黒鉄の鍛聖とプリン



生まれて初めて味わった絶頂に、体が言うことを聞かなくなる。
普段より重くなったような体をシーツに深く埋め、熱く甘い吐息で呼吸を繰り返す。
「は…ぁっ…」
時折、先ほどまで愛撫されていた時の、熱い奔流がこみ上げ、体が震えた。
まるで蕩かされたような、とろんとした瞳は、ぼんやりと天井を虚ろに見上げていた。
「……ぅ…?」
ふと、下腹部に感触を感じる。ホットパンツにかけられていたベルトが、3本の指で軽くはずされた。
「あっ……」
流石に、それまで脱がされるのは、蕩けた精神の中でもまずいと判断したのか、手を伸ばして止めに入る。
だけれど、次の瞬間にくいっと顔の向きが、顎にそえられた手によって変えられ、プラティの視界はウレクサの緋色の瞳で埋まった。
「…っ…むぅ…」
引き寄せられるように重ねられた唇。その行為の意味は、さすがのプラティでも知っていた。
だが、抵抗ができない。むしろ、体が受け入れてしまう。
はじめてのこれは好きな人と、と乙女な夢を持っていたのに、そこまで嫌悪感はこみ上げない。
唇が優しく重なるだけ、どこかくすぐったいその感触に翻弄される。
それが何度か繰り返されている間に、ベルトの下のホックもはずされていた。
「…っ…あ、待っ…」
掠れた息で止めようとはしたが、下着のすそに差し入れた手で、下半身を覆うものすべてが、膝下まで下げられた。
とたんにわっとこみ上げる羞恥心に、思わず瞳をぎゅっと瞑る。

髪の毛と同じ色の、まだ薄い産毛の恥毛は、幼い秘部から分泌された液体で、まるで本物の銀のようにぬらりと光っていた。
「〜〜〜〜〜…っ」
声にならないうめきをあげて縮こまるプラティ。その顔は桃色に染まり、羞恥のきわみを体現していた。
それがウレクサの嗜虐心を刺激してしまう。口端を軽くつりあげると、ウレクサはプラティの膝をつかみ、ぐいっと彼女の胸のあたりまで押し上げた。
「ぅぁ…っ!?」
ふわり、と抵抗もなくに持ち上がる細い、カモシカのような綺麗な足。
軽い無重力に驚いた声を上げるプラティは、ぱたぱたと足を軽く抵抗させるも、つかまれているためか無意味に終わる。
Sの字のような体勢は、ウレクサに自分の秘部、菊座すらもさらしてしまうような態勢。
「……ぃや…ぁ…」
顔を手で覆い、反射的にそう口にする。誰にも見られたことのない羞恥の部分。
それを男性に見られていては、耐えようの無い恥ずかしさが襲い掛かってくる。
だが其処でウレクサが止まるわけではない。
ぴっちりと閉じた秘部は、未だ誰にも触れられていない純潔を保っている。
ぬらりと湿りをはらみ、微かに開いている部分。そこにウレクサは指を這わせた。
「ふぅっ…ぁ…」
暖かい液体と、やわらかく、なぞっただけでふにゅっと沈む部分。
一度なぞっただけでぴくりとプラティは反応し、声を漏らした。
それがぞくりとウレクサの背筋に快感を走らせ、彼は中指の先で、擽る様になぞりはじめた。
「っひゃ…ぁ…ぅあ…んん…」
抑えきれなくなった媚声が漏れ、その体躯がはねるたびに、秘部は潤ってゆく。
体をくねらせ、溶けた、どこか甘えるような媚声を放つプラティの姿は、子供とは思えない淫猥な色気を持っていた。
ウレクサはその反応に満足そうに歪んだ笑みを浮かべると、指を立て、ゆっくりとその秘部に押し込んでいく。
「…っ…ぅうあ…っ!」
ぐに…と押し当てると、ひくつく秘部はゆっくり、その指を飲み込んでいった。
突然の小さい圧迫感に、プラティの体が弓なりにそる。
しびれるような快感は一瞬ではなく、とどまり、びりびりと全身に響き渡る。
指だけでもきつく、暖かく柔らかい膣壁はその指を閉じ込めるように絡み付いてくる。
幼いながらその場所は、雄を悦ばせるような、雌の機能がきちんと、普通以上に働いていた。
何より、綺麗な桃色をした、狭い其処は、誰にも触れられていないことを物語っていた。
「ひ…ぁ…ぁ…んっ」
少しずつ奥へ進んでくる感触に、ふるふると体を震わせる。
ふむ、とウレクサが息をついたのが聞こえた、次の瞬間に。
「…っあぁぁっ!」
途端に、第二間接までうずまっていた中指が強く引き抜かれ、一気に強くなった刺激に、プラティは二度目の絶頂へと上り詰めてしまう。
外に開放された中指には愛液がまとわりついて、2,3白いシーツに小さな染みを作った。
だが、プラティは休むことを許されない。すぐさま、別の刺激が与えられる。
「…ふ…ぇ…っ?」
熱の奔流の中心部分であろう場所に、暖かい息がかかる。
髪の毛と思わしき感触がそこを擦り、擽ったさと混じった快感が襲う。そして。

