鬼畜兄弟シリーズ 幕間



機械というものの利便性は召喚術に勝る。この世界に着てから実感したことの一つである。
召喚術士としてはあまり認めたくは無いものだが現実にそうなのだから仕方は無い。
(便利なもんだよな。まったく。)
ひとりごちる。今、目の前に映し出されている映像。今日の出来事の一部始終を収めたものである。記録した映像を繰り返し鑑賞できる。それだけでも大したものだと思う。
「ただいま。」
「おう、お帰り。」
振り返らずに帰ってきた兄に返事する。視線は画面に向けたままで。
「今日録ったやつかい?どうやらそっちも首尾は上場のようだね。」
「まあな。」
気のない返事をして映像を凝視し続ける。映し出されているのは長い黒髪の少女の姿。
本日品定めにわざわざ出向いた際に密かに記録した。ブラウン管の中には清純そうな少女が恥辱にまみれながらその指を己が性感帯に這わせる姿が映っている。自慰を強要され瞳から涙をポロポロこぼしながら打ち震えている。涙声混じりで喘ぐ声。その声色は甘い響きを次第に強めていく。
「結構かわいい娘だね。なるほど、お前の好みのタイプだ。」
「そっちはどうなんだよ。」
「僕かい?僕の方もまあ順調さ。どうやら二人とも適正は十分のようだね。」
そうして二人がいくらか本日の首尾について言葉を交わしているうちに画面の中の少女はオルガズムに達し噴出する淫水とともに果てた。

「これからどうするつもりなんだ?キール兄さん。」
いったん映像を切ってからソルはキールに尋ねかけた。
今日、自分とキールがそれぞれに出向いて見定めた二人の少女。橋本夏美と樋口綾。二人ともずば抜けた潜在魔力の持ち主であり魔王の素体としては申し分ない逸材である。自分達兄弟の嗜好にも見事に適した相手でもあることは今日確認した。ならばこれからどうするのか。
「そうだね。今すぐにどうこうする必要は無いよ。なにぶんこちらには情報が少ないんでね。しばらくは彼女達をここに迎えるための下準備だね。」
「まっ、昨日の今日だしな。今すぐ拉致するにも警戒されているだろうしな。」
もとより焦る必要の無い計画ではある。ここは別世界。蒼の派閥も金の派閥も無色の派閥も存在しない世界。自分達をさえぎるものは何も無い。ただゆっくりと楽しみながら目的のものを手に入れられればそれでよい。そう互いに同じ認識に達した。
「ところで昨日拾った娘はどうしてるんだっけか?」
「ああ、あの娘ならカシスとクラレットに丁重に扱うように言っておいたよ。貴重なこの世界での協力者だからね。彼女は。」
「協力者……?」
キールの言葉に少し眉をひそめてソルは返す。
「普通、ああいうのって奴隷って言わないか?」

日比野絵美。それが彼女の名前。どこにでもいるような普通の高校生。腐れ縁の幼馴染とたわいのない喧嘩をしたり、仲のいい学校の友達と騒いだり、憧れの上級生に思いをどう伝えるか思い悩んだり、そんな普通の日常を送ってきた少女である。そうとりわけ他人と比べて特別なことなど何もなかった。昨日までは………

