鬼畜兄弟シリーズ 拉致編〜樋口綾 前編



「あうぅぅぅ!!ひいっ!!あひぃんっ…ひゃぁぁぁ…はぅぁぁぁぁぁ!!!」
調教部屋と名づけられた地下の一室。そこで響き渡るのは少女の喘ぎ声である。
「んんんぅぅぅぅっ!!んぐっ!!……ん…あぐぅぅぅぅぅ!!」
少女は小柄な身体に無数のペニスによる洗礼を受けていた。使える箇所はどこでも精液を吐き出す器として使用される。身体の内側も外側も、吐き出されたスペルマで満たされる。白濁のゲルでドロドロに汚される少女。その瞳にはもはや一点も輝きはない。
「これって、何か意味あるのか?」
「ああ、憑依召喚術を応用した洗脳処理でね。そのためにはまず、自我意識を壊しておく必要があるのさ。」
ぶっきらぼうな口調でと尋ねるソルにキールはそう答えた。先日捉えた少女、名前は日比野絵美というらしい。偶然に彼らを見かけただけの少女。そのまま捨て置くわけにもいかずこうして拉致して洗脳処理を施している。
「まあ、自我に関しては既に調教済みだけどね。あとは術を施す触媒が必要なんだよ。サプレスの悪魔の精液ならば触媒としては理想的だろうね。」
ただ洗脳を施すための前準備、それだけのために絵美は陵辱されている。だがそのことに対し二人にはなんの良心の呵責もない。
「しかし案外拾い物かもしれないね彼女は。どうやらお前の方のターゲットと顔見知りらしいしね。色々と利用価値はあると思うよ。」
「まっ、その時が来たらありがたく使わせてもらうさ。」
どこか無関心そうにソルは言う。絵美の方はもう見飽きたのか視線を移す。

「あ…ふぁっ…ひっ…いっ……あふっ…カ…シス…んくぅぅっ!…ああんっ!!」
「ひゃぅっ!!やっ…らめぇぇ!!…クラレ……姉さ……あふぅぅぅ!!」
絡み合う二人の少女の姿、双頭のディルドーで繋がれた二人は互いに身体を摺り寄せる。乳肉が柔らかく潰れて擦れあい、舌をねっとり絡ませて吸いあう。
「あぅ…くぅぅぅぅっ!!あんっ……あっ……」
「きひぃぃぃ!!くふぅぅっ!!…んくっ…うくっ……」
二人は共に背後からアナルを貫かれていた。両側からペニスでサンドイッチにされて犯される二人。激しさを伴った肛姦。腰を打ち付けられるたびに圧迫され、それと共に膣内のディルドーがより深く秘肉を抉っていく。その苦痛を紛らわすかのように互いを慰めあう。互いの痕を舐めるようにして。

「たまにああいう風に処理を施さないといけないのが難点かな。」
苦笑して言うキールに対しソルはどうでもよさげに息を吐いた。
「で、少しは調べはついたのか?」
話題を切り替える。自分達の標的である二人の少女、橋本夏美と樋口綾。この二人と最初の接触を果たしてから数日が経過していた。
「まあね住所から家族構成、通学経路からおおまかな学校での生活について一通りは調べたよ。ほとんどは以前に調べたものの補足程度だけどね。」
「いつごろ実行に移すんだ。流石に待ってばかりにも飽きてきたぞ。」
「まあ、あの娘の処理がすみ次第だから2、3日後かな。大まかなプランは前々に準備していたとおりだよ。お前は部屋の掃除でもしていてくれ。賓客を迎え入れるんだから準備は滞りなく済ませないとね。」
「部屋の掃除ね……他にやること無いから別に構わないけどな。」
暇つぶし程度にはなるだろう。どうせあと2、3日で退屈からは逃れられるのだから。楽しみが待っているのだから。

