後悔先に立たず(中編)



「……あ……、んぅっ……!」
 仰向けに寝かされたまま、カイルに足を開かれたアティ。
 その耳に届く音は、自身の口から漏れる嬌声と、彼の指先に探られた秘部が立てる粘液の音のみ。
 久方振りに彼を受け入れた膣内は、押し込まれた指を逃すまいと強く締めつけていた。
「すげぇな、アティ。指一本でここまで締め付けてくるなんてよ……」
 ぬるりと指を引き抜くと、今度は二本揃えた指を膣口にあてがう。
 アティの呼吸に合わせる事もなく、それは再び彼女の体を貫いた。
「ひっ……!」
 奥深く突き立てられる衝撃に、背中が仰け反る。
 やがて根元まで押し込まれたそれをゆっくりと引き抜かれ、アティは安堵の表情を浮かべた。
 だが彼女の期待を裏切るように、二本の指はまた花弁の奥へ挿入を繰り返される。
 膣内に絶え間なく叩きつけられる鈍い痛みに、アティの眉が険しく歪んだ。
「はっ……、カイルさん、おねが……。もっと、優しくっ……」
 カイルの逞しい手は、その指の大きさにしてもアティより明らかに勝るものである。
 そんなもので膣内を乱暴に貫かれれば、いくら濡れていようとも痛みが生じるのは当然の事だ。
 腕を拘束された状態では抵抗することも叶わず、アティは胸を呼吸で上下しながらカイルに哀願する。
「ああ……悪い、そんなに痛かったか?」
 ようやく指の動きを止め、カイルは彼女に視線を向けた。
 浅く呼吸を繰り返しながら潤んだ瞳で見上げてくるアティに、カイルは苦笑する。
 ……本当は、彼女が痛みを感じていた事など百も承知なのだが。
 それでも彼にとって、困惑したアティの顔はあまりにも可愛らしくて。
 泣き出さない程度のギリギリの限界まで、彼女の体を蹂躙してやりたくなるのだ。
「それじゃあ、こういうのはどうだ」
「どんな……ちょ、ちょっと?」
 体をうつ伏せにされ、腰を持ち上げられるアティ。
 お尻を突き出すような体勢にされた直後、彼女の太ももをふわりと柔らかい物が撫でた。
 それが何か確認する間もなく。
「力、抜いてくれよ」
 ――膣口に押し当てられる、固い物体。
 それが彼の指ではない事は、その無機質な感触から明らかであった。
「ッ……!!な、何ですかこれっ!」
「そいつは入ってからのお楽しみってやつさ」
 視界からは見る事のできない未知の感触。
 この状況下でこのような物を持ち出され、彼女が怯えないわけがない。
 だがアティの腰を掴む手は緩むことなく、その動きを束縛する。
 滑らかな表面を持つ棒状の物体は、アティの言葉を聞き入れぬまま膣奥へと進んでいった。
「んはっ、やぁ……あう!」
 熱を帯びた膣肉を押し広げる冷たさに、肌が粟立つ。
 ねじるように押し込まれる物体は男性器ほどとまでは言えないにしろ、アティの内部に抵抗感を伴う痛みを与えていた。
「ん。こっちはこれで終わりだな」
「……んぅ……、は……」
 カイルの言葉に、ようやく挿入が終えたかとアティは息を吐く。
 ――しかし、彼の言葉に気になる部分が。
(……『こっちは?』)
 その時――女性器より後方に位置する蕾に、同様の何かが押し当てられる感覚を覚えた。
 まさか。
「カ、カイルさん!待って、そっちはっ」
 予想通り。先ほどの物よりも幾分小振りのそれは、いまだカイルすら貫いた事のない秘所へと押し込まれていく。
「そっちは、入れる所じゃ……う、ぁっ……!」
「だがよ。アティのここは、ちゃーんと飲み込んでいってるぜ?」
「だ……だってそれは、カイルさんが……」
 膝が小刻みに震え、下半身を突き出す力は徐々に抜け落ちていく。
 前後の穴を異物で貫かれる羞恥心に、アティの瞳は僅かな光に揺れた。
 ……今、自分の秘部はどのような状況になっているのか。
 アティがシーツに伏せた顔を体の下から恐る恐る覗かせると、ふらりと白いものが視界で揺れる。
 彼女の突き出された双丘の谷間からは、細長い毛束のようなものが垂れ下がっていた。
(これは、何……?)
