タケシー大好きビジュ4



「条件はなんですか……?」
 ビジュは、適当な高さの岩を見つけて腰を下ろすと股間を指さした。
「手前ェが俺を口で満足させるんだ。それができたら、このガキは自由にしてやるぜェ」
「……っ」
 アティもベルフラウも言葉を詰まらせる。
「……口で……満足させるって……」
 ビジュの言葉にアティは困惑の表情を浮べた。
「イヒヒヒッ……俺のを口でくわえて、舐めまわすんだよ」
 その説明にアティは表情を強ばらせた。
「戦わなくていいんだぞ?俺も手前ェもな。イヒヒヒッ……最高の条件じゃねェかよ」
「先生……やめて!そんな男の言うことなんて……あなたが聞く必要なんかないわよっ……!」
 ベルフラウがアティを止める。しかしアティがビジュの条件を断ることはなかった。
「……」
 うつむきがちにアティは少し考え込み、意を決したかのように顔をあげる。
「本当に……言う通りにしたら……本当にその子を自由にしてもらえるんですね?」
 アティはビジュに確認する。

「先生……っ」
 ベルフラウは薄々感づいていた。
 自分がこの人に何を言っても、この人は自分を犠牲にしてまで他人を助ける。
 そんな人なのだということを。
 ビジュの要求をアティが断るはずがないということを。
「ああ、本当だ。言う通りにやって、俺を満足させられれば自由にしてやるぜェ……。だがなァ……」
 ビジュはそこまで言うとアティの顔を覗き込んで、口の端を吊り上げて残忍な笑みを浮べた。
「満足させられなかったら……手前ェの下の口でがんばってもらう」
「……っ」
 その言葉にアティは、思わず身体を硬くさせた。
 そんなアティにビジュは追い込むような言葉を投げかける。
「嫌だってんなら、このガキにかわりにやってもらってもいいんだぞ……イヒヒヒッ」
「いや……」
 ベルフラウの口からは拒絶の小さな呟きが漏れた。先の行為を思い出したのか、その表情には恐怖が浮んでいる。そんなベルフラウの様子を見ると、ビジュはからかうように喋りだした。
「ヒヒヒヒヒッ……このガキはなァ、さっきまで手前ェの剣のために――」
 突然のビジュの言葉にベルフラウは、はっとした表情になる。その先のビジュの言葉を察したからだ。
「いや!言わないで!言わないでよっ!」
 必死にベルフラウが叫んだ。
 その先だけは言われたくなかった……。
 誰にも知られたくはない。
 このままずっと誰も知らないで欲しい。
 しかしそんな、ベルフラウの願いもかなうことはなかった。
「――脚を開いて尻の穴にまで入られてたんだぜェ……イヒヒヒッ」
「なっ……」「いやああぁぁ!」
 残酷な事実は止まることなくビジュの口から紡がれた。
 アティから驚愕呻きが漏れたのとベルフラウの悲痛な叫びが断崖にこだましたのは、ほぼ同時だった。