通り抜ける風が冷たい、季節はそろそろ秋から冬へと移る頃だろうか。身を包む空気の冷たさが肌に感じられる頃合になった。だが肌で感じる寒気よりもゾクリとする悪寒というものを感じるときがある。少女、樋口綾にとっては今がまさにそうであった。
(大丈夫…ですよね…あんなことは…もう…)
思い返すのは一週間前の出来事。思い出したくもない。しかし忘れることも出来ない。図書室に一人でいたとき突如現れた謎の少年。彼は不可思議な力を使って綾に迫ってきた。そしてそこで性的な悪戯をされた。自慰を強要され、あまつさえ放尿する姿まで見られた。自分と同じ年頃の異性にである。顔が紅潮する。思い出すだけで恥ずかしくそして情けなくて涙がこぼれそうになる。それと同時に不安で胸がいっぱいにな。あのときの少年がまた自分の前に姿を現すのではないのかと。そうなったとき自分は……
「やぁぁぁぁ!!……うっ…うぅ……」
自分の想像に負けて綾はつい声を上げてしまった。足がすくむ。膝が震える。あれから一週間の間は何事もなく無事に過ごしてきた。だがそれがいつまで続くかは分からない。いつ来るとも知れぬ危難への恐怖で綾は心を削り取られていた。
「うっ…うぅ………!?……えっ?」
不意に視界に入った人影。その姿に綾はしゃくりあげるのも止めて目を見張る。
それは見覚えのある少女の姿だった。
「絵美…ちゃん………?」

気がつくとその影を追いかけていた。日比野絵美。一週間前から行方知れずになっている綾の後輩。クラスメートの新堂勇人から彼女の失踪については聞かされていた。それを聞いたときは綾もショックを隠せなかった。
「絵美ちゃん!」
背後からその名を呼ぶ。ギョッとして振り返る少女。間違いない絵美本人だ。
「綾…先輩……?」
驚いき目を見開かす絵美。するとこちらを確認するや否や一目散にあさっての方向へと駆け出していった。
「絵美ちゃん!待って、絵美ちゃん!」
つられるようにして綾も駆け出す。どうして自分の顔を見るなり絵美は逃げ出すのか?それ以前に何ゆえ失踪したりしたのだろうか?様々な疑問が胸中で混ざり合う。兎にも角にも今出来得ることはその答えの主に直接問いかけることだけである。

「はぁ…はぁ……」
人気のない公園。絵美を追いかけてたどり着いたのがこの場所。流石に息が切れる。
運動部でもない綾にとってはいきなりの追いかけっこはきついものがある。
(どこへいったのでしょうか…絵美ちゃん?)
この公園に絵美が入っていく姿は見かけた。だがそこで見失った。途方にくれかける。すると公衆トイレが目に入る。
(もしかして……)
そう思いトイレの中に入る。はたしてそこにはガクガクと肩を震わせ真っ青になった絵美の姿があった。
「絵美ちゃん。」
「せ…せんぱ…い……。」
絵美が何に怯えているのか綾には分からなかった。絵美の口から語ってもらわないことにははじまらない。刺激しないように優しい調子で絵美に問いかけてみる。
「大丈夫、私は絵美ちゃんに何もしませんよ。よかったら怖がらずに絵美ちゃんのこと話してもらえたらいいのですけれど。」
「先輩…うっ…うぐっ…うぁぁぁぁんっ!!先輩ぃぃっ!!」
「え…絵美ちゃん!!ちょっと!!」
突如自分の胸に飛び込んできた後輩に綾は驚きたじろぐ。
抱きついて泣き愚図る絵美。そんな彼女からなんとか聞き出せたことを綾はまとめてみることにした。話は遡ること8日前、絵美は帰宅途中に見知らぬ二人組みの少年に拉致されたのだ。その少年達は得体の知れない不思議な術のようなものを使うということも。
「それで…一週間ずっとその人たちのお屋敷に閉じ込められてたんです。わたし怖くて…怖くて…今日その人たち…なんか留守にするみたいで隙を見て…それで」
そのまま逃げ出した。そう絵美は語った。逃げる途中で綾に会ってひょっとしたら追っ手に綾まで巻き込まれるのではと思い顔を見るなり逃げ出したのだという。
(その人たち…まさか!!)
絵美を拉致したという少年達。綾には思い当たる節がある。そう忘れもしない忌まわしい一週間前の出来事を。
「絵美ちゃん。その人たちってひょっとして……」
「呼んだか?」
突如かけられた声に背筋が寒くなる。ゆっくりと振り返る。振り返ったその先にはまさに一週間前出会った謎の少年。ソルが立っていた。