ぬちゅ、という、粘液がはじける音とともに、再び強い波が打ち寄せた。
「っひ…あぁっ…!」
顔を下げたウレクサは、潤った秘部を、舌で更にほぐしはじめた。
「ゃ…そこ、き…た、な…ぁあっ…!」
信じられない行為。止めようとするが、案の定、快楽に思考が阻まれる。
淫猥な音を立てて往復する舌は、指とは違った、艶かしい動きをして、快楽を生み出した。
何往復かして、つっと舌は上方へ動き、一点を集中して責める。
「ひきっ…ぁ、はぁっ…!な、ン…は、ぅぁっ…!」
秘部のなかでも、ひときわ強く快楽を産む部分。
クリトリスを舌でこねられ、早くも、再び絶頂に押し上げられてしまうが、ふっと口が離される。
「…あ………」
どこか不満そうに、ウレクサの顔を見上げる。
とろんとした瞳は、どこからどうみても誘っていて、はやる気持ちを最早限界まで膨張させたウレクサは、再びプラティに覆いかぶさった。
「ぁぅ…っ」
あまり嫌がってはいないような、そんな声を出して、くいくいとウレクサの胸を押し始める。
「…脱ぐんだ、全部、ね」
と、耳元でささやかれると、プラティの動きは止まる。
躊躇はするが、まだ体の中には、熱の奔流が逃げることなく渦まいている。
早く絶頂を味わいたいと体が求めていて、快楽に繋がるウレクサの行動を思い浮かべる。
「……ふぁ…ぃ…」
虚ろげな声で返事をすると、そのままの体勢のまま、上半身を覆う黒のアンダーを脱ぐ。
体にフィットするくらいのサイズのためか、頭から抜く時に、髪をおさえていたゴムもとれ、銀色の髪がふわりとシーツに広がった。

気づいたうちに、下半身は既に裸にされていて、一糸纏わぬ姿になったプラティは、顔を逸らしてもじもじとその身を捩じらせている。
見られている事に、恥ずかしさ、それと興奮を覚えてしまう自分が憎らしかった。
「……プラティ君…」
上体を起こしたウレクサが、そう呼ぶと、顔はそらしたまま、視線をそちらに向ける。
表情はよく見えない、だけれど、妙な色気を醸し出すその声は、男であることを一瞬、忘れさせる。
急に足を広げられ、あっとプラティが抵抗の色を見せる。だがそれも一瞬だった。
「少し、痛むが…我慢しててくれ。さっきのようにね」
そう云われる。不安もあるが、何より快感が欲しくてたまらない。
肯定の意を込めた沈黙を見せ、プラティは眼を閉じて力を抜く。
秘部に、何かが押し当てられた。指とは違う、熱く脈打つ、大きい何か。