「猫みたいで可愛いぜ、アティ」
「ひぁっ!」
 突然カイルの手が『尻尾』を掴み、軽く引っぱる。
 同時にアティの蕾の中を、何かが引っ掛かるような違和感が襲った。
 ……もしかして。自身の下半身の状況を理解したアティの頬は瞬く間に紅潮する。
「今日面白いモンを見つけたから、どうしても試してみたかったんだよ。お前に尻尾が生えてたら、きっと可愛いだろうと思ってな」
「……へ、変態さんみたいじゃありませんか私っ!!」
 後ろの穴に埋め込まれたものの正体。
 それが猫の尻尾を象った物だと知り、アティの中に耐えようのない羞恥心が込み上げた。
 恥ずかしい。仮にも教師という肩書きを持つ自分がこんな格好をしているなんて。
「やだっ、抜いてくださいっ!お願いですからっ!」
「って、今さらそんな事言うのかよ」
 体を揺する彼女の背中に覆い被さるように、カイルは背後からその身を抱き寄せる。
 熱い吐息がアティの耳をくすぐると、ふいの心地よさに彼女の目が細められた。
「……忘れてないよな?」
 耳元で囁かれたその声は、彼の笑顔と同様、ひどく優しい。
 ちゅ、と甘い音を立てて、アティの耳に唇が降りる。
 アティの口から微かな声が漏れると同時に、彼の指先が濡れた秘所をなぞっていく。
 カイルは彼女の咥え込む異物に手を添え、言葉を続けた。
「今夜は俺の言う事、何でも聞いてくれるんだろ?」
「そう、ですけど……」
「なら、いい子にしててくれよ」
 ――カチ、と何かの音が耳に届く。
 それと同時に、アティの目が大きく見開かれた。
「……あっ!やっ、何、動いて……ひぁっ、やあぁっ!」
 突然アティの背筋が強く跳ね上がり、足でシーツの波をもがき始める。
 今までに味わった事のないような、不快な衝撃が体内を襲う。
 その恐怖から逃れようとアティは無我夢中で腰を揺さぶる。
 だが彼女の二本の太ももはカイルによって捕らえられ、悶え続ける身を仰向けに転がされた。
「別に痛いモンじゃねぇんだから、大人しくしてくれよ……。蹴り飛ばされる俺に身にもなってくれ」
「んんっ……!はぁ、んっ」
 大きく開かれたアティの足。
 その花弁の中心を貫く物体は、鈍い唸りを上げながらまるで生き物のように身を震わせている。
 その動きは当然体内でも行われており、膣肉へ小刻みに叩きつけられる振動はアティに慣れない不快感を与え続けていた。
 だが、カイルは彼女の秘所を犯す振動はそのままに、今度は自身の体をアティの胴体へと跨らせる。
 ――その拍子に交わる、互いの視線。
 カイルを見上げるアティの瞳は赤く潤みつつも、その頬は同様に赤く染まり、恍惚とした表情を向けている。
 その体にしても、じっとりと汗を含んだ肢体はほのかな朱を帯びていた。
「何だかんだ言って、感じてるじゃねえか」
「仕方……ないでしょうっ、あれだけ色々されたら――」
「そうだよな。さっきから俺ばっかり頑張ってる気がする」
 言ってカイルは気だるげに息を吐く。
 ……しかしそんな表情もつかの間。カイルは無言で口の端を吊り上げると、おもむろにズボンのホックを外した。
 彼は何をするつもりなのか。 
 その手がファスナーを下ろしていく過程で、ズボンの布地を押し上げる物体の僅かな抵抗感が彼の手の動きを留めさせる。
「っ!」
 アティは息を呑み、咄嗟にその首を後方へと仰け反らせた。
「う、あっ。ちょ、カイルさ……」
 もしかして。
 彼の意図を察し、アティは真っ赤な顔で慌てて首を振る。
 そんな彼女の様子を笑みを交えて見下ろしながら、カイルは開いたファスナーへ手を差し込んだ。
