制裁編〜橋本夏美〜その1



にじり寄る少年達の姿に絵美は戦慄していた。見慣れない奇妙な服装の少年達。自分と同じぐらいかあるいは少し年上か。そんな彼らが絵美を見据え近づいてくる。彼らはまともな相手ではない。このような人気のない公園。その公衆トイレに自分と同じぐらいの年頃の少女を連れ込み淫らな行いをしていた。いやその程度の生易しい言葉では片付かない。
その少女の姿。ほとんど紐としか呼べない代物だけがその少女の肉に喰いこんでいる。他は何も身につけていない。形のいい乳房。引き締まった尻肉。薄い陰毛に覆われた秘部が露にされている。丸裸な下半身。その前後両方の肉穴に奇怪な異物が挿入されていた。異物は機械音をたてて震動しその少女の性感帯に刺激を送る。震動のたびに少女は淫らに肢体を震わせ、愛液を溢れさせていた。甘い喘ぎ声が響く。肉欲の虜になり理性を失った瞳でよがり狂う。そんな少女を見つめる少年達の視線は冷ややかなものだった。家畜か奴隷でも見下ろすかのように。そんな現場を絵美は偶然目撃し、そのことに気づかれた。自分の魔の悪さを絵美は心底呪う。嫌でも分かる。自分の身に差し迫る危機が。
「何も見てません!!誰にもいいませんっ!!だから………」
声が震える。哀願しても彼らには自分を見逃す意思は感じられない。その目線。獲物を見つけた肉食獣の目である。絵美は感じる。自分に迫り来るその飢えた牙を。怯えすくむ絵美。逃げ出そうとしても機械仕掛けの人形が絵美を後ろから押さえつけていた。何故こんなものが?そう疑問に思うよりも差し迫る恐怖に絵美の脳は支配されている。そうこうしているうちに少年達はもう絵美の眼前にまで迫っていた。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
自分の耳にも残る絹を裂くような悲鳴が始まりだった。全ての悪夢の。

「あひぃぃぃぃぃ!!ビクンビクンいってますぅぅぅ!ご主人様の…ご主人様の精液ぃぃぃぃぃ!!絵美の…絵美の中でぇぇぇぇ!!お腹が壊れちゃいますぅぅぅ!!」
前と後ろ。両側から肉棒で挟みこまれる絵美の小さな身体。その秘肉と尻肉を貫くペニスは思う存分スペルマを絵美の胎内に注ぎ込んでいた。逆流する液汁。その熱が伝わる。身体が芯から焼きつくされそうだ。激しいピストンが絵美の内臓を押しつぶすように圧迫する。陰茎に絡みつく絵美の肉の味。それだけを求めて喰らいついてくる。精液を吐き出され続けながら絵美はそのまま犯される。子宮に、腸に溜まった液汁が中でシェイクされる。
「あは…こんなに…こんなにいっぱいのご主人様のミルクぅぅぅ!!絵美、幸せですぅぅぅ!!えへへ…えへ…絵美は…絵美は奴隷ですぅぅ…もう一生ご主人様たちの肉便器でいさせて下さいぃぃぃ!!!」
よがり狂いながら絵美は大きく腰をくねらせて肉の快楽を貪る。その瞳には理性の色はない。彼らに遭遇したあの日。あの日から始まった絵美の悪夢。あれからどれだけ時間が経過したのであろうか。それすら定かでない。絵美を捕らえた少年達は即座に彼女を無惨にレイプした。純潔を散らされ菊門さえも抉られた。だがそれは辛い調教生活の始まりに過ぎない。それからというもの絵美には満足に眠る余裕すら与えられない。意識のあるときはただひたすらに陵辱される。まだ成熟も半ばな少女の肉体。それを淫らな肉奴隷のものへと作りかえられる儀式は果てしなく続いた。身体中の性感帯という性感帯を激しく責められた。化け物としかいいようない生き物に昼夜問わず輪姦され続けた。膣もアナルも口も。絵美の身体を構成する大抵の部位は精液を吐き出される道具として酷使される。そのうちに死んでゆく心。自我など最初から持ち合わせていなかったらどれだけ幸福か。そして思考することを止めた。ものを考えれば哀しみが増す。惨めさが溢れる。それならば何も考えなければいい。ただ肉欲の虜となって生きた便器に徹すればいい。それが絵美の辿り着いた結論。過酷な陵辱生活の末に得られた回答である。そうあの日、絵美が目撃したあの少女のように。