ぐに…っ

「………ぁッ…!」
指とは違う、とてつもなく大きい圧迫感。十分すぎるほど濡れているとしても、小さい其処に、体格に不釣合いな程のウレクサの剛直はサイズ違いと言える。
押し広げられ、呼吸が難しくなってくるが、それはゆっくり、ゆっくりと奥まで収まっていく。
苦しさの中の快楽はすがるには少し小さく、気がつけばウレクサの肩にしがみついていた。

男性の象徴に絡みつくプラティの内部は、ウレクサのそれを抵抗をしながら受け入れる。
ぎち、と音が聞こえてきそうなほど締め付けられ、包まれる柔らかさに背筋がしびれる。
突然に其処が狭まる。先端が純潔の証にたどり着いたのだろう。
「…ぇっ…ぁ…くっ…」
かすかに止まったとしても、そこを押し広げようとして、ウレクサは腰を進めた。
腰が逃げようとしてしまうほどの強い圧迫感は、微かに痛みを伴った。
そして、圧迫がなくなり、ずるりと微かに奥まで、それが滑り込む。
「……っぁぁぁ…ぁああっ…!」
純潔の証が貫かれ、押し広げられる感触。微かに裂け、滲んでいた愛液の中に赤い液体が混じる。
苦痛に重い声をあげ、きつく眼を閉じたまま涙を流し、体を振るわせるプラティ。
罪悪感もある、早く慣れさせなければいけないと思う、だがそれ以上に。
ウレクサは勝利感を味わっていた。
彼女を、恋愛対象としてみる男は、このワイスタァンに何人も居るのだ。
それも一人一人が、彼女と長い時間を共にした人物である。自分よりも。
だが、彼女は自分のものになったのだと、優越と独占欲が、十分すぎるほど満たされた。
満たされ更に高ぶった己を、彼女の痛みを和らげようとゆっくりと奥まで押し込む。
「っく…ぅう…い、た…ぃ…よぉ…っ」
危険を伴う戦いに慣れてきた彼女も、内部からの痛みは味わった事がなく、涙を抑えることもせずに泣き、、ウレクサの胸にすがりついた。
壊してしまいたくなる気持ちを抑えて、最奥までたどり着いたそれを、浅く引いた。
「…ッ…かはっ…ぁ…」
小さな範囲で、ゆっくりと慣らすため動くそれにも、快楽以前に強い痛みが襲ってくる。
ぷちぷちと液体の音が聞こえるが、愛液には確実に赤い破瓜の血が混じり、苦痛に歪む彼女の顔は、痛々しく感じる。

「…っ…ぁ…ぅ」
数分…といった所か。痛みの声は段々と小さくなり、彼女の内部も悪い抵抗は消えてゆく。
胸に顔を埋めているのは相変わらずだが、僅かに甘い声が混じり始めていく。
普通は、処女を失った状態ですぐに快楽を感じるということは殆ど無いのだが、彼女の内部はほぐれ、緩やかな快感を生み出していった。
「っは…ぁ…ぅん…ん…」
動きに合わせて漏れる声が誘ってるようにしか聞こえなくとも、ここで理性を失っては元も子もなく――――プラティの為にゆっくりと、その体を貫いていく。
「まだ…痛むかい…?」
微かに乱れた息でそう問うと、プラティは顔を見せないまま、返した。
「…ちょっ…と……」
掠れた声は再び快感に酔い始めた証拠であり、身をよじったせいで擦れた内部の快感に、甘いため息を漏らしている
「…でも…なんか、また…きも、ち…ぃ…」
胸から顔を離したプラティが、言う。
潤み、とろんとした瞳に紅潮した頬、甘い声音。そして、悦楽に浸った笑顔。
ウレクサの独占欲を満足させたものが今其処に、あった。
「…っは…!?っあん…ぁ、んっ…ゃあっ…」
内部を擦る範囲と強さが急に大きくなって、びくっと体をこわばらせた。
だが、想像していた痛みはなく、擦られるたびに絶え間ない快感が全身に広がる。
奥までたどり着くごとに肌が重なり、重い快感がずん、と駆け抜けていく。
「ふぁぁっ…ぁ、はんっ…ぁ…っ!」