「いや……っ、いやぁ……」
 誰に知られたくなかった事実を、アティに知られてしまったベルフラウはおかしくなったようにいやいやと泣きながら口にした。
「尻の穴に突っ込まれてもこのガキは感じてたぞ!ヒヒヒヒヒッ!!」
「もうやめてよっ、……いやぁ……いやぁっ」
 ビジュの残忍な笑い声とベルフラウの悲痛な呻きは終わらなかった。
「あ、あなたは……!」
 アティから凄まじい怒りの気迫が放たれる。
「イヒヒヒッ……生徒がそこまでやったってェのに、先生にできないはずはねェよなァ?」
「……っ」
 ビジュがからかうように言う。
「さァ!どうするんだッ!?やるのかやらねェのか!?」
「……」
 しばらくの間沈黙すると、アティは決断した。ビジュもベルフラウと同じだった。アティがどう決断するかはわかりきっていたのだ。
「わかりました……約束は守ってくださいね」
 冷静な口調でアティはハッキリと意思を示した。助かる道は一つしかないと覚悟を決めたのか、アティはビジュの前に跪く。
「せ、先生……」
 ベルフラウはそんなアティの様子をただ黙って見ている他になかった。武器もサモナイト石もない。手足を拘束され、身動きすらとれない。自分の無力さにベルフラウは涙がとまらなかった。
「イヒヒヒッ」
 ビジュはおもむろにズボンを下げると、股間から中身を取り出す。
 ついにこの女に復讐の時がきた――。
 そんな興奮からか、ビジュの露出されたそれはすっかりと反り返っていた。
「さァ……さっさとしなッ!」
「……っ、わかりました……」
 素直な返事ではあるが、アティの声は明らかに震えていた。アティは頬を紅潮させ、ビジュの露出されたモノを手に取った。だが、そのようなしぐさもたどたどしい。
 そんなアティの様子にビジュが気づく。
「イヒヒヒッ、まさか手前ェ……男は初めてなんじゃねェだろうな?」
「……っ」
 そのビジュの言葉に、アティの顔はますます紅くなる。
 ビジュの言うとおりだった。
 アティは今まで出会った全ての人を好きになろうとしてきた。特別な人を決めるのではなく、同じくらい、みんなのことを好きになろうとしてきた。そんなアティだからこそ、今までに特定の男性とそのような行為に至るほどに深い関係になったことはなかったのだ。
 アティはまだ処女だったのだ――。
 そしてその事実は、ビジュに更なる興奮を与えていた。
 この女を底の底からいたぶることができる――。
 そんなことを思うとビジュはもう我慢ができなくなっていた。
「はやく、くわえるんだよッ!」
 急かすビジュの言葉に、アティは諦めたような表情を浮べた。そして露出されたそれをぎこちなく手に取ると、おそるおそる震える唇でゆっくりとくわえ込んでいった。
「んん……うっ、うぅん……」
 ビジュのそれが生暖かい感覚に包まれる。そしてアティの舌がぎこちなくそれを舐め始めた。

「さすがにやる事はわかっていたみてェだな……イヒヒヒッ!」
 その言葉にアティは、僅かに頬を紅くする。
「ただくわえてんじゃねェ。唇でしごきなァ」
「うぅぅ……んんっ……うぐっ、うぐぅ……」
 アティは顔をしかめながらも、ビジュの言った通りに柔らかな唇で性器をしごく。
「ヒヒヒッ……もっと舌を使いなァ」
 ビジュの命令に、アティは必死になって応えようとした。だが、やはり抵抗感があるのか、その舌使いはたどたどしい。
「……んっ……んんっ、あうぅ……うむっ……うぅむ」
 頭を前後に振りながら、硬くなったビジュのモノを、アティは必死で舐め続けた。その 刺激でビジュの股間のそれは、みるみるうちに太さと硬さを増していく。
「うぐぅ、うううっ……はあっ、……やっ、どんどん大きく……」
 ビジュのモノの変化に、アティは思わず口を離して驚きの表情を浮べる。
「口を離すんじゃねェ!」
 あからさまに不快感を出してビジュがそう言う。
「で、でも……こんな……」
 目の前で反り返るそれを見つめるアティの顔には怯えが見て取れる。だが、そんな事はビジュには関係なかった。
「早く続けなァ……まさか、できないって言うんじゃねェだろうなァ?イヒヒヒッ」
 ビジュの機嫌を損ねたらどうなるか……。
 ベルフラウをまた酷い目にあわせるかもしれない。アティには今の状況がどうにもならない事をわかっていた。だが、アティはベルフラウだけはなんとしても守り通したかった。だからこそ、ビジュの命令には必ず従わなければならない。
 そう、今のアティはビジュの奴隷に等しかった。
「わかりました……や、やります……んっ……んんっ、うぅむ……」
 また性器をくわえ込んだアティは、ゆっくりと頭を振り始める。
「舌を使えと言ってんじゃねェか……あァ?」
「あっ……は、はい……んんっ、うむっ、……うぅむ」
 返事は素直だが、舌使いは一向に良くならず、もうしわけ程度にビジュの反り返ったそれをチロチロと舐める程度だった。

