イスラ×アズリア



気が付くとアズリアはこの場所に足を運んでいた。つい先程まで島の住人達と帝国軍。そして無色の派閥の手勢との死闘があった場所。彼女の部下達の屍が眠る場所へと。
(イスラ・・・・。)
アズリアは胸中で弟の名を呟く。彼女の弟・イスラ。無色の派閥と通じて今回の戦いを画策し彼女の部下を死地へと追いやった張本人。
「イスラ・・・どうして・・・どうしてっ!!」
思わず口に出していた。肉親に裏切られた哀しみ。死んでいった部下たちへの思い。様々な複雑な感情が彼女の中で入り混じっている。
「呼んだかい。姉さん。」
突然かかってきた声に慌てて振り返る。するとそこには件の男。イスラが立っていた。
「イ・・ス・・ラ・・・。」
アズリアは呆然としながらイスラの顔を見やる。男女の別はあるとはいえ自分によく似た容姿。まぎれもなく彼女の弟のイスラであった。
「ちょっと遣り残したことがあったんでね。姉さん・・・・。」
皮肉じみた冷笑を浮かべて呟く。
「死んでもらうよ。とはいっても楽には殺してあげないけど。」
途端弟から放たれる殺気に咄嗟にアズリアは反応する。抜剣しその剣をイスラへと向ける。
「おや・・・姉さん。僕を殺すつもりかい?」
その言葉にアズリアの動きが止まる。手が震える。小刻みに。
「だ・・黙れ・・。お前のせいで・・・みんな・・・。」
許してはいけない。そう心の中で念じた。イスラのせいで部下たちは皆殺しにされたのだ。彼らを助けることが出来なかった自分。ここでイスラを許しては死んでいった者たちに申し訳が立たない。しかし・・・。
「おっと。どこ狙ってるのさ・・。」
アズリアの繰り出す突きはイスラに掠りもしなかった。当たり前だ。分かっていた。自分には・・・。
「ほら心臓はここだよ。ついてご覧よ姉さん。」
そう言ってイスラは自分の胸を指差す。アズリアは躊躇いながら剣を突き出す。しかし・・・。
「あ・・・う・・・・うぅ・・・」
寸前で剣先が震えて止まる。そう最初から分かっていたことなのだ。自分がこの弟を殺すことなんて出来ないなんてことは。
「イスラ・・・止めて・・・私は・・・お前を・・殺したく・・・」
「今さらそんなこと言うのかい姉さん。僕を見捨てたくせに。」
イスラの言葉に思わずハっとするアズリア。思わず抗弁する。
「違う!私はお前を見捨ててなんか・・・」
「何が違うって言うのさ!!」
アズリアの言葉はイスラによって遮られた。そのままイスラは続ける。
「僕が死病で苦しんでいる時に姉さんは何をしていた。軍学校へ行って僕から逃げたんだろ。そりゃそうだろうね。四六時中死にぞこないのごくつぶしの弟なんかとはかかわりあいたくないだろうからね。」
「それは違う!!私はお前のためにっ!!」
アズリアが軍へと志願したのは病弱な弟の負担を少しでも軽くしようと思ったからだった。自分が家を背負う責任を負えば少しは弟を楽にしてやれる。そう思っての行動だった。
「それで結果はどうなったと思ってるのさ。」
すかさず言い返すイスラ。
「姉さんが家を継ぐために軍へ入ってからどうなったと思う。僕は用無しになったんだよ。当たり前だよね。誰もいつ死ぬか分からないような跡取りなんて要らないだろうからね。誰も僕を見てなんてくれなかった。むしろさっさと死んでくれたほうが世話焼かなくて済むって思ってただろうさ。そんな周りに囲まれて僕がどんな思いだったか姉さんは分かるって言うのかい。」
イスラの言葉にアズリアは剣を手から落とす。決してイスラを傷つけようなんて思ってなんかいなかった。
しかし現実には自分の行動によってこの弟は修正不可能なまでに歪んでしまったのだ。
そのことが今回の因となったとするならば・・・。
「イスラ・・・ごめんな・・さ・・・」
「もう遅いよ。」
刹那、至近距離で召喚術がアズリアに直撃した。
「かっ・・はがぁ・・・」
直撃。体の芯に響くような一撃。指一本すらまともに動かせない。倒れたまま起き上がることも出来ないアズリアにイスラは呟く。
「麻痺効果のある召喚術さ。どうだい、動けないだろ。」
痙攣しながら仰向けに倒れる姉に言い放つ。
「姉さん。ずっと僕は貴方のことが憎かった。僕とは違って健康で才能に満ち溢れ家の誰からも期待を集めていた姉さん。誰からも必要とされなかった僕と違ってね。」
(イスラ・・・・。)