 ――中から取り出されたのは、屹立した彼の性器。
 アティの胸の上に跨るカイルが、脈打つそれを彼女の眼前へと突きつけた。
「今度は俺が気持ちよくしてもらう番だよな?」
「ま、待ってください、そんなっ!だって私、手も使えない状態だしっ」
 アティが言い終わらぬ内に、カイルの手は彼女の豊かな乳房へと伸びる。
 くにゅ、と彼の手の平が乳房を包み込んだかと思うと、その指先は丸みを帯びた表面を優しく撫で上げた。
「っ……」
 突然の愛撫に、アティの口から吐息が漏れる。
 彼女の反応を楽しむように、カイルは硬くなった乳首を指の間で転がし、次第に強弱を交えて揉みしだき始めた。
「んっ……!」
 甘い声に答えるように、カイルの舌は胸の谷間をなぞり、乳房を唾液で濡らしていく。
 恍惚とした表情で見つめるアティ。そんな彼女に優しく笑みを浮かべると、カイルはその唇を静かに奪ってみせた。
 唇を放せば、もう一度音を立てて胸の先に口付け、唇で柔らかく乳首を吸い上げれば、またそこに軽いキスを与えて。
 無限とも思えるような甘い一時にアティは身を委ねられる。
 体の芯が溶けるような心地よい愛撫に、その意識は徐々に薄らいでいた。
 ――のだが。
「じゃあ、使わせてもらうぜ」
 ぎゅ、と、今まで優しく触れられていた乳房の間に何かが挟み込まれる。
 熱を帯びた太いもの。
 ……夢見心地で彼の愛撫を受け入れていたアティ。
 その快楽が、一瞬にして無へと帰した瞬間だった。

「んっ……、おお。久々だけど……やっぱ、いいなっ……!」

 カイルの手が、アティの乳房を根元から掴み上げる。
 寄り合わせるように中心に押し付け、揉みながら上下へと揺さぶられる。
 二つの波打つ山に埋もれるように挟まっているもの。
 ……それは彼自身の、膨張した性器だった。
「……あ、あの、カイルさん」
 乳房と性器の摩擦は、彼自身の唾液で滑らかに潤滑する。
 豊満な肉の感触と唾液独特の粘りが融合し、カイルの性器に耐えようのない快楽の波をもたらしていた。
 腰を激しく前後しながら、カイルは熱い吐息交じりにアティを見つめる。
「前に一回、やってもらった事があったろ?あの後も何度か頼もうとしたんだが、なかなか言い出せなくってよ。いやあ、いい機会に巡りあえたもんだ」
「それじゃあ、さっき私の胸を気持ちよくしてくれたのって……んぅっ!」
 一際強く握られる乳房。その谷間から顔を出す亀頭は、すでに透明な体液を滲ませている。
 カイルは腰を突き出すと、先端をアティの口元へと近づけた。
「ほら、口が遊んでるぜ」
「うっ……。は、はい……」
 乳房との摩擦で熱を帯びた性器は、先程よりも明確にその硬さを増していた。
 アティは首を起こし、裏筋を伝う体液を舌先でたどたどしく舐め取っていく。
「っ……」
 アティの舌の感触に、カイルの体が僅かに強張る。
 彼女のその技術自体はどちらかといえば稚拙なものだが、幼い顔立ちで懸命に奉仕する光景は、相手の劣情を煽るには充分すぎるものだ。
 小さな舌は慣れない動きで性器の裏側を舐め上げ、そのまま先の鈴口を唇で軽く吸い上げる。
 同時に背筋を通り抜けるぞくりとした快感。
 カイルは思わず声をあげそうになり、慌てて口をつぐんだ。
 ――火照った体が、彼女の更なる奉仕を求めている。
 カイルは彼女が口内へ咥え込めるように腰の動きを浅く変え、胸に挟んだそれを上へとずらしていく。
「んむ……ふ……ぅ」
 息苦しさに目を細めながらも、アティは熱く張り詰めたカイルの性器を頬張り続ける。
 カイルに挿入を繰り返されるアティの唇は、小さくすぼめられてとても愛らしい。