ピクリと夏美は自分の腕の中で綾の身体が震えているのを感じた。うなされている様な寝言も聞こえる。
(綾…今夜も悪い夢…見てるんだ……)
哀しげな瞳で夏美は綾を見つめる。脱走に失敗し再び捕らえられたあの日から何日か経過した。その間、夜になると綾は悪夢にさいなまれ続ける。そんな彼女を落ち着かせようとこうして夏美は毎晩一緒に添い寝をしている。同性同士とはいえなにか微妙に意識してしまい気まずいものも感じないではなかったがこうすることで綾の心を静めることが出来た。
綾の側に常に自分がいる。自分が綾を守る。だから安心してと。そう身体で示す。いくらかの効果はある。だが綾の心。その奥底に刻み付けられた傷痕を癒すには到底足りない。
(あたし…綾にこんなことしかしてあげられない…何も…できないんだ…)
自分の無力を恥じる。自分には綾をここから逃がしてやることなんてできない。再びあの二人が綾に迫ってきたら綾を守り通すことなんて到底できやしない。無論抵抗はするだろうがそんなものは何の意味も持たないことをあの日思い知らされた。つまりは虚勢なのだ。ただ綾を守っているという姿勢だけを示してなんとか自分を保っているだけなのだ。
(どうしたら…いいのよ…こんなのどうしようもないじゃない…あたしだって…あたしだって……)
打ち震える。夏美自身も恐怖に怯えていた。綾に対して行なわれた見せしめの陵辱劇。その矛先が夏美にも向けられないとは限らないのだ。いや、向けられるに決まっている。あのサディストどもが夏美をそのままにしておくはずがない。事実、強姦寸前のところまで夏美は襲われたこともある。綾のように、あるいは綾以上に無惨に陵辱されつくした綾の後輩の少女、絵美のように。夏美もまた彼らの毒牙にかけられる。その未来図に怯え恐怖する。ギュっと綾を抱きしめる腕に力が入る。綾を起こしてしまわないか危惧して慌てて力を抜く。
(最低だ…あたし…綾があんな辛い目にあったのに…今もこんなにうなされてるのに…自分のことばっか考えてる…ごめんね…綾…)
そう綾に謝りながら夏美は眼を閉じる。そのまま眠りにつく。こうして二人の少女の夜は終わっていく。互いに悪夢と未来への恐怖にさいなまれながら。

「おはよう。綾。」
作り笑顔を見せて夏美は目を覚ました綾に挨拶する。寝ぼけ眼の綾も次第に意識を覚ます。
「おはようございます。夏美さん。」
綾も挨拶を返す。この数日間。毎朝夏美は綾より早くに起きて綾の目覚めを待っていてくれる。朝一番に笑顔を見せてくれる。それが夏美の精一杯の気遣いだと綾には分かる。
「朝ごはん…また届いたよ。パンだけど食べる?」
「えっ?あ…はい。」
あれから二人が監禁されているこの部屋には定期的に着替えと食事が届けられている。届けに来るのは綾たちと同じぐらいの年頃の少女。名前はよく覚えていない。いつも事務的に仕事をこなすと陰鬱そうな顔ですぐに帰っていってしまうのでろくに話した事もない。
最初の配給のとき夏美との間でひと悶着があった。あの時は自分が夏美をなだめた事を綾は思い出した。この監禁生活。望む望まないに関わらず衣食すら提供されるものを甘んじて受け入れるしかないのだ。それが今の自分たちの現実。
「綾、何ぼ〜っとしてるの?綾のぶんまであたしが食べちゃうぞ。」
「えっ?ああ、もう夏美さんったら…」
茶化す夏美に綾はクスクスと笑う。これもまた欺瞞だ。今の現実から目をそらすための。思えば夏美は綾の前で無駄に陽気に振舞っていた。二人で慰めあい一緒に泣きあったあのときから。少しでも綾の心を紛らわすように。少しでも恐怖に押しつぶされそうな心を持たせるように。
(夏美さん…本当に…ありがとうございます。)
言うと夏美が気兼ねするだろうから口には出さないが綾は夏美に感謝した。ここに連れてこられてからというもの彼女には世話になりっぱなしだ。自分一人だったら既に気が狂っていただろう。思い出すのも辛いあの陵辱。今も綾をさいなみ続ける悪夢。そんな忌まわしい記憶も夏美が側にいてくれたおかげで幾分助けられた。夏美の存在が綾の中で大きくなっていた。かけがえのない自分を支えてくれる人。親友と心から呼べる存在に。

コンコン。金属製の扉が叩かれる音。その音を夏美も綾も耳にする。ビクッっと思わず身構える。
「誰っ!!」
扉の方を睨み夏美は声をかける。綾の前に自分の身体を出して彼女をかばう様に。この部屋に来る相手。考えられるのは自分たちの世話役であろうあの少女。それか思い出したくもない奴らだ。後者だったとした。ゾッとして血の気がひく。もし彼らが来たのであればどんなに抵抗しようと綾を守れない。そればかりか夏美まで今度はその毒牙にかかるであろう。後者でないことを夏美は祈る。こんなことがもう何日も続いていた。怯えた素振りだけは綾に見せないようにしていた。だが賢明な綾ならとっくに気づいているだろう。彼女のナイト気取りの自分がただ虚勢を張ってるだけのか弱い小娘に過ぎないことを。それを知った上で自分を気遣って立ち直ったような素振りを懸命にしているのだ。
(お願いだから外れてよ!!)
心底願う。本当に彼らだったら綾を守れないのだ。自分を信じてくれる。いや信じようとしてくれる健気な少女を。綾が再びあのような陵辱に晒される。それだけは絶対に見たくはない。そう願う夏美。そうこうしているうちに扉は開く。中から人影が現れる。
「えへ…えへへ…綾先輩♪」
「えっ?」
想定していた以外の人物に夏美は呆気にとられるがその相手を見つめなおす。自分たちとほぼ同じ年頃の。どこか見覚えがある。綾を先輩と呼ぶ少女。確かこの少女は。
「絵美ちゃん………」
呆然とした夏美の背後からどこか引きつったような声色でその少女、絵美の名を呼ぶ綾の声が聞こえてきた。


つづく

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