狂乱演舞〜黒欲の少女達〜 2



ハヤトのズボンをずり下げるとすでに彼のそれは猛っていた、性感帯を何度も責めていたからだろうか?その意味では当然というものだろう。
トランクスを取り外してハヤトのそれを露出させると後少しでもすれば射精してしまうかのように大きくなっていた。
そんなハヤトのそれをみて、少々の驚きはあったのだろうが、すぐに彼に微笑みなおす―――彼に自分を意識してもらいたかったから―――
「ふふっ、せっかちなんですから…」
優しく微笑むとそのハヤトの陰茎へと顔を近づけて己の口によって咥える。もちろんその直後までにハヤトから拒絶の言葉があったのは当然だ。
そんな言葉を無視しながらハヤトの付け根あたりを咥えた中でねっとりと舐めあげる。フェラチオ、どこでその技術を得たのだろうか。
「んちゅ……くちゅ……」
水分が掛かったような音がして何度も何度も彼女はハヤトの陰茎を優しく(なのか?)愛撫しつづける、すればするほどハヤトのそれは大きくなるのが分かる。
これから何度もお世話になることだろう、クラレットの意識の中ではそういった考えもあった、一回だけじゃ済まされない。
それだけハヤトは自分に構ってくれることがなくなっていたのだから。彼の自業自得そういった言葉が相応しい、彼女の記憶にとっては。
「うぁ…駄目だ、クラレット…」
快楽というものが彼女の愛撫から滲み出てくる、男性としての初めての体験、それがこんな形でやられようとは想像もついていなかったことだろう。
彼女の舌による陰茎の愛撫は短いものであった、口を離すと先よりも明らかに猛っている状態でハヤトのそれがクラレットの口から出現していた。
それでも彼女にとっては不満があったのだろうかそのような瞳をハヤトの方へと向けている、襲ってきたのはクラレットではないのか、何が不満なのか。
「…ハヤトだけ気持ちよくなっているのはずるいです…」
いやクラレットからやり始めたんじゃないかとはさすがに言う事は出来ない、そんなことをいって彼女を怒らせてしまうかもしれないのだから、優しいからこそそれがつかめる。
するとクラレットは自分から服を脱ぎ始めた、整った着物のようか衣服を着実に脱いでゆく。そして上半身だけがハヤトの目の前にさらけ出てきた。
形の整って、柔らかそうな乳房がハヤトの目の前に揺れている。彼女の乳房は質量もあり、質感もあってなによりも柔らかそうであった。
その乳房をクラレットはハヤトの眼前にまで運んでゆき目の前にまで持ってゆかれると丁度ハヤトの口に当たるところで鮮やかな色をした一点を持っていった。
「さぁ、どうぞ頂いてください?」
顔に押し付けるようにして胸をハヤトの目の前にさらけ出したままハヤトの視線からは見えないけれども笑みを作ってクラレットはつぶやいていた。
頂いてくれといわれても突然そんなことを言われて素直に彼女のそれをハヤトが吸えるわけがない、今この状況、どうやって逃れるかしか考え付かないのである。
というか何と言うか、ここで頂いてくれといわれて頂けるほどハヤトは大人ではない。(いや大人でもこれはさすがに厳しいだろうが…)
ただただ、目の前に垂れている乳房に視線が行くだけで顔を赤らめることしか出来なかった、少しだけ当たった瞬間に彼女の熱が体に染み込んで来る。
照れて、恥ずかしすぎて全く身動きが出来ないハヤト、それをクラレットは知っているのだろうか?笑みを浮かべてその瞬間を待ち望んでいるだけである。
だが、ハヤトは一行に動き出す気配がない、というよりも動けるような人間がいるはずもないのだが…
そんなハヤトにもどかしさを感じたのか、笑みが少しだけむすっとした表情に変貌し、そのまま更に体をハヤトに寄せていった、これで乳房は完全にハヤトに密着する。
息苦しさがあるということを否定する事は出来なかった、質感のある乳房によって呼吸器のある口、鼻の全ては封鎖させられてしまったから。
更にクラレットはそのまま体重をハヤトに思いっきり上乗せさせる。たわわに実った乳房はハヤトによって押しつぶされ、豊かに形を変える、理性を崩させるのには十分なものだった。

同時刻、襲われた男性にもまた恐怖というものが待っていた。
呪いの産声を挙げて降臨する天使、今の彼女にはまさにそれが相応しい。有り得ないことなのにその言葉が相応しい。

