Happy time Refrain 2



「ふぁぁ……はふっ……あんっ……あふっ……ひあっ……はっふ……」
 湯気立ち込める空間に響き続ける嬌声。饗宴は続いていた。風呂場のタイルの上に仰向けで寝そべるライ。
 そのそそり立った一部分をリシェルは己が膣肉で優しく包みこむ。繰り返し上下する腰。騎乗位の姿勢。
 自分の身体そのものを鞘に見立てて、リシェルはライの切っ先をただ一途に受け入れる。
「うっ……くぅ……リシェ…ル……くぅぅ……」
 跨られながら与えられる至上の快楽にライもまた悶えていた。ズルリと奥まで擦れるリシェルの膣肉。
 その滑らかさはいつにも増して格別だった。入念な下準備の成果か。はたまた湯気の熱気にあてられた為か。
 随分の時間をこうしてリシェルとのセックスに費やした。だというのに心も身体も一向に萎える気配がない。
 それはリシェルも同じ。そうして今宵もまた二人はその持てる愛を粘膜越しに表現しあう。
「うふふ……おじょうさまのここ……こんなにも……コリコリ……」
「ひあぁっ!……あんっ……ら……めぇ……んっ……んくっ……」
 そしてそんな二人の営みに一役を買うのはポムニットである。後ろから手で優しくリシェルを愛撫する。
 硬く膨らんだリシェルの蕾。摘んだ指先でクニクニと弄る。敏感に喘ぐリシェル。その首筋に舌を這わす。
 激しい性交に消耗したその身体から、適度の愛撫でもって疲労を抜き取り優しくほぐす。
「あはぁ……はふっ……うふふ……おじょうさま……もっと気持ちよくなってくださいましね♪」
「あふっ……あっ……うっ……はぅ……ぅ……ポム……ニットぉ……」
 恍惚げに囁いてポムニットはリシェルの慎ましやかな膨らみを優しく捏ねる。吐息を洩らすリシェル。
 捏ねながらもう一方の手を結合部付近にやる。リシェルの膣奥まで深く刺さったライのペニス。
 その根元付近をポムニットはクニクニと指で弄る。たまらずライは呻く。
「ふぁぁぁ……はうっ……あっ!はっ!……ひぁぁぁああ!……ひあんっ!……あんっ!ふぁぁぁあ!」
「くぁ……あくぅぅ……ぐっ……いっ……いぐっ……ぐっ……うぅ……ぐうっ!」
 ぐちゅぐちゅ。悪魔メイドの指先に弄られながらもライとリシェル、二人の濡れ肉の逢瀬は続く。
 肉杭の上に沈むリシェルの身体。その膣肉全部でライを受け止める。ぐにゅり。ぐにゅり。粘膜同士の摩擦音。
 激しく立てながら膣肉は締め付ける。肉棒をまとわりつくようにきつく。締め付けられる竿もピクリ。熱く滾る。
 ぐいぐいと膣圧を肉の弾力で押し返す。するとまた激しく擦れる。
「ふぁ……はひっ……すっ…ごぉ……あたしの中で……大きく……ひあっ!はぐふっ!」
「うくっ……ぅ……す…げぇ……締ま…る……ぐぁっ!ぐっ……ぐぁぅぅっ!!」
 ビクビクと脈打ちながらライの肉棒は膨れる。激しく抉られながらリシェルの膣肉の締め付けも増す。
 キツイぐらいの肉の圧迫に両者の顔が苦しみに歪む。けれど止められない。その苦しみに数倍する快楽。
 それに支配される二人。この狂おしいほどの膣肉の締め付け。壊れそうなほどの男根の弾力。
 堪らなかった。この拷問にも近い肉私刑。いつまでも続けていたい。そんな風にさえ思えてしまう。
 高まる鼓動。激しく昂ぶる。何度も迎えた頂はその高さを更に積む。近い。もう間近。それがわかる。
 さすり。メイドの手が下腹部を撫ぜる。丁度男根は埋まっている箇所。もう一方の手。軽く戒める。
 絶頂の機を見計らって、一気に解き放てるように根元を閉める。
「ふふふ……さあ、ライさん。おじょうさまにたっぷり注いであげてくださいましね」
 そして呟かれる言葉。それが引鉄を引く合図。
「くぉぁぁぁぁあああああっ!リシェルぅぅぅっ!!!」
「ふぁぁぁぁぁぁああああっ!ライぃぃぃぃっ!!」
 二人同時に叫ぶ。その声が見事に重なり合った次の瞬間。
「「ふぁぁぁぁぁぁああああっ!ああああああああああああああっ!!!!!!!!」」
 ライの解き放つ熱いスペルマの奔流はリシェルの子宮に注ぎ込まれ、その胎内をまた白濁で埋め尽くすのであった。