憎悪の表情で自分を見るイスラにアズリアの心が痛む。自分は気付かない内にこれほどまでに弟を苦しめていたというのか。自分がいつの間にかイスラにとって重荷となっていたのかと。
「だから姉さんにも僕の苦しみを!絶望を!その何分の1でもいいから味合わせてあげるよ。そうだねやっぱ殺してなんか上げない。死ぬまで苦しんで苦しんで苦しみぬいてもらうよ。」
完全に違う世界へと逝った眼でイスラはアズリアの衣服に手をかける。
「止めて!イスラぁっ!!」
「嫌だね。」
アズリアの意志は無視してビリっと胸元を引き裂く。その下からアズリアの控えめな双丘が顔を出す。
「どうだい姉さん。今まで見下してた弟にこんなことされる気分は。悔しいかい。恥ずかしいかい。」
「私は・・・お前を見下したり・・なんか・・・」
恥辱からか少し顔を赤らめながらアズリアは言う。
「まだ言うか!!このぉぉっ!!」
「いっ・・ぎぃぃぃぃ!!!」
激昂したイスラはアズリアの乳首を摘み上げ思いっきり引っ張る。乳首が引きちぎれるような鋭い痛みにアズリアはたまらず悲鳴を上げる。
「見下してたさ!僕を哀れんでいたんだろ!そういう態度がどれだけ人を傷つけるか考えもしなかったくせに。そばにいて欲しい時にはいなかったくせに!!」
「いぎあぁぁぁ!!・・あ・・私・・そんな・・・」
自分に言葉をぶつけるイスラ。同時に胸を引きちぎらそうな程に引っ張りまわされる。だが肉体の痛みよりもイスラの言葉の方がアズリアの胸に刺さる。
「少しは姉さんも思い知るといいさ。死ぬほどの苦しみを受けつづけながらそれでも死ねない苦しみを!!もがいても出口なんてない絶望を!!」
「あ・・・あぅあぁぁあ!!あぁぁぁ!!」
連続する激痛。するどく刺さる言葉の棘にアズリアは打ちのめされる。何も言い返せない。
今まで自分は弟を傷つけることしかできなかったのか?そう自問する。
もう抵抗する気力がアズリアから失せてきた。
「あ・・・う・・・許して・・・ごめんなさい・・・イスラ・・・」
涙をこぼしながら許しをこう。今までイスラを結果として苦しめ続けてきた罪悪感。その事がアズリアの胸の中を支配した。
「駄目だよ。許してなんか上げないよ。言っただろ同じ苦しみを味あわせるって。」
姉の懺悔もこの狂った弟は受け入れない。姉に対する復讐。そのことで頭がいっぱいであった。
「あはは。姉さんって結構胸が小さいね。女なのに軍人なんてやってるからだよ。」
侮辱の言葉が投げかけられる。アズリアは歯を食いしばって震える。
「あは。悔しいかいそうだろう。そうだろう。」
アズリアの反応に満足しながらイスラは続ける。
「どうしようかな。そうだね。」
そして思いついたかのように・・・。
「汚してあげるよ姉さんの体すべて。」
そう言ってイスラは肉棒を取り出した。
「イスラぁぁっ!!止めてぇぇ!!やめてっ!それだけはっ!!」
自分を犯そうと迫るイスラに半狂乱になってアズリアは許しをこう。犯される。弟に。自分の近親とまぐわる。あまりものおぞましさが全身を走る。
「駄目だよ。止めてあげないよ。僕は姉さんが壊れる姿を見たいんだよ。」
冷たい顔。どこまでも冷たい声でイスラは姉を犯そうとする。アズリアの下半身の衣服を手持ちの刃物で切り裂き彼女の秘部を露わにさせる。
「ふふふ、結構綺麗じゃないか。まだつかったこともないのかな。」
「嫌!見ないで!!止めて!!」
ジロジロと薄く陰毛が茂る秘所をイスラは見つめる。かつてない恥辱と恐怖にアズリアは打ち震え泣き叫んだ。
「さあ逝くよ。姉さん。」
そして肉棒をあてがう。姉の胎内に侵入することを欲して。
「止めてぇぇぇ!!嫌ぁぁ!!イスラぁぁっぁ!!・・・・いっ!!」
そして触れ合ってた亀頭の先がアズリアの膣内へと埋没する。膣肉をかき分け邪魔者を引き裂いて。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
それがアズリア、彼女の処女喪失の瞬間であった。
「あはははは。やっぱり初めてだったんだね。姉さん。どうだい。ろくでなしのこの僕に処女を奪われた感想は?」
「あっ・・うぁぁ・・・嫌ぁぁ!!止めて・・・もう止めてぇぇ!!」
イスラの肉棒。病人であったことが嘘のように思えるような凶悪な大きさ。それをアズリアは体の内側で感じていた。暴れる狂獣はろくに自慰すら経験していない女性器内をかき回す。ゴツゴツと内壁に肉が強引に擦れる。体の中の肉が引きちぎられていく。
「あ・・・うぁぁ・・あぁぁぁぁ!!」