「……いつまで経っても上達しねェな。先生失格だぜェ?ヒヒヒヒヒッ……」
 アティは必死にやっているのだろうが、この程度の刺激ではビジュを満足させることなどできなかった。
「もっと舌を絡めてみなァ」
「……は、はい……んっ、うぅん……うっ、……うぅっ」
 アティはビジュに言われたとおり、性器へと舌を絡めてくる。
「んっ……んんっ……うぅむ、うむ、……はうぅ」
 アティはベルフラウを助けたい一心からか、必死にビジュのそれを舐め続けた。ネットリとした唾液が性器に絡みつき、湿った音をたて始める。
「イヒヒヒッ……次は先の方を吸うんだよ」
「んん……ぷぁっ、……先の方を吸うって……」
 ビジュの指示にアティは羞恥と困惑の色をその顔に浮べた。
「いちいち聞くんじゃねェ! 手前ェは言われたとおりのことをすればいいんだよッ! ……それともそこで泣いているガキにかわってもらいたいのかよッ!?」
 ビジュがそう言うと、アティは慌てたようにビジュを強い口調で止める。
「やめて!」
「だったら早くしろッ!」
 焦れたようにビジュがそう言うと、アティは戸惑いながらも性器の先を吸い始める。
「んっ、んっ、……うぅん……ちゅ……うぅん」
 吸われる感覚にビジュの背中にゾクッとする感触が走った。それと同時に反り返ったそれがビクンと跳ねる。
「あふっ、んっ、……うぅん、……うぐっ……うぅぐ……」
 アティが先端を吸うにつれ、徐々に性器の先から先走った液が溢れだしてきた。
「先の方を丁寧に舐めなァ……」
 ビジュが命じると、アティは仕方なくその言葉に従う。だが、舌先がビジュのそれの先に触れた瞬間、驚いたように引っ込んだ。
「んん……やっ、……こ、これ」
 舌先に触れた液体の感触と味に、アティは露骨に嫌悪感を示す。
「その汁を舐め取るんだよ」
「そんな……」
「……早くしなァ……」
「うぅぅ……」
 ビジュが急かすとアティは震える唇で性器の先を口に含み、ペチャペチャと音を立てて溢れだした汁を舐め取り始める。そんなアティの姿にビジュは興奮し、反り返ったモノはビクビクと痙攣し始める。
 それまでアティとビジュとの行為を眼を閉じ、顔をそらしていたベルフラウにも、卑猥な音が防ぎようもなく聞こえてくる。
「いや……もうやめてっ……先生……」
 耳を塞ぎたくとも手足を拘束されていてはどうしようもなかった。その卑猥な音にベルフラウは嫌悪感を示すと同時に、アティに対する罪悪感に苛まれた。
「……あうっ、ふぅむ……んっ、んんっ、あふっ……」
 ペチャペチャと音を立てながら自分のそれを舐めまわすアティの姿に、ビジュの興奮はどんどん高まっていく。

「もっと気合いを入れてくわえなァ! 口で満足させられなければ、アソコで満足させて貰うことになるぜェ! ヒヒヒヒヒッ!!」
 そう言うとアティは少し脅えたような表情を浮べた。アティは挿入されることをおそれているのかもしれない。ビジュはそれを見逃さなかった。
 それはビジュにとってより興奮を誘うものでしかなかった。
「イヒヒヒッ……アソコに突っ込まれて中にたっぷり出されたくねェなら、しっかりとくわえるんだなァ!」
 ビジュがそう言うとアティの頭を掴み、強引に前後させた。
「んんんっ!うぐっ、うぅむ……あうっ、あうううっ」
 激しく出し入れされる性器の刺激に、アティは苦しげに呻く。性器をくわえ込んだ唇は小刻みに震える。アティはそれでも舌を続けた。
 アティにとってみればこのような行為は初めてであったが、持ち前の柔らかな美しい唇と懸命な奉仕に、ビジュはもう我慢が利かなくなってきていた。