既に何度目になったのだろうか、未だに夜という夜は始まったばかりだといっても過言ではないというのに。
マグナの存在そのものが白く成り果てているわけではない、だがだいぶその姿そのものには疲労感というものが嫌というほどに映り渡っていた。
肩で呼吸を行っている姿は今までの行為そのものがいかに激しかったものかを証明しているといってもいい、そしてそれは今もまだ続いている。
天使、そういった感情を抱くということなどは知るよしもなく、ましてやその天使から自分という自分に襲い掛かってくるということだけは想像をすることさえ出来なかった。
だが、今こうやって彼女に襲われたまま何度も何度もこの状況を繰り返しているということを現実として受け止めるしかないのである。
何度に渡った彼女の中に精を受け入れさせてしまったのだろうか、それは自分の気持ちだけでも罪悪感がないわけがなかった、だが相反して嬉しかった、けれど今は…
「うふふっまだまだ…、今夜はずっと、ですからね?」
「ぅ…ぁ、アメル…」
アメルは裸体から羽を起こすと、そのままマグナに対して暖かい光を与えていた、聖女の癒し、今まで戦いの中で何度も役立ってくれた力だ。
その光がマグナを優しく包み込むと衰えているそれに再び力が戻ってくる。普段の回復と違ってこれなら迅速に何度も交わることが可能だ。
成る程、さらにそれならば相手が苦しむこともない、乱交でどちらが苦しくなってしまうということはあるがその心配はないのだ。
畏怖の感情があった、彼女の姿はすでに裸体というもので裸体特有の艶かしい美もあったけれど、それ以上にその姿には恐ろしさがあった。
今まで随分と続けられた乱交のせいなのだろう。それ以外に有り得る話もない。
メルギトス、あの悪魔と正面から戦った時には正直言って怖かった、こんな化け物に勝てるのだろうか、そんな恐れが心の片隅にあった。けれど最終的には恐怖に勝ち、奴を封印した。
だが今この状況では勝ち負けの判断というものが出来なかった、確実に負ける、この天使にだけは一生勝つことが出来ない。そんな恐怖が心を埋め尽くしていた。
天使として生命を持っているアメルにならそれがすぐに気付かれていることだろう。何度も癒しの力を分け与えているのだから、確実に。
「さぁ、マグナ、お芋さんを元気にさせますよ?」
別部屋で行われていた作業がまたここでも繰り返される、勿論この天使には目の前のマグナのことだけでしか意識がなくて気にしていられない。
部屋そのものは近くにあるのに、声が聞こえないほどその交じり合いは激しくなっていた、狂い舞う暴徒という言葉がきっと見事に一致している文章の一つ。
通常の力そのものに力を取り戻すマグナのそれに口を付け、その全てを優しく舐めまわす。
「うぁ…アメ…」
通常のそれに戻っていた為にマグナからはやはり声が漏れる、あまりの快感、何度も受け持ったはずなのに何よりも慣れることがない。
その声を出してしまうということは間違いもなくマグナのそれはすぐに大きくなってしまうのである。
「ふふっ、マグナのお芋さんは、本当に成長が早いですね…芋畑の方もこれだけ早かったらいいのに…」
また、始まるのだ、アメルとのそれが…それがどれだけの空き楽だったということはよく覚えてはいるのだが…まだ一時間もない中で何度交わったのだろうか。
そしてまた一つ…心身ともに全くの苦痛はない、だから体そのものに今から交わりを行っても何も支障はないだろう―――精神的な苦痛を逃して―――
少しくらいの休憩が欲しかった、しかしアメルがそれを許してくれることはない。
「さぁ…マグナ…はぁぁぁ…」
「うぁ…!!」
再び、何度も見てきたその視界、アメルが自分に騎馬位でのしかかってくるその姿。そして自分のそれがまたアメルの中に侵入してくる。
またマグナのそれはアメルによってきつく締め付けられる。手加減を知らないその力は異常なまでに強く、交わりを繰り返してもその力が衰えている気配は無い。
自分に癒しの力を与えるということは不可能だったはず、なのにこの力はどこから生まれてくるのだろうか。
マグナらしかぬ物事を考える力が働いてその根拠というものを何から何までに探し続けていった、それが決して見つかるわけがないと知っていながらも。
「あぁ!!くぁぁぁぁぁぁ!!!マグナぁ!!マグナぁ…!!」
逃げられないのだ、最後の最後まで彼女からは、既に汚れているベッド、人の家でこんなことをしていいのだろうかということすらアメルは考えていなかったのだろうか。
「はぁ…あぁ…!!は、ハヤトぉ…!!」
乳房に赤子のように吸い付くハヤト、その一点の中からは生暖かい母乳がすこしずつ零れていく。
呼吸の苦しさを訴えたことによって自分は呼吸困難の危機から逃れることが出来た、それに対して辛さは未だに襲ってくる。
訴えた直後ではクラレットがいとも簡単にその柔らかさから自分を解放してくれた、直に呼吸できなかった分の息継ぎをする、決してその空気は新鮮というわけではなかったけれど。
だが呼吸が整ったところを確認すると今度はのしかかるのではなく、ハヤトの首に手を回して再び自分の乳房へとハヤトを誘った。
呼吸困難に陥った原因がそれだったというのに何を考えているのだろうか。それではまた陥ってしまうことは確実だというのに…そう、クラレットにはまだやっていないからだった。
