一周目リシェルENDクリア記念 4 ポムニット×リシェル・ライ



「んっ…っぶぅ…んっ……うっ……ふむぅ…むっ……」
 どこか要領を得ない動作でリシェルの舌はチロチロとライの先端を這う。その舌づかいはつたなかった。
 本人はこれでも懸命のつもりなのだろう。だが見ていられないのか横から助け舟が出る。
「ああ、ダメですよお嬢様。もっとしっかり咥えてすする様にご奉仕いたしませんと。このように……はむっ……んっ…」
 手本を見せるようにポムニットは肉棒を自分の口に咥える。亀頭丸ごとがポムニットの口の中にすっぽりと納まる。
「はむっ……んっ……ちゅっ…むちゅ……んちゅ……んみゅ……」
 柔らかな唇。それが肉茎の先端部に優しい圧力を加えてくる。唇の先だけで甘噛みされるような感触。
 それと同時に要所を適確に捉えて刺激してくる舌先。ライの海綿はポムニットの口腔で見る見るうちに活力を取り戻してゆく。
「んっ…っは…ぷはっ…さあ、お嬢様……どうぞ……」
「う、うん……んむっ……」
 そうして程よく弾力が戻ってきたところでリシェルに譲る。ポムニットの唾液で濡れる切っ先。そこにリシェルの唇は触れる。
 今度は舌先で突くだけなのではなく、ポムニットがして見せたように口全体で包み込むようにして。
 口に入れた途端に異性の匂いがリシェルの鼻腔をくすぐる。硬直化した海綿の奇妙な触感。唇で感じる。
 リシェルは器官全体で男根を感じながら奉仕を再開する。
「んっ…ふむぅ……ふむぐっ……むぐちゅ……ふむっ」
 その奉仕はポムニットによるものと比べれば稚拙なものであった。だが、懸命な必死さは見て取れた。
 ライに少しでも気持ちよくなって欲しい。少しでも自分で感じて欲しい。
 そんな切なる願いが届いたのだろうか。膨張する海綿はリシェルの口の中ではちきれんばかりになる。
「…っは…んっ…はぁ……ライ……」
「うっ…っく…リ…シェル……」
 一心不乱にフェラチオを続けるリシェル。朦朧とした意識の中で、ライは視線を交わらせる。
 目が会うと、気恥ずかしさで互いの顔が朱に染まる。羞恥にぷるぷる震えながらもリシェルは奉仕を続ける。
 ぎこちない舌づかい。けれどそれも彼女の精一杯。胸が詰まる。熱い塊のようなもの。それが身体の下から込み上げてくる。
 その塊を、押し止めることなどライにはできなかった。
「あぁっ!くぅぅぅっ!リシェルっ!!」
「んぐっ!……っぐ…んぐ…んぐ…ぐ……ぷはっ!…げほっ…げほっ」
 抑制など効かない情念の奔流。それは勢いよく射出されリシェルの喉を滑り落ちていく。
 生臭くドロドロとした白濁の液汁。むせ返り息を詰まらせながらもリシェルは喉をならす。
 ごくん。飲み込んだ。いいようのない苦味が喉奥に広がる。間違っても美味なものなんかではない。
「……はぁ…ぷはっ……はぁ……ライの……はぁ…ライを……あたし……」
 愛しい人のものを受け止めることができたことにリシェルは充足を覚える。
 そんなリシェルをポムニットはぱちぱちと拍手を叩いて祝福する。
「お見事です。リシェルお嬢様。よく頑張りなさいましたね」
「ポムニット……あっ……」
 気が抜けたのかリシェルは脱力しそのままポムニットの腕の中に身体を預ける。
 優しくその背を撫で下ろしながらポムニットはリシェルの秘部を愛撫する。
「ふぁっ…はぁぁん……あっ」
「ふふっ…こちらの準備も済ませておかないといけませんね……」
 くちゅくちゅと音を立ててかき回される秘肉。甘い蜜を食い込む指に絡ませながら。
 とろり。とろり。蜂蜜のかかったデザートみたいに。
 リシェルの愛らしい肉の割れ目はライのを受け入れる準備を整えていた。
「……………………………………」
 ライは呆然としていた。これまで異性としてあまり意識することのなかった幼馴染。
 あまりにも身近すぎたゆえにそういう感情を自覚する間もなかった相手だ。
 だがどうだろう。自分は今、確実に魅せられていた。その証拠にむくむくと。
 射精したばかりの肉竿が元気になってきている。
「ふふっ、ライさんったら、お正直ですね」
 ずばりとポムニットに指摘されライは赤面する。けれども起きあがる肉根は自制することもきかない。
「我慢なさることはありません。それが自然なのですから。さあ、お嬢様の方の準備は整いました」
 そう言ってライと向かい合わせになるようにリシェルの身体をポムニットは突き出す。
 十分に濡れ細った女陰。まだかまだかと待ちわびている。誰あろう、ライ自身を。
「………ライ………」
 伏せ目がちに俯きながら名前を呟くリシェル。その表情がライには愛らしくてたまらなかった。
 ぐいっとその身を自分の方に引き寄せる。手の中に抱く。
「あ……ん……」
 ぷるぷると身体を強張らせながらリシェルは瞳を閉じた。ただライが来るのを待ち受ける。
 そんなリシェルにライは接触していく。じわり。じわりと少しずつ。
 戸惑いもあった。だが、辺りを支配する空気が全てを後押しした。切っ先が僅かに触れ合う。
 息を吐く。そしてゆっくりと腰を進める。進入を拒む肉壁の抵抗。
 それを感じながらライはゆっくりとリシェルの中に自身を沈めて……