「ヒヒヒヒヒッ……時間切れみたいだぜェ? ……口では満足させられないみてェだなァ」
 ビジュはそう言うとアティの身体を下半身から引き離す。ビジュは最初から口だけで満足するつもりなどは無かったのだ。もうすぐにでもアティのそこへと挿入したかった。
「時間切れって……」
 アティが困惑の表情を見せる。それに追いうちをかけるように、ビジュはハッキリとした口調で告げる。
「……約束通り、下の口で満足させてもらうぜェ?イヒヒヒッ」
 ビジュは後ずさるアティの腕を掴むと、強引に押さえつけ、ベルフラウと同じように両手を拘束する。
「あく……っ」
 アティは小さな悲鳴をあげながらも抵抗はしなかった。 アティは覚悟を決めていたのだ。自分のことはどうなっても、ベルフラウだけは守ると。
 ビジュに従っていればベルフラウをきっと助けることができる……そう信じて。

「あ……っ、ああっ……や、やめて」
 それまで黙っていたベルフラウも、アティの絶望的な状況に、身体を小刻みに震わせて哀願を呟きだした。だが、もはやビジュの眼中にベルフラウの姿は無かった。哀願は虚空に消える……。
「約束は守ってもらわないとなァ……ヒヒヒヒヒッ」
 ビジュはそう言ってアティのスカートを強引に捲り上げると、ショーツを剥ぎ取った。下着の下からは想像以上にきめの細かい肌と、アティの女の部分があらわれる。ビジュはそのまま両腕でアティの脚を大きく開いたまま力ずくで固定した。
「……っ」
 あまりの羞恥にアティは全身を震わせながら、頬を真っ赤に染める。ビジュはその無防備な下半身を、舐めるように眺めた。
「み、見ないで……くださいっ」
「イヒヒヒッ……いい格好だぜェ」
 アティの羞恥心を煽るように、ビジュはそんな言葉を投げかけた。ビジュの言葉にアティは泣きそうな表情を浮べて、大きく開かれた脚を閉じようと必死に力を込める。だが、アティの力ではビジュの男の力には叶うことはない。
「……っ、見ないで……」
 アティは震える声でそう訴えるが、ビジュの視線はその恥ずかしい格好の身体から離れることはない。
「イヒヒヒッ……この体勢だと尻の穴までよく見えるぜェ?」
 ビジュはアティの羞恥心を更に煽るような言葉を投げかける。
「もうっ、……やめて、くださいっ……」
 視線にさらされたアティの女の部分は痙攣し続け、まるで別の生き物のように蠢いた。
「前も後もヒクついてるぜェ……イヒヒッ」
 ビジュはそう指摘しながら、アティの股間へと顔を近づける。
「あっ……やっ……」
「この色と形からすると……まだやっぱり男を知らねェみたいだなァ?」
 ビジュは型のくずれないそこを見てそう呟いた。
 その言葉が図星であるのは、アティの表情を見ればわかる。羞恥心が極まったアティは、全身をワナワナと震わせていた。
「イヒヒヒ……。おい、何もしてねェのに濡れてきてるじゃねェかよ」
 執拗なビジュの視線にアティのそこは次第にうっすらと湿り気を帯びてきていた。
「見られて感じるとはなァ……イヒヒヒッ」
 その言葉にアティの顔が、真っ赤に染まった。
「そんなこと……っ」
 泣くような声で顔を横にそらしながら、アティが否定を呟く。
「さてと……そろそろ入れさせてもらうぜェ」
 アティをじっくりと観察して興奮が高まってきたビジュが、そう言ってニヤリと笑うと、大きく脚を開いた格好のアティのその部分に露出した自分の性器を近づける。
 それを見た瞬間、真っ赤に染まっていたアティの顔から一気に血の気が引いていった。

