恋するプリン(続)



ときめくプリン。その名をウレクサ。
半ばこじつけの理由で己の欲望を満たさんと、何か気になって仕方がない少女を部屋に呼び寄せた。
単純といえば単純なプラティを見事紳士的に説き伏せて、今や計画は完遂の道をたどるばかりだ。
無骨な胸当てとメットをはずしたプラティは、言われるままベッドに座って次のステップを待った。
「それでは、次のステップにうつろうか」
ふふ、と優しげな笑みは、どことなくルマリを連想させた。
最近気づいたのだが、ウレクサは姉のルマリ瓜二つ。目つきは多少男性も混じっているが、線の細さも、色の細さも、格好を変えれば女性としても十分通じてしまう。
「…ぇ、あ、はい!」
見惚れてしまった事が妙に恥ずかしく、頬を赤らめながらぐっと両の握りこぶしを見せて気合をアピール。
それがウレクサの理性にクリティカルな事を知らない、まさしく無垢な凶器状態であった。
「それでは、早速はじめよう。…そこに、寝てくれるかい?」
その位置で言われれば、寝るのはベッドしかないわけだが、プラティは流石にその行為には疑問を覚えたようで、首をかしげた。
「…えっと…寝るんですか?」
「あぁ。まずは体をほぐさなきゃいけない。マッサージが必要だ」
ごく。と息を飲んだ。…ウレクサが。
「あ、はい。柔軟体操みたいなもんですね、わかりましたっ」
と、疑いの視線はどこへやら、けろっと笑顔をこぼして、その小さな体躯をベッドへと運ぶ。
「…それでは、眼を閉じてくれ。そのほうが集中しやすい」
「…はい」
すっ…と眼前で眼を閉じられると、まるで口付けを求められているようで、足が震えた。
だがすぐに平静を取り戻し…たかどうかわからないほど眼を血走らせ、ウレクサはプラティの体に触れないように覆いかぶさる。
「失礼するよ…」
普通緊張するのは逆だろうと突っ込みが入りそうなほど心臓が早鐘のように動いていた。
つっ…と、タイツごしにふくらはぎに暖かい感触がふれ、ぴくっとプラティの眉が動く。
馬鹿らしいほど怪しまない彼女は、優しくほぐされるそれのくすぐったさに声を耐えることしかしない。
「…痛くはないかい?」
「だ…いじょぶ…ですっ」
はぁっ…という、何かをこらえた熱っぽい呼吸。実感が一気に心を襲う。
(おっしゃぁぁぁぁぁぁあ!)
と、柄にもないガッツポーズを心の中で決めたウレクサは、大胆にも次のステップに出る。

ふに。

「ひゃっ…?!」
慌てて飛び起きるプラティ。だが、すぐ目の前にウレクサの顔があり、飛び跳ねて接近したことにぼふっと顔が茹で上がって、へろへろと再び枕に後頭部をうずめた。
「う、ウレクサさ、い、いま…っむ、むむ…ムネッ…」
「…プラティ君。これは言わば、精神の修行だ。容易く乱してはいけない」
と、とがめるように厳しく眉根を寄せたウレクサ。とても嘘を言っているようには見えない。
う…と、真っ赤な顔が少し拗ねたような顔になるが、反省の色を見せ、再び眼を閉じた。
ぱち…と、肩口の近くにあるボタンがはずされた感じがした。
マッサージ、マッサージと必死で言い聞かせるも、恥ずかしさに足がつりそうになる。
開かれてもそこにあるのは肌ではなく、黒いアンダー。ぴったりと体にフィットしたものだ。
透けもしないが、浮き出たラインは13歳にしては多少発達はしている。
膨らんだ部分にウレクサの手が重なり、上下させるようにゆっくりと、動く。
「………っ」
と、プラティはなぜか出そうになる声を抑える。突然、ぴりっと背筋に何かが走った。
放り出していた手はシーツをきゅっと握り締める。
「ぅ…ぅ…っ」
それでもとまることのない動き。不定期なペースでその刺激は襲ってくる。
しばらくすると、強く閉じた桃色の唇から、熱い吐息が漏れ始めた。
「ぁ…っ…ぅん…」
じんわり、と閉じた瞳の端が潤み始めている。幼い体躯ながら、既に快感を認識し始めていた。
ウレクサの手つきは相当慣れているもので、例え経験がなかろうが、満遍なく刺激を与えてくる。
ふと、ウレクサは何かに気づく。黒いその服に浮き上がる小さな突起。
プラティはブラをつけるのを嫌った。何か感触が嫌だし、動くときにどうしても気になってしまう。
注意散漫は遺跡に潜るときには致命的なのだ。
ふむ、とウレクサは息をつく。内心、もうたまらーん状態ではあるが、あたかも本当に「訓練」のように。
「ひぁっ……!」
くに、とそれを指先で押し上げられ、プラティの体は跳ね上がった。
(な、なんかヘン…だけど、耐えなきゃ…)
霞む思考は熱を出して寝込んだときと酷似していて、それを保つ訓練なのだと無理に納得する。
だが次の瞬間に、強固な意思はマシュマロと化した。
「ぁっ…んくっ…ふ…っ」
ため息とも聞いて取れる艶かしいそれは、快活ではきはきとした彼女の声とは思えないほど、妖艶である。
胸の先端を2本の細指でいいようにもてあそばれても、プラティは目を開くことはなかった。
(何…、こ、これ…、変、だよ…やっぱり)
自分のそれとは思えない声が出てしまい、体の力がまるで入らなくなっている。
酒を飲んだときとも熱を出したときともどこか違い、宙に浮くような心地よさと、誰かに声を聞かれている妙な恥ずかしさの板ばさみを感じた。
「…ん…っく…」
頭の中を整理すらも出来ない状態のプラティに、更なる刺激が襲い掛かる。
「ふぁっ…ぁ…ッ!?」
ぬるり、と生暖かいものが、胸の上を走り、一番敏感な部分の上を往復する。
それが何かはわかっていても、なぜそうなのか意図が読めない。
(舐めてる…の?どーして…コウレンさんやルマリさんもこういうことしてたのーッ!?)
心の中で涙を流しながら叫んでも、状況は一転しない。
「ぁ…んっ…ぅう…」
それどころか、何か押し上げられていく変な浮遊感を感じる。
声を抑えることが出来ずに、艶かしくその体を捩じらせている事を、いまさらに気づいた。
(どうしよう…わかんないよぉ…それに、なんか…)
ゆっくりと、だが押し当てるような力で這うものに、指先がぴんと張る。
体の奥底から、何かが大きくなっていくような、そんな熱を感じて、不安が彼女の手を動かした。
「ひっ…ぁ…ぁ、あぁッ…!」
ぎゅう、と着込まれてはいないウレクサのジャケットを腕ごとしがみつき、膨張したものがはじけとんだような、一気に襲いくる痺れを感じて、体を大きく跳ねさせてプラティはひときわ高めの声をあげる。
体の熱は逃げることなく、それに浮かされたまま、プラティは脱力して、再び枕に顔をうずめた。




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