エリカ陵辱2〜『召姦の館』〜



 ぐちゅ。ぐちゅ。内臓は音を立てていた。粘液に塗れた何かでかきたてられる音。耳に、そして脳に響く。
「うっ……あっ…………」
 呻く。その声も弱々しい。確かに削りとられてゆく。生命も。魂さえも。
「くぅぅぅ!まだまだ締まるな。へへへ。どうやらこの嬢ちゃんこっちの具合も上物だぜ」
「お尻もキュウキュウ締まっていいよ。溜まってたモノ全部吸い取られちゃいそうだよ。兄ちゃん」
 前後から受ける圧迫。それが少女の小さな身体を未だに嬲り続けていた。膣肉と腸肉。
 同時に串刺しにされている。串刺しにされたまま中から炙られている。熱を帯びた二本の肉槍は金串もかくもとばかりに少女の肉をひたすら抉る。少女の内臓は内側から磨り潰される。
 更にその上で少女の胎内に吐き出される白濁の液汁。それが少女の子宮と意識をジリジリと焼いていた。
 苦悶に喘ぐ少女。その苦悶さえも犯す男達は喜悦とする。より楽しみ精力的に少女を犯す。
 すると少女はまた喘ぐ。かくも無惨なバーベキュー。少女は既に息も絶え絶えだった。
「くくくっ。そろそろフィニッシュといくか」
「いいねえ。同時にぶちまけようよ」
 ビクン。脈動。少女の胎内で震える。それを感じた瞬間、少女は涙を零す。また吐き出される。
 自分の中に白濁の汚汁を。さながら便器のように。一層の惨めさが少女を包む。
「ぃゃぁ……ぃゃ………嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」
 そうして少女はまた泣き叫ぶ。そんな少女の子宮と腸に外道の子種汁は非情にも流し込まれる。



「へへへっ……たっぷりとしてやったぜ。こんだけすればご利益の方もたんまりだろ」
「くひひ。気持ちよかったね。兄ちゃん。オイラ久しぶりだから張り切っちゃったよ」
 満悦の笑みを浮かべて外道の兄弟は自分達が穢した少女を見下ろす。まだ幼さの残る容姿の娘だ。
 色づきはじめたばかりの蕾。その蕾を存分に蹂躙した。愛らしかった少女の割れ目。今は醜い痕が残る。
 吐き出された白濁は破瓜の血とともに少女の股間を濡らす。使用されたのは尻穴も同じ。肛門からも同様の出血と白濁を少女は垂らす。それはあまりにも無惨な姿。成熟を迎える前の瑞々しい肢体。
 剥き出しにされたそれは白濁の汚汁に満遍なく塗れる。涙とスペルマでグチャグチャの少女の顔。
 その瞳には一点の光もない。虚ろな瞳で少女はただうわ言をしきりに繰り返す。
「……て……けて……おね……ちゃ……」
 決して届くことはない。そのことは知りつつも。
「助……けて……お父……さん……お母……さん……お姉……ちゃん……」
 絶え絶えしい意識の中、無惨に貪られた身体でエリカは愛しい家族の助けをただ願い続けた。