「……っ」
 こうなることをもう覚悟していたアティは、眼を閉じてビジュのその行為をただ待った。ビジュはアティの身体をひっくり返し、突き上げるような格好にすると、硬く反り返ったそれをアティの女の部分へと押し当てる。
「あ……っ」
 ビジュの性器の先端がアティの中へとくぷっと入った。アティにもその感覚が伝わる。
 ――瞬間、アティの心に影が過ぎった。
 全て覚悟していたつもりだった。
 自分がどんなふうに扱われようと、ベルフラウを助けることができれば、それだけでよかった。
 そうだったはずなのに――。
「あ……やっ!やめてっ!!」
 突然アティが嫌悪感をあらわにした声をあげた。そして激しく身をよじって、ビジュから逃れようとする。初めてアティは本当に本気になってビジュ抵抗した。

 どうして……。
 どうして、こんなときにあの人の姿が思い浮かぶの……。
 なぜ……。
 いやです。
 やっぱり、こんなのはいやです――。
 ――カイルさん。
「い、いやああぁ!入れないでくださいっ!!」
 今まで全ての命令を素直に受け入れてきたアティが、ここにきて、いまや嫌悪感をあらわしてビジュに必死になって抵抗する。
「ちっ!大人しくしやがれッ!!」
 だが、激しく身をよじってみせても、両手が拘束されていては思うように動けなかった。そしてビジュにとってみればアティのそんな初めての抵抗もただ己の加虐心を煽るだけだった。
「イヒヒヒッ…今さらやめるわけねェだろうがよッ!」
 ビジュは口の端を吊り上げて笑うと、まだ誰も受け入れていないその場所へ、ゆっくりと硬くなりきった性器を沈めていった。