途端に枕にぼすっと後頭部が叩きつけられ、服をつかんでいた手が頭の上で交差される。
「っは…ぁ…ウレ…ク、サ…さん…っ?」
細い腕はウレクサの手ひとつで2本とも掴むことが出来、拘束される。
そして、再び律動を開始すると、更に強い快楽が襲ってくる。
「…っくぁ…ぁあっ、はっあっ…んっ…!」
ばらばらなペースで貫かれ、何も手につかめないことから、快楽は逃げ道が無くなる。
乱暴とも思える強さで貫かれても、体の中で暴れるのは快感だけになる。
貫いていくたびに、喘ぎ声の途切れるペースが狭まってきている。
絡み付いてくる内部の感触もより強くなり、ウレクサにも絶頂が近づいてきた。
「はぁっ、んっ、あぁうっ…ぁは…ぁっ…!」
意外と小さく、プラティは体を弓なりにそらし、ぶるぶるっと震えて脱力する。
一瞬締め付けが強くなり、その刺激を味わうように最奥まで己を推し進め、ウレクサも果てた。
何かが流れ込む感触と、それが止んだ直後の引き抜かれる感触。
僅かに鈍くなった感度でぴくりと反応を示す。
ウレクサはプラティの肩に顔を埋め、抱き寄せた。
心地よい体温と、度重なる絶頂の疲れに、プラティはそのまま睡魔に身をゆだねることにした。

取り敢えず、この状態は後からゆっくり理解すればいい、と。

「………」
既に空は橙色に染まりつつあった。
二通りの沈黙が部屋の中に、もうかれこれ10分ほど流れていた。
頬を真っ赤に染めてうつむくプラティと、困ったようにおろおろと視線を泳がすウレクサ。
きちんと服を整えて、互いにテーブルで向き合うも、切り出すことが出来ずにいた。
「…あの」
何といおう、と精一杯の考えを巡らせているウレクサの思考は、プラティの声により中断された。
うん、と何かを決めたように息をつくと、赤い顔のままプラティは顔を上げた。
「な、何かよくわからなかったけど…
 集中、できなかったから…失格、ですよね?」
予想通り――――の言葉ではあったが、おずおずとした感じで見上げてくるその姿は、やはりウレクサが惹かれたそのものであり。
「す、すごく恥ずかしくて…気持ち、よくて…何か、最後は気失っちゃったから…
 …できれば、また…」
と、最後まで言い終わることなく再び俯いてしまう。
明朗快活な普段からは想像できないが、それがまた女の子らしい表情でもあって。
自然と笑みが零れて、それを見たプラティは恥ずかしさの限界だったのか、ばたんと大きい音を立てて立ち上がり、
「し、失礼しますっ!」
と、サックを背負いあわただしく出て行ってしまう。
ばたばたという、扉越しの足音が遠のいていく。
本当に重症な自分に自嘲気味なため息をつくと、ウレクサはゆっくりと立ち上がった。
「…さて…いい武器が、出来そうだ」
完全に届いたわけではなく、むしろまだまだな位置にある自分の気持ちをごまかさずに。
ポワソを呼び出し、ハンマーを握る。――――が、まずは血のついたくしゃくしゃのシーツをとりかえることにする。

数時間後、後頭部を鈍器のようなもので殴打され、カレーまみれになって倒れているウレクサが発見されることになるが、それはまた別の話だ。
パタ ナヒーン。




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