鬼畜兄弟シリーズ 調教編〜樋口綾 中編



聞かされた台詞。それが耳を通り抜けたとき、夏美の頭をよぎったのは一人の少女の姿であった。綾の後輩である少女。
「や…ぁ…嫌あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
悲鳴をあげる。一度しか直視することのできなかった姿。もはや生きているか死んでいるかも分からないぐらいにボロボロに廃人になるまでに陵辱しつくされた少女、絵美。その絵美のような無惨な姿にされるというのだ。綾が。
「嫌ぁ!嫌嫌ぁっ!!止めてっ…止めてよぉぉっ!!そんな事っ!!」
半狂乱で喚き散らす。面識のない絵美でさえその惨状に夏美は心を痛めた。それが今度は綾が。耐えられない。見たくはない。そんな光景は。
「残念だね。可哀想だけど仕方がない彼女が自分で選んだ結果だ。」
「嘘っ!綾がそんなこと言うわけないじゃない!!」
「哀しいけれども事実だよナツミ。綾ももう覚悟済みだ。」
「違う!どうせあんた達が嫌がる綾に無理強いしたんだっ!!」
無理強い。確かにその通りだろう。夏美の治療と引き換えに綾はキールたちの命令の一切に従わなくてはいけなくなった。それがどんな苛烈なものでも。
「止めてよぉ…うっ…えぐぅ…綾にそんなことしないでよぉぉ!!」
しゃくり上げながら夏美は必死に訴える。綾。こんな狂った状況で出会えた少女。共に過ごした時間はあまりにも短い。それでも多少なりとも気を許すことのできる仲間。友達。そう夏美にとって綾はもう大切な友人の一人だ。その綾が目の前で陵辱される。何もできない。そんなことは分かっている。しかし大人しくなんてしていられるわけがない。
「綾ぁぁぁぁぁっ!!!!」
悲痛な夏美の叫びがただ延々と木霊する。

「よかったじゃないか。いいお友達ができて。」
哀願する夏美の姿を眺めてソルは言う。その言葉が皮肉であることは分かっている。だが少しだけ同意する。
「はい。夏美さんはわたしの大事な友達です。だからこれ以上傷つけさせません。」
精一杯の気力を振り絞って言う。自分のために訴え続けてくれる夏美。ありがとう。わたしのために。絶望の中でわたしに差し伸べてくれた貴女の優しさを忘れません。そんな貴女をわたしのせいで死なせてしまうところでした。ごめんなさい。わたしはもう駄目ですけれどどうか貴女だけは。
「あ………」
大粒の涙が頬を伝っていたのが綾に分かった。糸が切れたように泣き崩れそうになる。なんとか必死でこらえる。ガクガク身体が震える。怖い。自分を待ち受けるものが心底恐ろしい。だがそれを表に出してはいけない。優しい彼女をよりいっそうに哀しませてしまうから。
「じゃあ始めるぞ。」
「は…い………」
震える声で綾は答える。

「うっ…くぅ……うっく……」
堪えてはいても、しゃくり上げる嗚咽を零れ落ちる涙を抑えきることは容易ではなかった。悲しみと恐怖ですすり泣く。そうこうしているうちに、綾は自分の尻をなぜる手の感触に悪寒を感じる。ほどよく締まった綾の尻肉。スカート越しとはいえ撫ぜられるたびに寒気が走る。これから自分が陵辱されることを思うと。
「泣くほど嫌なら途中でやめてもかまわないんだけどな。」
「構いません。続けて…下さい。」
自分が拒めば夏美に矛先がいく。それだけは避けなくてはいけない。夏美を絵美と同じ目にあわせてはいけない。もうたくさんだ。大切な人が苦しむ姿を見せられるのは。
「ひぃっ…ひゃっ!!」
スカートごと下着まで剥ぎ取られたときには思わず声をあげていた。冷たい空気が下半身を包みこむ。おもちのような柔らかさと吸い付くようなきめ細やかさを備えた尻肉があらわになる。剥き出しにされたそこに舐めるような視線が突き刺さるのが嫌でも感じられる。
「うぅ…うっ…くぅ………」
視線は綾の下半身を一回りする。陰毛も薄い秘肉。可愛くすぼまった菊門。貝類を連想させるような割れ目。綾の女としての全てが視姦されている。それはこの上ない恥辱。そして今、奪われてしまう。自分の純潔を。絵美を無惨な姿にした彼らによって。哀しい。息が詰まる。ふいによぎるのは後輩の顔。あの娘もまたこんな思いでいたのだろうかと。