「んっ……んぶっ……んむぅぅ……」
 肉圧の舌がエリカの口内を蹂躙していた。まとわりつく唾液。押し当てられた唇伝いに。
 まとわりついてきたのは舌肉も同じ。エリカのそれを絡めとってじっくりと賞味する。
「……っむ……ぷはっ……ふう……ぐふふ……この娘なかなかの滋味だわい……」
 息が苦しくなるほど長い時間、男はエリカの唇を吸うとようやくにして開放する。
 脂肪質の漲る中年の男だった。これが今宵のエリカの客。あれからエリカは売り飛ばされた。
 この『召姦の館』に。ここは主に異種姦の嗜好を持つもの達の集う娼館であった。
 すなわちメイトルパの亜人や妖精、シルターンの鬼妖、サプレスの天使等の異界の種族。
 あるいはそれらの混血といった人ならざる者たちを犯す。そんな趣向を楽しむ場である。
 半妖精であるエリカは格好の商品だった。売られたその日の内にエリカは客を取らされた。
 そうして今に至るというわけである。
「ぐっふふ……前の月光花の娘も良かったがこれも中々……ぐふ……」
「……やぁ……嫌ぁぁ……」
 舌なめずりする男。エリカは怯える。まだ生々しい悪夢の強姦の記憶がエリカの脳に蘇る。
「ぐふふ……なに、恐がることはない……これからワシが愛でてやろうというのだ……ぐふふ……」
「ひぃっ……嫌っ!嫌ぁぁぁっ!!」
 そうしてブヨブヨの醜悪な肉の塊はエリカににじり寄る。飛びのこうとするエリカ。だが逃げ場などない。
 あっさりと図太い指にエリカの小さな身体は掴まれる。そのまま引き寄せられて抱きしめられる。
 抱擁。クンクンと男は鼻をきかす。エリカの芳香を確かめるように。
「ぐぷ……よいものだ……成熟前の娘の匂いは……どれ……ぐふっ……」
「嫌ぁ……や……め……ひゃひぃっ!」
 すると男はエリカの胸板に舌を這わす。まだ膨らみに乏しいエリカの胸。その突起を舌先で愛でる。
 狂おしいほどの寒気。こみ上げるおぞましさにエリカは叫ぶ。けれど男はエリカを離さない。
 その平坦な胸に顔を押し付けて頬ずりする。唾液で滑った舌で存分に舐める。匂いづけする犬のようにエリカに自身の存在をすりつける男。そんな男にエリカの感じるおぞましさも増す。
(嫌ぁ……こんなの嫌ぁぁ……助けてぇぇ……お父さん……)
 異常性愛者の慰み。あまりにも惨めな自身にエリカは涙する。泣き崩れながら助けを乞う。

(お母さん!お姉ちゃん!ナイアおばさん!トライゼルド!)
 手当たり次第にエリカは助けを呼びかける。それが無駄な行為であることを知りつつも。
 誰も助けには来れない。それが現実。この短い間にエリカはそれを存分に思い知らされた。
 それでもエリカはそうするしかない。エリカの脆弱な身体はエリカを抱くこの腕を跳ね除けられないのだ。
 ただ圧殺される。このブヨブヨした肉の塊に。それはあまりにもおぞましく、そして惨め。ぺロリ。
 ぬめぬめとした舌がエリカの乳頭をさする。平坦な胸板に汚らしい涎を満遍なく擦り付けられる。
 ペチャペチャと嘗め回される音。クンクンと匂いをかぐ鼻息。不快だった。おぞましさで気が変になりそうだった。
 懸命に心の中で助けを求め続けるエリカ。でも助けは来ない。あまりにも不条理な現実。
「ぐぷ…ぐぷ……それでは……そろそろ肉壺の味を……ワシに堪能させてくれ……ぐぷぷぷ…」
 そうして男はおもむろに肉根を取り出す。脂肪で何段にも弛む男の腹。それにもまして醜悪な代物が姿を現す。
 それを見た瞬間にエリカは絶句した。赤黒くグロテスクな肉塊。ビクビクと脈動し筋をいからせるそれは明らかに太かった。エリカの処女を無惨に散らしたギムレのモノに比べても一回り大きい。更にその上、ところどころに疣のようなものができている。真珠入り。ただでさえ巨大な魔羅を男はより凶悪なものにしていた。
 見せ付けられるエリカは気が気でない。戦慄が走る。堪えられずにエリカは叫ぶ。
「嫌ぁぁっ!やめてぇぇえ!そんな大きいの入らないっ!裂けちゃうよぉぉ!!」
 必死でもがく。突きつけられた巨根から逃れようと。けれどエリカを抱える男の腕はびくともしない。
 ギンギンに勃起しながら先走りの汁を先端から垂らす肉棒。男はエリカに擦り付ける。
「ぐぷぐぷ……これから身も心もワシ色で染めようというのだ……恐がるでない……」
「嫌ぁぁぁあああ!!許してっ!許してぇぇぇっ!お願いだから許してぇぇぇっ!!」
 男の亀頭は数度、エリカの割れ目をなぞる。自身の先走りの汁をエリカになすりつけるようにして。
 そのたびに泣き喚くエリカ。そんなエリカの悲痛の叫びさえ男には醍醐味であった。賞味できる。
 自分好みの容姿でいて妖精の血を引くエリカを。歓喜に震える。ひたり。切っ先は挿入口に宛がわれる。
 ずぷ。刺されるような擬音がエリカの脳ではじける。嫌だ。エリカの脳で何度も繰り返されるエリカ自身の声。
 嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
 嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
 嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
 嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
「ぐぷぷぷぷ……では味あわせてもらうぞ。ぐぷ……」
「嫌嫌嫌嫌嫌嫌ぁぁぁぁぁあああ!!!助けてぇぇええ!!お父さん!お母さん!お姉ちゃん!嫌ぁぁぁああ!!」
 いつだって悲痛な叫びは虚しく響く。自身の叫びを鼓膜に焼き付けながらエリカはそのまま。
「ぎひっ!……あぎっ……ぎやぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!」
 丸太のような肉杭に一気に貫かれ断末魔の叫びを空間に残した。


