グラッド×ミント 後編



やりきれない気持ちを振り払うように、グラッドは一気にミントを貫いた。
散々に焦らされた其処は、然したる苦も無く彼を飲み込み奥へと誘う。
「ああぁぁっ!!…はぁっ…!や…!あ、あっ…!ぁあぁっ…!!」
形の良い彼女の白い尻たぶを確りと掴み、ゆるゆると腰を律動させると
結合部分からぐちゅぐちゅと卑猥な音が響き、ミントが艶やかな声を上げる。
シーツに顔を伏せて喘ぐ彼女の中では、セクターに抱かれている幻想を思い描いているのかもしれない。
彼女を置いて旅立った彼に嫉妬を覚えつつ、それでもこの状況に甘んじて想いを遂げようとしている己に苛立ちを覚える。
「あ…っん!は…っ…ぁ…っ!あ…っ!あっ…!んぁ……っ!?」
埋め込んでいた自身を引き抜くと、ミントを仰向けにする。突然向かい合わせになり、彼女は驚いてグラッドを見上げた。
「…グラッド、さん…?」
グラッドは何も答えないまま、彼女の太腿を掴むと、両膝が胸に付くように身体を屈折させ、
彼女の眼前に結合部分が見えるようにすると、焦らすようにゆっくりと突き入れた。
「ミントさん、誰が…っ此処に入っているか…っ判りますか?」
ミントの目の前でぐちゅ、と音を立ててグラッドが埋め込まれていく。その光景が直視できず、ミントは顔を背けた。
「目を逸らさないでください……俺の方を…っ見て……っ…。」
今にも飛びそうな思考を抑えながら、必死に彼女に呼びかける。
「今貴女を、抱いているのは…彼じゃない…っ…だから、顔を上げて…ちゃんと、前を見てください…っ…。」
「……!」
驚いたように見開かれた彼女の目から、一筋涙が零れ落ちた。
「彼は…彼はもう、この町には…。」
言い澱むグラッドの両頬にミントの手が添えられ、引き寄せると彼の唇に己の唇を重ねる。
「ミントさん…?」
「ありがとう、グラッドさん…。」
真直ぐに彼を見つめて微笑むと、頬を包んでいた手がするりと彼の首に回された。
それを合図に、グラッドは彼女の足を抱えなおすと再び律動を開始する。
「ぁ…あぁ…ん…っ!…グラッド、さん…っ…!」
蕩けた表情を見せるミントの額に、頬に、髪に唇を落とす。
応えるように、ぎこちない動きで彼女も腰を揺らめかせ始めた。
「ふぁぁ…ん!ぁ…あ…っ!そこ…そこは…ぁ…!あ…ん!はぁ…っん!」
突き上げる度に、心地よくグラッドを締め付けてくる場所を見つけ、其処を重点的に攻めてやる。
絡みつくようにうねるミントの内壁が、びくびくと痙攣し限界が近い事を知らせていた。
その動きに逆らうように、グラッドも激しく突き上げる。
「あぅ…!あん…!は…ぅ!んあっ!あっ!!はあん…!も…、や…っ!私、も……もう……っ!!」
「ぐ…っ!ミント、さ…ん…っ!」
震えるミントの身体をきつく抱きしめ、腰を叩きつけるように動かす。
背に回された彼女の手が爪を立ててしがみつくが、その痛みすらも快楽へと変わっていく。
「グラッド…っさん…!ぁあっ…!グラッド、さ…っ…ああぁ…っんはあああぁ……っ!!」
びくん、と大きく身体を仰け反らせ、限界を迎えるミントのすぐ後にグラッドも達し、彼女の中に欲望を吐き出した。
―――そしてそのまま二人、顔を惚けさせたまま絶頂の快楽に身を委ねる。
午後の柔らかな日差しが差し込む部屋に、荒い息づかいだけが響いていた。


漸く落ち着いた頃、繋がっていた身体を離すと、ミントの秘部からごぽり、と白濁が溢れてきてシーツに滴った。
「………しまった…。」
冷静な思考が働くようになって、グラッドは己の仕出かした事に気付き、手近な所にあった布で慌てて拭う。
…そしてそれが一張羅の軍服の陣羽織だったりするのだが。
「……し、しまったぁ…っ!」
わたわたと一人で焦ったり嘆いたりするグラッドを見て、ミントの口元が綻んだ。
「今日は大丈夫ですよ、グラッドさん。シーツも汚れちゃったし、その羽織も一緒に洗ってあげますから。」
「はぁ…すみません……。」
気恥ずかしそうに俯くグラッドの肩に、ミントの頭が寄せられた。ふわりと漂う彼女の髪の匂いに、再び胸が高鳴る。
「…ミントさん。」


肝心な事を言い忘れていた。


「ミントさん、貴女を――――――」
彼がミントに贈った何時かの言葉を口にする。
彼女は何も言わずに、そっと目を伏せた。


――――――――――――fin

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