、……変な、気分ですよぅ……」
 はだけるように、服の胸元だけを大きく開く。桜色の乳頭に、かすかな膨らみ。未発達な胸が露になった。彼女は、鈴口から掬いとり、自分からその胸元に、先走りのねばつく液体を擦り付ける。
「ん……はん……」
 感覚器として未成熟なそこが受けるのは、まだ快感とよべるシロモノではなかった。が、胸の奥底からこみ上げる、焦がすような熱く甘い掻痒感に、マルルゥの口から甘い吐息が漏れた。
 粘液でてろりとしたその胸を、ヤッファのモノにあてがう。抱き着くようにそれに手を回すと、そのまま上半身を、しゅに、しゅにと上下させた。液が潤滑となり、その動きはスムーズ。
「……シマシマ……さん……はぁん」
 カリ首が胸を刺激する。上下に往復させると、乳首に弾かれたような刺激が走る。
 その上下動にあわせるように、彼女は舌先を鈴口に這わせた。
「はぁぷ……くちゅ…ん……れる……ん……変な、感じですぅ……マルルゥ、エッチな感じ、なんですぅ……!」
 高まりにあわせて、上下への動きも早まる。抱きつく力も強くなり、マルルゥは体を埋めんがばかりに、強く、強く押しつけていった……
 程なく、
「……!!」
 眠っているヤッファが、小刻みに硬直した。そして、先端から勢い良く、白濁が出される。
「ひゃん!」
 真近にあったマルルゥの顔に、遠慮なくそれがぶつけられる。
 どく、どく。
 大量に出されたそれは、マルルゥの顔といわず体中、いたるところを真っ白に染めた……
「はぅん……体中が、べとべとですぅ……」
 まみれた体を見直して、途方に暮れる表情のマルルゥだった……

 その夕方。
 ようやく目を覚ましたヤッファが伸びと共に、欠伸を一つ。
(……寝足りねぇ……というか、寝たのに疲れが取れてねぇ……)
 こきこきと首を動かしながら、自分の身に何が起きたのか、知らないヤッファは不思議がるだけだった……


おわり

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