「あがっ……がはっ……あっ……がぐっ…………」
 それは息もできない程の衝撃だった。ありえないほどの太さの男の巨根。貫かれたエリカは白目を剥きかける。
 痛み。苦しみ。それを感じる余裕さえなかった。圧殺。一撃の下に粉砕された。エリカの幼い膣肉は無惨に。
「おほっ……これはよい締め付けだわい……やはり女子は若い娘に限る……」
 エリカを犯す男は悦に入っていた。尋常でない太さの己のイチモツでもって幼い娘の肉を引き裂く。
 この男の最高の楽しみであった。ああ、なんと心地よいのだろう。未成熟な膣肉の締まり具合は。
 キュウキュウに肉棒を締め付けてくれるではないか。失神寸前の少女が口をパクパクと動かし痙攣する様。
 なんとよい眺め。いっそうにそそられる。もっと味わいたい。男は膝の上のエリカの身体を掴む。
「くぷぷ……もっと深いほうがいいのか?それ……」
「……っ!…ぎ……あぎぃぃぃいいい!!」
 刹那、エリカを掴んだ手に男は力を込める。エリカの身体がより深く男の腹の上に沈みこむ。
 つまりは食い込む。男の肉槍がエリカの胎内のより深いところに。自身の全体重の重みをエリカは胎内で味わい悶える。
「ぐぷほほほほほ……今、何かにぶつかった音がしたぞ……さては子宮の入り口か……」
 男は悶えるエリカに愉悦に浸る。するとまたエリカの身体を持ち上げる。ズルズルズル。
 巨根がエリカの狭い膣肉を擦る。その激痛にエリカはまた喘ぐ。そしてもう一度。
「ぎやぁぁぁぁあああ!!ひぎゃぴぃぃぃいいい!!」
 すとんとエリカの身体は男の肉杭へと落とされる。強制的に取らされた騎乗位。エリカの身体は繰り返し自重による肉のピストンを受ける。
「おっほ……おっほ……これはなんとも愉快……ぐぷぷ……ほれほれ……」
「あぎぃぃいいいいい!!ぎひぃぃぃいいい!!ひぎゃぁぁぁあ!ひぎぃやぁぁぁあああ!!」
 玩具のようにエリカの身体は何度も上下させられる。その度にエリカの膣肉は抉れゆく。
 鮮血にそまる根元。エリカの膣肉は裂けていた。破瓜のとき以上の苦痛でもって。その抉れた傷口を肉根がさらに抉る。飛びかける意識を苦痛が呼び起こす。それは地獄の苦痛。
(死ぬ……死んじゃう……エリカ……このままじゃ……)
 あまりにも苛烈な陵辱。それに病弱な自分の身体が耐え切れないことはエリカには分かっていた。
(お姉ちゃん……ごめんね……エリカ……もう一度だけでいいから……お姉ちゃんに会いたかった……)
 希薄になりゆく意識の中でエリカは愛しき姉を切に想った。一度でもいいから会いたい。
 そんなささやかな望みさえ叶わぬことに涙しつつ。抉る肉のピストンは激しさを増す。
 それに喘ぐたびにエリカの意識は壊れかけた。ぬちゅぬちゅ。耳に響く音。ああ、犯されている。
 自分は便器なのだ。白いおしっこを吐き出されるための。そのことを自覚させられる。
 どぴゅどぴゅ。ほら案の定、膣内で射精された。ドロドロのスペルマがエリカの子宮に溜まる。
 ぬっぷぬっぷ。かきまわされている。白濁のメレンゲがエリカの胎内であわ立つ。ドクドクドク。
 また膣内射精。そんなにも使い心地がいいのか。男はもう反応も乏しくなったエリカの胸板に顔を埋めてまた舌先で愛でる。痛い。苦しい。気持ち悪い。辛い。悲しい。悔しい。惨めだ。情けない。
 それらの感情はエリカの心の枠を壊して溢れ出る。次第にエリカは人形のようになったいった。
 一切の苦しみや悲しみから開放された肉の人形に。
(ごめんね……お父さん……お母さん……お姉ちゃん……)
 もう一度だけ愛する家族をエリカは思い浮かべた。それが最後だった。エリカの人としての意識の。
 エリカの唇が僅かに動いた。すぐに男の穢れた唇がそれを塞いだ。誰も読み取るものはいない。
 エリカの頬に一筋の涙が垂れる。そしてエリカは自身の全てを喪失しながら最後の白濁を子宮に受けた。



