ベルフラウ×レックス



3のEDから数年後、成長したベルフラウが再び島に戻ってからしばらくした或る日の深夜。
レックスは部屋のドアが軽く叩かれる音に気づき、目を覚ました。
「ふぁ……こんな夜中に誰だろう」
目をこすりつつ、レックスはドアの鍵を外し、ゆっくりとドアを開けた。
ガチャリ、と音を立ててドアが開き、部屋の前にいた人物の姿が現れる。
「あれ、ベルじゃないか。どうしたんだい、こんな夜中に」
部屋の前にいたのはレックスの教え子のベルフラウだった。
もっともレックスが彼女の家庭教師をしていたのは昔の話だが。
「先生……話があるの」
硬い声でベルフラウはそう言うと、レックスが返答するよりも早く、部屋の中に入っていった。
何の用事だろう、とレックスは思ったものの特に気にせずにドアを閉めると、振り返り、ベルフラウと向き合った。
ベルフラウの頬は上気したかのように、少し赤みを帯びている。
少し緊張しているのか。
2〜3回、小さく深呼吸すると、ベルフラウは口を開いた。
「先生……私のこと、どう思ってます?」

フリーズ。
予想外の質問に、レックスの脳が停止した。

「……え?」
「だから、私のことをどう思っているのかって聞いてるの」
十分後、やっと思考停止から立ち直ったレックスに、ベルフラウは語尾を強め、少しむくれて再度問い掛ける。
が、質問の意図がここに至ってもまだ理解できていないのか、レックスはただ戸惑っていた。
「えと、どう思ってるかって、どういうこと?」
「だから――――」
似たような問いかけが延々と続き、一向に要領を得ないレックスに、ベルフラウの中でナニかがキレた。
「……ああ、もう!はっきり言わないとわからないのッ?私のことを、異性としてどう思うかって聞いているんですッ!」
質問ではなく、詰問しながら、ベルフラウはレックスに詰め寄る。
その勢いに押され、レックスはずるずると後退していくが、追い詰められ、ベッドの上に尻餅をついた。
そのままベルフラウはレックスを押し倒す形で覆い被さると、マシンガンのように言葉を重ねる。
「……っ。っちょ、ちょっと、ベルっ!?この姿勢は流石にまず「黙ってて!」……はい」
そのままの姿勢で一息つくと、逃がさないようにレックスを押さえつつベルフラウは問い掛ける。
「あの時、言いましたよね。先生につりあうような大人になるから待っててって。今の私でも、先生にはつりあわない?」
言い終えると同時に、ベルフラウの唇がレックスの唇を塞いだ。
触れ合うだけのキス。1分ほど経って、ようやくベルフラウがレックスから唇を離す。
「私は今も先生のことが好き。この気持ちは変わらないわ。先生は私のことをどう思ってますか」
「ベル……」
「あの時も言いましたけど。この気持ちを一方的に押し付ける気はないから。先生が拒むなら、キッパリと諦めます。だけど、もし私の気持ちを受け取ってくれるなら……」
ベルフラウの瞳に不安と、期待の光が揺れる。
そしてレックスはゆっくりと手を伸ばすと……
「きゃっ!?」
強く、ベルフラウを引き寄せた。
「せ、先生!?」
「ベル。本当に、俺でいいの?」
その言葉を聞いて、ベルフラウは一瞬呆けた表情になると。
「もちろんっ!」
次の瞬間には満面の笑みを浮かべて、返事をした。
そしてレックスに抱きつき返し―――――

「今夜はぜったい、寝かせないんだから!」


おわり

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