「あ、……あぁ……あ」
 アティの喉から絶望的な吐息が漏れる。
「ひっ、……い、痛……」
 強引に割り開いたその部分の奥に、ビジュが独特の抵抗感を感じると同時に、アティが悲鳴を上げた。それでもビジュはやめることなく、腰をどんどん前へと突き出していく。
「ああっ!あああああぁぁぁっ!」
 アティの絶叫がまわりに響き渡る。
「そうだッ!この声が聞きたかったんだよ……イヒヒヒッ!!」
「……っ!!」
 ベルフラウは必死に眼をつぶった。耳を塞ぎたかった。もう何も聞きたくなかった。だが、ベルフラウの意思がどうであれ、アティの悲痛な叫びとビジュの残酷な笑いを耳から払うことはできなかった。
「あっ……あ……っ」
 ビジュの性器の先に突き破る感覚が走る。その後ネットリしたものが、絡みついてきた。それが破瓜の血であることは言うまでもなかった。
「あ……ひっ……痛い……っ」
 初めて味わう痛みに、アティは全身を痙攣させながら悲痛な声を漏らす。その姿にビジュは、更なる興奮を感じる。
「イヒヒヒッ……いい具合だぜェ」
 ビジュはそう呟くと、反り返ったそれを根元までねじ込んでいった。
「い、いやっ……やめっ……痛いっ……」
 ズッポリと性器をくわえ込んだそこは、目いっぱいに広がってヒクヒクと痙攣する。そして処女を失った証である血が溢れ出てきた。
「ヒヒヒヒヒッ」
 ビジュはそう笑うと、おもむろに腰を前後に動かし始める。
「ひっ……はうっ……あっ……あああっ!」
 破瓜の血で赤く染まったモノが、ゆっくりと出たり入ったりを繰り返すと、アティは苦痛に顔を歪めてついに初めて涙を流した。
 その涙は苦痛だけからのものではなかった……。
 初めて男のそれを受け入れたそこは、異物を拒絶するかのように強く締め上げた。
「いい締め付けだぜェ……たまらねェ……」
 ビジュはその締め付けを楽しむように、グイグイと腰を押しつけた。アティの奥の奥へと性器の先端が当たり、ゴリゴリと突き上げる。
「うぐっ……あっ!くぅぅ……あぁぁ!」
 強い突き上げにアティの喉から苦悶の声が漏れた。それでもビジュは腰の動きを止めず、赤く染まったそこを執拗に掻きまわす。
「あっ、ああっ!ああぁぁぁっ!カ、カイルさん……カイルさんっ!」
 必死にアティは男の名を呼ぶが、当然その男が助けに来ることはない。逆に惨めに男の名を呼ぶアティの姿が、ビジュの興奮をどんどん煽った。
「イヒヒヒッ……いいぜェ……もっと泣き叫んでみせろッ!」
 ビジュは少し声を上ずらせながらそう言うと、グッと腰を前に強く突き出す。
「はうっ!あっ……ああっ……あぁぁぁ……」
 狭いそこを蹂躙するビジュの性器は、まさに凶器のようにアティには感じられているはずだ。そう考えるとビジュの興奮は高まり、アティの中にねじ込まれた硬くなったそれが、その太さと硬さを増していく。すでに限界まで広がったそこは、更に内側から強引に押し広げられていった。
「や、やめてくだ……あぁっ、もう……いやぁっ、……あぁ!」
 悲鳴のような喘ぎ声を上げるアティのそこは、
まるで痛みに訴えるように収縮する。その、あまりのきつい締め付けに、ビジュのそれがアティの中でビクンビクンと跳ねた。
「イ、ヒヒ…くっ……ううっ!」
 絞り取られるような感覚に、ビジュは思わず呻き声を漏らし、それと同時に性器の先から熱い液体をほとばしらせた。
「あぁぁ……いやっ……んんっ………あうぅぅぅ」
 アティはビジュから放れていくモノを自分の中に感じた――。
「あぅ……うっ、……いやぁっ、……うぅ」
 ビジュと繋がったまま、アティはむせび泣いた。その嗚咽は止まらない。
「……これでっ、……その子を自由にしてもらえるんですよね……っ?」
 アティはこれで全て終わったと思った。そんなアティを見ながらビジュは残忍に笑みを浮べる。
「イヒヒヒッ……ダメだなァ」
 そうビジュは冷酷に言い放った。

「……っ、……約束がっ」
「ヒヒヒヒヒッ、何言ってやがる? 俺がそのガキを解放してやるのは、手前ェが俺を口で満足させられたらって条件だったはずだぜェ?」
 ビジュの口元は邪悪に歪んでいる。
「つまり、口で俺を満足させられなかった時点で、手前ェとの約束なんて無効になったんだよッ!」
「そ、そんなっ…」
 アティの顔が絶望の影に染まる。
「それに、俺はまだ下の口でも満足しちゃいねェ……イヒヒッ!」
 たっぷりと精を放って果てたはずの性器は、まるで萎える気配がない。ビジュは、まだまだ満足していなかった……。
 もっとこの女を味わい尽くしたい――。
「ヒャハハハヒヒッ!!」
 ビジュは心底愉快そうに笑った後、再び腰を前後させ始めた。
「やっ、め……ひっ、ああぁ……も、もう……やめっ、……あ」
 泣きながらそう訴えるアティの姿に、ビジュは何とも言えない高揚感を感じた。
「イヒヒヒッ!……まだだ……もっともっと俺を楽しませなァ!!」
 ビジュはそう言いながら、何度も何度もアティの身体を飽きるまで犯し続けた。


つづく

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