幕間〜クラレット・カシス・絵美〜



冷たく硬い石床。身を包み込む空気。そのどれもが身体から熱を奪っていた。身体の表面に付着した粘性の液体。それの冷えたものが肌を滑り落ちる感触が気色悪い。
「相変わらず外道だな。父上は。血を分けた娘にここまでするかねえ普通。」
「しょうがないさ。あの人にとっては僕やお前も含めて自分の子供なんて手駒に過ぎないのだからね。」
耳に入るそんな話し声も意識に残らず消えて行く。感じるのは鈍痛。穢れを知らなかった蕾を引き裂かれた余韻。それだけがはっきりと残る。体温を奪われ冷え切った身体で、肉獣に抉られた箇所だけが熱を持っている。ゴポゴポ耳障りな音をたてて注ぎ込まれた白濁が溢れる。破瓜の血と交じり合いながら。
「それに僕らも人のことは言えない。再教育というかなんというか。つまりは調教を命じられたよ。まあ命令された以上従うしかないわけだけど。」
「死ぬよりかマシなのか。死んだ方がマシなのか。まあ恨むんだったらあの父上に背いた自分を恨んでくれよ。クラレット姉さん。」
名前を呼ばれてクラレットは僅かにピクリと反応する。彼らの話している内容。それが自分をさしていることだということが分かる。派閥、そして父オルドレイク・セルボルトへの反逆。その代価の制裁はまだ始まったばかりであることも。
「う……うぅ…ハ……ヤ…ト……ハヤ…ト……」
実の父により純潔を奪われ無惨に陵辱された身体でクラレットはうわごとの様にその思い人の名を呟いた。

それからの日々は地獄としか形容することができなかった。オルドレイクの命を受けた二人の少年。キールとソル。クラレットにとっては異母兄弟にあたる彼らは決して容赦することがなかった。従順な肉奴隷とするために施された過酷な調教。それはクラレットから人間としての尊厳を奪い踏みにじった。彼らの使役する召喚獣に昼夜を問わず犯され続けた。膣もアナルも肉棒で蹂躙され、腹部がパンパンに腫れあがるまでに白濁を注がれ続け、気を失っても引き起こされてそのまま犯される。どれだけ泣こうが喚こうが許されることはない。その身体を白濁で埋め尽くされるまで輪姦は続く。それが毎日毎日延々と。
召喚獣。それは術者の僕であり家畜である。その家畜の性処理の道具として酷使される自分。そのうちに自分が家畜以下の肉便器であるということを嫌というほど認識させられる。ただ精液を吐き出される器としてのみ存在する意味を持つ。そんな非情な現実がクラレットの心を容易く打ちのめす。昨日も、今日も、次の日も。ただ自分一人だけ惨めに犯され続ける。自分一人が精液便所として扱われる。耐え難い苦痛と孤独。愛する人との日々の記憶。それも辛い陵辱生活の記憶に上書きされていく。死に絶えてゆく心。いつしかそんな苦しみを紛らわしてくれるものを求めていた。惨めな肉奴隷として過ごす孤独を紛らわしてくれる何かを。せめてこの苦しみを分かち合えるような相手を。それが後に大きな後悔を生むことになることにも気づかずに。