破瓜の痛み。それ以上に実の弟に犯されたショックの方が彼女にとっては大きかった。頭が白紙になる。嫌だ。こんなのは悪い夢だ。夢なら早く覚めてと。
「ふふふ。凄いね。僕のペニスが姉さんの中に突き刺さってるんだよ!根元まで。血が出てるよ姉さん。痛いだろ。苦しいだろ・・。」
「イスラ・・許して・・・お願いだからぁぁ!!」
哀願する姉の姿。自分が腰を動かすたびに苦痛と恥辱に塗れ表情を歪ませる。子宮口を亀頭が突付くたび。引き裂かれた処女膜の名残を挿入を繰り返して感じるたびにたまらなくなる。今自分は姉を犯していることをこの上なく実感できる。誰からも期待された姉を。自分がどうあがいても手に入れられないものを持っていた姉を。今犯している。惨めに自分に犯される姉。今自分は初めてこの姉より上の立場にいるのだ。
「ははは。最高だよ。本当に最高だよ姉さん。」
「・・・・・うっ・・うぅぅぅ・・・。」
叫ぶのも疲れたのか貫かれながらアズリアはすすり泣く。哀しかった。
誰よりも弟を愛していると思ってた。でもすべて空周りでしかなかった。
そして今自分はこうして弟に犯されている。もう早くこの惨劇が終ることだけを願った。
「あはは。姉さん、残念だったね初めてがあの男じゃなくて・・・。」
(レックス・・・。)
イスラの言葉に軍学校の同期生の姿をアズリアは思い出す。いつも自分にとって目の敵だった彼。ついこの間まで互いの立場の違いから争うしかなかった彼。本当は素直にその思いを打ち明けたかった人。
(くっ・・!!)
発作的にアズリアは舌をかんで死のうとする。こんな苦しみから逃げられるのなら死んだほうがましだと。
しかし。
「おっと危ない。危ない。」
咄嗟にイスラの指がアズリアの口に入り舌を噛むのを阻止する。
噛まれた痛みに少し顔を歪ませながらもイスラは言う。
「言っただろ。楽には死なせて上げないって。悔しいだろ。哀しいだろ。死にたいだろ姉さん。だけどね僕は生まれてからずっとそう思いつづけながらも死ねなかったんだ。死の恐怖よりも死ねない苦しみ。どうだい?少しは僕の気持ちがわかるかい。」
(イ・・・ス・・・ラ・・・・)
死にたい。それなのに死なせてもらえない。自分の身で感じて初めて分かった。それがどれほどの地獄であるかを。弟は・・・イスラはずっとこんな・・・。
「そろそろ限界かな。じゃあ膣内で出すよ。」
(・・・!!い・・や・・・そんなこと・・・)
膣内での射精。それが何をもたらすかぐらい容易に想像できた。おぞましい。
あるいは孕むかもしれないのだよりによって弟の種を。
「気にしなくてもいいよ。出来たら腹蹴って降ろすだけだから。」
(嫌・・・嫌嫌・・・それだけは嫌ぁぁ・・・。)
叫びたかったが口の中に入ったイスラの指が邪魔で声も出せない。迫りくる膣内射精の恐怖にアズリアはひきつく。
「おっと指はもう出しておこうかな。いい声で叫んでくれよ。姉さん。」
そう言って突っ込んでいた指を離すそれと同時に。
「あぅぅ・・・・あっ・・」
熱い液体が自分の胎内を焼く感覚。ジワジワと感じていく。ドクリと吐き出されている白濁液が膣内を逆流し子宮内に侵入するのを。
「あ・・・・・ああああぁぁぁああああぁああっ!!・・・・・・・・・嫌ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」

「うっ・・・えっ・・・うぇっ・・・ひうっ・・・あうっ・・・」
ビクビク引きつりながら手で顔を抑えすすり泣く姉の姿。誇り高い帝国軍人だった、自分にとってどうしても超えられない偶像だった姉はもうそこにはいない。壊してやった。
汚してやった。この姉を。無残にも精液と破瓜の血に塗れたその秘部。
弟に犯されたショックでただか弱くすすり泣くしかない姉の姿。その姿にこの上ない達成感をイスラは感じていた。
「すごく良かったよ・・・姉さん。」
すすり泣きつづける姉にイスラは声をかける。
「でもこれからが本番だよ。姉さんにはまだまだ苦しんでもらうからね。」
冷たく言い捨てられる弟の言葉。これからも続くであろう悪夢。
「ひっく・・・あうっ・・えうっ・・イ・・ス・・ラ・・。」
どこまでも果てしない絶望の闇。その入り口にまだアズリアは立ったに過ぎない。


つづく

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