 そこから引き抜かれるたびにぬらぬらと唾液の光を帯びる性器に、彼女の頬はますます染め上げられていた。
「ん……もう、充分だ」
「……ふぁっ」
 透明の糸を引き、ようやく彼女の口から性器が引き抜かれる。
 苦しげに呼吸を繰り返すアティは、散々揉みしだかれた自分の乳房を溜め息交じりに見下ろした。
「カイルさん、あんまり人の胸をオモチャにしないでください……ヒリヒリします」
「あ……、悪い。あんまり気持ちよかったもんだから」
 カイルに握られた乳房には、くっきりと彼の手形が残されていた。おまけに唾液と先走りの液で、彼女の肌はところどころを汚されている。
 それに気づき、カイルは部屋を見渡した後、アティの上から身を起こした。
「ちょっと待ってろ。体拭く物持ってくるから……」
「ま、待ってください、それよりっ」
 ベッドを降りようとしたカイルに、アティは慌てたように声をかける。
 その声に振り返ると、アティは困ったように目を伏せながら小さく口を動かした。
 しかしその声はあまりにも小さく、カイルには聞き取る事ができない。
「なんだ?どうした?」
 そばに近寄り、彼女の声を聞き取ろうと耳を澄ます。
 ――その時。
「…………」
 アティの股の間で響く、鈍い振動音。
 もじもじと足を擦り合わせながら、アティは彼を見上げている。
 ……直後、カイルの脳内で記憶の彼方に消え去っていた何かが甦った。
「――すまねぇアティ!突っ込んだままだった!!」
 アティの膣内でいまだ振動を続ける道具を掴み、とっさにカイルはそれを引っ張る。
「あっ!待っ……動き、止めてからっ……」
 彼女の言葉に、カイルはスイッチを切ろうとボタンを押した……が。
「いやっ!何か、余計にっ……!?」
 何故かそれは先ほど以上の唸りを上げながらアティの中で激しく暴れ始めた為、慌てて引っ張る力を強める。内側で絡みついた肉襞がそれを引き止めるも、カイルは力任せに膣内から振動部を引き抜こうとする。
「そんな、無理矢理……ひっ」
 彼の力に一瞬膣口が大きく広がり、狂ったように揺れ動く物体が膣内から愛液とともにどぷりと姿を現した。
「ひぃ、あぁああっ!」
 突然乱暴に引き抜かれた衝撃に、アティの口から世にも情けない悲鳴が漏れる。
「っ……、さ、最悪です、カイルさん……」
「悪かった、いや……本当に」
 平謝りを繰り返し、カイルはぐったりと開脚して曝け出されたアティの秘部に視線を落とした。
 ――長時間に渡って振動具に貫かれていたそこは、膣口を緩く痙攣させながら愛液で濡れそぼっている。その上の充血したクリトリスは硬く立ち上がり、彼女が欲情に身を委ねている事を明確に証明していた。
 思わず手を伸ばし、赤く尖ったクリトリスを指の腹で撫で上げてみる。
「あっ……!」
 同時に背中が跳ね、それにつられるように、アティの生やした『尻尾』が小さく揺れる。
 疲れ果てた彼女の体も、この刺激には反応を押さえる事はできないようだ。
 カイルはアティの紅潮した顔を覗き込み、小首を傾げてみせる。
「アティ、まだいけるか?これで最後だぜ」
「……無理って言っても、カイルさんの言う事は聞かなくちゃいけないんでしょう?」
 むくれっ面でそう返答するアティに、カイルは苦笑しながら頷く。
 ……もっともそんな条件がなくとも、手を拘束して豊満な胸を反らし、尻尾を生やした状態で秘部を潤した彼女を前に、カイルが行為を中断できるはずがないのは当然の事なのだが――。




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