「んふひぃぃぃ!!あふぃぃぃ!!ひゃふぅぅぅ!!はむぅぅぅぅぅ!!」
殺風景でだだっ広い地下室。その部屋中に響き渡る絵美の喘ぎ声。拘束された絵美はその膣内にバイブレーターを差し込まれ、執拗に続く震動に秘肉をかきむしられ悶える。
「あふ…んひぃぃ…んん………んぐぅぅぅぅぅ!!!」
バイブのリズムは決して一定ではなかった。弱まった状態がしばらく続いたかと思えば突如強くなり、膣肉がこそげ落ちるかのような摩擦を繰り返した後に余韻を残すかのように弱く震動する。不規則な動きは絵美に刺激に対する慣れを与えることを許さなかった。
「むんっ…ひっ…いっんっ…ひゃひぃぃぃぃ!!ひゃうぅぅぅぅ!!!」
「むちゅ…はむっ…んっ…ごめんな…さい…んっ……」
絵美に責めを与えるのはバイブのみではなかった。長い黒髪の少女が絵美の肉豆に執拗な愛撫を繰り返す。剥き出しにされたクリトリスを舌先で転がすように執拗に刺激する。
「あがぐっ!!ぐぅぅぅぅぅ!!!んぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「うっ…ごめん…ね…ごめん……」
背後からはまた別の少女がディルドーで絵美のアナルを貫いて腰を打ち付けていた。黒いペニスバンドが小さな絵美のお尻にねじ込むように飲み込まれていく。肛姦の衝撃に潰されそうになる絵美の小柄な肢体。膣、アナル、クリトリスを同時に責められ悶絶する絵美。
もう数時間にわたって複数の性感帯を変わりばんこに同時に責められて絵美の精神は崩壊をきたしていた。
「んひぃぃぃぃぃっ!!ひゃぁぁぁぁぁ!!ふぎやぁぁぁぁぁ!!」
断続的に与えられるオルガズムに少女、日比野絵美の意識は飛ばされていった。

「あひ…ひひ…ふふ…はひ………ひゃは…あへへ……」
ひとしきりの調教が終わってようやく解放される絵美。秘部からだらしなく蜜をたらしてよだれのこぼしながら壊れたように力なく笑う。昨日まで処女であった面影はない。あの公園のトイレで無理やり犯されそのまま拉致されてからまだ一日だ。その一日の間に絵美に施された調教は彼女の人格を破壊するのに十分すぎるものだった。
「ごめん…なさい…ごめんなさい……」
壊された絵美にクラレットは涙をこぼしながら謝り続ける。昨日、自分が野外でキール達に調教を受けていた現場にたまたま居合わせた少女。それが絵美だった。偶然目撃者となってしまった少女に待ち受けたのは悪夢。その場で二人に犯され口封じに拉致されて従順な奴隷と為すように調教を施されることになったのだ。
「クラレット姉さん…あたしたち…こんな無関係な娘を………」
クラレット同様にカシスも罪悪感に苛まれ打ち震える。この不幸な少女を調教するように命令されて言われるがままに従った。罪なき少女を犯し、調教した。その結果残されたのは心を壊された少女の残骸。嘗ての自分達と同じ姿である。父によりその純潔を散らされ、兄弟に肉奴隷として調教された自分達と。

無色の派閥、それが彼女達やキール、ソルが所属していた組織だった。召喚術士達による非合法なテロ組織。既存の社会体制の転覆を目論む異端者の集まり。その大幹部であるオルドレイク=セルボルトが彼女達の父親である。自分の子供さえも野望実現の道具としかみなさない男。そんな父親の意向に背いた彼女達を待ち受けたのは悲劇だった。愛しい相手に捧げることも適わず処女を奪われ、性処理の道具としてのみ扱われる悪夢の毎日。そんな地獄が永劫に続くと思われた。
あの日、魔王の力の暴走により派閥のアジトが壊滅したときほんのつかの間の自由がもたらされた。傷つき汚された心と身体を癒すには到底足りない短い時間だ。ただの幕間に過ぎなかったのだ。次の悪夢への。