「あ〜あ。すっかりガバガバだぜ。こりゃもう使い物にならねえ」
「あの客、上客なんだが商品をすぐに壊しちまう。そのぶん料金上乗せしてもらっているからいいけどよ」
 無惨に壊れた少女の残骸。それを見下ろしながら男達は口々に愚痴る。せっかくの売り物の半妖精。
 それが初仕事であっさりと使い物にならなくなるのは彼らにしても口惜しかった。
「さあて、次からどうすっかな。この娘。繁殖用にでも回すか?」
「そっちはこないだ回した月光花の娘がいるから当分はいらねえだろ。さてどうすっかねえ」
 そして少女の今後の使い道について色々と思案する。まともに客をとらすにはもはや使えそうもない少女。
 だがそれでも利用のしがいはある。最悪、獣姦ショー用に飼っている魔獣の飼料にさえできるのだから。
「なあなあ。妖精の血を引く娘とやるとご利益があるんだろ」
「おいおい。こんなお古じゃ効き目ないだろ。それにこんな使用済みのガバマンじゃやる気しねえよ」
「モノは試しだろ。尻の穴はまだまだ使えそうだし」
「それもそうだな。んじゃ俺は口でも使わせてもらうとするか」
 手っ取り早い使い道。それは館のスタッフの性欲処理用であった。男達は残骸の少女を慰みにする。
「くぉぉぉ!尻もいいぜ。くふっ……締まるぅぅ」
「口の方はイマイチだな。っていうか寝るな。オラ!もっと舌動かせ」
 休みさえ与えられずに奉仕を強要される哀れな少女。さながら肉人形のように。
「あれ?動かなくなっちまったぞ。どうした?コイツ」
「おい。寝るなって言ってんだろ。おらっ!」
 そうするうちに少女は本当の人形となった。男達がいくら小突いてもピクリとも反応しない。
 そうしてかつてエリカと呼ばれた少女の身体はゆっくりとその熱を失っていくのであった。


〜THE END〜

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