「あんっ…あぁん…く…ぅん…くひぃ…あひぃぃぃぃ!!」
栗色の髪をした少女の喘ぎ声が響く。頭から突き出たようなクセ毛が特徴の少女。彼女はその秘部を逞しい肉棒に激しく挿し貫かれながら喘いでいる。
「く…ふぅぅぅぅ!!あっ…やっ…やぁぁぁぁっ!!」
少女を犯す異形はそのピストンを強める。胎内を突き動かす衝動に悶える少女。それと同時にビクンという痙攣と共に熱い液汁が彼女の子宮内を焼く。このような行為を少女はもう数時間に渡って受け続けている。
「うっ…ぐぅ…くっ…んっくっ!…あひゃっ…ひぃぃぃっ!!あんっ…あふぅぅ」
クセ毛の少女が犯される傍らで、長い黒髪の少女もその身に陵辱を受けている。挿入された肉棒が犬のように四つんばいになった彼女を後ろから貫く。子宮口にも届くかのような衝撃に悶えながら黒髪の少女はもう一人の少女の方を見つめて涙を流す。
「カシ…ス……カシスぅぅ………」
そう目の前の少女の名を呻く。カシス。彼女、クラレットにとっては異母妹にあたる。自分同様に反逆の罪で捕らえられ、実父に処女を引き裂かれ過酷な肉奴隷の調教を受けた。派閥が壊滅し解放されても彼女達をとりまく悪夢は終わらなかった。自分たちを調教した兄弟、キールとソル。彼らによって再び捉えられたクラレットとカシスは、こうして彼らの僕である召喚獣達の性欲処理をさせられ続けている。
「あひぃぃぃぃ!!ん…んくぅぅぅぅ!!…もう…らめぇぇぇぇぇ!!」
おびただしい淫水を噴出してカシスは果てる。搾精の道具として酷使され続ける肉体。ひたすら与えられ続けられるオルガズムに彼女の心身はもう限界をきたしている。
「まったく、カシスは相変わらずだね。もっと長持ちしてくれないと困るんだけど。」
そんなカシスを尻目にキールは冷たく吐き捨てる。まだ肉欲を滾らせた獣達は数多い。カシスに課せられたノルマはまだまだ先である。
「お願いです!私がカシスの分まで引き受けます。だからあの娘をもう休ませて上げて下さいっ!!」
「甘やかしはよくないぜクラレット姉さん。カシス姉さんにはちゃんと自分の分のノルマをこなして貰わないと困るからな。」
クラレットの哀願もあっさりとソルに却下される。今日もまたクラレットはカシスが犯され続ける様をただ見守るしかない。自身も犯されながら。
(私の…せいです…私が…あんなことを願ったばかりに…あの娘は……)
ただ一人の孤独な肉奴隷生活。その中でクラレットは苦しみを分かち合える仲間を欲した。そのために積極に加担したのだ。カシスの調教に。後になって積もるのは後悔ばかり。自分はどうしてあのようなことを願ったのだろうか。自分があんなことを願いさえしなければカシスはこんな目にはあわずに済んだのに。カシスの調教に加担した罪。それを償うどころか彼女にまたこんな苦しみを味合わせている。全てが自分の過ちのために思えてクラレットはさいなまれる。
(カシス…カシス……ごめんなさい…ごめんなさいっ!!…許して…)
そして今日も陵辱されるカシスにクラレットは心の中でわび続ける。自分にはどうすることも出来ない。そのことをまた思い知らされながら。

「お食事をお持ちいたしました。」
トレイを乗せた台車を引いて、クラレットはうつむいた面持ちで客間にいる二人の少女に声をかける。クラレットの兄弟たちが呼び寄せた大切な客人。その実はどこからか企みのために拉致してきた少女達である。当然こちらにいい感情などを持っているはずがない。髪の長い少女はすっかりと怯えきった表情で髪の短い少女の後ろに隠れる。髪の短い少女は仇敵を見るような眼でクラレットを睨みつけている。憎悪のこもった視線。彼女達を拉致した兄弟たちの仲間に思われているのだろう。事実そうだ。今のクラレットは彼らの奴隷でしかない。今もこうして指示通りに食事を運びに来たのだ。
「いらない…そんなの…出てってよ………」
腹の底から絞り出したかのような震える声音で髪の短い方の少女は言ってくる。明らかにこちらを敵視している。
「何か召し上がらないとお身体に差し支えます。」
「うるさいっ!出てけっ!あたし達に…綾に近づくなぁっ!!出てけぇっ!!」
そう一気に少女は気を吐く。そのままたじろぎそうになるクラレットだが、食事を載せたトレイだけを部屋の中に置いて告げる。
「どうかお召し上がり下さい。」
それだけを言い残すと逃げるように扉の外に出る。後ろから少女の罵声を浴びながら。