「とりあえず今日のところは後の方だけにしておいてくれ。前の方はまだとっておいたほうがいい。」
「まあ、楽しみは取っておくにこしたことはないな。」
彼らの会話の意味は綾には理解できなかった。だが冷たいソルの手が綾の尻肉に触れたとき体温が奪われるような悪寒を感じた。
(ひやあぁぁぁ…あぁぁ…あぁぁ…)
そのまま叫んでしまいたかった。だが声さえも出せない。それほどまでに綾の全身は恐怖のあまり硬直していた。硬いナニかが綾のお尻に触る。いよいよだ。
「それじゃあいくか。力抜いてないとひどい目みるぜ。」
そう告げるソル。死刑判決に判を押されたような感覚。絶望に包まれる綾。
(嫌ぁっ!嫌ぁっ!!嫌ぁぁぁぁっ!!)
気が狂って暴れそうになるのを自制する。夏美の顔を心に焼き付ける。いま自分が自制しなければ夏美が同じ目に会うのだ。自分のために死にかけた夏美。その彼女が惨めに犯される。絵美のように。
(駄目………それだけは……駄目………)
自分に言い聞かせる。だが夏美が救われたとしても自分が犯されること。それは変わらない。そのことを甘んじて受け入れることは綾には余りにも酷すぎる。
「うっ…うぐぅ………んっ!!!」
声をだして泣きじゃくる綾。拷問のように焦らされる待ち時間。それも終焉を迎える。綾のアナルに挿入されたソルの男根によって。

その衝撃がはしったとき目の前が真っ白になった気がした。ホワイトアウト。意識まで白い闇のかなたまで飛ばされるような。本当に飛ばされていたのならどれだけ救われただろうか。痛みはいつも遅れてやってくる。飛ばされかけた意識を強引に引き戻して。
「いぎぃぃぃぃぃぃ!!痛いっ!痛いっ!ひぎゃぁぁぁぁっ!!!」
耳をつんざくような綾の悲鳴。ソルの鼓膜にも痛いほど響く。本来は排出行為を成すための器官。それが明らかに間違った用途で使用される。もたらされる苦痛は想像を絶する。綾の菊座を抉るソルの肉棒はまだその先の部分を埋没させただけだというのに。
「ひ…ひぃぃ…ひぎぃぃぃっ!!あぁぁぁぁぁ!!!!」
絶叫する綾に構わずより深くへとソルは剛直を打ち込む。みるみるうちに肉棒は根元まで綾のアナルに飲み込まれる。腸壁をペニスで抉られ悶え苦しむ綾。断末魔の叫びをあげながら。
「あぎぃぃぃぃっ!!やっ…あっ…あぐぅぅぅ!!うぁぁぁぁっ!!」
だがそこからが本当の地獄の始まりであった。重心を落してソルは腰を打ちつける。綾の腸内が凶悪な得物によって蹂躙される。腸壁のひだはペニスにぎっちりと絡む。柔らかな尻肉を男根は何度も繰り返し掻き分けていく。その都度、綾にもたらされる苦痛は尋常ではない。脳が空白になっていく。ピストンの度に全身を尻から真っ二つに引き裂かれるような衝撃がはしる。身体の内部をすり潰されるかのような激痛が綾を断続的に苛んだ。ただ願う。この苦痛からの一刻も早い解放を。だがそれは容易には訪れない。悪夢のような肛虐は止む気配を一向に見せずに綾の精神と身体を容赦なく叩き潰していく。

「綾ぁぁぁぁっ!!綾ぁぁぁぁっ!!もう止めてぇぇぇっ!!!」
ひたすらアナルを犯され続ける綾。その痛ましい姿は夏美の心も苛む。綾が苦しんでいる。響き渡る悲鳴。聞いているだけでこっちの気が狂いそうだ。どうして。どうして綾がこんな目にあわなくてはいけないのか。またしても耳に飛び込む悲鳴。もうたくさんだ。聞きたくない。こんな事を続けられたら綾は壊れてしまうだろう。止めてと切に願う。こんな悪夢が早く終わることを夏美も心から願っていた。
「ふふ。どうかなナツミ。面白い趣向だと僕は思うんだけどね。」
「もう止めさせてよっ!綾が…綾が死んじゃうよぉっ!!」
薄ら笑いを浮かべるキールに夏美は哀願する。けれども一笑に付されて追い討ちまでかけられた。
「これは君への罰でもある。君には目をそらさずに見届ける義務がある。」
これが罰というならば確かに最悪の罰だ。悶え苦しむ綾にたいして何もしてやれない自分。その無力さを心底思い知らされる。
「言っただろう。君たちをどうするかは気分次第だと。これは自業自得だよ。」
自業自得。その言葉が胸に響く。夏美は悔いる。自分が綾に一緒に逃げようなんて言わなければ。綾はこんな目にはあわなかったかも知れない。自分のせいで綾がこんな目に。そんな自虐が夏美を包み込む。あの無惨な絵美の姿を見たときの綾の気持ち。今の自分と同じであっただろう。大切に思った人間がケダモノの食い物にされ、汚され、壊される。それを自分はどうすることもできない。嫌になる。こんな自分が死ぬほど。消え去ってしまいたいとさえも。
「うぁあぁあぁあぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁああああっ!!!!」
夏美の慟哭は綾の悲鳴と共鳴して地下一帯を所狭しと響き渡る。


つづく

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