「あぁぁぁぁぁぁ!!!綾先輩!!その人です!」
悲鳴交じりの絵美の声。絵美が先に叫んでいいなかったら綾の方が悲鳴をあげていただろう。目の前に現れた少年の姿。忘れもしない。あのときの少年である。
「やれやれ、連れ戻しに来て見ればこうも都合よくいくとはね。久しぶりだな。」
「あ…あなたは………」
不敵に笑みを浮かべるソルに思わず綾は後ずさる。ドクンと鼓動が速くなっているのが分かる。ゾクゾクと肩が震える。悪寒に囚われて膝まで笑っている。
「一石二鳥ってやつか。こういうのって。まあいいか。」
あっけらかんとした素振りでソルはじわりじわりとこちらに近づいてきている。戦慄が走る。一週間前、襲われたときの記憶が脳に再生される。あのときはまだ一線を越えることなく済んだ。しかし今度は…
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「……………!?」
綾が叫ぶよりも早く絵美の方が叫びだしていた。いきなり絵美にギュッと後ろから抱きつかれ驚く綾。絵美の身体からくる震えが綾にも伝わる。
「嫌ぁぁぁ!!もうあんな目に会うのは嫌ぁぁ!!あぁ…うぅぅ…うぁぁっ!!」
金切り声を上げて泣き叫ぶ絵美。顔をクシャクシャにしてガタガタ震えながら綾にすがり付いている。その様子に綾はハッと気づく。
(まさか……そんな………)
むしろそれは当然と思うべきであろう。以前自分が何をされたかを考えれば。目の前の少年が絵美に何をしたのかということを。
「絵美ちゃんに…何を…したんですか……」
気が付くとソルはもう眼前まで近づいていた。手を伸ばせば届く距離。迫る脅威を前になんとか綾は声を絞り出す。
「ん?……そうだな。色々と楽しませてもらったかな。」
ニヤリと口元を歪めて言うソル。その表情に綾は確信した。自分の予感が的中したことを。刹那、身体が熱くなる。次の瞬間にはパンッと乾いた音が響いていた。
相手の頬を打った手のひらがヒリヒリと痛む。気がつけばそうしていた。手に残る。
熱を帯びた余韻。少し間をおいて綾は声を絞り出す。
「…絵美ちゃんに……絵美ちゃんに謝ってください!!」
気を吐いて綾はソルを睨み付ける。顔を紅潮させ、瞳に涙をにじませながら。ソルは打たれた頬を押さえながらもまた不敵に微笑む。
「意外と気が強いんだな。こないだはあんなものまで見せてくれたってのに。」
「……なっ!」
「はははっ、こないだは本当に可愛かったよなあ。あんな姿まで見せてくれて。」
「やめてくださいっ!!そんな話!!」
からかうような調子で件の出来事に触れるソルに綾は羞恥心のあまり動揺する。この相手には自分の痴態をまじまじと見られているのだ。その事実を思い出し顔が朱に染まる。
「で、どうするつもりだ。そいつ庇って俺と戦うってのか?」
「………っ!?」
突如、ソルはそれまでの軽い調子から態度を改めて問い詰めてくる。綾は行き詰る。
事実、綾にはこの得体の知れない少年に対して抗う術はないのだから。
「絵美ちゃんには…もう…手を出させません……」
かろうじて虚勢を張るが綾の肩も膝もカタカタと震えをきたしていた。恐怖ですくんでいる。それでも自分しかいないのだ。可愛い後輩を守って上げられるのは自分しかいないのだ。そう自分に言い聞かせる。自分が抵抗しているうちに絵美だけでも逃がすことが出来るかもしれない。僅かな望みにかける。
「…絵美ちゃ………!?」
逃げるように絵美に促そうとする綾。だがその刹那、強い力に綾は押さえつけられる。綾の身体にがっしりと絡められた細い腕。その持ち主に綾は驚愕する。
「へ…へへへ…これでいいんですよねぇ…ご主人様ぁぁぁ。」
「ああ、よくやったぞエミ。」
正気を失った目で、尋常でない力で綾を拘束する絵美の姿がそこにはあった。


つづく

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