「だぁぁぁあああああ!!!なんつう夢みとんじゃぁぁああ!!俺はぁぁぁああああ!!」
 叫び声、一発。毛布を跳ね除けてライは飛び起きる。気づくとそこはどこかの部屋のベッドの上だった。
 いつのまに着替えさせられたのか。服は寝巻き。それも汗でぐっしょり。
 いまだにはっきりしない記憶。錯乱する意識。ライの頭の中で何もかもが混乱していた。
(お、落ち着け!落ち着いて冷静になるんだ。一つ一つ思い返していこう)
 手のひらにシルターン文字で人という字を書いてライは飲み込む。少しだけ、それでも乱れる頭だが思い返す。
 今日の昼はリシェルが手伝いに来てくれた。帰り際の様子がどこかおかしかったのを覚えている。
 続いて夜の営業。今日も相変わらずの殺人的な忙しさだった。残務処理をコーラルに任せて一服しに外にでてそれから
(それからだ。はっきりしないのは。え〜と確か……)
 背後から突如、『ぶっ飛んでくださいまし』の掛け声どおりぶっ飛ばされた。そこで一旦意識が途絶えた。
 再び目を覚ましたとき、そこはブロンクス邸のお風呂場で、そこに居たのは人を意識不明の重態にしてくれた張本人。
 それと……
「ぐふっ!がっ……はっ……」
 突如、脳裏に閃いた禁断の年齢制限つき映像にライは噴出す。それはもうあられもない姿だった。
 一糸まとわぬ裸身を晒し、ひたすらメイドに性的な悪戯をされまくっているこの屋敷のお嬢様の。
(忘れろ!ええい、忘れるんだ!!俺は何も見ていない!見ていないんだぁぁぁああ!!)
 とはいえくっきりと脳に焼きついた画像は容易には消去することができない。
 今にも目に浮かんでくる。見ました。ええ、そりゃもうバッチリ見ましたとも。
 卑猥な肉蜜をしたらせたそれはもう愛らしいお肉の割れ目を。
「だぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」
 頭を抱え、ライは再度、叫びだす。それから後のこととなると、もうはっきりしなかった。
 っていうか思い出したくなかった。ぱっくり食われました。悪魔に大事なところをぱっくりと。
 うるうる。あまりの情けなさに涙がこみ上げてくる。
(しかし……どういうことだ?なんだってポムニットさんはあんなことを)
 少しだけ冷静になった頭でライは考える。
 そもそもあのなにかにつけてもお嬢様第一の忠臣メイドがどうしてあんな真似をしたのかが理解できない。
『ふふふ、これもお嬢様のためなんですよ。ってあらいけない。口が滑っちゃいました』
 確かそんなことを言っていた気がする。アレがどういう風にリシェルのためなのか。
 サッパリ分からない。疑問符だけが頭上に増えていく。
(それに……なによりもだ………)
 ライの手がわななく。一番考えたくない可能性。さっきまで見ていた淫夢。アレはひょっとしたら。
「どこまで夢で何処まで現実なんだよっ!こん畜生ぅ!!!!!!!」 
 リシェルとあのままいきつくところまでいってしまった。それが事実だとは絶対に考えたくはなかった。
 ほぼ生まれたときからとも言える付き合いの幼馴染。糞親父の失踪以降は一番の身内、もう家族といってもいいだろう。
 そんなリシェルとこれまで築いてきた関係。それがどこか根っこから崩される不安を感じた。それもあんなその場の勢いで。
(落ち着け……本当に落ち着け……しっかりしろ……俺……)
 『本当にやってしまっていたらどうやって責任をとればいんんだ』とか『オーナーに絶対本気で殺される』だとか
 そんな不安も一気に押し寄せていた。だが、それ以上にライの胸の中にうずまくもの。それは……
(これからどうやってアイツと顔合わせりゃいいんだよ……)
 ただでさえ不可抗力(かどうかはともかく)とはいえ、リシェルの大事な部分をしっかり拝んでしまった手前。
 それで自分の気持ちさえあやふやなままに彼女といたしてしまったとしたら。
 どうすればいいのだろう。考えても答えなど出るはずもないが。
(まあ、なるようになるしかないか……あれが現実だと決まったわけでもないし……ってかここどこ?)
 持ち前の達観の精神でなんとか一区切りをつけてライは辺りを見回す。
 どこか見覚えのある部屋だ。そうそう。凄く見覚えがある。店を任される前はしょっちゅう無理やりに引きずり込まれてた気がする。
 誰にって?そりゃ決まってるだろう。あ、あんなところに馴染み深い帽子。いつ見ても不気味だなあのウサギ。
 さてここで質問。ここは一体誰の部屋でしょう?
「……ん……ぅ……」
「〜〜〜〜〜〜!!!」
 戦慄する。非常に耳にタコができるほど聞き覚えのある声。寝返りをうつような。それも自分のすぐ傍で。
 ギギギギ 恐る恐る振り返る。するとそこにいるのは。
「…………勘弁してくれ………」
 ファンシーなウサギ柄のパジャマに身を包まれ、すうすうと可愛らしい寝息を立てる少女。
 誰あろう、リシェル=ブロンクスその人が、身も心も硬直するライのすぐ傍でその寝顔を見せていた。


つづく

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