「んちゅ……はむっ……ぺろぺろ……んむちゅ……ちゅるちゅる……」
 ちゅぱちゅぱ音を立てて舌肉の愛撫が肉茎を優しく癒す。激しい性交後のクールダウン。精液と愛液に塗れた肉棒。
 その付着した粘液を桃色の舌が丁寧に舐め落とす。ちゅるちゅる。尿道に残ったものも啜る。これぞ正に奉仕。
「んっ……ちゅ……んむっ……ふふふ♪……また元気になってきましたね……ライさん……」
「うぁ……ぅ……ポム…ニットさん……」
 口での奉仕を続けるポムニット。ライは軽く呻く。ピクッ。ピクッ。連戦に疲れたその肉竿にも活力が戻る。
 激しさを極めたリシェルとのセックス。その合間をこうしてポムニットはサポートしてくれている。
 萎えかけた肉茎を癒すフェラチオ。たおやかな手での奉仕。主にリシェルと一緒に二人で奉仕してくれた。
 一緒に奉仕しながらリシェルに色々とレクチャーする。男の悦ばせ方というものをみっちりと実地で。
 実戦指導をされるのはライも同じ。リシェルとのセックス中、ポムニットは時折ライにリシェルの敏感な箇所を伝えた。
 比較的豊かなその乳肉をライの背中に押し付けて。それによって扇情させられたライはより精力的にリシェルを犯した。
 そんな感じの営みの繰り返し。その中で今はぐったりと果てたリシェルに代わってポムニットが一人で奉仕している。
「うふふふ……頑張ってもっともっと……おじょうさまを満足させてあげてくださいね♪ライさん」
「あ、ああ……」
 奉仕を続けながら微笑んでそう言ってくるポムニットにライは俯きながら答える。ピチャピチャと竿に感じる濡れた舌の感触。なんとも気持ちよいと同時に気恥ずかしくなってしまう。
(なんか……スゴイことさせてるよな……オレ……ポムニットさんに……)
 思えば自分の逸物。決して他人の目に触れる事なき部分をこうして奉仕されているのである。しかも口で。
 恋人同士であってもなかなかしてもらえるようなことではない。それをこのメイドにして貰っている。
 自分の幼馴染のお世話役で、そして自分にとっても姉のように身近な存在であった彼女に。

「どうかなさいましたか?」
「っ!?」
 そんな風にひとりごちていると、ふいにポムニットから声をかけられる。ライはギクリと狼狽する。
 ポムニットはクスクスと微笑む。そしてライの頭の中を察してか言う。
「お気になさらないでくださいまし。わたくしが好きでやっていることですから」
「いや……そう言われると……余計に気にするっていうか……」
 逆に意識してしまいライは押し黙ってしまう。倫理的な背徳感。背中にズシリと重くのしかかる。
 それでいいのか?自分というような意識に苛まれるライ。するとポムニットは目を細めて言う。
「なんだか思い出しちゃいますね」
「……思い出す……って?」
「いやですねえ。ライさんとおじょうさまが初めて結ばれた日のことじゃありませんか」
「っ!?」
 リシェルと結ばれた日の夜。あの日も確かに今と近い場面があった。舞台はお風呂場。そこにいたのはぐったりと果てたリシェル。それと自分とポムニット。丁度、今と同じようにお口で御奉仕されていた。
 それがライにとって初のフェラチオ体験。
「うふふふ。わたくしもライさんの初めての相手ということになりますね♪」
「……………………………」
 陽気に微笑むポムニットにライはぐうの音も出なくなる。童貞を捧げた相手はリシェルだが初めて自分のペニスに口をつけられ、あまつさえ精液まで啜りだされた相手はポムニットなのである。頭が上がらない。
 この先、一生ずっと。そんな予感がライの頭をもたげかけたとき。
「あの……ライさん……」
「ん?」
「……い、いえ……なんでもありあません!どうかお気になさらないでくださいまし」
 ポムニットは何かを尋ねかけたがライが聞き返えすに取り消す。少しだけ慌てた様子で踵を返すように振り向く。
「そ、それじゃあ……わたくしはおじょうさまの方に参りますので……どうぞもう少しお休みくださいまし」
 そう言ってポムニットはまだぐったりとしているリシェルの傍へと近づく。
「ポムニット……さん?」
 そんなポムニットの背を見つめながら、僅かばかりの違和感をライは覚えてキョトンとするのだった。


