アルバ×イオス(♀) 12



フィズが泣き止むと、アルバはそっと身体を離した。
――こうやって、泣いたフィズを見るのも久しぶりだよな……。
しみじみと感傷に浸るアルバ。思い返してみれば、子供の頃、フィズは案外泣きやすい子だった。
決して泣き虫だったわけではなく、感情が昂ると気持ちの整理がつかなくなり、その反動で涙が出るという、いわゆる激情家タイプというやつだ。
――ミニスとわかれる時も、確かこうして泣いてたっけ……。
懐かしい記憶が呼び戻されると、目の前のフィズの姿に幼年時のフィズの姿が重なり、思わず、幼子をあやすようにフィズの頭を撫で回してしまう。
「………ぁ」
普段なら『子ども扱いするな』と、絶対に跳ね除けられるはずだったが、しかし、特に抵抗することも無く、フィズは心地よさそうにそれを受け入れた。
――なんか、こういうところはイオス副隊長に似て……る………な………。
突如として、アルバの背中に嫌な汗がだらだらと多量に流れる。
フィズの相手をするのに集中していたことで、第三者がいることをすっかり忘れてた。
「あ、あの……イオス、副隊長?」
取り繕うように声をかけながら、恐る恐るイオスへと視線を向けるアルバ。
「…………」
「…………う゛」
アルバの視線の先で、イオスがこちらをじっと見つめていた。
下唇がキュッと噛み締められており、瞳は軽く潤んでいる。
怒っているというよりは、なにかに抗議するような表情。
その表情のまま、ちょいちょいと指を曲げ、こっちへ来いとアルバを手招きするイオス。
「………はい」
それに逆らえるはずも無く、二、三発は殴られる覚悟で、アルバはイオスへと近づいていく。
「えっと、なんでしょう……んむっ!?」
「んっ、ふうぅんっ……ふっ……、ふぁ、んちゅ……ぴちゃ、ぴちゃ……」
突然の口付け。目を白黒させて固まるアルバを尻目に、いったん唇を離したイオスは、口から舌を伸ばして、見せ付けるようにアルバの唇の表面をなぶる。

淫靡な水温が響く室内で、次に動きを見せたのはフィズだった。
「なっ、なっ……なにしてるのよ、いったい!?」
フィズの叫びにすぐには応じず、焦らすようになおもたっぷりと唇をなぶってから、イオスはようやくフィズへと顔を向ける。
「もう、貴様の用件は済んだんだろ? ならば、早急に消え去れ」
そう言うとイオスは今だ固まっているアルバに抱きついた。まるで、彼は自分のものだと誇示するように。
それを目にしたフィズの表情が変わっていく。先ほどまでの涙を流して沈んでいたものから、彼女の本質である好戦的で獰猛なものへと。
おもむろに自分の服を掴むと、脱ぐ時間すら惜しいとばかりに、次々と乱暴に衣服を脱ぎ捨てていくフィズ。
ここにいたって、ようやくアルバが我に返った。
「ちょっ、ちょっと待て!? フィズ、おまえ間違いなく錯乱してるぞ!?」
「るっさい! 誰のせいだと思ってんのよ!」
あっという間に下着姿になったフィズは、アルバの肩に手を置いて、背中に自分の身体を押し付ける。
「あんたが出て行った後も、少しは大きくなったんだからね!」
それがなんに対しての言葉かは、背中に当たる柔らかな双球の感触により、嫌でも理解できてしまう。
イオスとフィズにサンドイッチ状態にされると言う、まさしく夢のような体験も、今のアルバにとっては、ある意味で拷問だった。
「……アルバ、今ちょっと大きくなったぞ」
「…………ううぅ」
それでも身体は反応してしまうわけで。
面白く無さそうな口調で呟いたイオスの言葉に、恥ずかしさと情けなさで泣きたくなるアルバ。

「僕の身体じゃ、気持ちよくならないのか……?」
そう言いながらイオスは、アルバに抱きついたまま、器用にパジャマのボタンを全て外していった。
そのまま、前が開いたパジャマを左右にはだけると、何も付けてない胸部が露になる。
シャツ一枚を隔てて、アルバの胸元にそれが押し付けられた。
「んんぁ、ふぁ……わかるか? もう、僕の先っぽ……んっ…尖ってて……」
嬌声と共に囁かれるイオスの言葉どおり、二つの突起がぐりぐりとアルバの胸元を押していく。
「んっ……ふふ、興奮しているな……わかりやすい、奴め……、ぁん……」
硬度と大きさ、そして角度を増していくアルバのズボンの盛り上がりを、イオスは太ももで挟み込んだ。
布越しでも、その肉感的な圧迫は十分すぎるほど感じられ、快感で腰が抜けそうになる。
「……っ、ぁ、イオス、副隊長……」
「……っ!」
アルバが意識を朦朧させて口走った直後、背後で衣擦れの音がした。
肩に置かれたフィズの手の内、片方が離れているのに気づくのと同時、
「……むぐっ!?」
何かがアルバの顔を覆った。ほんわりとした温もりがそれから伝えられてくる。
その材質が布だと気づいた時点で、猛烈に嫌な予感がアルバの背筋を駆け巡った。
「どう? アルバ……あたしの脱ぎたての味は……」
「むぐううぅぅぅうぅぅぅっ!?」
必死で考えないようにしていた回答が、無慈悲にもフィズから与えられると、半狂乱になって首を左右に振るアルバ。
しかし、がっちりとフィズの手によって押さえつけられているために、下着が顔から離れることは無かった。
しかも、無茶苦茶に動いたことで息が上がってしまい、口と鼻両方でまともに下着から漂う芳香を吸飲してしまう。

「……んっ、あぁ、くうぅ……」
甘く、濃厚な女の匂いに、アルバの頭が真っ白に染められていく。
理性というブレーキを失った身体は、見境も無く下半身へと血液を集中させた。
「ひゃっ、また、大きくなって……、んぁ、アソコが、擦れてぇ……あっ、ふぁっ、やぁん……」
太ももの圧迫すら跳ね除けて肥大化した盛り上がりが、イオスの股間を擦る。
最初は動きを制しようとしていたイオスだったが、やがて、自ら擦り付けるように腰を揺り動かしていく。
「んっ、はふっ……じゅるっ、ぴちゃ、んずずっ……」
下着をアルバの顔に押し当てたまま、フィズはアルバの耳を攻めていた。
唇で挟み込み、甘噛みし、舌を這わせ、音を立てながら耳たぶを啜る。
アルバを攻めていると言う事実だけで昂ったのか、隠すものが無くなった秘部から、愛液がしっとりと滲み出し、秘裂周りの生え揃っていない陰毛を湿らせた。
もはや、誰の頭からも目的や意思というものは消え去っており、
大きな流れに飲み込まれるように、各々が求めるものを貪欲に実行していく。
「あふっ、んんぅっ、やぁ…っ! アルバ、アルバ……ッ!」
アルバの腰が前後に揺れ始めると、それに合わせて自らの動きも変えていくイオス。
「ずずっ、んんふっ……ぴちゃ、あぅっ、くうぅうん……っ!」
耳への愛撫は途切れさせぬまま、自身の指を濡れそぼった秘部に挿入し、膣内をかき回すフィズ。
二人の熱っぽい吐息や、くらくらするほどの性臭に思考を犯されたまま、アルバは沸きあがる射精感を堪えることなく、衣類に包まれた中で盛大に白濁液を放った。


つづく

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