アルバ×イオス(♀) 8



抱きしめたまま、片手でさわさわとイオスの身体を撫でていく。最初は背中だけだったが、次第に撫でる箇所を広げていき、首筋やお尻にまで手を伸ばす。
「……んんぁ、ひゃっ、んむぅ……」
それだけで昂ってきたのか、イオスの唇からくぐもった喘ぎ声が漏れてきた。
存分にイオスの口内を堪能してからアルバは顔を離す。溢れた唾液が糸となり、筋となってイオスの唇の端から垂れていった。
「……んっ、はぁ……」
漏らす吐息は熱っぽく、こちらを見つめる瞳は潤んでいる。
そのイオスの全身が小刻みに揺れていた。アルバは動きを止めて、キスの余韻に浸るイオスをそっと抱きしめる。
「アルバ……」
しばらくすると、今にも泣き出しそうな、切なげな声がアルバの名を呼んだ。
それに応えるように手の動きを再開させる。今度は少しばかり力を込めて。
「……んんぅ、はぁ……、あっ、ひうっ、んんぁ……」
スカートを捲くり上げ、下着に直接手を触れる。引き締まった尻肉はその豊かな弾力性を布越しに伝えてきた。
ぐにぐにと力強く揉みしだくと、肩に当たるイオスの吐息が荒くなっていく。
イオスが十分に出来上がってきたことを確認すると、アルバはそこから手を遠ざけた。
「……んぁ、ふっ……んぅ?」
突然、愛撫を止められたイオスは視線でアルバに訴える。もっとして欲しい、と。
それに応えることなく、さらにアルバはイオスから身体を離した。
膝立ちで後退し、イオスの足元付近でそっと身を屈ませる。
そして、スカートの裾を少しばかり持ち上げると、イオスが反応する暇も与えないまま、アルバはその中に頭を潜り込ませた。
「…………っ!?」

突然のアルバの行動を、イオスは理解できず言葉を失う。
その直後、ぬめりとした感触が下着越しにイオスの股間を撫でていった。
舐められている、と気づくよりも先に、体の方がすばやく反応をみせる。
「……やぁ、そんなの、汚い……、ひゃっ、んんぅ……っ!」
唾液で濡れた下着が秘部に張り付き、さらにそこを再び舌が這っていく。
布一枚分の距離など、もはや無いにも等しい。そして、それすらも……。
「ダメ、そんな……っ」
下着がズルズルと引き下ろされていく。
自らの目でその様子を確認できないことが、イオスの不安を引き立てていた。
「ひゃう…っ!?」
熱い吐息が吹きかけられ、唾液で湿った秘部がくすぐられていく。
下腹部にじんわりとした熱が灯っていく。それが自分が興奮している証なのだと、イオスはもう何度も身体に教え込まれていた。
そして、アルバの舌がイオスの秘部に直接触れる。
「……くうぅっ、やっ、あぁん……、はっ、んんぅ……っ!」
手による愛撫とは全然違う、生々しさすら感じられる舌の感触にイオスは悶え狂う。
それは初めて味わう快感だった。そもそも、秘部を舌で愛撫するという知識など、イオスは持ち合わせていなかったのだから当然である。
ぴちゃぴちゃと秘部が舐められる音。陰毛がかき混ぜられる感触。そして、秘裂を割り開くような舌の動き。
スカートに覆い隠されているため、状況は与えられる感覚のみでしか知ることが出来ず、それが普段以上に全ての感覚を敏感にさせていた。
シーツを握っていた手にキリキリと力がこもる。身体がどこか遠くへ行ってしまいそうな高揚感。
「やっ、あぁっ、ひっ……あっ、ああぁぁぁぁあぁぁぁ……っ!」
あられもない嬌声を上げながら、イオスは達した。