 
「大丈夫ですかぁ?おじょうさま」
「……んぅ……ぅ……ぁ……はふ……」
 呼びかけるポムニットの声に反応を示しながらもリシェルはまどろんでいた。ぐったりと仰向けになった身体。
 その至る所にライの精液が付着している。とりわけグチョグチョに塗れた秘部。とろとろと白濁の液が垂れる。
 リシェルの子宮に何度も繰り返し注ぎ込まれたライのスペルマが膣口から溢れ出してきている。 
「うふっ♪良かったですねえ。おじょうさま。今日もライさんにたっぷりと愛して貰えて……」
「あっ……はふ……う……うん……」
 蕩け眼で頷くリシェル。そのなんとも幸せそうな心地にポムニットは満足げにニッコリと微笑む。
 愛しい人に愛される。女としてこれ以上の幸せはない。そんな幸せを愛しのおじょうさまに提供できたこと。
 純粋に嬉しい。けれど、どこか切ない。胸のモヤモヤ。広がってきている。
「おじょうさま。少しだけじっとしていてくださいましね。一度、きちんと身体を解しませんと」
「……ふぁ……あふっ……ポ……ポムニッ……ひやうっ!」
「ダメですよぉ。女の子はちゃんとキレイにしておきませんと。ライさんに嫌われちゃいますからねえ」
「そんなこと……わかって……ひゃふっ!らめぇぇ!そこぉぉっ!」
 そうしてポムニットはリシェルにも愛撫を始める。リシェルの身体についたライの精液。丁寧に舐め落とす。
 子猫にするように顔を。乳首を吸うように胸を。お腹。お臍。手の指先。足の指先まで丹念に舌を這わす。
 その度に敏感に反応するリシェル。その喘ぎがなんとも愛らしい。
「ひあぁぁぁっ!らめへぇぇえっ!吸っちゃ……そんなとこ……はひっ!ひうぅぅぅっ!」
「んふっ……ぺちゅ……あはぁ……ライさんのミルク……おじょうさまの中にこんなにもたくさん……あふっ……」
 膣口にも口をつけてポムニットはリシェルの膣内に残るスペルマも啜りだす。舌先に広がる精液の味。
 ライの味だ。啜っても啜ってもリシェルの中から溢れ出してくる。
「はむっ……んむっ……んっ……すごいです……飲みきれません……あふぅ……」
「ふぁっ……はふっ……あふっ……ポム…ニットぉぉ……」
 顔中をライの精液とリシェルの愛液でベトベトにしながらポムニットはまどろむ。胃に落ちるスペルマ。
 その量にライのリシェルへの愛を確かに感じ取りながら。
「さあ……お受け取り下さいませ。おじょうさま……んむっ……」
「んんっ!……んむっ!?……んぐっ……」
 口渡しで含んだ精液をリシェルに返す。ドロリとした苦味のある精液。塗れた舌がねっとりと絡む。
 唾液と共に精液をも交換するディープキス。蕩けるような官能が脳を襲う。
「ぷはっ……はぁ……どうですか……おじょうさま……ライさんのお味は……」
 口元を結ぶ唾液の糸を拭ってポムニットは尋ねる。リシェルがそれにコクリと頷くと、にこやかな笑みを浮かべてポムニットはリシェルの頬を優しく撫でてまたキスを落とす。
(愛しています……おじょうさま……)
 口付けながら心の中で呟く確かな想い。柔らかな唇の感触を味わいながらそれに付け加える。
(そしてライさん……あなたのことも……)
 モヤモヤと先程からずっと胸を焦がし続けてきた想い。まどろみながらポムニットはそれを認める。
 二人のことが好きだ。他の誰よりも深く愛している。それだけは胸を張ってハッキリ言える。
 大好きな二人の幸せ。それが自分にとっても幸せ。確かにそうだった。幸せそうに結ばれる二人の姿。
 ポムニットの心をいつも満たしてくれる。けれど同時に覚える切なさ。二人が結ばれたあの夜からずっと。
(欲張りなんです……わたくし……)
 想像しなかったわけではなかった。リシェルよりも近くライの傍にいる自分の姿。あるいはライよりも深くリシェルの心の中にいる自分の存在。ありえたかも知れない未来への未練。本当に馬鹿な妄想にすぎない。
 今の状況が自分にとって最上の幸せ。大好きな二人の傍にいて、大好きな二人の幸せをサポートできる。
 時にはこうして今のように手伝いという形で二人の営みに参加することだってできる。出来過ぎなぐらいだ。
 それなのに心のどこかでそれ以上を求めてしまっている自分。確かに存在している。今もこの胸に。
「……ポムニット?」
「っ!?……あ、ああ。おじょうさま。すみません。わたくしったらつい、ぼーっとしちゃって……」 
 ふける物思い。リシェルの声で呼び覚まされてポムニットは取り繕う。怪訝そうな眼差し。
 逃れるようにポムニットは後ろを振り向く。
「さ、さあライさん。お待たせしました。おじょうさまの方もよろいようですので……そろそろ……」
 振り向いてポムニットはライを手招きしようとする。だが、その刹那
「待って!」
 後ろから響くリシェルの声。ポムニットの動きを一瞬止める。ビクン。心臓を掴まれたような心地がした。
「お、おじょう……さま……」
 恐る恐るポムニットは振り返る。振り向き戻されたその先。リシェルの真っ直ぐな視線に射抜かれる。
「っ…………」
 ふいに胸を押さえていた。ちくりと刺すような胸の痛み。ポムニットは居たたまれなくなる。
 そんなポムニットをリシェルは少し憂いを含んだ表情で見つめて、そしてその視線をライへと移す。
 状況を飲み込めずライは目を丸くしていた。そしてポムニット。震えている。怯えるように小さく。
「ねえ……ライ……」
 ポツリと呟く。その呟きの先にある言葉。躊躇いながらもリシェルはハッキリと告げる。
「お願いだから……ポムニットのことも……抱いてあげて……」
「なっ!?」
「っ!!!」
 そうして飛び出したリシェルの爆弾発言に、ライは仰天し、そしてポムニットは疼く胸にさらにもう一本。
 鋭い針にその心臓を突き刺されるのだった。


(続く)

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