「…頂くまではずっとこのまま…」
そこまでして彼女はそうして欲しかったのか、どうしてそこまでに自分の母乳を吸われることを望んだのだろうか、人間心理としても理解を保つことは出来ない。
今度は呼吸困難を訴えてもきっと解放してくれることはないだろう、たとえ呼吸困難で意識を失ってしまったとしても。
それで倒れてしまうなんて馬鹿馬鹿しい、なにより意識を失ってしまったらそのまま魂という存在がこの世から抜け出てしまうのかもしれないのだ。
いや、普段のハヤトならばそちらを選んでいたものかもしれない、彼女を失望させたくないという感情からそちらを選択していたものだろう。
だが今の理性が崩れ始めているこの状況でそれが選択できる余地もなかった、まだ少しは早との理性というものは残ってはいるというが…それも続くことはない。
観念するしかなかった、埋められていた顔の部分でやむを得ず頷く行為をすると、クラレットはハヤトを解放してベッドに降ろすとそのまま再び鮮やかな色をした一点を持っていった。
その瞬間というものにいまだ理性が残っているというものだけでも珍しかったのかもしれない、次第に彼女の体が近づいてくる、それお嘘にさせないためだろう。
嘘にしていればよかったという考えは確立させられない、ハヤトはそのままクラレットの乳房の一点に吸い付いてしまった。
あぁ、やってしまった。という自己嫌悪に陥ってしまってもおかしくはないこの状況、それでも彼女の口からは何度も何度も喘ぎ声が響いていった。
「あぁ…ハヤトぉ…もっとぉ…」
おねだりする姿、まさか女性からそういう言葉は聞こえるものではないと思っていた、だが口内のものも確かに自己主張を表してそれを示している。
だがさすがにハヤトにも限界というものがあるのだ、そう長時間もやっていられるわけがないのだ、しばらく吸い付いた後すぐに口を離した。
拘束されたまま相手を責めるなんて前代未聞名出来事を起こすなんてことも想像していなかっただろう、まして女性に襲われることなんて、だが現実にはそれはあった。
だかクラレットにはそれがまだまだ不満足だったらしい、荒い呼吸をしているというのにそれでも彼女の口からは不満が零れた。
「…もう、終わりなんですか…?」
クラレットが上半身を起こすとそのまま不満を訴えていた、
ハヤトにとってはあれだけで十分であったといえよう、それでも彼女にとっては不満足な快楽。それはさらに先へと進ませることに至ったのだった。
「…そうですね、そろそろ…しなければなりませんからね…」
クラレットは下半身の衣服を露出させ始める。
アメルとクラレットには互いに相手を求めている姿を確認することが出来た、だがその求め方は人によって違うものが存在している。
アメルは恋人、つまりマグナと一つになっているというそのものが嬉しかったこと、だから彼を奉仕する時間が短くても総合的には快楽が大きい。
それが今の乱交であった、今も尚その営みという営みは引き続き続けられている、
クラレットには恋人に愛されているということが欲しかった、今まで親という親には愛情というものは与えられることもなかった、
それをハヤトには与えて欲しかったのだ、決して彼が自分を愛してくれているかは知らなかったけど…空想でも愛してもらっていると思いたかった。
互いに行う行為は同じ、それでも欲していたものは違っている。人の感情から行われる交わりには全てが違ってゆき、終結も変わってくる。
それを行うきっかけは同じだったのにここまで違う女性の感情、全てはまだまだ始まろうとはしていない。
「はぁん!!あぁ!!マグナ…マグナぁ!!」
結合して一つにあることを何度も求め続けたアメル、これで数えられる回数はもはやなかった、マグナにも精神的な限界は近づいている。
いくら治癒を与えても、心だけは回復させることは出来なかった、彼女を恨むことはなかったが、やはり辛さはあるのだ…
「さぁ、始めましょう、ハヤト…私達が一つになるように…」
その瞳は明らかに愛情を求めている瞳が突き刺さっていた、めまいを起こしかけているハヤトにそれが見えたのだろうか。
猛っているそれに次第に近づけてアメルのときのように騎馬位へと体を動かす、
もうすぐだ、もうすぐだった、一つの屋根で行われていた交わりが一つだけではなく二つになる、太陽はいつ目覚めるのだろうか、
そして狂い舞う二人の影はいつ、男性を解放するのだろうか、
彼女達の天国は終わらない、愛するものに構ってもらいたいが為に動き出した行動をまさに実行している、独占したいが為に。
彼らの苦難は終わらない、何もかもわかっていなかったまま彼女たちに蹂躙され、まだその蹂躙は終わりそうにも無い。

月が見える、その月は妖しく輝き、どこか赤く染まっているようにも見えた。
まだまだ、こんなに月が輝いているというのに解放してあげるわけがない、仲が良かったのはいいけれども、
それが女にとってはどれだけ悔しいのか分かっているのだろうか?それが分かってくれるまで…

―――さぁ始めよう―――

―――狂乱演舞は始まったばかり―――


つづく

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