もぞもぞと動いてアルバはスカートの中から顔を出した。
口元にはべったりと愛液が付着しており、くらくらするほどの性臭が漂っている。
――ああいうのを、潮吹きって言うのかな……。
イオスが絶頂に達すると同時に、愛液が飛沫となって秘裂から噴出してきたことを脳裏で反芻させながら、口元に付着した愛液を指で拭い、それを舐め取っていく。
決して美味しくは無いが、その濃厚な匂いは中毒性のあるものだった。それが愛しい人のものなら、なおさらである。
「イオス副隊長……」
口の中で呟きながら、イオスに目を向ける。
よっぽど絶頂が深かったのか、イオスの全身からは力が抜けきっており、焦点を失った瞳が天井をぼんやりと映し出している。
今は静まっているものの、先ほどまでは荒い息をついていたのだろう。規則的に上下する肩がその名残を見せていた。
抱きしめて介抱しようとしたが、上から乗っかったのではイオスに負担がかかってしまう。
しばし考えてから、アルバはイオスの身体の下に、自分の身体を潜り込ませた。
ヘッドボードに背中を持たれかけて上体を起こし、イオスを背後から抱きしめて、自分に寄りかからせる。
脱力しているせいか、いつも以上に身体の柔らかさが全身に伝わってきた。
乱暴に扱えばそのまま壊れてしまいそうな気がして、慎重に力を調節する。
付け髪をゆっくり外すと、見慣れたショートの金髪が姿を現した。サラサラの質感を確かめるように手で梳いていく。
「……アル、バ?」
そうしていると、かすれがかったか細い声が耳に入ってきた。
確認するまでも無くイオスの声だ。首を曲げて、こちらへ振り向こうとしていたが、負担をかけたくなかったので、頭を撫でる手でやんわりと諭しながら口を開く。
「すみません、なんか無理させちゃって……」
謝罪するアルバだったが、イオスから返ってきた言葉は予想外のものだった。
「……おしりのした、当たってる……」
「…………う゛」
バツの悪そうなうめき声を上げるアルバ。
あんな絶頂を見せ付けられたうえ、現在進行形で身体を密着させているのだから、どんなに優しく接したところで、興奮を覚えないわけが無かった。
「あの、これは、その……」
「……れて」
「へ?」
「……いれて……、アルバの……ほし…、から……」
「……っ!」
熱っぽい呟きと共にスカートを自ら捲り上げるイオス。
下着が取り払われた股間は、唾液と愛液で濡れそぼっており、てらてらと光を反射していた。
ズボンを突き上げるモノが硬度と大きさを増していく。
我慢できずに脱ぎ去ろうと手を伸ばすアルバよりも先に、イオスの手がそこに添えられた。
ぎこちない手つきだったが、元が器用なためか、ほどなくして膝あたりまで、ズボンと下着が下ろされる。
「……ひゅうぅ、んっ……」
先走りでどろどろになっていた亀頭が跳ね、尻肉の谷間をずるりとなぞる。
ふるふると快感に震え、熱い息を吐き出しながら、イオスは腰を揺り動かしていく。
「……ぁ、ふぁ……」
くちゅり、と淫靡な音を立てて、亀頭が秘裂に挟み込まれた。
あとほんの少しで、膣内に飲み込むことが出来るのに、そこでイオスの動きが止まる。
その意図を察したアルバは、しっかりとイオスの身体を抱きかかえながら、ゆっくりと腰を突き上げた。
「……はっ、あ、あぁ……、んんんぅ、あぅ………」
ぐちゅぐちゅと粘着液同士が絡み合う音を立てながら、アルバの男性器が挿入されていく。
奥へ奥へと突き進むにつれて、イオスの膣内は強引に拡張されていった。
もちろん、無抵抗にと言うわけではない。緩むことの無い膣壁が力強くアルバを締め付けていく。
「………くぅっ!」
幾度かの経験を経て、ある程度の耐性はついているはずだが、それでも与えられる快感は膨大だ。
息を詰まらせながらアルバは、イオスの身体を抱きしめていた手を動かした。
服の上からでも膨らみが感じ取れる乳房を、後ろから荒々しく揉みしだく。
「……あんっ、やっ、んんんんっ……、アルバ、アルバ……っ」
快感に浸りきった甘美な声が、窓から夕日が差し込む室内に響き渡る。
意識は混濁し、快感を求める身体だけが力尽きることなく動いていた。
そして、一際大きく腰を突き上げると共に、イオスの膣内でアルバが弾けた。
「……あぅ、んっ、ああぁ……、いっ、んんんんんんんうぅ…っ!」
イオスの涙交じりの嬌声を聞きながら、二度、三度と濃厚な白濁液で膣内を染め上げていく。
全てを出し終えるのとほぼ同時だった。イオスの身体が木の葉のように揺れ、ぐらりと力なく倒れかかる。
「イオス副隊長!?」
絶頂の余韻も投げ捨て、アルバは慌ててイオスの身体を支えた。
身体を揺らしたり、声をかけてみても反応は返ってこない。
不安に駆られるアルバだったが、ふと耳を澄ますと、静かで規則的な呼吸音が聞こえてきた。

「…………ん」
イオスが意識を取り戻したのは、すでにアルバが後始末を終えた後の事だった。
情事のときと同じ体勢で、イオスの身体はアルバに後ろから抱きしめられている。
「イオス副隊長……?」
こちらが身体を揺さぶったのに気づいたのだろうか、アルバが心配そうに声をかけてきた。
それに応えようとするが、疲れきっているためか身体が上手く動いてくれない。
仕方が無く、イオスは身体をアルバに預けるように寄りかかることで意思表示をする。
その直後、こちらを抱きしめる手に力が入れなおされた。
サラシとは違い、安心して身を任せられるような力強い圧迫感がイオスの身を包み込む。
「…………んんぅ」
自分で出したとは思えない、猫が喉を鳴らすような甘え声が唇から漏れる。
後で思い返せばきっと自分はとてつもなく恥ずかしがるだろうが、今はその欲求に抗う術を持っていなかった。
あらためてあたりを見渡せば、シーツや服は体液でぐちゃぐちゃになっており、特にスカートは見るも無残な状態だ。
その視線に気づいたのか、すぐに替えを買ってきます、と気まずそうに言ってアルバが立ち上がろうとした。
それをイオスは引き止める。明日からはまた、いつもどおりの日常に戻るのだ。
――ならば、もう少し幸せな気分を味わっておいても罰は当たるまい……。
イオスは生まれて初めて、休暇を楽しもうとしていた。

ちなみに、次の定期診断では、バストどころかヒップまで増加していて、
イオスの苦悩は尽きることなく増えていくのだが、それはまた別の話。

おわり

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