「あぁっ!!ひぃぃぃぃ!!い…やぁ…あ…あぁぁぁぁぁ!!!」
熱い血を滾らせたたくましい剛直。それがカシスの秘部を挿し貫いていた。その肉根の持ち主は霊界サプレスより召喚された悪魔。その中でも絶倫の誉れの高い種である。
「やぁぁぁ!!!もう嫌ぁぁぁぁ!!!もう許してぇぇぇぇ!!」
男根は弾むように挿入を繰り返す。ねっとりとまとわり付いてくるような膣肉の感触に酔いしれそのリズムは激しさを増していく。陰茎が膣内に丸ごと入り込み、亀頭の先が子宮口まで届いてくるかのような錯覚まで覚える。ねちゃねちゃと粘膜同士が擦れあう音が自分が今犯されているという現実を否応無く実感させてくれる。
「あぁ……カシ…ス…ひぎぃぃぃぃ!!あ…ひぁぁぁぁぁ!!!」
カシス同様にクラレットもまた陵辱をその身に受けていた。彼女を犯すのはロレイラルの機械兵士。ペニスをかたどった強化ゴム製の棒が激しく震動しながらクラレットのアナルを貫いている。犬のように四つんばいで背後から犯されるクラレット。その瞳にカシスが犯される姿を焼き付けながら。
「むぐぅ…んんぐぅ…んっ!ぎぃぃぃぃぃ!!むぎぃぃぃぃ!!!」
カシスに対する陵辱は激しさを増していた。膣だけでは多くの悪魔達を相手しきれず、必然的にアナルも使われる。菊座に強引にねじ込まれた巨根はみちみちと音を立てて尻肉を掻き分け腸壁を抉る。繰り返される肛姦は括約筋を酷使し、それと同時に前方からの激しいピストン運動がカシスの子宮ごと突き上げてくる。両側から肉棒に挟みこまれて胎内を圧迫され悶えるカシスに悪魔は陵辱の手を緩めない。喉奥までペニスを咥えさせ強制フェラチオをさせる。吐き出された精液は口内では収まりきらずにカシスの顔を白濁で汚す。
精液にむせ返るカシス。だが休む暇さえ与えられずに眼前には次の肉棒が差し出され交代でカシスの口を犯す。降り注ぐ白濁のシャワーはカシスの顔にべとべとに付着する。

「カシス…うっ…カシス………」
後背位で犯されながらクラレットは輪姦されるカシスの姿に嗚咽をしゃくりあげる。
「君がいけないんだよクラレット。君がカシスを逃がそうとするから。」
打ちひしがれるクラレットにキールはぼそりと囁く。
「君達には僕らの目的のため協力をして欲しいんだ。もちろん二人ともだ。どちらかが欠けることは許されない。」
優しそうなそれでいて冷たい声音でキールは続ける。あの日、アジトが崩壊して肉奴隷から解放されたクラレットとカシス。その自由も長くは続かなかった。隠遁していた二人の前に現れたキールとソル。二人の異母兄弟であり調教を担当した相手でもある。彼らは魔王の力を手に入れるために別世界への扉を開く協力をクラレットたちに求めた。そして彼女達が拒絶すると二人を召喚獣たちに犯させた。肉奴隷として調教を受けていたあの頃のように。

「父上の残したものは全て利用させてもらう。君達を含めてね。そういうわけだから今後逃げようとしたり、こちらの希望にそぐわなかったりすることは止めた方が懸命だよ。」
そういって釘を刺す。これは脅迫であった。どちらかが従わなければもう一方が辛い責め苦を味合わされる。逃げることも相手を逃がすことも許されない。
(カシス…私のせいで…あなたをいつも…こんな目に……)
吐き出される精液を子宮で受け止めながら慟哭するクラレット。あの過酷な調教生活に精神を削り取られカシスの調教に加担してしまった自分の罪。それを償うどころかこうしてカシスが輪姦され続ける姿を見ていることしかできない。もはや咎を背負うのは自分だけで十分だと思いカシスを逃がそうとした。しかしそれが招いた結果は惨劇でしかなかった。
もう自分もカシスも彼らの従順な奴隷として奉仕するしか道はないのだ。そうでなければ自分だけならまだしも相手まで地獄の責め苦を与えられる。その残酷な現実をクラレットは自分の脳裏に深く刻み込んでいった。

「うっ…うぅ…ひぐっ……」
「姉さん…あたしたち…なんで…こんな…酷い……」
自分達が壊した少女の前で罪の意識に苛まれすすり泣く。その姿は滑稽とも言える。結局は自分達も父や兄弟たちと同じなのだ。我が身可愛さに無関係な少女に苛烈な責めを与えるなど。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
「うぐっ…もう…嫌だよ…こんなこと…うっ…ごめん…ごめんねぇぇぇ!!」
失神した絵美の身体にすがり付いて二人は謝り続ける。謝ったところで壊された絵美の心と身体が元に戻るわけではない。それでも謝罪せずにはいられない。それが単に偽善なのだと分かっていても。こうして自分達は罪を重ねていくのだろう。自分と自分の大切な相方を守るために他人を犠牲にして。自分達と同じ哀れな生贄を量産して。


つづく

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