そのまま戻ってもよかった。いや戻るべきなのだろう。だがクラレットは扉の外で立ち止まっていた。中の様子に聞き耳を立てるようにして。大体の様子は聞き取れた。先程の少女が相方に対してそんなものは食べるなとしきりに注意を促している。ものすごい剣幕だった。どうせ変なものでも入っているに違いないと。だがそんな彼女をもう一人のほうの少女が懸命に優しく諭す。例え食事に細工が施されようともこのままでは餓死するだけだと訴えかけている。冷静にその事実を諭すがそれでも収まらない様子だった。すると今度は口論になる二人。いくらか言葉のやり取りが続いたのだろうか。しばらくして髪の短い方の少女の方が折れたみたいだ。相手にごめんと素直に謝ってしぶしぶと冷めた食事に口をつける。冷めちゃって不味いねと軽く笑いかける。するともう一人の少女の方も微笑み返したようだ。その二人の様子にクラレットは胸を打たれる。
(あんな…あんないい娘たちを…キール兄さん達は…そんな……)
絶望に包まれた監禁生活で互いを思いやり支えあう二人。そんな彼女達を待ち受ける運命。それはクラレットにも容易に想像できる。それはおそらくはクラレットが、そしてカシスが味わったものと同質のもの。彼女達もまた味わうのだ。先だって捕らえられたあの絵美という少女のように。
(ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…)
ただ胸中で謝り続けるしかない。見てみぬ振りをする。要請があれば惨劇に加担せねばならないのだ。そうしなければカシスが。クラレットにとって最も大切な愛する妹が苦しむことになる。今、負担を分けあっている陵辱をカシス一人で受けることになる。あのときの自分のようにただ一人寂しく肉奴隷としての孤独を味わうことになるのだ。それだけは避けなくてはいけない。
(ハヤト…今の私を見たら貴方は軽蔑するでしょうね。こんな私……)
思い人のことがよぎる。もう自分は身体だけでなく魂までも汚れきってしまった。彼を愛する資格は今の自分にはもうないのだろうと。

彼ら自身がこの少女を抱くのは久方振りのことであった。少女と出合った日。その日以来のことだ。あのときは処女であったこの少女。絵美。肉奴隷としての調教を施され開発された彼女の肉を味わうのは初めてである。
「へえ、大分いい具合にこなれてるじゃないか。すっかりガバガバのゆるゆるになってるかと思ったぜ。」
「この娘も意外に拾い物だったよ。これだけ楽しませてもらえるとは思わなかった。」
「あふっ…あんっ!えへ…えへへ…んっ…くふぅん……ご主人様たちすごいですぅぅ!!とっても大きくて…あひっ…ひっ…いひぃんっ!絵美…逝っちゃいますぅぅぅ!!」
前後からペニスでサンドイッチにされる形で絵美は犯されている。アナルに挿入されたのはキールの。ヴァギナに挿入されたのはソルのもの。処女を二人によって引き裂かれたときと同じ形である。二本の肉棒が絵美の胎内で擦れあって前後から圧迫する。腸肉も膣肉もその肉ひだがペニスによく絡み付いて離さない。肉と肉。粘膜と粘膜が摩擦を繰り返す快楽に絵美の精神はすっかり溺れていた。
「あひぃぃぃぃぃ!!ビクンビクンいってますぅぅぅ!ご主人様の…ご主人様の精液ぃぃぃぃ!!絵美の…絵美の中でぇぇぇぇ!!お腹が壊れちゃいますぅぅぅ!!」
そして白濁が絵美の体内に注がれる。膣奥を突き続ける肉棒。アナルを抉り続けるペニス。そこから吐き出されるスペルマが絵美の子宮に、腸に流し込まれる。熱い液汁が胎内を焼く感触に絵美は喘いでよがる。より多くの精を絞り出すように自分から腰を振る。
「自分からこんなによがって…こりゃ元々そういう素質があったみたいだな。」
「ふふふ、いい娘だねエミ。君には今度ご褒美をあげよう。」
「ご褒美…えへ…えへへ………」
ご褒美という言葉に絵美は反応を示し壊れたように笑う。それと同時に秘肉と尻肉を抉る肉棒の感触を。子宮と腸を逆流する熱い液汁を感じながら絵美はオルガズムに達する。肉の快楽に完全に酔いしれて。


つづく

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